どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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ツイッター診断メーカーとの戦い。

さて。

先日、次女のももが学校の遠足に行きました。ただし、「おやつ無し」で。

小学校の遠足って言うたら、その楽しみの8割は、「道中、或いはお弁当のあとで食べるおやつ」じゃないですか。
っていうかもっと言うたら、「一人いくら(何円)までOK!の遠足用のおやつ選び(買出し)」の楽しみ。
だが数年前から、なんでかわからんけど、どこからどんな意見が出たことの対策なんか知らんけど、
「家からおやつ買って持ってくるのは禁止。おやつは学校でみんな同じ物を用意して、当日の朝に配ります」
ってなったんですよ。
そんなもん逆に、「みんな同じもんもらって食って何がおもろいねん?」って話じゃないですか。
みんながそれぞれ色んな(好きな)おやつを持ちよるからこそ
「それも食べてみたい!私のこれと交換しよっ!」とか、「あはは!チロルチョコかぶってる~!」とかの楽しみもあるわけで。
そして忘れてはならない、いにしえより伝わるあの「遠足前の注意」における定番ギャグ。

「せんせえー!バナナはおやつに入りますかーっ!?」

もうあれは、あのネタは今の小学生には通用しないと思っておいたほうがいいでしょう。
何故ならバナナは逆に「果物(食事)」に入るので、いまや普通に「サブ・お弁当」として持っていくからです。
だが、今回からはその「学校で用意してもらうおやつ」すらもなくなったそうで。
私はその話を聞いた時に自分の耳を疑ったんだが、どうやら、「遠足も学校の勉強(行事)の一環だから」ということだそうで。
いや、遠足は「遊びの行事」やろ、子どもにしたら。「社会科見学で、琵琶湖疎水に行きます」なら、まだ、わかるけど。
よって、今回の遠足からはおやつは無しで、その代わりにと、次女は学校から「おやつ代わり」の果物の缶詰をもらって帰ってきた。

な~んか、ギスギスしてんな~? と、私は思ってね。

学校側(教育委員会含む)からその意見が出たんか、外野(親含む)からその意見が出たんかはわかりませんが、
ひとつだけ言えることは、そうしたルールや決まりや型が増えることで住みづらい・おもろなくなるのは、「子ども(児童・生徒)」です。
より良い教育を徹底するためか不公平をなくすためか知らんが、社会に出たらイケてないことや不公平なことなんか、もう山ほどある。
むしろ、社会に出たらいやでもその中で生きていかんとあかんのですから、今からそこまでギスギスせんでええんちゃうの、と私は思いますね。

ただ、その一方で、今、学校で文化祭をしている長女からはちょっとおもろい話を聞きました。

生徒会・保健安全委員会の子らが、「笑うと免疫力が上がるのでみなさんたくさん笑いましょう!」ということでミニコントをしたんですって。
そしてその内容が「渋谷109にいそうなギャル・あるある」とかそんなんで(いや、ここは京都なんですけどww)
普段は制服の規定もしっかり守ってる超真面目な生徒会役員の先輩らが膝上20センチのスカート履いて髪にでっかい花飾り挿して
「つーかマジで~。学校だるくねえ~?」とかいう、意外中の意外の「若干、学校風刺?みたいなコント」をしたのが、みんなもう大爆笑だったそうで。

おい おまえら 生徒会! 楽しそうなことしてるじゃねーか!
ちょっとそのホン(コント) 私にも書かせろ! 私も仲間に入れてくれwww 




とまあ、そんな感じで本題に全く関係のない前置きが長くなりましたが、

さて、今日の本題。


昨日、ツイッター診断メーカー をやってみたんですよ。TLやHOTワードで見かけたらたまにやるんですが。

ただ、私はどうも「ツイッター診断メーカー」と相性が悪いようで、たまにしかやらないのにいつもボロクソな結果になるんです。
診断方法は、以前ちょっと流行った診断メーカーと大差なく、ただ、自分の名前を入力してポチっとするだけで結果が出る。
しかもその診断結果はどうも「日替わり」で変わるようで、だからいわばまあ、「おみくじ」みたいなもんですね。
にも関わらず、私がその時そのタイミングで膨大な項目から「たまたま」選んだその診断をやると、もう100%に近い話でボロクソな結果になるという。

余談だが、
これ、以前書いたと思うけど、私はいわゆる「コンピューターの心理テスト」をやるといつもさんざんな結果になります。
「奇人変人」と言われるのは毎度のことですが、わりとかなりの頻度で「多面性すぎてもう掴みきれません」みたいなことを言われる。
てか逆にこっち(私)から言わせてもらうと、「当たり前じゃボケおまえらなんかに私が掴まれてたまるかい」って話なんですが、
あいつら(機械)は、もうなんせ「融通」が利かないんですよ。


人間ってー。
人間ってー、 多面的でー? 多面性がー? あるー?
なんかそんな素晴らしい生き物なんとちゃうかなー?って、わたしおもうねん。



藤原紀香 無関係。



でもほんま人間って、光と影と、さらに薄明かりと薄暗がりと、もっとさらに明るくもなく暗くもないところ、なんかもあるじゃないですか。
…っていうと話が広がりすぎるんで、多面性を「両面性のみ」で考える(←ほとんどの心理テストがこの形)と、
これに関しては光(積極的にやる)やけど、このことに関しては影(消極的になる)やな、とか、
これらについてはかなりの許容範囲あるけどこれについてはもうとても自分なりの拘りがあるわ、とかって答えていった結果、
「あなたは人と交流するのがとても好きだが一人でいることを好む人で自由や個性を何より大切にするが社会的秩序を人一倍守る人で常識人だが型破りな人で古風で頭が固いが新しい物を受け入れることに柔軟で研究者・学者に向いているが芸術家・表現者にも向いているし教師や占い師にも向いている。もうはっきり言ってあなたはなんだかよくわからない人です。あと、あなたは世のため人のため恋人を作らないほうがいいです。あなたは恋愛には向いていません」

