どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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「ざ~ます、なオバハン」の思い出

さて。

まず始めに、今日の記事を書くにあたり、犬を飼っている読者の方々および動物に対する愛護心が強い読者の方々へ。


今回の記事は「おもしろ読み物」として、なんかひとつ宜しくお願いします。


さて。

あれは確か私が高校1年生の時の、とある夏の夜の出来事だった。

晩の9時頃、私がバイトから帰ると、
ツレのカンとユッコと、うちの上の弟(当時中2)と下の弟ジェーン(当時小5)が二階で遊んでいた。
うちの二階は当時、襖で仕切られた六畳間の和室が二つ並んであって、
私が中学に入ったのをきっかけに、ひと部屋を私の部屋、もうひと部屋を二人の弟の部屋、と使い分けるようになったのだが、
その日、四人はその弟たちの部屋のほうで、トランプをして遊んでいた。

カン「おう、おかえり~。晩飯、ハンバーグやぞ」
私「ええ~~~っ。店でご飯食べてきたし今おなかいっぱいや~」
ユッコ「そうやろうと思って、りっちゃんの分も食べといたげたw」
私「おまえらまたかwww…てかあんた(下の弟)はいつまで起きてんのや?小学生は8時に寝なさい」

てかそれはどういう状態やねん?と思われるかもしれないが、うちの家はなんかそんな家だった。
私が居ようが居まいが関係なく、ツレらが学校帰りに上がりこんでそのまま居座わり、晩ご飯とかも普通に食べていた。
というのも、うちのオカンが二言目には「あんたら、晩ご飯は?(食べていくんか?)」と聞く人だったので
ツレら「いただきま~すw」
オカン「ほな、お母さんがスーパー行かはる前に、家に電話してそう(今日晩ご飯いらんで)言うときよしや」
みたいな感じで、
うちのオカンは「りっさんのオカン」ではなく「みんなのオカン」みたいな、なんかそんな人だったのだ。
よって、私が居ようが居まいが関係なく、ツレらが学校帰りに上がりこんでそのまま居座わり、晩ご飯とかも普通に食べていたのだ。
こういったツレらとのこの頃のことは、この記事 とか この記事 とか この記事 とか、読んでみてください。


話戻って。


私がバイトから帰ってくるまでにもうどんだけトランプをしてたんか知らんが、
その四人はトランプに飽きて、なんかちょっと中だるみしている様子だった。っていうかおまえら、

人が働いて疲れて帰ってきてるのに「遊び飽きた」とはいい気なもんだなベイベー(baby)?


と、その時、上の弟が「そや!カンちゃんにいいもん見せたげる!」と言って、
数年前の誕生日だかに買ってもらった宝物の玩具の鉄砲を持ち出してきた。

生物学的女子であり、さらに今現在も女の子しか育てていない私は、そういった男の子の玩具系には昔も今も若干疎いのだが
それは、ビービー弾?だかいうプラスチックのオレンジ色の小さい弾を入れて撃てる?みたいな、そんな「子どもの玩具鉄砲」で。
だが、上の弟はそうしてせっかく買ってもらったものの、その鉄砲でまだ一度も実際に弾を撃ったことがなく、
それは何故ならば、
堅実派(悪く言えばせこいヘタレ)の上の弟は、本体に付いていたビービー弾をずっと数年間「使い惜しみ」していたようで。

「お~!懐かしいww」とそれを手にしたカンが

「弾はあるんけ?」

と言った。


上の弟「あるけど…20個しかないし…」
カン「アホ、弾は撃つためにあるねんぞ?来いや。見とけよ?ここからあの柵に当てたろ」

と、カンが上の弟を壁際の小窓のほうに呼び寄せたので、私とユッコと下の弟も窓のほうに見に行った。
その小窓の真下(=うちの隣)にはガレージがあるのだが、カンが対象としたのはそのガレージの入り口の柵だった。
直線距離にして10メートルぐらい?いや、そんなに無いか?まあなんしか「ちょっと先」ぐらいの感じだった。
カンが「パーン」と撃ったビービー弾は、柵に向けて真っ直ぐにピューッと飛んだ。
ガレージの街灯はあるもののやはり辺りは暗かったので、目視の限界でその弾の行方は追えなかったのだが、
「カーン」という金属に当たった音が響いたので、確かにそれが柵に当たったことがわかった。

下の弟「カンちゃん、すごいーっ!!!」
カン「まあねwまあねwww」
下の弟「じゃあ次は、次は、あの電信棒に当てて!?」
カン「あー、あそこまでは無理やな。ちょっと遠いわ~」
上の弟「カンちゃん、もう撃たんといて。弾がなくなる」
カン「なにをしょぼいこと言うてんねん!どかーんといこうぜwww」


と、そこへ。


犬を連れてガレージ内を散歩するオバハンが、突如としてうちらの目の前にフレームインしてきたんですね。

そのオバハンは遠目の暗闇で見ても派手な格好をしていて、連れてる犬は子犬で首輪がやたらごっつキラキラしていた。
例えるならそうですね、
「ごっつええ感じ」のコントで松ちゃんが演じていた「四万十川料理学校のキャシィ塚本先生」みたいな、見た目そんなオバハンで。

すると。

アホのカンのいたずら心になんか火がついてしまったようで、カンはもう明らかにその子犬に向けて照準を合わせた。
っていうか、一概には言えないが、なんで男の子って「そういう」遊びが好きなんでしょうか。
蟻の住処(穴)掘ったり水入れたり、塀の上歩いてる野良猫に石投げて逃げられて奥の家の窓ガラス割って怒られたり、
そして以前も書いたが、いとこの兄ちゃん(田舎の子)らがやってたみたいに、蛙のお尻にバクチク突っ込んで爆破したり。

私とほぼ同時に「それ」を察知したユッコが、「あんたwあかんで、やめときや?ほんまにやめときや?w」と言ったのだが、
笑いに生きるやつにとってむしろ


「やめろ!」は、「行け!」もしくは「やれw」なので。


カンが撃ったビービー弾は、犬の足元の地面(アスファルト)に当たってピョーンとはね返って、転がっていった。

ユッコ「ちょ、危なっ!w」
上の弟「カンちゃん、人とか動物に向けて撃つのはやめて!絶対に人と動物に向けて撃たへん、ってお母さんと約束してるし!」
カン「ハハハwwwww」
下の弟「惜しいー!外れたなw」
カン「ちゅうかまあ、外したんやけどなww」

と、そこで私は、カンはおそらく、犬や人(オバハン)を狙って撃ったのではなく、
「犬をビックリさせてその犬のリアクションにビックリする、あの奇怪なオバハンの滑稽な姿が見たかったんだ」
ということがもうわかった。

そして、その犬は全くもってビックリしなかったが、
暗闇の中で何処からか突然飛んできたビービー弾にそのオバハンはなんかごっつビックリし、
キョロキョロと辺りを見渡しながら「このことの犯人」を捜し始め、そしてふと、その視線を上に向け、
小窓から覗く私たちに気付くや否や鬼の形相でこちらを睨んできたので、私たちは一斉に「さっ」と隠れた。

ユッコ「やばい見られたかもwww」
私「ちゅうか隠れたところでもうこの家の子が犯人ってバレてるわけやけどwww」
上の弟「絶対お母さんに怒られる…」
私「そういえばオカンは?」
カン「風呂入ってはる。おっちゃん(オトン)はさっき、消防団(月二回の集会)行かはった」


と、その時。


ピ~ン ポ~~~ン


このタイミングで鳴り響くその玄関のチャイムはもう「あのオバハン」が怒鳴り込んできたものだと誰もが想像できた。


私「どうすんねんwwwてかおまえ(カン)行け出ろ!撃ったんあんたやろww」
カン「いや、ほっとこう。ここは居留守作戦で。」
ユッコ「居留守作戦ww家中の電気いっぱい付いてるのに居留守作戦www」


と、そうして、
悪っるい兄ちゃん(カン)と、この状況をちょっとおもしろがってもいる悪っるい姉ちゃんら(私とユッコ)に巻き込まれた、
上の弟は「このアイテム(玩具の鉄砲)をこいつらギャングに与えてしまった」ことにかなり凹んでいて、
下の弟は「まあ、言うても僕は下っ端なんでwww兄貴と姉貴にお任せしま~すw」みたいにヘラヘラしていた。

余談だが、
上の弟が高校生になった時、「俺はお姉(おねえ)みたいな不真面目な人間になりたくない」と、そうはっきり言われたのだが
確かに、こういったわけのわからないアクシデントにさんざん巻き込まれ続けてきた二歳下の上の弟にしたら、
「たかが二歳しか変わらない姉」を、自分のその成長ごとに「人間」として見ていき、
それを「軽蔑」していく気持ちはなんかわかる気がする。上の弟よ、なんかほんますんませんでしたw



話戻って。


私たちがアホ丸出しの「居留守作戦」を展開している最中も、玄関のチャイムはずっと鳴り響いていた。
カンの「そのうち諦めて帰るやろw」という予想に反して、それはもうずっとしつこく何回も何回も鳴り響いていた。
と、その時、ユッコがごくわずかに聞こえた「その音」を捉えた。

「おばちゃんお風呂上がらはった!裏の(風呂場の)戸が開く音した!」


ユッコのそれは空耳ではなく、その直後にオカンの「はーい?」と言う返事が一階から聞こえてきた。

おそらく、オカンのいる風呂場まで「そのしつこいチャイム」は聞こえていたのだろう。
だが一向に誰も出ないので、入浴中のオカンがもう業を煮やして、風呂から上がって来たのだと思われる。



今 「何も知らずに」 風呂上がりのオカン!!!www



カン「これはさすがにまずいことになったw」



私「ちゅうかもうだいぶ前からまずいことになってるからwww」


続く。
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  1. 2010/10/30(土) 01:21:17|
  2. 思い出のネタ(学生編)

カッチカチやで!

さて。

先週の土曜日、ももがお世話になっている学童保育(児童館)の子ども祭りがありました。
そのお祭りは学童保育に通ってない子どもでも大人でも誰でも行っていいお祭りで、
私は今年初めて行ったのだが、京都市の全児童館が主催なだけに規模も大きく、参加人数も凄かったんですが、
会場となる公園(広場)が半端なくでかいので窮屈な感じもなく、ステージでのイベントものびのび観ることができました。
親が土曜日も仕事に出ている家の子どもは学童保育の先生方が引率してくださるのだが、私はその日は休みをもらえたので、
いちごとももと彼氏さんと四人で、家から直接、市バスに乗って会場まで行った。

と、その行きのバスの中で事件は起きた。

秋の行楽シーズンの土曜の朝ということもあってかバスはかなり混んでいて、
乗り口のステップを上がったギリギリの場所で、私らは手摺りにつかまりながらなんとか立っていた。
ただ、しばらく行った先の停留所の近くに電車の駅があるので、おそらく乗り換え客がそこで降りるだろうと思ってもいた。
と、そうしてぎゅうぎゅう詰めの車内で揺られつつ、ある停留所に着いた時、
私らの斜め後ろぐらいに立っていたおばあさんとおじいさんが降りようとしたのだが、この人混みを掻き分けて、降り口
(京都の市バスは後ろから乗って前から降りる。運賃は降りる時に、降り口の運賃箱に入れる)まで辿りつけないと判断したのか

おばあさん「こんなんよう行かれへんやん!おじいさん、もうここ(後ろの乗り口)から降りよ」
おじいさん「え、でも…」
おばあさん「そやかて、こんなもんよう進まれへんやんか!降りてから前で券(定期券?)見せたらええねんから」

と、そのおばあさんは、そうして躊躇うおじいさんを先導して、
乗り口付近に立っている私らと乗ってくる客を押しのけ、無理やり「乗り口」から「降りて」行った。


「なんじゃこの横着ババアは?」


と、私は思った。

混んでて大変なんはおまえだけとちゃうねん。なのに何をそこで変にキレて自分勝手なことをしているのか。
「カネ(定期券みたいやったけど)払うんやから文句ないやろ!?」って、もう逆ギレか。あほか。

先人に学び、また、先人を敬わなければいけないのは重々承知しています。
だが申し訳ないが、私はそのおばあさんから何も学べなかったし、尊敬することもできなかった。
てかもう逆に、いちごとももに

「見ちゃいけません!!!」

と言って、幼い二人のその汚れなき瞳を覆いたいぐらいの気分だった。


だが、そこで何かを学んでしまった人が、一人だけ、なんかいたようだった。


せっかく楽しいお祭りに行くのにそんなババアの愚業にいつまでもイラついてるのも逆にアホ丸出しなんで
私は気分を入れ替え、「みんなこれから何処行かはるんかな~?どんな人が乗ってんのやろ?」と、改めて車内を見渡した。
すると、野球のユニホームを着た中学生ぐらいの少年たちがたくさん乗っていることに気付き、
「これはきっと、それこそ、この先の停留所で電車に乗り換えて、あの陸上総合施設に試合しに行くんだな」と思い、隣の彼氏さんに

私「かっちゃん見て。あの子らきっと、(こないだいちごの陸上競技会があった総合施設)で、野球の試合があるんやろね」
か「かもね。って、よく見たら何気に○○中学の子どもたちじゃんw」

それは、彼氏さんが理科を教えている小学校の子どもらの多くが進学する中学校の野球部だった。
と、それとほぼ同時に、子どもたちも彼氏さんに気付いたらしく、
「○○先生?」「ほんまや、○○先生やん」といった、子どもたちのひそひそ声が聞こえてきた。
どうやら、彼が授業をした教え子(卒業生)が、その集団の中に何人かいたらしい。
そしてまたそれと同時に、彼氏さんも、数名の教え子の姿を確認したようで、
「おおー!元気か!?」とか、なんかいきなりテンションが上がって「先生モード」に突入した。

余談だが、
子ども(児童・生徒)好きな彼氏さんは街中で教え子に偶然会うと、なんか急にテンションが上がる。
普段は公衆の面前で歓喜の大声とかほぼ出さない人なのだが、教え子に会うと彼はなんしかそうしてめっちゃテンションが上がる。
そしてそういう場面に出くわすと、私はあえて彼氏さんと他人のフリをする。
何故ならば、「先生」という仕事をしている彼が、「子持ちの女の人と一緒にいた」とか、
彼の教え子にしたら、「先生のプライベート」にあまり良い印象を持たないだろう、と私は思うからだ。

よって私は、
子どもら以上に子どものように、教え子との再会にテンションが上がっている彼氏さんを黙って見守っていた。
そうこうしてるうちに、その子どもらが降りる停留所にバスが停まり、「○○先生さようなら!」と言ったものの
子どもたちは混雑する車内の人の波をぬって前(降り口)に行くことが出来ずにその場で長く立ち往生していた。
すると彼氏さんが、子どもらにこう言った。

「ここ(乗り口)から降りればいいよ。んで、降りてから前に廻って、運転手さんにお金払えばいいから」



てか、君は何を言うとんねん?