おまえなー。もうちょっと「言い方」を考えろよ、と。 「見た(診た)まま言うな、噛み砕け」と、私は言いたい。
だって逆に本気で自分というものに迷った人間がその診断をやってこんな結果を見たら、ちょっとした鬱にもなりますよ?
てかそもそも、多面性のある対象を「診断します」と言うのなら、おまえ自身がもっと多面性を持ってないとあかんって、それは。

おまえ(機械)、 ちょっと 一回、 トーク しよか。
放課後、 体育館の裏 で待ってるから。




話、かなり戻って。


てなわけで、私はまた「おもむろに」、ツイッター診断メーカーをやってみたんですよ。
ほんなら、やっぱり今回も「それとの相性」が悪かった。
ただたまたまそのタイミングで「名前を入力するだけ」のその診断で、私は

りちおさんの階級は、 ネット上【神】、リアル【ゴキブリ】 

と言われました。

もうこんなもん、いわば「イジメレベルの悪口」ですよ。
人に対して「いやおまえの階級はむしろ人ではなくゴキブリ(衛生害虫)ですよ」とかそんなことを言ってはいけない。
仮にこのことを教育委員会にチクったらもうその管轄の学校は「ゴキブリというコトバを使うこと一切禁止」になる、ぐらいのヒドイ話です。
でも「結果は結果」なので、私は自分が引いたその結果を潔く自分のツイッターのTLに上げ(提出し)ました。
だがやっぱりなんか納得がいかないので、もうひとつ、ふと目に止まった診断をやってみました。


「女子力診断(はあと」


「女子力ってなんやねん?な小さいおっさん(りっさん)」にしたら、この診断をやることは、「かなりの勇気」 です。
例え相手は機械(名前入力のみのランダム日替わりおみくじ的なもの)とわかっていても、もう「かなりの勇気」がいる。


すると結果。

りちおさんの女子力は0です。ていうか女子じゃありません



「ゴルァーーーー!!!」


おかしいやろ?おかしいやろ?おかしいやろ?もう「おかしい」やろ?


その 「結果」 が 「そこに在る」、 ことが!!!  


女子が自分の「女子力」を測るべくその場所に、「女子力0%」という答えがあることまではわかる。
ただ、「ていうかあなたは女子ではありません」っていう答え(別角度からの判断)まで入力されてるって
そこにはもう「意図的な悪意」すらをも感じます。ほんま、あの「中のやつ」とは一回なにかトークをしないといけません。
だって逆に本気で自分の女子力というものに迷った女子がその診断をやってこの結果を見たら…(略)


「外(社会)には七人の敵がいる」と俗に言われますが、私はまた「新たな敵」と出会ってしまった。
心理テスト、診断メーカーに次ぐ、「ツイッター診断メーカー」。


[ツイッター診断メーカーとの戦い。]の続きを読む
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  1. 2011/10/08(土) 01:52:52|
  2. どんつき(もの)

地デジテレビがやってきた。

さて先日、店(職場)の中を怪しげに徘徊するおっさ…、もといお客様がいらしたので「何かお探しですか?」と聞くと、
振り返ったその人は、もうどう見ても酒気帯びとしか思えない赤ら顔(推定年齢60才いくか、いかんか)で
「おかあちゃん(嫁?)に洗濯石鹸買うといて~言われて来たんやけど、どこにあるやわからへんのやー」と仰った。
「そうでしたかー。わかりづろうてすんませんね~。洗剤はこちらです~」とご案内しながらちょっと話していたら
なんでも奥様は看護師さんで、「今日は晩まで帰れへんから、アンタ昼間に洗濯石鹸買うといてよ」ってなことらしく。

客「人を犬みたいに使いやがってあのオバハンはほんまに~」
私「あはは。でもお仕事やったらしょうがないじゃないですかw」
客「まあそうなんやけどな~。わしら昼間っから酒飲んで寝てるんやさかいなw」

正直、100%無職のおっさんだと思った。もっと言うと「奥さんも苦労してはるやろな~」ぐらいに思った。
だが、さらに話しているうちにその赤ら顔のおっさんは「実は昨日京都に帰ってきたとこなんや」と言い出した。

私「へー。ご旅行ですか?」
客「福島にな」
私「福島ですか~。え、…福島?」
客「重機にな、乗ってたんや。二週間交代やさかい、二週間したらまた行くんや」

おっさんは福島の被災地で瓦礫の撤去作業をしている人だった。
行ったら行ったきりでぶっ通しで働いて、二週間したら次の班と交代して各々家に帰って…という感じで作業をしているそうで、
昨晩は二週間ぶりに福島の現場から京都の自宅に帰ってきて、そのまま布団に転げるようにして寝て、
今朝起きたらもう嫁は仕事に出ており、「起きたら洗濯石鹸買うて来といて」という旨の書き置きが残されていたと。

おっさんが、「かわいそうやったで…。ほんまに、ほんまにかわいそうやった……」と独り言のように言いながら目を潤ませたので、
私は、おっさんが見た「その場面」について根掘っては聞けず、胸の奥のもっと奥のほうが、ぎゅうう~っとなった。
そこから解放されたらもう、なんかそうして寝起きで昼間から酒でも飲まないと心がパンクしそうになるんかもしれない、と思った。