私はちょっともうほんまに「イラッ」となったんだが、だが私はそこで頑張って堪えた。
何故ならば、彼は、(今このバスに乗り合わせている)この子らにとっては「先生」なので。

「先生がなんか知らんおばちゃんにごっつ怒られてはる…」

とか、そんな先生の情けない姿を子どもら(児童・生徒)は見たくはないやろうと思ったので。
よって私は、その子どもらに聞こえないぐらいの小声且つ、めっさ怒りのマジトーンで、彼氏さんに



「そんなことを子どもらに教えたらあかんでしょ」



と言った。


すると彼は「え、なんでダメなの?さっきあのおばあさんたちもそうして降りたじゃない?」とでも言いたげな、
なんかちょっと釈然としない顔をしていた。
この混み混みの車内で乗客に聞き耳を立てられながら、このことを彼氏さんと懇々と話し合うのはどうかと思ったので、
私はその場ではそれ以上もうなにも言わなかったのだが、私がその時に思ったことはこうだった。


まず始めに、乗り口から降りるという行為はどんな事情があろうとそれは完全なる違反であり反則行為です。
それを「時と場合に応じて臨機応変にやりましょう」ということを決定することが出来るのは、
このバスの管理責任者である運転手さん、ただ一人なのである。
それを乗客各々が自分勝手に考えて決めてすることは許されないし、してはいけない。
よって、運転手さんの了解を得る、もしくは、運転手さんからその指示があった場合のみ、その反則をも許されるのである。

次に、安全面について。というか、むしろここが一番重要。
このバスの乗り口と降り口の扉の開閉作業は、やはりその管理責任者である運転手さんによって行われている。よって、
「乗り口」の開閉作業については「乗る人」がいるかどうかを運転手さんが確認した上でその操作がされているし
「降り口」の開閉作業についても「降りる人」がいるかどうかを運転手さんが確認した上でその操作をされている。
だが、その操作をする運転手さんの承認を得ずして乗客が「自分の判断」で勝手に各々思うように「乗り降り」をやりだした場合、
「勝手に乗り口から降りたやつが閉まる扉に挟まれるという起きるはずのない事故」が起きてしまうこともありうる。
「乗り降りのルール」を無視して勝手に「乗り口から降りたやつ」が悪いのはもう明らかなのだが、
でも、そこでやはり咎められるのは概ね「管理責任者」である運転手さん、になってしまうと思う。
「そんなん(まさか乗り口から勝手に降りるやつのことまで)知らんがな!」って話であっても、だ。
……と、そうして「横着した本人」はその「罪自体」からは裁判とかでなんかうまく逃れられたとしても、
実際にその事故にあって痛い思いをするのは「ルール」を無視してそこから降りて扉に挟まれた自分自身なのだ。
てか逆に「痛かった~」で済んだらまだええけど、それで運悪く自分が死んでしまうこともあるのだ。


話戻って。


よって、私がそこで思ったことは

「目の前のその困難(混んでて降りづらい)から安易に回避させることを教えるのではなくその問題に立ち向かう力をつけてやることが大事なんでは?」

と、そう思ったんですよね。


「僕はここで降ります!すみません、通路を開けてください!」


と、自分の意志を発言できる力をつけてやること、その導きをすることが大人の仕事だと、そう私は思ったんですよ。
即ちそれが、「子どもらの生きる力」を育てることなのではないのか?と。

それを子どもら自身が発言することがちょっと難しそうなら、
「すみません、野球部の子どもたちがここで降ります。通路を開けてやってください」
と、まだちょっと未熟な子どもに代わって大人がそれを言ってやることが、
「こういうふうに言えばこの困難を打開できるんだな」という、この子らにとっての模範(見本)になるんじゃないのか?と。
そしてそれを見せていくことでいつしか、そのことを大人から学習した子どもらは、
なんか自分でも言える、やれるようになる(=子どもに生きる力が備わる)になるんじゃないのか?と。


私は教育を勉強してきたわけではないし教育のプロではないので、昨今の教育事情はようわかりませんけど、

「降り口から降りられないなら、乗り口から降りてもいいよ」

とか、戦う前にしてそんな裏道を子どもに教えるのが「平成の教育」なんだろうか?



と、そう思っていた矢先、

ルームミラーで車内のその状況(野球行く子どもらが立ち往生してる状況)を察知したっぽい運転手さんが、
そこで車内アナウンスをしてくれた。



「野球部の子どもたちがここで降ります。通路を開けてやってくださ~い」


運転手さんのそのアナウンスによって拓けた通路を、
子どもらは「すみません」「ありがとうございます」とか言いながら、順次、降車して行った。

そんな彼らの背中を見送りながら私は、

「次の試合の時には、ここで降ります!って自分らで言いや」
「野球の試合の勝ち負けよりも、それを言える力をつけるほうが人生には重要やで」



と思ったのでした。



カッチカチやで! りっさん、頭カッチカチやで!

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  1. 2010/10/28(木) 03:01:01|
  2. 思うこと(「生きる」)

女優さんご来店

さて。

もう数週間前のことになるが、うちの店にとある女優さんがお見えになった。
京都はわりと常に映画やドラマの撮影がどこかしらで行われているので、おそらくその女優さんも仕事で来てはったのだろう。
ちなみにうちの店はわりと役者さんが買い物に来はることが多く、夏頃にも、桜井淳子さんが普通~に買い物しに来てはったし、
内藤剛志さんらは、撮影で京都に来るたびしょっちゅううちに立ち寄ってくれはる、もう常連さんらしい。
ちなみに私もこの店に勤める前、客として買い物に来ていた時に、店内で内藤さんとすれ違ったことがある。
まあ、ドラッグストアって薬だけでなく何でもありますからね~。
特にうちの店は洗剤雑貨はもちろん、飲料や食品類も充実してるんで、ちょっと時間が空いた時の暇つぶしにはちょうどいいのかもしれない。
芸能人来店にはしゃいで騒いで写メ撮りまくるような年齢層のお客さんもあまりいらっしゃらないですし。

てなわけで。

数週間前、とある女優さんが来られたのだが、私はその人が「その女優さん」であることを全く気付かなかった。

その時、私はレジに入ってたんですよ。
時間帯は昼頃で、近所の会社やショップに勤める人らがお昼ご飯(パンとかカップ麺とかもあるんで)を買いに来てはって
レジは多少混雑していたんで、大学生の男性スタッフが隣のレジに入ってくれて二人体制でレジの対応をしていた。
で、しばらくしてその波がすっと引いた時、スーツ姿にセカンドポーチを持った30才ぐらいの男性がレジに来て
「すみません…」と、私とその大学生スタッフに声をかけてこられたんですね。

私は「はい?」と返事をしつつ(コピー機の営業さんか何かかな?)と思ったんですよ。ちょっと業者っぽい感じだったんで。
するとその男性が「マニキュアの除光液は、ありますか?」と尋ねてこられたので、
(あ、やべwお客さんやったんかw)と思って、急いで、接客体制にギアを入れ変えた。

化粧品関係に普段縁がない男性スタッフは、化粧品のことにはやっぱどうしても疎いので、
カウンセリング担当が休みの場合、化粧品についてのご相談やご案内は自ずと女性スタッフがすることになっていて
そしてその日はちょうどカウンセリング担当(うちの店の真矢みき。通称姉御)が休みだったので
「ごめん、ちょっとレジお願いしていい?」と、その大学生にレジを任せて、私は
「マニキュアの除光液ですね?かしこまりました。ご案内致します。こちらへどうぞ~」と、その男性客を化粧品コーナーに誘導した。

余談だが、今って嫁か彼女のおつかいか知らんが、一人で女性用の化粧品を買いに来る男性が結構多いんですよね。
それこそ、うちのオトンなんかには考えられへんことやろけど。
しかも化粧品ならまだしも、生理用品まで「おつかい」してあげてはる男性も少なくないという。

逆に、新生児のベビー用品とか母乳パッドとかやったらわかるんですけど。
産後すぐに赤ん坊連れて買い物行くのしんどいから、旦那さんが代わりに来てはるんやな~ええとこあるやん~って思って、
ついつい、「良かったら使ってください」と湿布の試供品とか絆創膏のサンプルとか、なんやかんや色々あげてしまう。
だが生理用品のおつかいなんざ、そもそも私は男性には頼めない。
自分が恥ずかしいのと、相手になんか悪いと思ってしまうし、そんなんホイホイ受けられても逆に…みたいな。

…っていうような話を以前ツレらと飲んだ時にしていたら、
彼氏さんが「え、俺は全然普通に買いに行けるけど?w」と言ったので、ツレが
「あ~~、あんたは普通に行きそうやなあ~。うちの旦那は絶対無理やわw」と笑っていた。
これって時代の違いなんかなあ?それとも本人(頼むほう、頼まれるほう、その両者)のキャラクターの違いによるものなんだろうか?
今週土曜日、兄貴(笑いの師匠)に会うから、兄貴にも聞いてみようか。「兄貴、嫁はんの生理用品買いに行けます?」って。


話戻って。


黙って化粧品コーナーまで誘導するのもアレなんで、私はその男性客の一歩先を歩きながら、説明がてらの雑談で

私「除光液はマニキュアの横に置かせてもらってるんですよね。ただ、化粧品は商品ごとでなくメーカーさんごとに分類してるんで、マニキュアの棚も点在してるんですよ。わかりづらくてすみませんね~。あ、普段お使いの化粧品メーカーさんとかあります?例えば資生堂さんとかカネボウさんとか…」
男性客「あ、資生堂!(←その名前知ってる!知ってる!みたいな感じで)うん、資生堂がいいかな…?」
私「かしこまりました。資生堂さんのコーナーはこちらですね~」

と、私はその男性客を資生堂の化粧品コーナーの前まで連れて行き、マニキュアは一番下の棚に置いてあるので
その商品棚の前にしゃがんで除光液を取って差し出した。
するとその男性客も私の横にしゃがみ「ありがとうございます」と商品を受け取ってそれを物色していた。

男性客「爪が荒れたりしませんか?」
私「う~ん難しいところですね。正直、どうしても負担はかかりますから。でも最近の除光液はどれも昔より良くなってますから、よほど安いものでなければどこのメーカーさんも大差はないと思いますよ。荒れるのを気にされるのでしたらマニキュアを落としていただいた後に、栄養分の高いハンドクリームとかでケアしていただくのがいいかと思いますね」
男性客「なるほど…ご丁寧にありがとうございます。助かりました」
私「いえいえw」

と、しゃがみこんでそんな会話をしている私たちの背後から、突然女性の声がした。

女性の声「塗ったマニキュアを乾かすスプレーはありますか?」

私が振り返ると、そこには背が高くて手足が長く、目鼻だちのはっきりしためっちゃ綺麗な女性が立っていた。


てか、誰…? いつからそこに???


すると、私の横にしゃがんでいたその男性客がさっと立ち上がってその女性の背後にさっと掃けたので、
あ、お連れのお客様=この人がマニキュアの除光液を所望しておられるご本人なんや?
っていうか一緒に来てはったんやったらご自身で聞かはったほうが話早いのに…とか思いながら

私「あ~~。速乾スプレーですよね?前に一種類だけ置いてたと思うんですけど今あるかな~?ちょっと見てきますね。少々お待ちください」
女性客「ありがとう」

だが、私の思い当たるその商品は棚変え(商品入れ替え)でもう無くなっていた。
特に今の時期は春夏モデルから秋冬モデルへの入れ替わりで、全カテゴリーにおいて商品ががらっと入れ替わるので
この二ヶ月ほど、全スタッフを上げて商品の入れ替えに奔走し、翻弄されていたのだった。
しかも人件費削減につき営業後の棚変え残業は許されなかったので、通常営業をしながらのそれはかなりハードな作業だった。

よって、乾燥しがちなこれからの季節において、以前唯一あったあの速乾スプレーはもう無いと思われ、
代替商品もおそらく入ってきてないと思われる…と思いつつマニキュアの棚を網羅したのだが、やはりそれはなかった。

と、その時、誰かが私のシャツの襟をぐいっと掴み、力任せに私を商品棚の陰(死角)に引きこんだ。
見るとそれは、近所のとあるショップに勤めていていつも昼ご飯を買いに来てくれる、私よりちょっと上ぐらいの常連のお姉さま達だった。
しかも私の襟ぐりを掴んでいる張本人さんの子どもさんはうちの娘と同じ小学校に通っているようで
運動会や学芸会や授業参観などの学校行事で会うことも多く、名前も子どもさんの学年も知らないがいわば「顔馴染み」の人で
普段からスタッフと常連のお客さんという枠を超えて、「ちょっとツレ」的に気さくに話しているという人だった。

私「ちょ、何するんっすかw暴力反対www……あ、いらっしゃいませこんにちは」
?さん「あんたがさっきしゃべってた人って、女優さんちゃうの!?」
私「え、そうなんですか?いや、まあ綺麗な人やな~とは思いましたけど…」
常連Aさん「絶対そうやって!あれやんほら、ちょっと前の昼ドラやんな?」
?さん「そうそうそう!!!」

と、お姉さま方は、女優さんと思われる女性客から数メートル離れたその商品棚の陰に隠れながらも
「素人丸出しのバレバレの尾行」みたいな格好で、団子三兄弟よろしく頭をみっつ縦に並べてその女性客を見ていた。

常連Bさん「…思い出した!バラ…?牡丹…?」
常連Aさん「そうや、それやっ!」


?さん「この薄汚いメス豚がっ!!!」


顔馴染みの?さんのその(大声での)台詞回しに気付いたその女性客が、美しい眼差しでちらっとこちらを見た。


どう見ても小沢真珠さんでした。本当にありがとうございました。


私「おいおいおい待てこらそこwwwww…てかほんま勘弁してくださいよ~もうマジで~!おたくらは客やしええですけど、私ここのスタッフなんですよ?w…てかこの図式、小沢真珠さん的には逆にスタッフの私が『小沢真珠さんが来てはるww』って他のお客さんにタレこんだんか?みたいな感じにもなってまうじゃないですか!w」
?さん「っていうかなんで女優さんやて気付かへんのかがわからんわ~普通すぐわかるやろ~?」
私「芸能人であろうと一般人であろうとお客様に対して分け隔てなく接するという私のポリシーが生んだミスだったのかもしれませんね逆にもうこれは(キリッ」
?さん「あんたが芸能人に興味ないだけやろww」
私「www…ちゅうか私(小沢真珠さんとこに)戻りますわ接客中なんで。あと、メス豚発言はもう絶対禁止で。ほんま、しまいに業務妨害で訴えますよ?」
?さん「業務妨害とかwwwww」


と、そうして、その女性客が小沢真珠さんだったことがわかってからも、私はいつも通りに接客を続けた。

私「大変お待たせ致しました。春夏物から秋冬物に商品が入れ替わってしまって、もう今はうちには置いてないです。申し訳ございません」
女性客「そうですか…」
私「お時間取らせた上にやっぱり無かったです、とか、なんかほんまにすんませんでした」
女性客「いえいえこちらこそ。…ありがとう」

と、そうしてその女性客は、にこやかに、一足お先に優雅に帰って行かれました。
と、その後残った男性客が実はマネージャーさんだったことがわかってからも、私はいつも通りに接客を続けた。

私「速乾スプレーのこと、ほんますんませんでした。次の入荷を待っていただけるなら今すぐに注文したら一週間以内に取り寄せることはできると思いますが?」
男性客「いえ、いいです。お手数かけてすみませんでした。…あの、領収書をいただけますか?」
私「はい、かしこまりました」

私は迷った。

逆に今、この送り際に「先ほどのお客様は小沢真珠さんですよね?」って、この人にはなんかもう言おうかと思った。
何故ならば、それをこの人に今言うことで、この(裏方に徹する)人のなんかバネ?になるかもしれない?とも思ったからだ。


でも、私には言えなかった。

領収書を切った後、「ありがとうございます」と、私はいつも通りにその「客のお帰り」を見送った。
レジに並んでいる?さんが、もうあれほど私が「禁止」をしたのにも関わらず

「見た?メス豚!の人やで!小沢真珠!」
「やっぱ綺麗な~?女優さんはオーラが違うわ~」


とかレジ前でまた大声でそんなんを触れ回っていたので、もう絶対シバくwwwと、私は決意した。
と、そんな?さんをちらっと見て、少し微笑んで、その男性客は、ペコッと頭を下げて、そして帰っていった。


私がひとつだけ思ったことは


この人がマネージメントしたいと思ってしてる役者さんなら、逆に注目してみようかなと。
これこそいわば「一心同体の表裏一体」なパートナー同士なんかもしれんな~と、なんかそう思った。


「裏方贔屓」でごめんねごめんね~。
  1. 2010/10/27(水) 00:58:24|
  2. 仕事ネタ(現職)

食べ放題で知った、元旦那という人間・3

さて、 この 続き。

と、ここで今さらだが「りっさんの元旦那」をあんまよう知らないわ、という読者様に向けて、元旦那の経歴について。
……を、いちから話し出すともうキリがないので、彼がその頭角を如実に現してきた近年のことについて。