そんな私がそのおっさんにひとつだけ言いたいことは

100%無職とか思って、なんかほんますんませんでした。
人を見た目や第一印象で判断しては、ほんまにいけません。ごめんなさい。


余談だが、おっさんは
「わしの乗ってた重機が途中で壊れたんやけどあれはわしのせいやないねん。わしが乗ってた時はちゃんと動いとったんや」
「あれはきっとわしの後に乗ったカワカミが潰しよったんや思うわ。だってわしが乗ってた時はちゃ~んと動いてたんやから」
と、おっさんの会社の人間でもなんでもないドラッグストア店員の私に何故か懸命に弁明していたので、逆に怪しい、と私は思った。


とまあそんな感じで日々を過ごしているわけですが。


さて、今日の本題。

もうタイトルのまんまなんですが、
2011年7月がいよいよ眼前に迫る中、とうとう我が家に地デジテレビがやってきました。
と、ここで何故「やってきた」と形容しているかというと、それは私が購入したものではないからです。
我が家のテレビ事情をもう見るに見かねた彼氏さんがプレゼントしてくれはったんですよ。
遅かれ早かれいずれ一緒になるんだから今買っても同じことだし、と…。


…え~っと、話戻りまして。

と、彼氏さんがそうして「見るに見かねた」我が家のテレビ事情とは。


① もらい物(中古)の、10年前ぐらいに発売された27型のアナログテレビ+録画は7年選手のVHSビデオデッキ。→全然見れる。
② テレビのリモコンが壊れたのでテレビ本体の「選局」とか「音量」とかのスイッチで変換することに。→まだ全然見れる。
③ テレビ本体が壊れて受信できなくなったので、配線を変え、ビデオデッキで受信(入力)してテレビに出力することに。→まだ全然見れる。
④ よって当然、録画機能と視聴機能が連動する(=録画中はそのチャンネルしか見れない)ことに。→でもテレビはまだまだ全然見れる。

と、ここで、この平成のデジタル時代にはもはやイメージしがたい「旧式のチャンネル争い」が勃発。

いちご(長女)「もう寝るから、この後のドラマを録画したいねんけど」
私「ママはこの後のニュース番組が見たいねんけどなー」
いちご「ママがニュース見るんやったら、いちご、ドラマ録れへんやん」
私「…まあ、平たく言えばそういうことになるな」
いちご「もう~~~っ!何なん、このビデオ!?時代遅れやわっ!」
私「いや、ビデオは悪くない。どちらかと言うと完全にテレビが悪い。…っていうか、そもそも子どもが寝た後の時間に放送するドラマは子どもが見るにふさわしくない、もっと言うと子どもが見たところで理解できない内容のものやからこそ、あえてその大人の時間帯に放送しているのであって、だからその番組のターゲットではない子どものいちごが『好きなアイドルが出てるから』と、それを録画してまで見ても果たしてどこまでその作品の伝えたい意図が解るのか?という話で、それを見たいちごも『何このドラマ?』ってなるのがオチかと……」
いちご「出た、テレビ作る側の人の考え!!!…もういいよっ!大人になったらいっぱいドラマ見るしねっ!もう寝る、おやすみっ!」
私「おやすみwww」

と、そうして論点をすりかえることでその戦いに勝った私だが、長い目で見ての「勝算」もあった。
何故なら、人間、特に子どもの順応性というものはもう本当に素晴らしいので。
よって、いちごもいつしかその生活(我が家のテレビ事情)にすっかり慣れ、

いちご「ママ、菜々子(友達)の家のテレビ凄いねんで!ビデオ撮りながら同時に違うチャンネルも見れるねん!」
私「へえ~っ!それは凄いなー!?一体どういう仕組みなんやろうな???」
彼氏さん「(小声)てかそれ普通だし…」
私「(いいからここは黙ってろ)」


そして続き。


⑤ アナログ放送の画面左右に余白ならぬ「余黒」にて画面縮小。「地デジ化早く!」のテロップが定期的に流れだす。→うっとしいけどまだ見れてる。
⑥ 流れるテロップでは飽き足らず、画面右端に随時「アナログ」と表示することでさらに切迫感を煽りだす。→かなりうっとしいけどまだまだ見れてる。

と、ここで、大人が大人の社会で勝手に決めた地デジ化に、社会的弱者の子どものいちごともも(次女)がだいぶ焦り始める。

いちご「2011年7月が過ぎたら、うちの家のテレビはどうなるの?」
私「このままやと見れなくなりますね」
彼氏さん「(小声)てかすでにテレビとして見れてはないし…」
私「(うるさい、だまれ)」
もも「ももちゃんちのテレビ、ばくはつする?」
私「爆発???w 爆発はしません、てか爆発したら逆に笑うけどww」
いちご「てかママ。…ほんま、笑ってる場合じゃないし」
私「そのマジトーンやめろw わかってる、なんとかするよ、なんとかする。地デジ化のこともあんたの中学の制服のこともママがなんとかする。だからそんなやいやい言わんといてくれ、なんとかするから!」


そして、そして続き。


⑦ 受信機器としても活躍していたビデオデッキもついに壊れ、録画開始と同時に今見てるテレビ音声も消える。→チャップリン(無声映画)だと思えばいい。
⑧ もはやただのモニターと化しているテレビの映像にノイズ(縞)が出始める。→テレビの上か横を三回叩けば治ることもある。
⑨ テレビの本体の主電源を入れても起動すらしない時がある。→病んでしまったテレビの気持ちになって、その病いに寄り添っていこうよ。
⑩ ビデオの本体の主電源を入れたら入ってたビデオテープを吐き出す時がある。→「ここはブラック企業や!」ということに気付いた彼への言葉は「他にいくとこあるのかな?」


てな感じで、三年、延べ五年が過ぎ、2011年4月上旬のとある日。



彼氏さん「今週末、地デジ対応のテレビ買いに行こうよ」
私「いや、うちのテレビはまだまだ見れてるから問題ないよ、まだいけるよ。…てか、そんなお金ないし急にそんなん言われても無理」
彼氏さん「それはわかってるよw だからりちに買えって言ってるんじゃないよ」


彼氏さん「てか、もう買うよ?いいね?」
私「……。お任せします……」
 




てなわけで。


その一週間後、彼氏さんがプレゼントしてくれたその地デジテレビ+ブルーレイが我が家にやってきたんですが、
「私が主としてそこに立ち合わなくても、そこに立ち会ってくれる主(彼氏さん)がいる」という安らぎから、
その搬送の最中、私はそのかすかな物音と時折聞こえるいちごとももと彼氏さんの笑い声に癒されつつ、爆睡していました。

そうして昼過ぎに起きたら、居間のテレビが大きく変わっていた。
画面の大きさや色彩は元より、文字のエッジまで綺麗な鋭角で、とにかくすべてが美しかった。

いちごもももも、彼氏さんも、みんな満たされた笑顔でワイワイと心機一転のテレビを見ていて、起きぬけの私は
「今まで何をひとりで頑張っていたんだろう?」と気が抜けつつ、そのみんなの笑顔につられ、なんか笑ったのでした。



話戻って。



「我が家に地デジテレビがやってきた」。


私が今、子どもらにひとつだけ思うことは、

「ふたつの番組を同時に録画できる」という今のこのことが、いつか、いちごとももにとって当たり前になっていったとしても、
「ビデオ録画してる時はその番組しか見れへんかった」という、そんなことがあったことも、ずっと忘れないでいてほしい。
それをいつまでも忘れなければ、例えばこの先どんな窮地に陥っても、


「無いもんは無い。それでも尚、生きていく、いける」


っていう、自信や逞しさにそれはなると思う。
  1. 2011/04/16(土) 02:44:15|
  2. どんつき(もの)

茶々入れは得意だが。

さて。

先日、夕方私が台所で晩ご飯を作っていたら、洗面所に手を洗いに行ったいちごが突然、狂ったように笑いだした。

いちごは倒れこむように私の元に来て、なおも一人で大爆笑しながら台所の床の上でのたうちまわっており、
その姿を見ながら私は、(なんやこいつどうしたんや?陸上と勉強の両立で頭おかしなったんやろか…?)と思った。

と、そうして大笑いしながら足元でのたうちまわっているいちごの手元をよく見ると、彼女は、
知覚過敏と今だ地味に戦っている私が店で薬剤師さんに貰ってきた試供品の歯磨き粉の箱を握っていた。

私「ああそれな、○○さん(薬剤師さん)にもろてん。歯周病用の医薬品の歯磨き粉やから普通の歯磨き粉よりもよう効くねんて」
いちご「歯槽膿漏wwwww歯槽膿漏wwってwwww」
私「まあ歯槽膿漏も歯周病の症状の一種やからな。ちゅうか、歯槽膿漏のなにがそんなおかしいねん?…歯槽膿漏とかババ臭いし~ママヤバってるし~…ってか?…ええそうですよママはババ臭いですよ?ママはヤバってますよ?」
いちご「wwwしwそうwwのうろうwwwww」
私「歯槽膿漏歯槽膿漏って何回も何回も言わんでええねん!歯槽膿漏がそんなおもろいんか?ほなもう一生ずーーっとそこで笑ろとけ!!!」


笑いすぎてまともにしゃべれなくなってるいちご(←なんかちょっとだいぶムカつく)が、
「とにかくwwwママも見てww」と、必死のパッチでその歯磨き粉の箱を私に手渡してきた。

私はあんまり…というか全く乗り気じゃなかったが、いちごが手渡してきたその歯磨き粉の箱を見た。するとその箱には、

歯周病(歯肉炎・歯ソーノーロー)に効く と、書かれていた。


私がそれを確認するや否や、いちごはまたもやキ○ガイのように笑いだし、息も絶え絶えにこう言った。


「なんでカタカナなん???www」
「『歯ソ~ノ~ロ~~~』 www 治る気せえへんwww」




私「そこか!!!www」



いや~、取りこぼしてました、「その笑い」を。
っていうか、ぶっちゃけそれを見てすらもいなかったし、私は完全に「それ」を見落としていました。

薬屋に勤めて丸2年、最近の私はそうした表のデザインよりもっぱら裏書ばっかりを見ています。

っていうのは、お客さんに「この洗剤とこの洗剤はどう違うの?」とか「どっちが汚れ落ちるの?」とかをしょっちゅう聞かれるんで、
裏書の成分表示を見比べて「その違い」を読み解きその質問に答えるうちに、表面より裏面をじっくり見ることが圧倒的に多くなっていて。

ただ、医薬品に関しては私は薬を売ってもいい資格を持ってないので、判っててもそれを答えることが法的に出来ず、
「少々お待ちくださいね」と薬剤師さんや登録販売者資格を持っている社員さんを呼んで説明をしてもらうことになり
と、その説明を横で聞いていることによって、さらにまた私の薬剤に関する知識が深まっていくという。
だからいわば、私にしたら「給料を貰いつつも同時に薬の勉強もさせてもらってる」ようなもんなんで、
親に高いお金出してもろて学校行って必死で勉強してこれを学んだ薬剤師さんには、逆になんかちょっと悪い気すらするのだが
薬剤師さんらは皆、「そうして僕の知識をどんどん盗んで行ってください。薬のことをもっともっと知ってください」と仰るのだ。
…てか、その辺がやっぱ「先生(医療関係の)」と言われる職種の人の特徴なんよなー。
「僕らのしてる仕事がいつか完全になくなればいいなと思いながら、この仕事をしてる」んですって。