6年前、元旦那は、どこで彼の話を聞いたか知らないが、とある横浜の企業の社長から直々にヘッドハンティングを受け
嫁(当時)である私になんの相談もなく、それどころか嫁の私にすら完全に内緒の水面下で話を進め、ある日突然言われたことは
「俺、今の会社辞めて来月から横浜行くから。あ、給料は今の1.5倍になるよ。それから横浜での住処は次の会社が全部負担してくれるし。なんか他に聞きたいことある?」と。
てか、逆に何からツッコんだらいいのかわからんかったが、
今の会社(一応、一部上場の業界大手)で入社3年で支店長になるという異例の出世を果たし、充実して働いていた彼がまさかの転職をするとは、
しかもそもそも関東(当時は東京にいた)に来たのはその会社の転勤で来て、しかもマンション買うて一ヶ月やのに「横浜行くわ」ってなんだよ?と思い
私「てかその会社ほんまに大丈夫なん?っていうかなんでその会社に行こうと思ったん」
元旦那「今から新規の商売始めるために新しい部署を作るんやて。でも自分はもう歳やから、若い俺に力貸してくれって。…だってな~、人が作った支店で偉なってもしゃあないやんけ?自分でいちから立ち上げるほうがおもろいやん?」
てなわけで元旦那は「まあ、もう決定事項なんで」と、翌月からほんまに単身で横浜に行ってしまい、
社長直属の(限りなく秘書に近い)部下として、社長とまさに二人三脚で新しい部署を立ち上げ、
最初は「とある一課」だったものを翌年には「事業部」にし、さらにその翌年には「事業所」にし、現在、元旦那がその事業所長に就任している。
そしてそれと並行して、二年前に自分の会社を設立し、会社勤めをしながら自分の会社の経営もしている。
まあ、その会社設立については、すでに離婚していた私にとっては関係ないっちゃ関係ないのだが、ひとつだけ聞きたいことは
私「てかそんなん、社長さん怒らはらへんの?いくら全く違う業種やからって、そんな余力があるなら会社の仕事に精出せ!って言われへん?」
元旦那「言われへんよwそっちはそっち、こっちはこっちでやることやってるし、結果出してるし。事業所仕切れるやつが育ったら俺は自分の会社一本でやっていきたいねんけど、それにはもうちょい時間かかるな~。社長に、『いずれは業務提携して、社長と部下でなく今度はパートナーとして、新しいビジネス始めたいですよね~』って言うたら、『それは楽しいなw俺もまだまだ死ねないな~』って」
私「社長に向かってようそんなことをぬけぬけと……。しかも社長さんも社長さんで『楽しいなw』って…。なんかもうわけわからんわ」
元旦那「商売人はそういうもんやってw社長も最初からわかってはると思うよ、俺が一生ここにおるわけないってことぐらいは。…だってな~、人が作った会社で偉なってもしゃあないやんけ?自分でいちからやるほうがおもろいやん?」

と、まあそんな人でして。


さて、話戻って。


てなわけで、
人のことは言えないが「なんしか事後報告」な元旦那は、仕事に対する思いを語ることはなかった。
てか、「(元旦那が)話さないから、(私も)あえて聞かなかった」という感じ、だったのかもしれない。
それはお互いに、なんかそうだったんだと思う。何故ならそれは、「夫婦だから」。

私は、自分がこれまでに従事したことのない仕事をしている人に「仕事の話を聞いて」と言われても、逆に何も言えません。
何故ならば、自分が経験したことのないその仕事についてのやり甲斐も、逆に苦労も、ほんまのとこはわからないから。
でも、その「思い」を聴くことなら、聞くのではなく「聴く」ことはできる。
自分自身が経験している・してきた「(似たような)思い」に置き換えて、それを「聴く」ことならできる。
だからそれはもうあくまでも、「なんかわかるわ~」の範疇なんですけどね。

では何故「夫婦」だとそれができないかというと、その思いを話し合う中で「論点」がブレていくことがわかっているからだと思う。
「夫婦」になった以上、今相手のその思いを聞くよりも、二人のこれからのことが重要にもなってしまうんだと思う。


だがこの度、いわばもう半分他人の元旦那が、そうして「商売への思い」を初めて話してくれた。

だが、この「基本セット」を前に、ああして熱く語ったあと、元旦那はなんか黙って肉を焼いている。

逆に、逆に、もう今こそ元旦那という人間を改めて知るこれは大チャンスじゃないのか?
もう「他人」の今やからこそ、この人の「思い」をもっともっと引き出してみたいし、きっとできる。
でも「他人」だからこそ、彼の放つ「次の言葉」をここは待つべきなのかもしれない。


「なんかもう、どうしよう???」
ガンバレりっさん!!!



私「(同時に)あんたの思う商いってさ…」
元旦那「(同時に)海老、焼くで?」

私「海老???…ああ、海老、海老ね。海老、焼いていいですよ」
元旦那「いいですよ、て、なんで偉そうやねんwwおまえが注文したんやろwww」
私「ごめん、ちょっと考え事してて。…っていうか。ちょっと…トークとか、しません?」
元旦那「しませ~んwww…今日はいちごとももに会いに来たんやから。おまえとはトークしませ~んww」
私「さっきなんかちょっと熱く語ったくせにww……ちゅうか早よ私の海老焼いてえや?仕事遅いんと違う~?」
元旦那「てか、おまえwwwどんだけ自己中やねんwww」
私「まかり間違ってもあんたにだけはそのツッコミはされたくないけどねwww」


ここまでこの章の「どんつき」を追って読んでくださった読者さんには誠に申し訳ないんですが。



離婚して夫婦でなくなっても、やっぱり元旦那のことはよくわからなかった。
りっさんは所詮その程度なやつです、なんかほんますんません。




ただ、彼(元旦那)が、「自分と勝負する商売人である」ということは、なんかわかった。



話、だいぶ戻って。



基本セットを残した私らが、その罪を咎められる(罰金を請求される)ことは、全くなかった。


「そんなもん当たり前やん」と、普通に堂々と会計の支払いをする元旦那を「横柄なやつ」とは私は、もう思わなかった。
ちょっと半分他人になった今やからこそ、なんか、彼の「商売」への思いを、応援してみたくもなった。


>元旦那
あんた、もしかしたらマジで新しい日本のビジネスを立ち上げる人かも。
何故ならば、あなたはきっと商売が好きで好きでたまらん、そんな人やろうから。



[食べ放題で知った、元旦那という人間・3]の続きを読む
  1. 2010/10/26(火) 03:56:50|
  2. どんつき(外出)

食べ放題で知った、元旦那という人間・2

さて、 この 続きです。

店員さんが持ってきたその、「聞いてないよ~!(C.ダチョウ倶楽部)」な基本セットを見た瞬間、

「お~い、ちょー待てや~~~。なんやねん、これーっ!?」

と、そう怒りだすだろうと思っていた元旦那は、意外にもそこでキレなかった。

彼はその基本セット(異常な量のタン塩+大盛の細切れカルビ)と、向かいに座っている娘らの顔を交互に見比べ
「だから言わんこっちゃない…」とでも言いたげな哀しみのへの字眉で私のほうをチラッと見たので、私は思わず笑ってしまった。

おそらく彼は、たまにしか会えない、離れて暮らす娘らとの食事の席で波風を立てて、娘らに嫌な思いをさせたくなくて、なんか堪えたのだろう。

娘らがご飯茶碗とお箸を持ってワクワクと待ち構えている姿を見て、「はあ~~~」っとため息をついた元旦那は、
「これを食わんと、(食べ放題の)注文が出来ひんわけやね…」と言って苦笑いしながら肉を焼きだしたので、
私は(なんかガンバレw)と思い、
「前に来た時はここまでじゃなかったんやけど…。まあそもそもこの食べ放題の値段も値段(大人三千円ぐらい)やしな」と、一応フォローした。


出されたものに文句は言わない私からしても、あの時の基本セットはほんまにひどかった。

お金払ってご飯食べに来てるのに(元旦那のオゴリなので私が払うわけじゃないがw)これはないわ…と正直思った。

「すみませんタッパーもらえますか?明日の夕飯の野菜炒めにするんで~」

みたいな、なんかもうほんまにそんなカルビ???肉だった。お世辞にも焼肉屋が提供する「焼肉用」の肉には見えなかった。
タン塩は、固かったけど味はまあそれなり(あくまでもそれなり)だったが、なんせもう量が異常やしね。

「これ全部食うたら、もうめっちゃ滑舌良うなるんちゃう?」

みたいな、なんせもうそんな量で。


だが、「美味しいものは、めっちゃ美味しくいただく。それなりのものも、やはり美味しくいただく」という、
そんな日々の(貧乏)訓練によってそれをバッチリ習得しているうちの娘らは、なんの文句も言わずそれらを美味しくいただいていた。

そんな娘らの様子を見ながら、
焼けた肉を元旦那が、娘ら、私、自分、と空いた取り皿に順に分配してくれていたのだが
今ちょうど乳歯から永久歯に生え変わる途中で、前歯が数本抜けているももが
元旦那が取り分けてくれたその(固い)肉を、不揃いな歯で懸命に噛み切ろうと苦戦しているのを見た時、彼はついに

「もうやめや。もうええ。」

と言って、その基本セットの乗った肉の皿をテーブルの端に寄せ、食べ放題用のオーダーメニューを開いた。

元旦那「いちご、もも、何食べる?(歯の生え変わり期の)ももは噛みやすいロースがええかな?」
いちご「でもパパ、まだお皿にお肉残ってるし…」
元旦那「こんな固い肉、もう食わんでええよ。せっかく来たんや、もっと柔らかい美味しいお肉食べよう、な?」
もも「でも、ごはん残したらデザートなし!なんやろ?」
元旦那「ママにいつもそう言われてるんか?w…いや、今日はええ!今日はパパが許す!」
私「今日はいいよ~とか、そういう勝手な特別措置をされると、子育てをする親としては非常に困るんですけど~~~」
元旦那「それやったらおまえも、『食べ放題やから今日はデザートふたつ言うてもいいよ』言うたんちゃうんかいwwwっていうかおまえのそれが原因で今この事態を招いてるんやろw」
私「いやはやww面目ない、ごもっともですwww」
元旦那「っていうか、ほんまこれはあかんて~。こんなんしてたらな、あかんねんって、ほんまにな……」

と、元旦那は食べ放題メニューの上の欄に載ってる特上系の肉をふたつほど注文して
「おまえも、なんか言えば(頼めば)?」と言った。



彼と夫婦だった頃の私がこういう場面に出会ったら、私は

「出た、わがまま。そして傲慢。」

とか思って、自分の旦那の、…こんな言い方はあれだが、いわば「言い出したら後には引かない旦那の尻拭い」として
「いいよ、私その残ってるお肉食べるから、あんたと子どもらは好きなもん言い~さ」と言っていたと思う。
そして実際、彼と夫婦でいた頃の私はいつもなんしかそのように、自分の思う自分の職務を懸命に全うしていたのだが、
旦那からは、「稀に見るアホや」とか「希少価値レベルのマヌケ」とか「災害で真っ先に死にそうなやつ」とか、
懸命に旦那のわがままの尻拭いをしているにも関わらず、しばしばそんな悪態をつかれていた。


だが、私はもう元旦那とは夫婦ではないので、そうした元旦那の一挙手一投足に振り回される必要はないのである。
てか逆に、彼が今何を考えてこうしているのか?を、今や「対・人間同士」として、私はよくよく聞いてみたかった。
よって、私は「いいよ、私その残ってるお肉食べるから~」ということをやるのを一切放棄し、

「じゃあ、海老を…。」

と言った。


元旦那は「ええっ?ww焼肉食べ放題に来てるのに、一発目にそう来るか?ww」とツッコみ、
テーブル脇で跪いてオーダーを聞いてくれているお姉ちゃんも、その元旦那のツッコミに笑い、
別に笑いを狙って「海老」と言ったわけではなかった私も、なんかつられて笑ってしまった。



私ら(てか100%元旦那)はその基本セットの細切れカルビの残り半分を食べ残したままの状態で
サイドメニューなども含めてなんやかんや次々と注文したが、店員さんは全く嫌な顔をせず、
それどころかうちらがメニューを開いた瞬間に、「何かお持ちしましょうか?」と、飛んで聞きに来てくれた。
そらまあ、「時間制限ありきの食べ放題をやってる店なのにオーダー取りに来るのが遅い」とかは根本的にあかんのだが
その店の店員さんは、そうした接客努力をしても売り上げは変わらん「食べ放題客」のうちらに対しても

「あああ、ありがとう。でもまだメニュー開いて5秒ぐらいなんでまだ決まってません、ごめんね」

ぐらいのマッハの俊足で飛んできてくれるので

私「ここの店員さんはみんなよう気が利くしええ人ばっかなんやけどなあ…。ただこの基本セットはどうかとはぶっちゃけ思う」
元旦那「(メニューをパラパラと見ながら)うん。だから俺は店員にはムカついてないよ~。この子らどうせみんなバイトの子やろ」
私「どうせバイトっていう言い方、やめてもらえます?仕事に対する姿勢については正社員もバイトも関係ないよ」
元旦那「ああ、そっかすまん、おまえもまだバイト?パート?やったかwじゃなくて、俺が引っかかるのはこの店の…この会社のやり方やねんな~」
私「会社のやり方か。…ちゅうか、残したらひとり500円の罰金をいただきます~って書いてあるけど?」
元旦那「てかその罰金は、『食べられもしいひんのにアホみたいに注文する輩に対する警告』やろ?頼んでもない食べ放題の基本セットの肉を全部食べへんかったら罰金、ってそれはない。でもそれを勝手に気にするおまえみたいなやつもおるからね~」
私「じゃあつまり、残したら500円の罰金!を恐れて、安っすい基本セットを全部食べきるまで、正直に食べ放題のオーダーをしない、できない客はオイシイの?」
元旦那「まあ大概のやつはこのトリックに気付くと思うけどな。だから最初に店員が言うたやろ?この基本セットを『ある程度』食べたら次のオーダーしてください~って。全部食べてからオーダーしてください、とは言うてない。それを言うたらそんなもん詐欺やろって話になるからな」
私「確かに……。」
元旦那「表向きには、食べ放題のお客様のオーダーがお決まりになるまでこちらが準備してた品物を速やかにお出しします、時間制限もありますので~、っていうことなんやろ。でもそのせいでメインが食えへんとかおかしいわな?食べ放題~言うて客を寄せてるのにそんなやり方で利益出すのは経営努力とは違うよ。そらな、やろうと思ったら俺かって出来るで?客の足元すくうようなことかて出来るねんで?でもそんな商売のやり方に先はないって俺は思うし。例え今日の売り上げは良かっても、客の顔を見ん声も聞かんような商売のやり方の五年後十年後はどうなんや?って俺は思うよ」


私と元旦那は、お互いの仕事のことをほとんど話さない夫婦でした。


だから私は、私の知りうる彼の横暴ぶりと、たま~~に彼が言う「やっぱ俺様は天才」みたいなところから判断して、
この人は仕事に対して…っていうか、「儲けること」に対して執着してる冷酷な人やと思ってたし、そしてそれは、
儲けとか正直どうでもいい「クリエイター気質」の私とは正反対の人間やとも、私は思っていたし、
だから彼が「商売」に対して、なんかそんな真摯な思いを持っているとは、私は全く思ってもみなかった。



とどのつまり、彼は、この基本セット(?)を前にして「客」として怒っているわけではなく、
同じ「商売人」として、なんかごっつ憤りを感じたわけなんですね。

でも、そこで彼がキレなかったのは、
歳いって多少大人になったことや、たまにしか会えない娘らの前だから堪えたこともあったんでしょうけど、


ひとつだけ私が思ったことは


元旦那は今、
「俺が正しいと思ってしてきたことは一体なんだったんだ…?」
とか、なんかそんなん思って、ちょっとへこんでもいるんかもしれん。




てか私、逆にどうしようか?

もはやもう嫁でもない「ちょっと他人」な立場の私としては、ここで彼にどんな声をかけるのがいいのだろうか?


続く


  1. 2010/10/24(日) 01:36:36|
  2. どんつき(外出)

食べ放題で知った、元旦那という人間

さて。

この週末は横浜から、別れた元旦那が来ていました。
土曜に、いちごの陸上の記録会があったんで、それを観に来たんですね。
京都市小学校スポーツ連盟主催の大きな大会だったんで、日本陸連公認の陸上競技場で本格的に行われた。
いちごは普段800メートル(中距離)をメインでやっているのだが、
今大会はいちごの学校のエントリーで800の希望者が多かったので100(短距離)に廻った(友達に800を譲ってあげた)らしいが
「え~。パパが観に来てくれるんやったら、800譲らんかったら良かったな~。せっかくやったら800を観てほしかったなあ」と残念がっていた。
だが当日、100メートル走の自己ベストを2秒近くも縮めることができたようで、パパに「よう頑張ったな!」と誉めてもらい、
「あの競技場は下がゴムで出来ててめっちゃ走りやすいから(記録が)伸びただけw」とか言いつつも、ちょっと嬉しそうだった。


てなわけで。


「今日はいちご頑張ったし、もももいちごの応援頑張ったし、晩ご飯はおまえらの好きなもん食いに行こう!」と元旦那が言うと、
いちごとももは待ってましたとばかりに「食べ放題の焼肉ー!」と言ったので、私は「ほら来たwww」と心の中で笑った。
おそらく、二人が言っているのは、うちの近所のとある焼肉チェーン店の食べ放題コースのことなのである。

元旦那「食べ放題の焼肉~?食べ放題の肉なんか美味くないって!それやったらもっと美味しい焼肉食べに行こうよ」
いちご「ううん、食べ放題!食べ放題がいいの!」
もも「いいの!」
元旦那「別に食べ放題じゃなくても好きなだけ食えばええからwだからまともな焼肉屋に行こうや?」
私「てか違うねん。こいつらが食べ放題に行きたがる理由は食後のデザートやねん。前にその店の食べ放題に行ったんやけど、食後のデザートをケーキかアイスかさんざん迷った挙句にアイスを頼みよってんけどやっぱ食べ放題コースだけにめっちゃ小さかってん。だから、普段は『食後のデザートはひとつだけ!』って言うてるねんけど、食べ放題やしいいか~ってこともあって『食べたいならケーキも頼んでいいよ』って言うて……」
元旦那「なんじゃそらwww…ケーキは帰りか明日にでもケーキ屋さんで買うたるからさ。だから食べ放題の焼肉はやめようや~」
いちご「アイスとケーキが一緒に目の前に並ぶのが幸せ~~~♪なん!」
元旦那「ほな焼肉屋にケーキ屋からケーキを取り寄せて、食後のアイスと一緒に並べたるやんけ!www」


そもそも、元旦那は「食べ放題」とか「回転寿司」とかには行きたがらない人なんですね。
理由は「美味くないから」。「美味くないもんをカネ出してまで食う神経がわからないから」。
年に一回だけ、誕生日の日に回転寿司に連れてもらえるのが嬉しくてたまらん子ども時代を過ごしてきた私は
そうした価値観を持った彼と夫婦だった頃、自分のこれまでの人生をも否定されてるような気すらして

「(不動産成金のボンボンで育った)贅沢もん。」

とか、正直思ってました。

ただ、私が元旦那を凄いと思うとこは、彼がそうした「成金のボンボンで終わらなかったとこ」なんですね。

「美味いもんしか食いたくない、ええもんしか身にしたくない。だから、俺は稼ぎ続ける。もっともっと昇りつめてやる」
と、そうして上に上に向かって生きて、結果を出し続けていくという、元旦那のあの生き様はほんま凄いと思う。
「自分の葬式なんかには、誰も来ないやろw」みたいな、彼はそんな生き方、仕事の仕方をしてる。

元旦那と私はおない年なので、バブルの全盛期とその崩壊を同じく経験しているんですが
サラリーマンの家庭に育った私と、良くも悪くもその煽りをまともにくらった不動産屋に育った彼とは、
その体験に、多分雲泥の差があると思うんですよね。
だからこそ、元旦那は「俺は落ちひんぞ!落ちてたまるか!」みたいな思いが強いんかもしれませんけど。

でも、彼のような人も居てくれないと、日本はもうほんまにダメになるかもしれないと私は思う。
「家族の笑顔をずっと守れる程度に仕事して生きていきますわ~」
って人ばっかりになったら、日本はもういよいよダメになるかもわからんし。
子どもを育てる親同士としてはうまくいかなかったけど、ビジネスマンとしての元旦那のことは、凄い人だと私は思っている。


話戻って。


てなわけで、
「なんで俺が食べ放題の焼肉なんかを食わなあかんねん?なんで娘らにそんな肉を食わせなあかんねん?」
とか、元旦那はそんな独り言を言いつつも、
だが、離れて暮らす娘らのたっての希望を叶えてやるべく、彼は食べ放題の焼肉屋に行くという苦渋の決断をしたようで。


食べ放題コースは制限時間は90分で、ラストオーダーは70分です。
最初に食べ放題の基本セットのタン塩とカルビをお持ちしますので、それがある程度無くなってからオーダーをお願いします。
(上中下と)3種類ありますが、いかがなされますか?

と、店員さんにその説明&お伺いを受けた元旦那は、その各種コースのメニューを開くこともなく

「一番ええやつ(コース)で。」

と言った。


前回来た時は「一番ええやつ」じゃなかった娘らは、パパのその言葉にガッツポーズを取り、
それについて元旦那はなんか言いたそうだったが、でも、娘らの喜ぶ姿につられて、なんか笑っていた。
と、そうして、最初に「食べ放題の基本セットのタン塩とカルビ」を店員さんが運んできた時、
それまで、娘らのために頑張って耐えていた(?)元旦那の眉がピクッと動いた。

何故なら、
その「基本セット(安い肉)」のタン塩はなんかもう異常に量が多く、さらにカルビに至っては、
「本来、到底客には出さない、捨てる部分」とも思える細切れが大量に盛り付けられたもの、だったからだ。


私は、「あかんwwwこれはもうこの人(元旦那)、さすがにキレるw」と、思った。


続く
  1. 2010/10/18(月) 01:54:47|
  2. どんつき(外出)

或るふたつの喧嘩・2

さて、 この 続き。

タケの話をまとめると。
それは数日前のある日(私が休んでた日)のことで、その日はお客さんも納品も多くて朝からみんなバタバタしていたらしい。
で、タケは朝からメインレジに入っていたのだが、そんな日に限ってまたお年寄りのお客さんが多くて
お会計に時間がかかってしょっちゅうレジが停滞してしまい、後ろのお客さんを待たせてしまうので
納品に忙しいみんな(スタッフ)に悪いなと思いつつ、タケはやむを得ず「レジ応援の要請」を出しまくっていたらしい。
と、そうして何度か続けて、応援を呼び、波が引いてみんなが戻った頃にまた要請出して走らせて…としていた時、
波が引いて持ち場に戻るショウさんにタケが「ショウさん、何度もすみません」と謝ったらショウさんはそれを無視して、
ダンボールの空き箱(納品途中だったので持ったままレジに飛んできた)を「バーン!」と拳でどついて戻っていったので
タケは、忙しいショウさんの手を何度も煩わせてしまったので、ショウさんが怒っている、と思い、それから、口を聞きづらくなった、と。

だが、私はそこでショウさんが怒った?というのがどうも腑に落ちなかった。
何故なら、常日頃「俺は接客が苦手やから」と言っているショウさんは、そうして自分に苦手意識があるからこそ、
(接客ヘタな自分が)お客さんに不愉快な思いをさせないように、と人一倍気を遣っていて、
どんな忙しい時でもお客さんの前では絶対にそれを見せないし、それこそ、どんな忙しい時でも要請が出ると真っ先にレジ応援に飛んでくる。
と、そんなショウさんが「何度も呼びつけて、俺の作業の手を煩わせやがって」とかいって、そこで怒るだろうか?
と、私がタケにそう言うと、タケは「でも謝っても無視されたし、バーン!ってダンボール殴りながら戻ったんですよ?」と言った。

私「たまたま聞こえへんかったんちゃうの。あと、ダンボールどついて潰すんは男の人はいつもそうしてるやん。うちらは底をカッターで切って解体するけど、ショウさんでも店長でもいつもそうしてはるやん。怒ってはるって思って見たから、怒ってやってはるように見えただけとちゃうか~?」
タケ「っていうか私、突然大きい声で怒鳴られたり大きい音たてて怒られるのほんと怖いんですよ。うちのお父さんがそういう人だったから、トラウマがあるんです…」
私「う~ん…。まあそれはそうなんかもしれんけど、ただその日のそれは、タケの、申し訳ないなっていう思いからくる勘違いやと思うけど?」
タケ「でもね、もういいんです。普段仲良くしてるとそうして怒らせて険悪になった時が一層つらいから、もう普段から仲良くするのやめることにしたんです」
私「……だから、ショウさんと前みたいにしゃべるんやめたん?」
タケ「……はい」
私「もうなんという臆病な考え方wwwてか、おまえそれ、あの夏前の事件の時からなんにも変わってへんやないか」


その「夏前の事件」、というのは。
実は、ショウさんとタケは夏前にも一度軽くトラブってるんですね。
その頃、ショウさんの担当する部門の商品が連日もう売れに売れていて、売れれば売れるほどまた取り寄せなあかんので
日々の発注と入荷の量がもう半端なくて、ショウさんはほんまに大変そうだった。
だからタケは、とあるショウさんが休みの日に自分の担当の仕事をマッハで終わらせて、ショウさんの部門の作業をこっそり手伝い
明日ショウさんが「今日はあれせなあかん~」と思って来たら、もう出来てた、と喜んでもらおうと頑張ったらしい。
ところが、そうしてせっかくいいことをしたのに納品する場所(棚)を間違えて入れてしまっていて
翌日ショウさんが来たら「助かった」どころかその間違いを全部直し、再度正しい場所に納め直さなあかんという最悪な事態になっていたと。
だからショウさんにしたら、「ミスしたおまえがやり直せ」と言ってやりたいところだがその日はタケが休みで
だがそれを次の日(タケが出勤する)まで放っておいたら他の納品が出来ないし、何よりもお客さんに迷惑がかかるので
ショウさんが全部やり直したらしいんだが、そしてしかもそのミス自体も、確かに商品名だけ見れば似ているものが多いが
棚に貼ってあるプライスカードのJANコード(バーコードの数字)と商品のJANを確認しつつ納品すれば100%起きないミスなので
ショウさんにしたら「なんでちゃんとチェックしながら作業せえへんねん!」という怒りもあったようで
なんぼ仲いい後輩でも、先輩として、仕事は仕事で厳しく指導するとこはちゃんとせなあかんと思い、翌日出勤してきたタケに注意したら、
誉められこそすれまさか叱られるとは思ってなかったタケは朝一でガツンと言われて、
…多分その幼い頃のトラウマとやらもあるんやろうけど、異常に動揺してパニックになって大泣きしてしまった。
と、そこに、のんべんだらりと出勤してきた私は、商品棚の前で大泣きするタケと、それをなだめるショウさんを見て

私「え、なに!?なんで泣いてんのっ!?」
タケ「りちさん聞いてください私ショウさんに喜んでもらおうと思ったんです怒らせるつもりなんてなかったんですよほんとに!」
ショウさん「だからその気持ちは嬉しいけど!てか聞いてりちさん!ミスはミスやしそれは注意せなあかんやんか!?」

私「てか一斉にしゃべるなwww順番にしゃべれ!www」


よほどのイジメっ子体質の人はどうか知らんけど、概ねの男の人は職場でミスした女を注意して泣かれると
「仕事で叱られて泣くなや~」という呆れと、「どうしよう…女の子を泣かしてしもた」という罪悪感で、なんかもうお手上げになるらしく
その件についてのタケのフォローを、私はショウさんから一任され、私はタケと話をした。

私「まず始めに言いたいのは、仲間思いのあんたは偉い。いいことをした。ショウさんが忙しくて大変そうやから、そっと手助けをしようとしたんやんな?」
タケ「ううっ…。……はい(←まだ泣いてる)」
私「そんなんなかなか出来ることじゃないよ。人のことまで構ってられるかーって人間、多いやんか?でもあんたは違うねんな?」
タケ「(うんうん、と頷いて、さらにもっと泣く)」
私「ただ、せっかくいいことしてんねんけど、ツメが甘かってんな。いいこと思いついて逸る気持ちはわかるけど、JANを確認しながら納品作業するのは基本中の基本やんか?そこさえ押さえといたら今回のミスは起きひんかったし、ショウさんの役にも立てたんとちゃうかなあ?」
タケ「こんなことになるなら、もう二度と(ショウさん担当)部門の商品には触りません…」
私「てか、なんでそんな解釈になるんや?w……あんたは私の今の話を聞いてたか?」
タケ「だって、最初からそんなことしなかったらこうして怒られることもないじゃないですか~~~(←また泣く)」
私「わかった、もうはっきり言うたろ。ショウさんが怒ったのはあんたがミスをしたからや。だからあんたが今考えなあかんことは、そのミスを二度としないための対策や。ミスして叱られるのが怖いからその仕事はもうしないって、そんなふうに自分の幅を狭めてどうすんねん?」
タケ「だってほんとに怖かったんですよお~~~!(←また泣く)」
私「だからそれはわかったから!www…叱られて怖かったんやんな?ビックリしたんやんな?でもな、ミスはミス」
タケ「ううっ…(泣いてる)…ショウさんは…きっとカルシウム不足なんですよ…」
私「てかなんじゃその結論wwwまあ、そう思うことで自分の中で消化できるならそれでもかまへんけど、そうして気持ちが落ち着いたら、なんであのミスが起きたかの分析と対策も考えや?でないとまたおんなじことやるで?」

と、そんな「夏前の事件」がありまして。


話戻って。


もういよいよ子どもの迎えの時間が迫ってきたので、私は
「ショウさんとちゃんとしゃべったほうがいいで。私はあんたの勘違いに一票やけど」と言い、だがタケは
「もういいんです。心配かけてすみませんでした」と言ったので、こいつからの歩み寄りはおそらくないなと思い
とりあえず、「タケが俺のことを怒ってる」と思っているショウさんの誤解だけは解いておこうと思い、だが、
しばらくお互い休みがない&子持ちの私は夜にショウさん家に訪ねていくことが出来ない&電話ではなく顔見て話したい、と思った私は、
「タケと話したんですが双方にだいぶ誤解があるようなんですね。だから申し訳ないんですが、近いうちに、うちの家に来ていただけませんか?子ども寝てからならゆっくり話せるんで」
と、その日のうちにショウさんに電話して、そしたらショウさんが「ほな今晩お邪魔していいかな?」と言って、来てくれて

「…とまあ、そんな感じみたいですわ」と報告したら、案の定、ショウさんは
「え~~~?…てか、俺はそれすら記憶にないわ……」と言った。


私「タケの中では、ショウさんをまた怒らせたっていうのがもう凝り固まってるみたいなんですよ。私がなんぼ、それはないやろ~って言うても聞く耳持たん感じで。だから、ショウさんが直接、タケのその誤解を解いてやってくれませんか?」
ショウさん「てか逆に俺もその誤解を解きたいけどな。…でもりちさんはええの?タケがりちさんに話したことが俺に全部抜けてるの、バレてまうで?」
私「てか、ショウさんも言うてはったけどタケはこのことでショウさんが私に話してるのを気付いてると思うんですよ。でもそれを解ってる上で、タケは私に思いを話した。…思うんですけど、もしかしたらタケは、ショウさんが私に自分の悪口を言うてると思ってるんかもしれないです」
ショウさん「なんで俺がタケの悪口を言うねんwww」
私「だってタケは、自分がショウさんに嫌われてるって思い込んでるんやから。まさか今ショウさんが、タケが俺の顔を見たくないのなら俺は店を辞めようと思ってる~~なんて、もう夢にも思ってないと思いますしね」
ショウさん「そうか~~~。……わかった。明日、もっかいタケと話してみるわ」
私「ありがとうございます!ショウさん先輩の後輩を育てる力に、私は全力で期待していますので」
ショウさん「てかなにそのプレッシャーwww人生経験は俺より自分のほうが上やんかwww」
私「人生経験と職場経験をはき違えるような愚か者ではないのでねwww…ショウさん先輩、あざーっすwww」
ショウさん「wwwもうほんま自分www頭おかしいやろwww」


てなわけで。


その翌朝、ショウさんとタケはなんか話したみたいで、
私がまたしてものんべんだらりと出勤した時、なんか二人して照れくさそうな笑顔で「解決したしw」と言ったので
「あーそうw」と、私も笑ってそう言った。


ショウさん「さて…。残るはりちさんと彼氏さんの喧嘩をどうするかやな~w」
タケ「え?彼氏さんとの喧嘩ってなに???りちさん、彼氏さんと喧嘩してるん?ww」
ショウさん「これがまた、してるねんな~ww てかもう聞いたって~(聞いてあげて~)」
タケ「ええ聞きますよwどんと来い!www」
私「うるさいwww…まあ、それはなんかあれやん、なんかもうあれやからさ」
ショウさん「…なんやっけ?……合わないことで悩むぐらいなら、もう今別れてまうほうがラクかも?…やっけ?www」