てか、泣くよ?しまいに。

先生にそんなこと言われたらもう、
「ほな絶対、この病気(持病)治してみせたる!」って、私もそうなるよ。



って、また話逸れましたが。


話戻って、その歯磨き粉のパッケージデザインについて。


おそらく最初は順当(?)に「歯槽膿漏」って全部漢字で書いてみはったと思うんですよね。
でもそうしてデザインしてみたものの、「歯」のあとに続く「槽膿漏」が難しくまたゴツゴツした固い漢字続きなんで


「歯槽膿漏」 て…。


みたいな、なんかそんな「重め」な印象になるのを避けて、あえてもう「軽め」に 


「歯ソーノーロー(♪) 


みたいな、そんなカタカナ使いのデザインにしはったんやと思うんですよ。
特に、歯槽膿漏とか更年期とかハゲとかってもう代表的な老化現象なんで、ここはもう、軽めに、軽めに行こう、と。
ただ問題は、今回の場合、その商品が「薬」ですからね~
多少重めでも固めでも、逆にそのほうが説得力あるっちゅうか、「効く気がする」みたいなとこあるじゃないですか?
ちなみに、その歯磨き粉は成分的には抜群です。そして実際使ってみても、翌朝歯ぐきが引き締まっているのを実感した。

だが、その歯磨き粉はやっぱなんかあんま売れてない。

テレビCMもしてないし広告料にカネかけてないから、その分同様の成分が入ったものより値段もうんと安いんですけど、
だが、やはりよく売れているのは

歯ソーノーローに効く(♪)  ではなく  歯槽膿漏に効く。  のほうなのだ。




と、そんな私がひとつだけ思うのは、


「ゼロからのデザイン」って、マジで難しいと思う。


例えば、今回のその「歯ソーノーローに大爆笑」みたいに、なにかもう概ね出来上がっているものに対して
「そこはこうしたほうが…」とか「そこはもっとこうしたほうが…」とか「…ではなくて、いっそこうしたら?」とかって、
そのヒントを元にあとから手を加えていく閃きについては、わりと誰でも出来ると思うんですよね。

と、そういった点で言うと私は、見た目のバランス(垂直並行均等など)をより美しく整えるのが得意です。
ただそれは、「もう概ね出来ているもの」に対してのみ、私はそのセンスを発揮できるのであって、
だからいざ、「(なんにもない全く白紙の状態から)デザインしてみろ」と言われると、逆に、もう私も

「歯ソーノーロー(♪) 

……みたいなことに、なんかなってしまうかもしれない、と、ふと、そう思った。



「今、概ねとしてあるもん」に茶々や横槍を入れることは得意なんですが、
「ほなあんた、好きにゼロからやってみ?」って言われたら、私には多分なにもできないと思う。


[茶々入れは得意だが。]の続きを読む
  1. 2010/12/09(木) 00:36:32|
  2. どんつき(もの)

維新のとき・2

さて、 この 続きです。

いちごとももを「しのび足」で居間の隣の台所のほうまで退避させてから、私はこの「出っぱなしのガス」を止めることに挑んだ。
まず始めに、火花が散らないようにそぉ~っと窓を開けて十分換気をし、カセットを入れるところの蓋を開けた。
すると、カセットは何故かコンロの土台(差しこみ口)から外れていて、カセットケースの中でゴロンと転がっていた。
…ということは、さっきからずっとガスは漏れていなかった…?てか冷静に考えたら別に、部屋の中、ガス臭くもなんともないし…。
なんや、そうか~!そうやったんか!最初からカセットがちゃんとはまってなかったんや!?と私は安堵し、
台所の隅で身を寄せながら固唾を飲んでこちらを見守っているいちごとももに「もう大丈夫や」と、おいでおいで、をした。

いちご「コンロ、直ったん?」
私「いや、それはまだこれから。とりあえず、ガスはずっと出てなかったみたい。カセットがちゃんとはまってなかった」
いちご「なんやあ~~~!あー、びっくりしたー!」
私「ママもびっくりしたー!」
もも「ももちゃんもびっくりしたー!…ていうかママ、ももちゃんはもうトイレいってもいい?」
私「そや、忘れてたwごめんごめん、もう好きなだけ行っていいよ、どうぞどうぞw」

てなわけで。

じゃあいよいよこの点火スイッチの修復に入るぞ、と、いちごとももにコンロの台を支えてもらいつつ
力の限りスイッチのつまみを元に戻そうとしたのだが、スイッチはびくともしなかった。
必死になりすぎて手の平の毛細血管が内出血してしまったので、いちごが変わって挑戦してくれたのだが、やはり無理だった。

私「あかん、完全に壊れてるわ…」
いちご「あ~あ……」
私「ごめん」
もも「このこと、K兄にあやまらないといけないね…」

そう、問題はそれや…。
せっかくカセットコンロを調達してくれたのに、なんとわずか三日目に壊してしまうというこの大粗相。

とりあえず、その日は「しゃぶ、しゃぶ、」をやるのを諦め、台所のガスコンロで一気に炊く「エセしゃぶしゃぶ」で食事を済ませたのだが、
私はその後の数日間、そうしてカセットコンロを壊したことを彼氏さんに「完全に」隠蔽していた。