タケ「この臆病者めが!!!www」
私「おまえが言うなwwwww」



てなわけで。



そうしてショウさんとタケが、それぞれの思いや色々な誤解とかもあって、でも、仲直りした、
その場面に直面させてもらった私は、なんか二人から「勇気」みたいなものをもらって、

「今週末、帰るね」
「…てか。うちら喧嘩中ですよね?」

という、一方的に凍りついたやりとりを以って接触を止めていた彼氏さんに、私は自ら歩み寄った。


そもそも、自分が寝坊するという大失態を侵したことの謝罪。
そして、そのことで「自分のダメさ加減」に、自分自身が絶望してしまったこと。
そしてさらに、今までそこに居たその人にメールで「帰る」と告げられたことに、逆に「怒りの最後通告」をも感じたこと。

でも、ぶっちゃけ今、「かっちゃんに会いたい」と思っていること。


全然違うけど、ところどころ似ていた、「或るふたつの喧嘩」。


ひとつだけ思ったことは、「言いたいこと伏せてしまう喧嘩」は、やっぱなんか嫌だな。


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  1. 2010/10/16(土) 01:06:37|
  2. 恋だの愛だの何だの、ネタ

或るふたつの喧嘩

さて。

先月の話になるが、私と彼氏さんはちょっと数日喧嘩をしていた。
いや、喧嘩っていうか、まあいつものごとく彼には喧嘩をしている意識はなく私が一方的に怒っていただけなんだが。
まあ至極簡単に説明すると、その日は超~稀れに、私のシフトの平日休みと彼氏さんが休める平日休みが合う日で。
私は子どもがいる身で、彼とダラダラのグダグダな付き合いになるのが嫌なので、
「仕事・家事・育児を頑張らなあかん平日は、基本会わない」という約束で付き合っているのだが
そして彼氏さんも私に子どもがいることも私がそういう性格であることも承知の上で付き合ってくれているので
そのことについて文句や苦情を言われたことはないのだが、私の中では「申し訳ないな」という思いもやっぱあって。
いわゆる普通の恋人同士が普通にしていることのほとんどが、私には普通にできませんから。
この数年間で二人で出かけたこと(いわゆるデート)にしても、トータルでおそらく10回もないと思う。
だから、その日は「基本の約束」を破ってまでも彼との時間を作りたかったし、正直私も楽しみにしていた。
そして彼も楽しみにしていてくれていたようで、子どもらが学校から帰ってくる夕方のタイムリミットまで
「目一杯の時間を一緒に過ごせるように朝一から出かけよう」と、前夜、仕事が終わった遅くから前乗りして泊まり込みでスタンバってくれていた。

にも関わらず。

当日、私は、朝、子どもらを学校に送り出した後、まんまと二度寝をしてしまい、起きたら昼の2時だった。
まあ早い話が私は、自らの寝坊によって超~貴重なそのデートをぶっちしたわけである。
枕元に置いていた携帯のメールの着信音で目が覚めた私は、半ばまだぼんやりしながら布団の中で携帯を開いた。
メールは彼氏さんから着たもので「んじゃ帰るね。今からじゃあどこにも行けないだろうし」みたいなことが書いてあり
そこで「しもた!寝過ごした!」と気付いて飛び起きた私は、彼氏さんの姿を家中探したのだが、
2DKの狭い我が家でのその作業はものの1分以内で終了し、彼氏さんがおそらくそれを自転車置き場かどこかから送信したことが見当つき、
「っていうか起こせばいいじゃん!」と、私は自分が寝坊したことを棚に上げて彼氏さんにキレ、それをそのまま返信した。すると、
「何度か起こしたんだけど起きなかったしさ~」みたいな返信がきて、
「っていうかさっきまでここに居たのに、話せない場所・状況でもないのになんでこの期に及んでメールなんだ?」と私はムカついた。
おそらく彼氏さんにしたら「疲れてるんやから寝かせといたろ」と思ってそうしてくれたんだろうと思うが、私は
「なんで今時の若者はなんでもかんでもメールでやりとりしようとするんだ?なんかだめだ、このジェネレーションギャップ」と思い
なんかもうええわ~、と急に気持ちが冷めてしまい、元を正せば自分が悪いくせに、一人で怒って「喧嘩」に突入したのである。
よって彼氏さんは、自分が怒ってもいいぐらいのその状況で自分は怒ってないのに、まさか逆に私が怒ってるとは予想だにせず
だから今自分たちが喧嘩中であるということすら全く知らなかったらしい。(後日談)まあそらそうだわな。


てなわけで。

なんかおもろない感じで翌日出勤した私は、このもやもやを先輩のショウさんにちょっと聞いてもらおうと思っていた。
その日は後輩のタケも出勤していたのでタケに聞いてもろても良かったんだが
恋愛の話を同性同士ですると「なんかわかる」だけに愚痴って同意もらって終わり、みたいになりがちじゃないですか。
だからあえて異性であるショウさんに聞いてもらおうと思ったんですよね。
しかもショウさんは彼氏さんとおない年の独身なんで、36歳の子持ちの私の中には無いような考えが聞けるかもしれないし。

その前の週から数えて、私の土日休みや通院の休みなどが間にあり、
さらにショウさんとはしばらくシフトが被らなかったんで、その日は五日ぶりぐらいの対面だった。
私がタイムカードに打刻していたら「おはよーさーん」と言ってショウさんが出勤してきたんで
「おはようございます。ショウさん、あとでちょっと聞いてほしいことあるんですけど」と言ったらショウさんが
「俺もりちさんに聞いてほしい話あんねん。てか、りちさんなんでこんな時におってくれへんねん~!って。もうどんだけ電話しようかと思ったか」
と言ったので「えー?なんかトラブったんですか?ほな先にそっちの話聞きますわ、ほなまたあとで」ってことで
朝礼と開店準備を済ませたあと、開店までのわずかな時間でショウさんの話を聞いた。

かいつまんで言うと、私が休んだりシフト被らなかったりした間、ショウさんとタケはなんか険悪だったらしい。
いや、険悪っていうか、ショウさんはタケになんか明らかに避けられていたらしく、でもその理由が思い当たらないと。
だから「おまえ、なんか俺のこと怒ってるん?」と聞いたんだが「別に。」と言われ、
でもその「別に。」と答えたあとの態度が全然「別に。」ではなく、「しゃべりかけんなオーラ」が出ているのだと。

私「えー?気のせいとちゃいますかあ?タケとはこのところもシフト一緒やったけど、全然普通でしたよ?」
ショウさん「そうなんや。…ほなやっぱり俺に対してだけ、あいつはなんか怒ってるってことやな」
私「てか、言うたらあれやけどショウさんもタケちゃんもあんま器用なタイプじゃないじゃないですか?めっちゃ仲ええやつと、特に理由はないけどなんとなく絡む機会がしばらくなかったら、なんか前みたいに絡めへんなる、みたいな。そういうタイミングのズレみたいなもんが重なってるだけとちゃいますかね?」
シ「それやったらええんやけどなあ…。いや、良くはないけど。でもなんかあるん?って聞いても、『別に。』とか言われたらもう俺はどうしようもないやんか?」
私「『別に。』なわけないやろおまえ~wちゅうかほんまになんも無いんやったらそんな態度すんなや、気になるやんけ~wって、あえて踏み込んでやったらいいじゃないですか」
シ「てかな、絶対なんか俺に怒ってんねんって、あいつは。だから、俺がいることであいつが気分悪くなるなら、俺、店辞めようかと思って」
私「いや、それは飛躍しすぎでしょ。てか、もしもタケの中になんか思うことがあったとしたらね、ショウさんが今辞めたりしたら逆にタケの中に傷が残ると思いますよ」
シ「でもな、あいつはどんな嫌なことがあっても簡単に仕事辞めれへんやんか?小さい子ども二人も居てるシングルマザーを雇ってくれる職場ってそう簡単にないやん?りちさんもわかるやろ?」
私「ええ、わかりますよ。そこまでタケのこと考えてやってるショウさんはほんまに優しいええ人やと思います。でもね、逆に言うたら、ショウさん自身は自分が辞めることで自分はそこから逃げるわけじゃないですか?一回聞いてダメでも、二回三回聞いてくうちに、いつか心開いてくれるかもしれないじゃないですか?だからね、そんだけもやもやして気にしてはるねんたら、もうええわ、ってなってしまう前に、まだもっとやれることがあるんちゃうかな?って、聞いてて、私はそう思いました」
シ「そうか…。俺の歩み寄りがまだまだ足りひんねんな…。ありがとう、ちょっとスッキリしたわ。…なんかごめんな俺のことばっかりしゃべって。で、りちさんの話ってなんなん?」


つーか、このタイミングで私のあの「彼氏さんとの喧嘩の話」、したくねえwww


と正直思ったんだが、タケの「別に。」にもやもやしているショウさんに対して、今ここで私まで
「てか私の話なんかもうほんましょうもないことなんでw(≒別に。)」とか言うのはなんかもう鬼やと思ったので
私は多分ツッコまれるであろう覚悟で、彼氏さんとのその事件についてと今の自分の思いを包み隠さず話した。


ショウさん「てか自分こそ今そこで、『もうええわ』はあかんやろ、逃げやろwww」

私「ですよね、ですよねww重々承知しましたww今ショウさんの話聞きながら我が身を振り返っていましたwww」



「てか自分、ほんま彼氏さんと仲直りしいや~?そんなしょうもないことで別れたとか俺は聞きたくないで?」とショウさんが言ったので、私は
「ならショウさんも、タケと仲直りしてください。また三人で、仕事上がりの休憩室でアホみたいな話して大笑いしましょうよ」と言った。
「せやな~。またそんな日が来ればいいけどなあ~」と呟いたショウさんは、なんかちょっとだけ清々しい顔で笑って、
「あ、俺のこの話を聞いたからってタケへの態度変えんといてやってな?りちさんはそんな人じゃないと思うけど、一応お願い」と言った。

私「てか、この話聞いても私はタケへの態度変えへんと思ったから逆に話してくれはったんでしょ?wええ、変えないですよ?w私はショウさんもタケも好きやし。しかも現時点ではショウさん側の話しか聞いてないし。だから出来ればタケ側の思いも聞きたいとは思いますけど、逆に私がそれをするよりも、それはもうショウさんとタケでタイマン張ってほしいと思います」
シ「タイマンかww…わかった。やってみる。ただ、あいつがそれを受けてくれるかはわからんけどな…」


てな感じで。


ショウさんはだいぶ頑張って「てか、やっぱなんか怒ってないか?絶対変やん?」とタケに再度聞いたらしいが
タケはそれでも頑なに「別に。」を貫き、その後もショウさんに対して変によそよそしい態度で居たようで。
その日の仕事上がり、私はショウさんに「りちさん、ちょっと(話して)いい?」とまた呼ばれた。

シ「あかんかったわ。『なにもないです』って言われた。…俺、あいつに相当嫌われてしもてるみたいやな」
私「そっかー……。てか、もう私、タケと話してみてもいいですかね?」
シ「いいけど、多分あいつはしゃべらへんと思うで。俺がりちさんに相談してるん、多分気付いてるやろうし」
私「てか、この話を例えばショウさんから聞いてなかったとしても、確かに今日一日見てて、タケのショウさんへの態度はなんか変でした。多分、タケの中にもなんか思ってることがある。タケはタケでなんか苦しんでるかも?と、見ててそう思ったんで、タケの思いを逆に聞いてやりたいなって思って」
シ「…なんかもうほんまめんどくさいよな~あいつ」
私「てか、相手に思いを寄せるほど人間関係はめんどくさくなるんかもですねwどうでもいいやつなら全くめんどくさくないやろし」
シ「そうかもわからんなー…。……。昨日、タケが夢に出てきたしなw」
私「てかそれもう重症www」


てなわけで。


ショウさんが「ほな、お疲れさまでーす」と仕事上がりの雑談もそこそこに帰ったあと、
休憩室兼更衣室で、休憩中の社員さんや遅番のバイト連中と普通に笑ってトークしてるタケのノリに乗りながら
人(外野)が掃けるのを待って、タケと二人きりになった時、私はタケに(しらこくも)ズバリ聞いた。


私「あんた、ショウさんと喧嘩してるんか?なんか今日一日、空気が変やったで?」
タケ「喧嘩はしてないですけど…。私、ショウさんに嫌われてしまったんです。ショウさんは私に怒ってるんです」


……。 ちょっと、整理しよう。


ショウさんは、タケが俺に怒って、俺を嫌っていると思っている。
タケは、ショウさんが私に怒って、私を嫌っていると思っている。


てかそれもうなんて「引き算」のコミュニケーション??


お互い、6時までに保育園と学童保育に子どもを迎えに行かないといけない「残り10分」の時間の中、
タケは、「もう今しかない」みたいな勢いで、堰を切ったように半泣きで自分の思いをぶちまけてきた。


続く。
  1. 2010/10/15(金) 01:44:58|
  2. 恋だの愛だの何だの、ネタ

番外編・もうひとつのお座敷小唄

さて。

先の記事 でタイトルを「お座敷小唄」としたものの、
「これ、元ネタ(元の唄)知らん人にしたら、なんのこっちゃイマイチわからへんのちゃうやろか?」
と思って、歌詞を載せといたんですが(しかもなんと作詞者不明。多分祇園の花街で昔から歌い継がれてきたんだろう)
その歌詞を書きながら、私はふと、とある懐かしい出来事を思い出した。

よって今日は、先の記事の「番外編」です。


さて。

あれは私が高校一年生の時のことでした。
多分、同世代の人らはなんとなく思い出すと思うけど、うちの学校に外人の英語の先生が来ることになったんですよ。
まあ普通に普段からの英語の授業してくれてる先生も居はったんですが、
教科書通りの文法英語は教えられても、発音とか実質的な英会話になると本場の人には勝たれへん、ってことなんやろけど。
で、ちょうど、私が高校生やった20年前ぐらいから、あれ、なんていう名前やったかな?スクールなんたら?違うか。
まあとにかく外人の先生が学校に来はることになって、時々英語の授業をしてくれることになったんですね。

余談だが、今は小学校高学年からそういった外人の先生が学校に来て(居て?)英語を教えてくれてるそうです。
まあいちごの話を聞いてると英語の授業というより「(中学生になるに向けて)英語に慣れよう!」みたいな感じで
みんなで英語の歌うたったり、フルーツバスケットみたいなゲーム的なことして遊んでるらしいが。

てか、またまた余談だが、英語塾を経営してる(兼・講師として自分も指導してる)ツレが、以前からずっと言うてたんは、
「小学校で、英語が専門でもない担任が子どもらに中途半端に英語教えるんやめてほしいわー。発音にしろ何にしろ、なんか変な覚え方してくるから、それを全部こっち(塾)が修正していかんとあかんねん。あれやったらなんも知らんゼロからのほうがこっちもやりやすいし、子どもらも英語の勉強がしんどくないと思うねんなー」と。
ならば今や、本場の英語の先生が来て、ネイティブな発音にしろ何にしろを子どもらに教えてくれる(子どもらが触れられる)ことで
ツレも「…それやったら、まあまあ、まあ…」って、今はそう思ってるんかもしれんなあ。
ってそう思うと、小学校の先生ってほんま大変ですよね。全教科の勉強を一通り教えられんとあかんねんもんなあ。
いくら教則本とやらがあるとは言え、どの教科もまんべんなく教えられるって私にしたら神業ですよ。
「国語系(高校からの国語表現、古文も含めて)は中高の6年間ずっと5、悪くても4やったが、理科と数学は、良くて3しか付けてもろたことがない」
という私にしたら、そんなんもう神の域ですわ。
まあでもそれも最近の小学校では、数学とか理科なんかはその専門(得意?)の先生が教室に来て授業してはるらしいけど。


話戻って。


まあそんな感じで、うちの学校に外人の先生が来ることになったので、私らはちょっとテンションが上がってました。

「え?りっさん外人嫌いなんちゃうの?w」 って?
いや、りっさん、「外人」は嫌いじゃないよ。日本人じゃないツレらも全然居ますし、みんな仲ええしね。

私が嫌いなんは「よそ様の国に自分から来てんのに、自分らのルールを貫こうとするやつら」だけですから。

まして、

「日本はそもそも、うちの国の領土やしー」
「な~んかごっつ気分悪いわー。…よっしゃ、わかった。ええからカネ出せ、な?」

とか、そんなわけのわからんことを言い出して「マイ・ルール」を貫こうとするやつらなど、もう言語道断。


志村、前、前! 領海侵犯!!! (志村無関係。てか志村、領海侵犯してない)


っていうかさー、かの国の、そういうこと平気で言う・するやつらにひとつだけ言いたいのは
おまえらがそういうことをすることで一番苦しんでんのは、逆に、日本で暮らしているおまえらの同胞なんですよ、って。
おまえらの同胞であり、私の大切なツレである、とある青年は、ああいうおかしなことが起きるたびに
自分にも「そんな、おまえら」と同じ血が流れてることを、もう本気で嫌がって、悔やしがっています。
おまえらが日本人を嫌いなら嫌いで、それはもういいです。ただ、そうして苦しんでるやつがおることだけ、忘れんといたって。


また話戻って。てか今日脱線しすぎやなwまあ今に始まったことではないがwww

てなわけで、私らはその新しく着任する外人の先生こと、「アレックス先生」に、たまに英語の勉強を教えてもらうことになった。


アレックス先生はアメリカ人やったかイギリス人やったかで、色が白くて背と鼻が高くて気さくでまあまあ男前だった。
しかもわりとひょうきんな性格で、時々、なんかちょっとテレビで観たのであろう覚えたてのギャグとかをかましたりして
でもその概ねが「今それ使うとこ違うやろwww」みたいなとこで、いきなり、「ガチョーン!」とか言っていた。
だがまあ、ぶっちゃけ、「外人の先生が珍しい」のもあって、アレックス先生はもう何を言うてもウケてはった。
いわば、教育実習で来てはる先生がなんかスベっても、生徒が「ドンマイ、先生w」と、温かく迎えるのに似た感じで。

そんなアレックス先生とコミュニケーションを取るにあたり、ひとつだけ問題があったのは、


アレックス先生はほとんど、むしろ、ほぼ、日本語がしゃべれなかった。


私がいつも口を酸っぱくして唱えているのは


「日本では、日本語で しゃべれ」


ただ、アレックス先生の場合は「英語の先生」なんで。
うちらに英語を教えるためにこの学校に足を運んでくれている、英語圏から来てくれたその先生に対して
「日本では日本語でしゃべれ」って、それはなんかおかしいじゃないですか。なんか間違ってるじゃないですか。
もっと言うたらそれは、アレックス先生の仕事をも全否定することになるじゃないですか。


よって私は、アレックス先生とは、例え休み時間であろうとも「完全に」英語のみでしゃべることにした。
と、そう心の中で決めた矢先、
普段一緒にやんちゃするメンツではないが、同じクラスメートである「イコちゃん」が、休み時間、
「なあ、りち~。アレックスとしゃべりたいし一緒にアレックスとこ行かへん?職員室ついて来てーや」
と言ってきたので、私は「望むところだ」と思って、イコちゃんと一緒に職員室のアレックス先生に会いに行った。

英語が好きで得意で「将来は外国で翻訳の仕事がしたい」というイコちゃんはもうノリノリで、
ここぞとばかりにアレックス先生に色々質問したり(もちろん全部英語で)して、彼との英会話を楽しんでいた。

イコちゃん「~~~~~~~~?(←なんか聞いた)」
アレックス「~~~~~~~~(←答える)
イコちゃん「~~~!? Well,(←これだけ聞き取れた)~~~~~?(←またなんか聞いた)」
アレックス「wwww ~~~~?w(←ウケてる。そしてなんかボケた)」
イコちゃん「wwwww(←ウケてる)」


てかおまえら、「モア~ スロウリイ!!!」


二人の会話のテンポがやたら速いわ、しかも全く知らん英単語がボコスカ出てくるわで、
何を今爆笑してんのかすら全くわからん私は一気に暇になったので、ちょっとボケーっとよそ見をしていた。
そしたら、それに気付いたアレックス先生が私のほうをチラ見したので、とりあえずなんか参加せなあかんと思い、

私「ヘイ!ティーチャーアレックス! ハウア~ユ~?」

と、努めて元気に明るくそう言ったら、アレックス先生はニコッと笑って、「I'm fine.」 と言った。



てか、会話終わってもうたやん……。


隣で爆笑するイコちゃんがなんであの時爆笑したのかがもう今ならわかるが、当時は「クッソーww」と思った。
よって私は、さらにアレックス先生に、頑張って「英語で」話しかけた。


私「アイライク、ジャパニーズスタディ。バット、ファイト、イングリッシュ。ビコーズ、ティーチャーアレックス、カムヒアー」


イコちゃんが窒息しそうなぐらい笑いながら、その私のムチャクチャ英語を「逆に英訳」してくれようとした。

だがアレックス先生はそっと、「ありがとう。でも待ってね」みたいな感じでそれを手で止め、
さらにまた、私になんか話しかけてきた。もちろん、全部英語で。


アレックス「(私もりちに会えて嬉しいよ、一緒に英語を勉強しましょうね、みたいなことを多分言うたっぽい)」
私「ミートゥー、サンキュウ」
アレックス「~~~(←わからんかった)(私は日本?の文化?が好きですみたいなことを多分言うたっぽい)~~~~~(←わからんかった)」


するとイコちゃんが突然、「さくら~♪さくら~♪」と歌いだしたので、私はてっきり
外国かぶれの英語バカなイコちゃんが生外人とトーク出来たことで「トランス状態に逝ったのか?」と思って
「ちょwイコちゃん大丈夫?www」と聞いたら、私の心配を無視して「さくら」を独唱しきったイコちゃんが、
「アレックス先生が、大好きな日本の歌を覚えたいから、私らに日本の歌をなにか歌ってほしい、って」と言い、
そのイコちゃんの通訳で私にもそれが伝わったと感じたのであろうアレックス先生が、またしても私をなんかチラ見した。


てか、改めて「日本の歌」歌えって言われてもな…。もう「君が代」ぐらいしか思いつかへんねんけど…。
でも「君が代」ってちょっと暗い感じやんか、キー低いし…。今ここで歌うにはどうなんやろ…?

「日本の歌」、日本の歌…。といえばやっぱ「唱歌」か。しかもここは学校だけに、それはもう「唱歌」になるか。

…故郷?…赤とんぼ?…夏の思い出?…春の小川?



てか、そうやん! あるやん!
ここ、日本の京都の伝統である、「あの唄」が!!!




てなわけで私は、祇園の花街に伝わる「お座敷小唄」の一番を、こぶしを利かせながら歌った。


すると、アレックス先生は私が歌ったその「お座敷小唄」にやたら食いつき、その意訳を求めてきた。
よって私は、また「完全に英語」でアレックス先生に「お座敷小唄」の解説をした。
「りっさん英語」だけでは伝わる自信がなかったので、もう身振り手振り付きでやった。


私「フォーリング スノウ、ナウ。…オン、フジヤマ。アンド、…キョウト、ポントチョウ、トゥー」
アレックス「OK」
私「エブリバディ フィール。 …フジヤマズスノウ イズ べりィビューティフル!」
アレックス「sure」
私「バット! …スノウ イズ、スノウ」
アレックス「Snow is snow ?」
私「トゥモロウモーニング。オン サンライズ。…スノウズ ア~ ウォーター。…フジヤマスノウ、ポントチョウスノウ、オール、ウォーター」
アレックス「A~ha~……」
私「スノウ イズ スノウ。…トゥモロウ、ラフ! オール アス、プレッシャス ライフ!」
アレックス「~~~、~~~~~!~~~、~~~!!!(←速い速いwてか何言うてるかさっぱりわからんが感動したんはわかったww)」




ただ、私がひとつだけ忘れていたことは、「そこ」が職員室だった、ということ。


ただでさえ普段から「色々と、マークされていた私」が、職員室で「お座敷小唄」を熱唱したことで、
それはもうあえなく生徒指導部の先生(天敵)に即座に首根っこを捕まれ、
「そういうところに普段から出入りしているのか?」とか、色々と詰問を受けた。

だが、英語の会話はできないが、国語だけはやたら得意な私は、その天敵らを巧く言いくるめ、
「今回はお咎めなし」で釈放されたのだった。


アレックス先生、あれから20年経ったけど、「お座敷小唄」のことまだ覚えてくれてはるかな?

「スノウ イズ、 スノウ」、わりとうまく言えたと思うんやけどなー。 [番外編・もうひとつのお座敷小唄]の続きを読む
  1. 2010/10/14(木) 03:34:43|
  2. 思い出のネタ(学生編)

お座敷小唄・2

さて、 この 続きです。

そうしてバカバカしく 華々しくお座敷デビューしたゴリ奴ちゃんは、本当に真面目で素直な舞妓見習いだった。

そうしてやっと来たニューフェイスのゴリ奴ちゃんをりちおおねえさんはそれはそれは可愛がり、
ゴリ奴ちゃんを連れて端から順番にお座敷に挨拶廻りをしたのだが
ゴリ奴ちゃんの毛深くゴツイ手でお酌をされると旦那はん連中は、

「お、おおう…すまんな。おおきにおおきに」

と、若干ゴリ奴ちゃんの扱いに困って縮こまっており、皆はそれを見てさらに笑っていた。


だが、そうして一通り挨拶廻りが済んでお座敷を下がる(席に戻る)と、
りちおおねえさんは突然、人が変わったようにゴリ奴ちゃんに冷たくあたった。

ねえさん「あんたもう明日からねえさんの座敷、出んでよろしいわ。今すぐ荷物まとめてお里へ帰りよし」
ゴリ奴「えっ…。ねえさん、わたし何か粗相しましたやろか?」

りちおおねえさんは、はあ~~っとイケズなため息をつき、
ゴリ奴ちゃんのほうを見もしないで、後れ毛を指先で直しながら

ねえさん「ご返杯もいただかんとお酌だけしてるやて、そんなん猿でもできますのんえ~」

ゴリ奴「ねえさん、堪忍しておくれやす!ねえさんに見捨てられたらわたし、他に行くとこありまへん!」

ねえさん「そう言うてる尻から、私の杯は今、空っぽ」

ゴリ奴「すんまへん、ねえさん!気が付きませんで…(と、お酌をする)」



と、そんな「舞台裏コント」に皆は爆笑し、(さすがこいつ、ついてきよるな~www)と私も心の中で爆笑した。


「ゴリ奴ちゃん」のお陰で、私の「おねえさん(場末の芸者キャラ)」はさらなる進化を遂げていきました。
それまでは上司(おっさん)イジリのパターンしかできなかったものが、「ゴリ」というこのコントの相方を得たことで
むしろこのキャラの真骨頂である「いかにも昭和の祇園に居そうなイケズな京女ネタ」を発揮することが出来た。


「ニュー・りちおおねえさん」は、もうそれはそれはゴリ奴ちゃんをあの手この手でイビリ倒した。
逆に、「おっさん連中をいじる」よりも、「ゴリ奴いじり」がそのお座敷コントのメインとなっていった。


「あちらの旦はんの杯が空いてるやないの、かなんわ~。この娘はもういつまでた~っても気のきかん~」
「早ようしてねえ~。ほんっまどんくさい娘やわ~。『遅い遅れる』は、『無い』のと一緒!」
「ようようわかってる思うけど、あんたはブサイクなんやさかい。ブサイクな上に気もきかんってどないにもならへんのんえ?」
「あんた~?笑ろてるだけでお客さんがついてくれはる~~と思てんのと違う~?若い娘はよろしいなあ~へ~?」

だが、「いつか一人前の芸鼓になるんだ!」という夢があるブサイク芸者のゴリ奴ちゃんは
そうしておねえさんにいちいちネチこくネチこくいびられても、決してくじけず泣き言を言わず、ねえさんについてきた。

時々フェイントで

ゴリ奴「ねえさん、山本の旦那さん(課長)が進んでへんみたいやさかい、わたしお座敷に上がらせてもらってええですやろか?」
ねえさん「あら。ちょっとは気が利くようになったやないの。…そやけど、私、もうねえさんと違うのんよ?先だって(先日)、ここの屋号を先代のおかあはんからもろうたんえ」
ゴリ奴「(ハッ!)…す、すんまへん、おかあはん!」
ねえさん「あんた、ち~っとも挨拶来いしまへんさかい、…ああ、私はあんたに嫌われてるんやな~と、そう思てましたわ~」

とかもやったのだが(っていうか普通、花街の世界で『それを知らなかった』などということは絶対にないのだが)
ゴリは「(ブサイク芸者の)ゴリ奴」として、私の「(理不尽で超イケズな)りちおおねえさん」との即興コントを臨機応変にやり続けた。



ひとつだけ思ったことは、


「私の目に狂いはなかった」



ゴリ奴のお座敷デビューの時には「どう対応したらいいかわからんw」とかで戸惑っていた旦那はん連中も
そんなゴリ奴ちゃんを「頑張り屋さんの見習い娘」として見ていき、なんかもう愛おしくなってきたのか
もうどう見ても「ゴリラ」で「男」なゴリ奴ちゃんの毛深くゴツイ手でお酌をされても、むしろ逆に全く引かず、

「ゴリ奴ちゃん、頑張りや。君ならきっといい芸者になれるわ」 とか
「ねえさんには怒られてばっかりやけど、ゴリ奴ちゃんのええとこを俺は知ってるで」 とか

なんかそんな感じになっていって、
「りちおおねえさん」が「ゴリ奴」をいびればいびるほど、その笑いの渦は大きくなり、
「頑張り屋さんのゴリ奴ちゃんのファン」が増えることで、「りちおおねえさんのイケズキャラ」が一層際立っていった。

もうほんま、全部「ゴリ」のお陰です。



てなわけで。


私の十八番だった「お座敷芸(場末のおねえさんキャラ)」はもう完全に「ゴリ奴」に食われました。

あの「即興コント」を皆が思い出す時、もうほとんどの人が「りちおおねえさん」より「ゴリ奴ちゃん」を思い出すと思う。
でも、なんか「それも、いいかな~」って、私は思った。
何故ならば、もうみんなめっちゃ笑うし、笑ってくれるし、こうしてゴリとやれることで、
私は、「一人ではやれなかったことやけどやりたかったこと」をいっぱいやらせてもらえる。


ただ、ひとつだけ私がず~~~っと気にしてたことは

「こいつはやれる」と私は勝手にゴリに期待してゴリに賭けてゴリに無茶振りしたけど、ゴリ本人は
「実は(こんな芸・即興コント)やりたくないけど、りち先輩の命令やからしてくれてた」んじゃないか?って、私は思ってて。
何故ならば、ゴリはほんま、いい意味で神経が細かくて、しかも「笑いができるやつ」なので。



先日、ツレん家の飲み会のサプライズゲストで、ゴリが居た。


私は会社を辞めてしばらくして元旦那の転勤でその後数年関東で暮らしたんで、
生き別れに近い状態だったゴリとはそこで数年ぶりに会って、
昔みたいなノリでハグするのを一瞬躊躇った私は「握手用の右手」を出した。するとゴリが、

「ねえさん!」

と言って両手を広げてくれたんで、私はその胸の中に飛び込んだ。
その背後にいる(飲み会参加者の)彼氏さんの心中やいかに…?とか全く考えることもなく、
私は、ゴリの広げるその両手、その胸の中に飛び込んで、もうめっちゃ「ぎゅう~~~」っとハグした。
正直ちょっと泣きそうになったのは内緒の秘密だ。


私が、ゴリにひとつだけ言いたいことは

「おおきにえ。あんたは、うちの可愛い一番弟子や」


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  1. 2010/10/13(水) 02:15:19|
  2. 思い出のネタ(社会人編)

お座敷小唄

さて。

先日、久々に見た「しゃべくり007」のゲストでミッツとマツコが出ていて、おもしろくて夢中で観てしまった。
あの手の人らのトークはもうほんまおもろいですね。まさに「ゲイ(芸)」術。
若い頃、祇園のゲイバー「カルシウムハウス」にたまに遊びに行ってたことは以前にもちらっと書いたと思うが
ああいった「おねえさま方」の抜群のトークを前にしたら、なんぼ普段ちょっとばかり周りの人やツレらから
「りっさんおもろいw」とか言われてても、そんなもん私ごときなんかが、よう笑いをやれませんでした。
何故ならば、調子こいてそこに変なギャグや無駄なツッコミ入れてスベるんが怖いから。
だからもうただただ「素」で笑わせてもらってた。
なぜかめっちゃよう覚えてるんは、私が行ってた頃にわりとよく席についてくれてたあるおねえさん(もう名前も忘れた)が
「アタシなんて体中の無駄毛を剃るのにヒゲ・脇・腕・下半身~脚と、毎日4本のカミソリを使い分けてるのよ~」と言うので、私が
「ほなもういっそ全身脱毛しはったら?(店の)ショーでドレス着たりして年中肌見せてはんねんから」って言うたら、
くねくねのおねえ言葉から一変、男の野太いダミ声に戻って