っていうか、普段から全くと言っていいほどメールも電話もしないので、彼はその隠蔽工作にまるで気付かなかったと思うが
普段のそれと違って、「今、我々は音信不通中である」という確実なる認識のあったあの数日間、私は、
「この音信不通について隠し事がある」という、そんな確信犯的な後ろめたさでいっぱいだった。

そうしてまた次の週末が近づき、彼が「明日そっち帰るよ」だかなんだかメールをしてきたので、
いよいよ現場に踏み込んでくる彼に、もうこのことをこれ以上隠し通すことはできないと思い


「かっちゃん、コンロが壊れた」


と、私は正直に自白した。

いや、正確には「壊れた」でなく「壊した」のだが、あえて「壊れた」という辺りが私の若干の反省のなさの現れなのだが、
てか、ほんまなんでいきなり点火スイッチのつまみが動かへんなったんか、全くわからなかったんですよ。
「え、私が悪いの?なんで???」ぐらいの勢いで。

週末、我が家に帰ってきた彼氏さんは、早速コンロの修復に取り掛かった。
だが、男の彼氏さんの力をもってしても、やはりスイッチは点火位置からびた一文動かなかった。

彼「つーか、なんでこんなことになっちゃったの?w」
私「それがわかれば苦労はしませんよ。てか、説明書もないのに無理だよ(←超横柄)」
彼「カセットコンロつけるのに説明書とかいらねーだろwww」

開き直る私に、彼は「え~っと、…いいですか?w」と、まるで子どもに物ごとを教えるような口調で言いながら
カセットコンロの使い方を一から丁寧に手ほどきしてくれたのだが、その一発目の作業説明で早くも私は「えっ…」とつまづいた。

① カセットの矢印マークをコンロの差しこみ口の凹の部分に合わせて置き、蓋を閉め、脱着レバーを着にします。 ←今、ここ。


カセットコンロのカセットに「そんな矢印」があるなんて、今の今まで知らんかった。


取り扱い説明を続ける彼のその後の手ほどきは、もう私の耳には全く入ってこなかった。
要はこの故障は、カセット(ガス)をちゃんとセットしてもいないのにも関わらず、カセットコンロに対して「おい、火をつけろ」という、
そんな無理難題を押し付けられたことに対するカセットコンロの、「我が身を呈しての怒りの業務放棄」、だったようだ。


てか、思えば、今までこうした卓上コンロを使う場面での火付け作業は、「男子」がそれをやってくれていたんですよね。
例えば、うちの実家にあったガスコンロにしても、台所でオカンが材料切ったりしてる間にオトンが点火してたし、
例えば、独身時代に仲良かった先輩や同期や後輩と先輩の家で鍋した時も、うちらが台所の準備してる間に男の先輩が点火してくれてた。
てか、なんかちょっとそんなんありません?いわゆる「鍋奉行、見参!」みたいな。
普段は女が料理するけど、鍋やるとかなったら男がその最前線に立つ、みたいな、なんかそんなんあるじゃないですか。
ちなみに私の敬愛する兄貴(笑いの師匠)はご家庭で「ホットプレート大臣」に就任しておられるそうです。兄貴、ステキすぎ。

だから、だからね、私がカセットコンロのカセットにそんな矢印があることを知らなかったということはいわば「仕方ない」話なのだ。
てか、そもそもうちには卓上コンロ(カセットコンロ)がなかったので、それはいよいよ「仕方ない」話なのだ。
よって、なんかもう、「仕方ない」のだ。


まあ、「言い訳」 ですけど。


てな感じで。

彼氏さんが帰ってきた週末のその日も、晩ご飯は鍋にした。

昼過ぎの時点では「久々にみんなで買い物に行こうか」と言って多いに盛り上がっていたのだが、
いちごが「勉強に熱が入ったから買い物はパス。(平日は陸上で忙しいから)今日はいっぱい勉強したい」と言いだし
するとももまで「じゃあももちゃんもべんきょうするから、ももちゃんもおるすばんしてる」と言いだし、
結局、私と彼氏さんとで買い物に行った。
っていうか彼氏さんもその時、自分の勉強をしてはったんですが、
そうして全員から「勉強するから買い物には行かない」と言ってふられるのは寂しいので、
半ば無理から彼氏さんの勉強をやめさせて買い物に連れて行ったんですが。

と、そうしてスーパーに着き、
「今日は海鮮鍋にしよう」と思っていたので主に魚コーナーを物色していたら、パックの蟹が特売で安かったので
「かっちゃん、蟹が安いよ!かにすきにしようか!」と私は勝手に決めて蟹をカゴに入れ、そしてさらに
「(子どもら寝た後の飲みで)ビールもいいけど焼酎の熱燗もいいね」とまた勝手に決めて焼酎をカゴに入れた。
そしたら、レジでの支払いの段になって彼が「いいよ、俺出すよ」と言ってお会計をしてくれたので、私は
「しもた。そのつもり(会計持つつもり)やったんや?調子こいて蟹とか焼酎とか勝手にボコスカ入れて悪かったな…」と思った。


ひとつだけ言いたいことは、

もらったコンロを早速壊した上に、人の会計で勝手に蟹とか酒とか買う人間について。


家に帰って、
勉強に戻った彼氏さんの背中と、目下勉強中のいちごの背中と、
勉強もしてたっぽい残骸を遺しつつも「NHK教育」の子ども向け番組のライブ体操を大張りきりでしているももの背中を見た私は
今日まで我が家に起きた全ての出来事を踏まえて、もういよいよ決意した。