「全身脱毛の前に全身工事にカネが要るんじゃドアホ!」

と言い放たはったので、全く思いも寄らなかったそのアクションに大笑いしたことです。
そんな自虐的(?)ボケツッコミも、相手に「ここで笑ったらあかんのかな?」っていう躊躇いや遠慮をさせないという、
そんなあの人らの芸には、なんしかもう絶対に勝てないです。
「笑われてる」人ではなく、「笑わせてくれてる」人。いわば、誇り高きの芸(ゲイ)人さんや。
でも、そうして笑わせた客の数だけ、もしかしたら明け方、部屋で一人枕を濡らしてはったんかもしれんけど。
帰り際、そのおねえさんの「工事募金箱」に、お釣りで貰った千円札を入れて帰りました。めっさ笑わせてもろた御礼のチップ。


さて、そんな感じで。


そんなおねえさま方の芸にはもう足元にも及ばないが、私にも多少「持ち芸」がございまして。
いわゆる「なりきり・あるある系の一人即興コント」ってやつですが。
わかりやすく言うと、以前友近さんがよくやってはった「電話交換手のおっさん」みたいなやつですね。
いくつかレパートリーはあるんですが、中でも私が得意とするのは
「昭和の宮川町(祇園)に居てそうな、歳くった引退間近の芸者(おねえはん)」。

その芸を私がマスターしたのは17歳ぐらいの頃で、また話が逸れるんで詳しくは書かないが、とにかく
「ちょ、怖わっ…!花街の女の世界って、なんか怖わっwww」
「京女はイケズ(意地悪)で強か(したたか)って言われるのは、多分こういうことなんやな…」
という、自分の実体験を元に、それを一層オーバーにデフォルメした形で生まれたのがそのキャラクターで、
高校を卒業して就職した会社の飲み会の席などで、酔っ払いのおっさん 上司連中相手に度々その即興コントを披露していた。

昼間の仕事中と違って、そこはもう「りちお(私のあだ名)おねえさん」が上がってるお座敷ですから当然、

鈴木部長(仮名)は、「鈴木の大旦那はん」
高橋課長(仮名)は、「高橋の旦那はん」

と、それは呼び名も変わるわけで、だから例えば、
昼間の仕事の話の延長で「鈴木部長」に「高橋課長」が捕まってめんどくさそうに相づち打ったりしているところに、
「りちおおねえさん」がおちょうし(熱燗のとっくり)を持って「ごめんやす~」と割り込み、

「鈴木の大旦(おおだん)はんは、ほんま仕事熱心なお人やから~」
「会社を…いえ、この日本をいずれは背負っていかはるお人やと、うちはそうおもてますのんえ」
「あんたが大将!…そうどっしゃろ?…『そうや』、言うておくれやす、うちのために!」


と、鈴木部長をアゲアゲのええ気分にしてお酌をしつつ、
皆には聞こえるが「だいぶ酔うてる鈴木部長」には聞こえない程度の声で、鈴木部長から救出した高橋課長には、

「疲れるほど働いたらあかしまへん(あきまへん)え」
「…せやけど、今日は高橋の旦はんのお顔が見れて嬉しおしたわ」
「うちな…。…ほんまはず~っと寂しかったんえ?…今度はいつ会えるのんやろ?」

とか言いつつ、お酌をする。

と、そんなふうにして、「りちおおねえさん(場末の芸者)」にあしらわれるおっさんら 鈴木部長と高橋課長の姿に
部長課長クラス以下の若手や中堅社員らがごっつ笑うのだが、そうしてそれを笑っている中堅の佐藤主任を見つけるや否や、

「ところで。さっきから佐藤の若旦はんが進んでへんみたいやけど、どこぞ(体が)お悪おすのやろか?」

と、大旦那はんと旦那はんにちょっとお暇をいただいて「佐藤の若旦那はん」のお座敷へ上がり(佐藤主任、ロックオン)お酌をする、と。
すると、主任クラスの連中は「気を抜いたら明日は我が身」という緊張感の中、
だが、捕まった同期のことがおもしろく笑っているが「明日は我が身」で漏れなく「ロックオン」される。
そしてさらに、時には、
「自分は完全ノーマーク」とタカをくくっていた「丁稚(同期や後輩)」のお座敷にも、りちおおねえさんは神出鬼没する。


っていうか。

新人の頃からそんなことばっかしてて、私、あの会社をようクビにならんかったよな。
今さらやけど、ほんまそう思いますわ。懐の深い社長と上司に、感謝。




と、まあそんな感じで、
年増のオバハン芸者キャラにも関わらず、「りちおおねえさん」は宴会で引っ張りだこだったのだが
あちこちでお呼びがかかるようになると一人ひとりに対する接客時間(コントの尺)が短くなってしまうので
りちおおねえさんとしてはもう一人ぐらい芸者(芸人)仲間が欲しいところだったのだが、
芸鼓言葉をしゃべれるやつがいないのと、そうした台本無しの即興コントを延々とやれるやつがいないのと、
そして何よりこれ、「りっさん」やからこれが笑いになるけど、他の女の子にやらせたらコントでなくリアルに
「酔っ払いのおっさん相手のマジ(エロ)接待」になってしまう恐れがあり、そうなるとちょっと主旨が変わってしまうので
りちおおねえさんが所属する置屋には、りちおおねえさん以外の芸鼓を置くことができなかったんですね。


と、そんな折、部署も事業部すらも違うが、なんかおもろい後輩が入社してきたんですよ。

大卒なので歳は私より上だが、元プロ野球選手の衣笠のような顔をしたえらくガタイのいいその後輩は
そのデカイごっつい体格とゴリラみたいなその風貌に似合わず、いい意味で神経が細かくて、なんかめっちゃ人なつこいやつで
うちの課の若者衆の飲み会とかにも、「おいで~や」と誘ったら「はい!」言うて普通~~に来たりしていて
もうぶっちゃけそのまんまなんだが、彼は、「ゴリ」 とか 「ゴリちゃん」 とか呼ばれて、みんなから親しまれていた。

ゴリが勤務していた課は「理系バリバリの連中」が集う、業界屈指の最先端技術を研究開発する課だったので
その部署に採用されたゴリも、多分もうほんまはとてつもなく頭ええんやろうと思うが、
彼はインテリぶったようなところも一切なく、もう普通に「ゴリラ」だった。てかもっと言うと、「笑いのできるゴリラ」だった。

例えば、「笑いの師匠」こと兄貴がちょっと高度な、…角度でいうと225゜ぐらいのヒネリのギャグをかまし、
180゜までの分度器しか持ち合わせていない人々が、兄貴のそのネタのふり幅についてこれてない時、私が
「あかん、こいつらキャパオーバーしとるw(ネタの補足で)ツッコミ入れとこか」と、0.5秒で思った矢先、
ゴリが大ウケしながら、私がしようとしていたその作業をしたりするので
「こいつやるな~。これはうかうかしてられん」と、私はゴリに一目置いてたんですね。



と、そんな中、うちの課+有志の参加者で忘年会をすることになり、やはりそこにゴリも来ていた。

そして、りちおおねえさんはまたしても恒例のおっさんイジリ お座敷のハシゴに忙しかったのだが
こっち側の人間(芸人)であるゴリが隣の人と談笑しながら、なんかのん気に天ぷらとか食っていたので
「こいつも働かしたろw」と思った私は、パンパンッと手を打ち、ひときわ大きな声で、

「今日はみなさんにお知らせがありますのんえ~」
「お陰さんで、うちにもや~っと『ニューフェイス』が来ましたん」


と皆を注目させてから、


「ゴリ奴(やっこ)ちゃ~ん?ちょっとおいない(おいで)」


と、ゴリを呼び込んでやった。


当然、事前の打ち合わせも一切ないし、それどころか
「あんたに今日私の十八番のお座敷コント振るから、キャラ固めてきいや」などという話も全くしていない。
よってここでゴリが「いやいや、りちさんそれはできないですよーw」みたいに逃げよったり
もしくは例えゴリがこの無茶振りな船に乗ってくれたとしても、
お互い台本なしのぶっつけで創っていく即興コントがなんかうまくかみ合わなかったら、
それはゴリがスベったんでなく「ゴリを呼び込んだ私」がスベったことになるんで、
私にとってはほんまに賭けだったが、私は、「こいつとならきっとやれる」と、ゴリを信じていた。


すると、その突然の指名を受けたゴリが、


「はいっ、ねえさん。」


と、初々しくもやたらハキハキとした声で返事をし、
ゴリラ顔のデカイ図体を引っさげて、そそそと私の傍らに来て正座をし

「ゴリ奴と申します~」
「今日初めて、お座敷に上がらせていただきます~」


と、宴会場の皆さんに三つ指をついて挨拶したので、場内は大爆笑となった。


おそらく、あの時あの場にいた誰もが

「ゴリが祇園の芸者とかwwwもう出オチやんwww」

と、そう思ったと思うんですよね。



だが。


場末の年増芸鼓と、若さだけが売りのブサイク舞妓見習いの「お座敷小唄(コント)」は、むしろそこから始まっていったのだった。


続く。
  1. 2010/10/12(火) 00:18:26|
  2. 思い出のネタ(社会人編)

人の不幸を願う気持ちについて

さて。

今日はまた新潟で地震がありましたね。
特に大きな被害の情報も聞いてないんで、あえて安否確認はしなかったが、

「新潟の真ちゃん、大丈夫かあ?」


さて。

今日はまたなんかどえらいタイトルなんで、ギョッとした読者の方もいるかもわからんが
まあその名の通り「人の不幸を願う気持ち」について。


今日、京都は雨の日曜日で。


私は、高校生の頃、とあるツレが漏らした言葉をなんかふと思い出した。


そのツレは当時、好きやった男の子に告白してフラれ、そしてその直後、その男の子は他の女の子とつき合いだしたんですよ。
っていうかそいつ(男の子)もちょっとは空気読んで時間置いたれや、とか、今はそう思うんですけどいかんせん青春ってやつは。
で、その男の子がその彼女と今度の休みにどっか出かけるらしい(いわゆる初デート)という情報を聞いたそのツレが
「ムカつく!日曜日、雨降ったらええのに!」と、言うたんで、
私はてっきりネタかシャレで言うてるんやと思って笑ったら、そいつが「なんで笑うの!」って本気で怒りよったんですよ。

「てかマジ願いやったんかよwなんかごめんw」と、そんな乙女のハートブレイクがわからん私はビックリして謝ったんだが
まあ、自分が不幸せな時にやたらめった幸せそうなやつを見て、なんとなくムカつくような気持ちはわからんでもない。
っていうか、そのツレの場合、その不幸せに落とし入れた元凶がまあ言うたらその彼なわけですしね、恋愛はややこしい。

ただ。

自分が不幸せだからって、自分以外の誰かも不幸せになっても、それで逆に自分が幸せになるわけじゃないじゃないですか。

「ざまあwww」

っていう気持ちには、なんかなるかもしれんけど、それによって自分の不幸せな現状が何か変わるわけではないし、
「この世の中で今不幸せな人がさらに一人増えた」っていうだけのことで、そのことで自分が何か繰り上がれるわけじゃないし。



逆に、冗談ではもうめっちゃそんなん言いますけどね。


例えば、店の大学生のスタッフが、彼女とディズニーランド行くから明日から三連休や~とか言うて浮かれてたら

「そっかー。東京駅からの乗り換えにうろたえて空気悪くなって彼女にフラれてしまえ」

とか言って、私は彼を送り出してあげるのですが、何も本気でそんなことを思ってるわけではありません。
つーか、別に誰が誰とどこに行こうが私の生活には関係ないことなんで、正直
「あっそうなんや。楽しんできてね~」って感じなんだが、それではリアクションとしてあまりにも味気ないし、かといって、
「ディズニーランド?いいな~私も休み取って行きたい~!」とかの定番的なリアクションは誰なりかが確実にするんで
りっさん的には、ここでヒネっとこかな?wって感じでそんなん言うてやったりするんですけどね、みんなも笑うし。

てか逆にそこで笑いが起こるっていうことは、
人の心の中には少なからず、そうした「人の不幸」をおもしろがってしまう気持ちがある、ってことなんですけどね。
ほな、そこで笑うやつは悪人なのか?っていうとそれはまた違って、てかむしろ逆で、
「おもろいけど、そんなことをおもしろがるべきじゃない」っていう気持ちがあるからこそ、そのネタに対して笑うんですよね。
よって、そこで笑ったやつは悪人ではない。まあどうしても悪人を作るなら、それをネタにして笑わせた私が悪人、なわけです。
てかそれもほんまは違うんですけどね。ネタにしてるほうもそれがネタになる(非道いこと)とわかってて言うとるわけですから。

ちなみに、私のこれまでの経験から言うと、
ほんまにそんな気持ちが微塵もない人は、そんなネタをやるともう完全にドン引きして固まってしまいます。
そういう人は確かに、天使のようないい人かもしれないが、芸人泣かせな人でもあるのでなんかやりづらい。
また、常日頃自分は不幸だと思って鬱積している人は、自分が今ネタにされたわけじゃないのに何故かそこで怒りだします。
そんな不幸なことが起こることに対して異常にナーバスになってるんかもしれないが、私は予言者ではないので大丈夫ですよ。
ともあれ、こういったタイプの人々は「ボケ殺し」に分類される方々なので、ネタをやるにもちょっと注意が必要なのだ。


話戻って。


ただ、その高校生の頃に、そのツレがマジでそうして「その彼(人)の不幸」を願った時みたいに
本気で人の不幸を願ってしまう人、もいるやろし、なんかそんな瞬間が来ること、もある、と思うんですよ。
それは概ね、自分は今こんなに辛いのにしんどいのにそれに比べて今この人は…という、
いわば「妬み」とか「嫉み」から起こる感情やと思うんですけど。


でも、私がそこで言いたいのは、

「自分の中心軸」はどこにあるのか?ということ。


ちょっと哲学的?宗教的?あるいは精神論的?な話になるのかもしれないが、私は、
…これね、ほんまどう表現したらいいか難しいんですが、私は、
天空からまっすぐに降りてきた光の柱?みたいなもんが自分の体を貫いて地に突き刺さっているという自分のイメージ、
がなんかあって、だから、私はその支柱によって立っている?という、そんな「自分の中心軸」がいつもあるんですよね。

だから、その支柱を中心としてせいぜい両手いっぱい伸ばして届くぐらいの範囲のことにしか感情が乗らなくて
だから、例え自分がどんなしんどい時にも、その自分を貫いている中心軸からの円の外で誰かがなんか幸せでいようとも、
そこには自分の軸(今しんどいが、でもそこが軸)が移らないというか、そこから自分の軸がブレないというか、
「ええことあったん?良かったやん~!…さて。ほな、りっさんは(今しんどい自分の軸に)戻るわ、またな~」
みたいな、なんかそんな感じなんですよね。

っていうそういった感じを「とどのつまり」にまとめると、「私は人に関心がない」ってことになるのかなあ?と思って
「私は自分以外の人に関心がないやつやから」という自己紹介を常々しているわけなんですが、
でもそれは多分、「そういう感じ」を巧く表せた自己紹介ではないんだと思うんですよ。
何故ならば、私がそう自己紹介をした時、もう100%に近い確率で

「人に関心がないとかwwあんたほど人に熱い人間に会うたことないけどwww」

と言われるので、やっぱなんかこう、「この感じ」を巧く表現しきれてないんだろうなと思う。


なんだかなー?  (阿藤海 無関係)



てな感じで。


「人の不幸を願う気持ち」になった時は、そこに関心を向けるのではなく、逆に、
「自分の中心軸」を意識し、「自己の中心」を捉え、感じてみることに集中してはどうでしょうかと私は思う。
それは縦軸かも横軸かも斜めかも、もしかして、軸ではなくて「点」であるかもしれないけど
そんな「自分の中心」を捉えることができたら、そこから自分がブレることはないんじゃないかと思います。



今日は雨の日曜日。

20年前のあの時、「雨降ったらええのに!」って漏らしたあのツレが、今日、
「雨が降って残念やけど、雨なら雨でそれもいいかな」って、なんか笑って過ごしてたらいいなと思った。
  1. 2010/10/04(月) 01:56:37|
  2. 思うこと(「生きる」)

内出血との戦い

さて。

闘病?ネタが二回連続で続きますが、
先日の記事「知覚過敏との戦い」を書きながら、実は私は知覚過敏とは別の痛みとも戦っていたのだ。
二つの痛みと同時に戦いながらどんつきを書くなんて…!

りっさん…。あなたはなんて強靭な魂の持ち主なんだ…!

って誰もそんなん言うてくれへんやろから、逆にもう自分で言うたった。

つーか、もっと言うたら実はうちの下の娘(ももちゃん)も、あの日戦っていたんですけどね。

今週明けてすぐ、ももが熱出したんですよ。
運動会(練習及び本番)の疲れと、最近の寒暖差で体調崩して風邪をひいたみたいで。
38度7分とかの結構な高熱が出たんで当然学校は欠席、それに伴い、私もシフト代わってもらって休ませてもらって
熱も下がって回復したんで登校再開したら、二日後ぐらいにまた学校で熱上がったとかで、学校から強制送還の電話があって
またしても、「すんませんすんません」言いながら、急遽シフト代わって休ませてもらったりして、ちょっとバタついていた。

ただ、今流行の風邪は熱はめっちゃ出るがそれ以外の症状は特にないものが多いようですね。
担任の先生からももにいただいた励ましのお手紙によると、今週はクラスでも何人か熱で休んでたらしい。
ちなみに三歳の甥っ子(下の弟・ジェーンの息子)も先々週風邪引いて数日保育園を休んだがわりと元気だったそうで
ももも、普段よりはちょっと落ちたが食欲もあって水分も取れていたので、そこそこ元気だった。
余談だが、
今年の秋冬はインフルエンザの流行以前に、例年に比べて風邪がめっちゃ流行るかもしれないというデータがすでに出てるんで(薬屋情報)
特に、受験生をお持ちのお宅は子どもさんの体温アップ(基礎体温=平熱が上がると自己免疫力が抜群に上がる)に努めてあげてください。
温かい紅茶にすりおろしたショウガを入れた「ショウガ紅茶」を毎朝飲ませてやるだけでも確実に体温が上がってきます。
生のショウガをいちいちすりおろすのがめんどくさかったら(効果はほんの若干落ちるが)市販のチューブ入りのショウガでもいいし、
紅茶も、別にリ○トンとかフォー○ョンとかでなくても、スーパーで売ってるような安売りのティーパックで充分なんで。
あと、今年のクリスマスに勝負しようと思ってる若者たちも是非お試しを。免疫力が上がったら、万が一風邪ひいても早く治るんで。

話戻って。

まあそんな感じで今週はももの様子を見ながらわりと夜中まで起きていた。まあ普段からわりと夜中まで起きてますがw

ももぐらいになるともう赤ん坊の頃みたいにずっと夜通しついてなくても大丈夫なんだが、
高熱で大汗かいて夜中に目覚めて、自分で勝手に着替えてまた寝るレベルにまで成長した上の娘(いちご)と違い
いかんせん、一年生のももはまだ熱が上がりきって汗びっしょりの状態でもそのまんま寝てしまってるので
「ももちゃん、汗かいたからお着替えしよか~。そのまま寝てたら、今度は汗が冷えて寒くなってまたお熱が上がるよ~」
とかのアプローチを、まだまだこちらからかけてやらないといけないわけなんですね。

で、せっかく(?)起きてるのでどんつきでも書こうと思って時計を見たら23時40分だったので
日付が「10月1日」に変わる前の最後の悪あがきで、私はコンビニにタバコを買いに行くことにした。

子ども部屋をそっと覗くと、もももいちごもぐっすりと寝ていたので
そっと部屋の戸を閉め、玄関の鍵をかけ、エレベーターで下まで降りて自転車置き場に急いだ。

ほんなら。

マンションの自転車置き場に停めてある十数台の自転車の半分ぐらいが
もう、見るも無残な形でドミノ倒しになっていたので私は呆然とした。


そして私の自転車もその大惨事に巻き込まれており、それらを起こすことを考えてうんざりしてしまった私は

「いい機会やから行くのやめ(もうタバコやめ)ようかな…」

と、そう一瞬思ったのだが、だが何故かそこで、
歳を重ねてもうとっくに消え失せたはずの、私の元来の反骨心がムクムクと目覚めてしまったのである。


つーか、逆になんでこんなことでやめたらなあかんねん?
この程度のドミノ倒しがなんぼのもんじゃ!!!



今思うともうアホとしか言いようがないのだが、
そうしてアドレナリン満開になってしまった私は、文字通り「片っ端から」倒れた自転車を起こした。
中には、自転車を停めるストッパーが横の自転車の後部タイヤに絡んだ状態で倒れているものもあり
なんか「めっさでっかい知恵の輪状態」になっていたりして、薄暗い自転車置き場でのそれはちょっと大変な作業だった。

っていうか、そもそもうちのマンションの自転車置き場には屋根も囲いもちゃんとあるので(大家さんありがとう)
少々の強風でもこんなことにはならないし、そもそも今日はそんな強風すら吹いてはいなかった。
よって、この現状は天災ではなくもう明らかに人災(人為的な災害)であり、
ということは、これを「犯った」のにこのことに修復もしないで「ほっといた」やつがこの世のどこかにいるのだ。


コナンくん! ちょっと今すぐこの現場に来てくれ!


だが、小学生のコナンくんはもうとっくに寝ている時間なので、
そして、グズグズしていたらほんのちょっとの時間差で(日付が変わって)タバコが値上がりしてしまうので、
「くっそー!私は低きには流れへんぞ!例え誰も見てへんかっても、逃げたらあかんことからは逃げたらあかんのじゃ!」
とか、そんな独り言をブツブツ言いながら(←ヤバってるひと@いちご口調)倒れた自転車を起こしまくった。

と、そうして複雑に絡んだ自転車を起こしてる最中、私はバランスを崩して自転車を抱えたまま倒れた。
倒れた方向は左側なんだが、両手が不自由な(自転車持ってる)体勢で咄嗟に変な受身を取ってしまったのか
左肘にまず軽い痛みと、そしてそのまま柔軟に倒れたらおそらく左脚膝か脛の外側を続けて打つはずなのに、
何故か、続けて「左膝の内側」に、もの凄い激痛を感じた。

あまりの痛さに正直ちょっと泣いてその場にうずくまったんだが、
「だがここで泣いていてもそれはなんの問題解決にもならない」と、私は自分を奮い起こし、
左脚膝内側の激痛に耐えながら、歯を食いしばり、脚を引きずり、なんか半泣きになりながら、
私は見事、倒れていた自転車を全部立て直し、さらには15センチ幅の等間隔にそれら全てを並べ直しきったのである。


てなわけで。


全うしきった私は爽快な気分で(でも脚めっちゃ痛い)自転車で近所の馴染みのコンビニにてタバコ一箱を購入し

レジの兄ちゃん「(時計見て)まだ間に合いますけど、カートン買いはしとかなくていいですか?在庫ありますよ?」
私「したいとこやねんけどな~。無い袖は振れへんからねw……ただまあ、10月入ったら私はタバコやめるからね」
兄ちゃん「あ、なるほどww……では、来月もまた、お越しをお待ちしてま~すw」
私「www てか、あんたうちの店来いw」


という軽いトークなんぞをした後、
家に帰り、依然として痛い「左膝内側のこと」を、履いてたジーパンを脱いで見てみたら
「手の平を思いっきりパーにしたぐらいの広範囲」が、全て赤紫色に変色していたので「ゲッ」と思った。


数年前から、なんか知らんけど急激に血管がもろくなってきた私は、
現状、感情込めて拍手をしただけで手の平の血管が切れて内出血してまうほど、血管(の壁)が弱いのです。
だから普段は極力その弱い血管を気遣って生きているし、腕相撲とか絶対しない。

だが、もう今こうして「自分が譲れなかったこと」による不慮の事故によって、
中で血管が切れてしまったものは今さらもう仕方がないので、
とりあえず打撲についての炎症だけは湿布で抑えようと思った。

だが、そんな広範囲をカバーできるサイズの湿布が家になかったことと、
もし仮にあったとしても、膝下(屈伸部)を一枚で覆うのは無理だ、と結論付けた私は
サロンパスサイズの湿布(効能は同じのジェネリック薬剤)を6枚継ぎはぎする形でその箇所の炎症を覆った。

ぐっすり寝ているももを起こさないよう、何度か熱を計りつつ、
先の記事「知覚過敏との戦い」を更新した後、
寝る前にもっかい湿布を貼り直しておこうかなーと思って、湿布を剥がして「その状態」を見た。


すると、そこには約5ミリ間隔の赤紫色のミミズ張れ様の紋様ができていた。


てか、何これ?だいぶきもちわるいんですけど。何この脚。


「てか、棚田???」


…。
……。
………。


そうか、わかった!
あ~~~!ヘタ打ってもうた~~~!!!



要はりっさん、
その内出血し始めの時に湿布を貼ったまではいいが「膝を曲げた状態(立て膝)」でそれを貼ったんですよね。
で、その後、膝曲げてる状態では痛いから、痛みがマシな膝伸ばした状態でずっといた。
その間に、「湿布の弛んだその部分」にドバっと内出血した血が集まって、
なんかこのような奇妙な紋様を描き出すことになってしまったのだな…。


っていうか。


内出血した血液はそのうち皮下内で淘汰されていくやろうけど、
この「見た目」の色素沈着が元に戻るかどうかは、それは正直微妙なとこなんですが。


頑張れ!りっさんのターンオーバー!!!



この後、おまけで「りっさん左脚のグロ画像」をアップします。(期間限定)
痛々しいことに耐性のない人は、絶対に見ないように。



[内出血との戦い]の続きを読む
  1. 2010/10/03(日) 00:35:37|
  2. 闘病?ネタ

知覚過敏との戦い

さて。

一見、「多分、私の2個か3個下ぐらいかな…?」と思ってた子が、
よくよく聞いたら「10個近く下」とかでもう愕然とする機会がやたら多くなってきた、そんな「りっさん36才」です。

高校以降の知り合いには、「りちは全然変わらんな~」とか言われ、
小学・中学からの知り合いには、「昔の面影はあるけど、ほんま自分べっぴんになったよな~」とか言われる私にしたら
自分の見た目年齢の感覚的にはハタチ後半ぐらいの頃からあんま変わってはいないのだが、
そんな自分の感覚(自覚)は別にして、そんな私のこの見た目にも、もう確実に年齢が現れているのである。

実際、
「多分、私の2個か3個下ぐらいかな…?と思ってたが実は10個近く下だった子」に、私のその勘違いを赤裸々に告げると

「ええーっ!私そんなオバサンに見えます~?なんかショック~(笑)」

とか言うて彼女はなんか凹んでいるのだが、いや、むしろ君は何も心配しなくていい。

「てか、大差ないと思ってたこの子にオバハン言われるぐらい私は老化してるん?」

っていう私の今この「なんかショック」に比べたら、君の今その「なんかショック」なんざ屁でもないから、君は何も心配するな。

…って、ごっめ~ん!話の途中でほんまごめんなんやけど、りっさんちょっと急用思い出したから電話してくるわ~すぐ戻るし~。



「ゴルゴ。君に任務を与える。…この留守電を聞いたらすぐにコールバックしろ」



ただねー。
そういった「見た目年齢」はいわば自分の自意識次第な話なんで、逆になんぼでも「自分ごまかし」がきくのだが
「中身年齢」については、もうごまかしがきかないんですよね。何故なら、自分自身がそれを一番ようわかってるから。



さて。そこで今日の本題。



りっさんは、実は約二ヶ月前から、「知覚過敏」と戦っています。


「知覚過敏とかwww年寄りの歯周病(初期症状)やろww」とか思っていたりっさんは、
まさかこの歳で知覚過敏なんぞと戦うことになるとは夢にも思ってなかったので、それはだいぶびっくりした。


きっかけは、まるでパズルのように、
「あっちが治ったら今度はこっち」みたいにして、歯茎のあちこちが次々と炎症を起こして膿んだことでした。

歯茎が急にあちこち炎症を起こして、膿んでパンパンに腫れるとそれはもう正直痛いので、
なんぼ「あらゆる痛みに対してやたら我慢強い」と定評のあるドMなりっさんでも、
物を食べるのが億劫になって食も細り、そうして物が食べられないことで元々弱い免疫力がさらに落ちてしまい、
私の口内環境(歯茎)は、もうウイルスのやりたい放題の巣窟と化していた。

あまりにも化膿がひどい箇所には、歯医者で、メス入れて切って膿みを出してもろたりもしたんですが
だが、もう何度も言うてるように、
私の体(持病)は抗生物質との相性がなんかいかんせん悪いようなので
「切ったその傷口から細菌が入ることを恐れた歯医者から出された抗生物質」を二日ほど飲んだら
持病のほうの状態がかなりぐらついてきたんで、私は、
「ああまたやっぱりか」と思って、その薬を飲むのをもう勝手に止めた。

するとその手術跡がなんか化膿して、そしてさらに別のとこも腫れてきて、口の中が大惨事になった。


私「……というわけで。あ、前回の手術(メス入れ)で貰った薬は、最初の二日しか飲んでません」
歯医者の主治医「そうか…。でも僕は歯医者やから、歯の治療に来た患者さんにはその歯についての最善の……」
私「いや、わかってます。先生はなんも悪くないです、私の体が悪いんです。…ただ、やっぱ今後もこうしてメス入れるしかないような外科的措置になると、私は、持病の状態優先で術後の薬をまた勝手に飲むの辞めるかもしれません。すみません」
歯医者の主治医「僕が患者の治療にあたる中でいつも思ってるのは、まず患者さんの痛みを少しでも早く改善する。その痛みが落ち着いたら、時間をかけて、その病気そのものを根本的に取り除いてあげたい」
私「私は特異な持病を抱えてるめんどくさい患者やと思います。だから、先生にしたら、私の持病を悪化させたくはないけど、でも自分は歯の専門医なので、私が歯のことで辛がってるのを見ると先生はそれについて何か自分が出来ることをしてあげたいと思ってくれはると思うんですよ。でも、私は先生のその治療に満足に答えることができない。…私みたいなややこしい患者は、逆にどうしたらいいでしょうか?私に何ができますか?…あと、最近冷たいものとか熱いものが染みて痛いです」
先生「ってそれ、知覚過敏ですよ!!!…そっかー…。どうしようかー……」


と、そう言って、先生は目を瞑ってちょっと考えた後、


「原点に、戻りましょうか」


と言った。


私「原点に、戻る?」
先生「日々の歯磨きの強化…」
私「はい……。え、てか、それだけ…?」
先生「だけ、です。でもこれが基本で、でも意外と難しい。僕が、りちさんの今に相応な歯磨きの方法を教えます」
私「私の今に相応な歯磨きの方法…」
先生「歯茎も細胞の一部やから、歳も取るし、そのコンディションも日によって違う。根元(歯茎)が崩れてきたらもうあっという間ですから。……だから!一緒に頑張ろう!」



というわけで。


りっさん家には現在、ちょっとずつ使いかけの歯磨き粉が四種類、洗面所にありまして、
りっさんは「そのコンディション」によって、日々それを使い分けているわけです。

めっちゃ痛いヤバイと感じた時は、生葉。
ちょっと痛いヤバイと感じた時は、GUM。
攻撃より防御の余裕が少し出てきたら、ピュオーラ。
どっからでもかかってこんかい負ける気しねえ!の域に行けたら、デンタークリア。




先日、うちに来た若い子が洗面所に立って、
「ちょw使いさしの歯磨き粉がいっぱいあるんやけど、この家どんだけ大家族www」
と笑って言ったので、私も
「な?この家、なんかおもろいやろ?w」って、そこはなんか笑っといたが


りっさんがひとつだけ言いたいことは


十年後、二十年後、君が知覚過敏になったら、またりっさんとこに帰ってきて、涙目で相談をしなさい。


越えとくから。

その時までには、りっさん、この「知覚過敏」を克服しとくから。

  1. 2010/10/01(金) 03:11:55|
  2. 闘病?ネタ

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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