カセットコンロを、もう 買う。


実は、うちの店で「季節商品」の一環として湯たんぽとかコンロの類が大量入荷しているのは知っていたんです。
しかも、変なホームセンター崩れみたいなとこで買うよりかなり安くでそれらを提供していくことも。
だから、ずっと卓上コンロが欲しいと思っていた私は「この期にいよいよ買おうかな?」とちょっと思っていたんだが
先の記事でも書いたように「でもどうしてもそれが要るわけじゃないし」と伸ばし伸ばしにしている中、彼氏さんがそれを調達してくれた。
だが、私はその「ラッキーコンロ」を早速もって破壊し、いちごとももにもなんか「中途半端な夢」を見せてしまった…。


「ちょっと買い足しに行ってくるね」と言って出て、カセットコンロを担いで帰ってきた私に皆は仰天していた。


いちご「ママ、なんでまたカセットコンロをwww」
私「だって今日はかにすきなんですよ?」
彼氏さん「ちょ、コンロw買ってきたの!?wwwごめん、なんかごめん!…あー、てか俺(コンロ代)出すわ」
私「てか、かっちゃんのコンロ壊したしw…てか、かにすきにはやっぱ卓上コンロでしょう!」
もも「きょうはかにのおなべなの?」
私「そやで~!もも、いっぱい食べや!」


と、そうして。

このたび我が家に「卓上コンロ」という新しい文明が(今度こそ)持ち込まれたのである。

私がひとつだけ思ったことは、


維新とは、これ即ち 必然なのだ。
過去の積み重ねと「罪」重ねによって、良くなるように成るべくして成るものなのだ。
 ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
人がくれたカセットコンロを三日目で壊した人の発言。



ほんまごめんよ、彼氏さん。
でも、あなたが吹き込んでくれた「風」は無駄ではなかった。いわば貴方はこの維新の立て役者なんだ。





[維新のとき・2]の続きを読む
  1. 2010/11/27(土) 01:00:17|
  2. どんつき(もの)

維新のとき

さて。

主婦にとって、一年で一番、「ご飯の仕度」が楽な季節になってきましたね。

「とりあえず、鍋。」

猛暑の影響で野菜が恐ろしいほど高かった一時期から思うと、だいぶ価格も安定してきたし
寒い時期に体を温める温野菜をたっぷり食べさせられる鍋料理は、日々の献立に悩む主婦の救世主だと言っても過言ではない。

さらに、鍋なら一品で済むし、基本的に材料を切って炊いたら調理は終わり、調理道具もそない要らんし後片付けもめっちゃラクなので
夕方帰ってからの時間に追われている私には何かと大助かりなメニューなので
「ええ~?また鍋~~~?」という娘らの声にも負けず、鍋料理をかなりの割合で濫用している。

てか、私も子どもの頃はあんまり鍋が好きではなかったんですが、いつしか「毎日鍋でもいい」と思うようになった。歳か?w
中でも私は、昆布だしで炊いてポン酢でいただくというシンプルな水炊きが一番好きなのだが、そればっかでは本気で子どもらが飽きるので
だしと味付けにバリエーションをつけてなんとかごまかしているのだが、最近は豆乳鍋がけっこう定番になっている。
うちは娘二人で、しかも上の娘(いちご)はかなりの「スイーツ(笑)」であり、その影響を受けた下の娘(もも)もやはり「スイーツ(笑)」なので

私「豆乳は低カロリー且つ高タンパクで、しかも豆乳の大豆イソフラボンはお肌をスベスベにするんだってよ?」
いちご・もも「それは頑張って食べるっきゃないね♪」

ってな感じで、豆乳、+昆布かつおと塩しょうゆ、とか、+味噌+練りゴマ、とか、+鶏がらスープ+塩、など、ベースを変えつつ
二週間に一回ぐらいのハイペースで豆乳鍋が登場している。


とまあ、そんな感じで今日の本題。


さて。

と、そうして、我が家では冬になると頻繁に鍋料理が夕飯メニューになるのだが、これまでうちには卓上コンロがなかった。
よって、3~4人用の土鍋を使い、台所のガスコンロで一気に炊いてしまって食卓(鍋敷き)に持っていく、という
いわば「エセ鍋」を囲んでいたので、うちの娘らは「鍋とはそうして食べるもんだ」と思っている節があった。
っていうか、
「大人一人の監視で小さい子どもらが囲む食卓に、熱々の土鍋を置いて食事をする」
という行為自体をやっと心配なくできるようになったのも、ここ数年前からの話ですしね。子どもらが小さいうちはそんなんできんかったし。
だから、単身赴任や何やで月に三回ぐらいしか旦那が帰ってこないうちの家には、ずっと卓上コンロがなかったんですよ。
離婚当時でいちごが二年生ももが1才半やったんで、そんな幼子抱えて「卓上鍋」とか危険極まりないしね。

離婚して帰ってきて一年ほど暮らしていた実家(オトンの家)には、昔からある卓上のガスコンロ(ホース繋ぐやつ)があったが
それもツレが大勢集まる(チビらを監視していられる大人率が高い)宴会の時しか使いませんでした。

てなわけで、私はいちごとももに「ぐつぐつ炊けるのを待ちながら食べる、ほんまのお鍋」を体験させてやりたくて
ずっと卓上コンロが欲しかったのだが、
「まあでも絶対今すぐなかったら困るわけでもないし、台所で一気に炊いたほうがぶっちゃけ早いしなー」と思い
「カセットコンロぐらい買おうと思えば買えるが、なんとなく伸ばし伸ばし」になったまま、その現状を過ごしていた。

と、そんな折、「季節を変える風」を吹き込んできたのが彼氏さんだった。

なんか、友達らと彼氏さん家で鍋をして、そしたら、卓上コンロ持参で来た友達が
「カセットコンロ、うちにふたつあるから置いてく(事実上、君にあげる)わ~」と、そのまま置いていったらしいが、
家で一人で鍋とかしないから、こっちに持ってきた(事実上、りちにあげる)よ、と言って、彼がコンロを持ってきてくれたのである。

「かっちゃん(彼氏さん)でかした!!!」


そんな偏西風に後押しされた私は早速そのコンロを使い、彼氏さんも交えて4人で鍋を決行した。


私「ええか?あんたら。この鍋を引っくり返してコンロがこけたらこの家はもう大火事になるからな?絶対ほたえな(騒ぐな)や?」
いちご「うん、わかってる」
もも「ももちゃん、なんかちょっとだけこわいよ…」
いちご「もも、大丈夫。お行儀よくしてたら大丈夫やから、な?」
私「そういうこと」

そう、そういうことなんです、私が言いたかったことは。

今まさに目の前で燃えたぎっているこの卓上コンロの火が、「ともすれば危険なものだ」という認識が、今の君らにはもうある。
だが、その扱いに注意さえすれば、「炊けたよ!はい今が一番美味しいよ!」という、ほんまもんのお鍋をいただくことができる。
そうして、少しずつだが大人の階段を昇りつつあるこの子らはもう、「そういうこと」も、話せばわかる歳になってくれた。
最初は猿みたいなとこから始まって、こうして話がわかる人になるまで育てるまで、
しんどいこともいっぱいあったし寝たいのに寝れへんこともいっぱいあったけど、頑張ってきてよかった、報われた。
そしていつか…この子らもお母さんになって…こんなふうに「子どもとお鍋を囲む」ようになっていくんよな…。


なんかもうすでに感無量。




と、私が密かにそんな絶大なる感動に打ちひしがれている最中、いちごの


「取って(食べて)いい?」


という合図を封切りに、みんなで「初めてのほんまのお鍋」を、お腹いっぱい食べました。
「熱っ!」とかいちいち感じて声にして言いながら食べたその鍋は、今までの数倍美味しかった。



だが。

そんなして綺麗に終わらないのが、「りっさん家」でして。



そうして「ほんまもんのお鍋」を達成した私はそこに満足することなく、
「次はほんまのしゃぶしゃぶをこいつらに体験させてやるぜ!」と、さらなる目標を目指したんですね。


卓上コンロがなかった今までは他の鍋と同じく「しゃぶしゃぶ」も、「台所で一気に炊くエセしゃぶしゃぶ」だったので
リアルタイムで、「しゃぶ、しゃぶ、」ってやる、あの体験を私は娘らにさせてやりたく、
私はその「お初のほんまの鍋」からわずか三日後に、その決意表明をした。


私「明日、コンロでしゃぶしゃぶをするよ!」


だが、娘ら(特にいちご)のリアクションは、それを喜ぶどころか、逆に心配丸出しだった。


いちご「コンロで鍋するのは今度K兄(彼氏さん)が帰ってきはった時にするのがいいと思う…」
私「なんでよ?」
いちご「なんか、なんとなく不安やし」
私「いや大丈夫、もう大丈夫や。ママにはわかってん。こないだの鍋で確信を得た。ももも、話せばわかる歳になってる」
いちご「てかさ、ママはカセットコンロ着けたことあるん?ママがカセットコンロ着けるとこ、いちご、見たことないねんけど…」
私「あるかないかって言われたらそれはないけど、あ、なんかその心配?…てか、こんなもんあれやん?…ここにこうカセットをセットしてやな、…この着脱スイッチを着のほうにこう降ろして、この点火スイッチを回すと火が着く、と…………あれ…?…着かへんな?」
いちご「……」
もも「ももちゃん、なんかこわくなってきたよ…」
いちご「ママ、順番間違えたんちゃう?」
私「順番なんか間違えるはずないやん。だって仕組みはこうやろ?ガスをセットしてから点火する、って」
いちご「でも、火ついてないし…」
私「もしかして機械が古いから着火の石が壊れてんのかもな?ライターで火着けたら着くやろ」
いちご「待って!…っていうことは……もしかしたら、さっきからずっとガスは出続けてるんかな…?」

私は急いでスイッチを消火位置まで戻そうとしたが、何故かスイッチがびくとも動かなくなった。

私「(顔面蒼白)……。」
もも「ママ~、ももちゃん、トイレ行ってくるね~」


「待て、もも動くな!!!」

「全員そこから動くな!動いたら爆発するぞ!!!」 




「だから(今度K兄が帰ってくるまで待とうって)言うたのに~~~!」と、怒りの涙目で私を見ているいちご。

なんでおしっこ行ったらあかんのかわからんけど、とりあえず言われた通り動かないもも。

「バスガス爆発バスガス爆発バスガス爆発」というあの早口言葉だけが何度も何度も頭の中でリフレインしている私。



なんかもう泣きたかったし、正直怖かった。
てか、いちごの「嫌な予感」に素直に従っておけばよかった……。



とにかく、


明日の朝刊で「卓上コンロのガス爆発で母子三人が死亡」とか、そんな記事が載るのは絶対に阻止しないといけない。

なんとしても、我々は生きなくちゃいけないし、こんなことで、いちごとももを死なせては絶対にならない。



時は平成22年。


我が家の「維新、文明開化」まで、あともうちょっと。
  1. 2010/11/25(木) 02:49:57|
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京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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