どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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変態の弟、再来 2

こうして突如決定したJくんとの再会。
一ヶ月前に会っているのでまだそう懐かしくもないが、
私のことを「ねーちゃん、ねーちゃん」と呼び慕ってくれる可愛いやつなので
私流に精一杯おもてなししようと思った。

計画① 長野に帰さない。
計画② 彼女と破局させる。

家の中をうろうろしている娘とチビをつかまえて「キムチたくあん来るよ」と言ったら
「えーーーー!!!やったあ!!!」と、飛び跳ねてはしゃいだ。

そう、うちの子らはJくんを「キムチたくあん」と呼んでいます。
暮れの忘年会の時に、Jくんと子どもらにこんなやりとりがあったんです。

Jくん「よー、俺のことは、キムタクって呼びな!」
娘「え~?キムタクぅ~?全然似てないしね!」
Jくん「バーカ!キムタク、つったらキムチたくあんの略だよ」
娘「あはは!キムチたくあんやて!」
チビ「きむちたくあん、きむちたくあん!」

それからずっと子どもらは彼を「キムチたくあん」と呼んでいる。
Jくんは「子ども嫌い!!!」と自称しているが、
残念ながら、会うたびうちの子らに懐かれ、付きまとわれている。
私が思うに、子どもらは「遊んでくれるお兄ちゃん」というより、
この小4男子みたいなくだらない冗談ばかり言うJくんを「ツレ」と思っているようだ。

またあとで書くが、この日もJくんはアホみたいなことばかり言っていた。
ひとことで言えば、永遠のやんちゃ坊主みたいなやつなのだ。


キムチたくあんがもう近くまで来ていると聞いて、
娘はそわそわし、家の近くの目印になる十字路まで走って迎えに出た。
私は揚げ物で油を使っていたので出られなかったのだが、
オトンもそわそわして家の中をぐるぐる歩き回り、
「わしもJくんら見てくるわ!」と出てしまった。
おまえら落ち着けww

そしてしばらくしてペタペタとだらしないビーチサンダルの足音が聞こえてきて
「ねーちゃん、おじゃま~」とJくんがビールを下げてやってきた。
台所から顔を出して「おう!上がりぃ!」と声をかけると、
Jくんの後ろから、目のクリクリした可愛い女の子がひょこっと現れ、
ひまわりのような屈託のない笑顔で
「こんにちは、はじめまして!お邪魔しますー」と言ってペコンと頭を下げたので
ぶっちゃけちょっとやられた。

めちゃくちゃ可愛いじゃないか!!!

料理がまだ出来ていなかったので私はしばらく台所に立って、
それとなく居間の二人を観察していたのだが、
彼女は愛嬌のある笑顔でチビの言う幼児独特のわけのわからん話に「うんうん」と頷き、
チビも調子に乗って、なんかオモチャとか引っ張りだしてきて彼女の横にずっといた。
行き違いになった娘をオトンが迎えに行って帰ってきて、
私が台所から「もうちょっとで出来るし先始めといて」と声をかけると宴会が開始された。

私「あんた車で来てるんやろ?ビール買ってきてくれてるけど飲めへんのちゃうん」(←伏線)
Jくん「うん、飲めねー。だからそれはねーちゃんに。(好きな)銘柄、合ってるっしょ?」
私「彼女は?飲めるん?」
彼女「飲めるんですけど、交代で運転するから私も今日は…」
オトン「そんなもん、Jくんら飲まへんのにわしらだけ飲めるか!ちょっとぐらいええやろ」

もちろんオトンのこの「ちょっとぐらい」は作戦なのだが、
Jくんは「そうですね、ではいただきます」とビールに口をつけた。

うはw飲みやがったww

計画①がちゃくちゃくと遂行していることを実感し、私はほくそ笑んだ。
だが、問題は作戦②の件である。

Jくんが普段通り、やんちゃ坊主ぶりを発揮する中、
彼女はそれを怒ることもせず不機嫌にもならず、
「そうだね、そうだね」とニコニコ笑っている。
ていうか、なんか彼女の前ではカッコつけたりしているJくんに
「おまえいつもと全然違うやん!彼女、聞いて聞いて、こいつすっげーアホでさ~」
と暴露しまくる→Jくん呆れられてフラれる、
という顛末を期待していたのに、Jくんは彼女の前でもすっげーアホだった。
そして、そんなアホのJくんを母性愛にも似た慈しみで見守る彼女を見て
「Jくんのことめっさ好きなんやろな。これ、破局になったら彼女かわいそうやな。つーか、多分どんな手を使っても破局に持ち込むのは無理っぽい」
と悟った私は、あっさり作戦を放棄した。

Jくんいわく、彼女はマザーテレサを崇拝・敬愛しているらしく、
インドに行って、ガンジス川にも入っただかの経歴があるらしい。
(彼女、実はまあまあワイルド系?)
そして彼女の職業を聞いて、
この春風のような微笑みも、マザーテレサ云々も、Jくんを見守る目も、全て納得した。

私の意識はなんかもう完全に「彼女サイド」に付いた。
とにかくもう、彼女がそこにいるだけで、
部屋の電気や壁紙を新調したかのように、場が数段明るくなる存在感があるのだ。
そして私が彼女に魅了されている間もJくんはずっとくだらんことばかり言っていた。

例えば、娘がしゃっくりをした時。

Jくん「知ってる?しゃっくり百回したら死ぬんだぜ!」
娘「えー今まで何回もしゃっくりしたし、もう百回ぐらいしてるで!」
Jくん「ちげー(違う)よ!一回のしゃっくりで百回したら死ぬんだぜ!」
娘「えーーーっ!ほんま!?」
Jくん「おう、やべーよ?数えといたほうがいいぜ!今、何回目?」
娘「え、わからん!どうしようっ!」
Jくん「へっへっへ~。知らねえよ~?かなりやばいぜー」

もうこのバカを彼女の代わりにお仕置きしてやろうと思った。
そしてふと見ると、彼女は注がれたビールに全く口をつけてなかった。

私「(彼女)ちゃん、飲みいや~。もうあいつ(Jくん)あかんで?今日は帰れへんわ」
彼女「ですよね…。一杯目飲んだ時に、ああもう今日は無理だなって思いました」
Jくん「無理じゃねーよバカ帰るよ!」
オトン「あかんあかん。(飲酒運転は)飲ませたやつにも責任あるんやからな」
私「てことで、彼女ちゃんも飲み。…てか、もしかしてビール飲めへん?」
彼女「すみません、実は…」
私「なんやな、も~!早よ言わんかいな!」
Jくん「あー。こいつ、ウーロンハイしか飲まねーの」
オトン&私「おまえそれ早よ言うたれよ!!!」

そしてJくんに
「翌日帰る時、おまえが俺を止めないから飲みまくって一泊することになった、とか彼女を責めるな」
と固く誓わせ、もしJくんがそんなん言うたら私に連絡しろと彼女に言い聞かせ、
ウーロン茶と焼酎を買ってきて最初の一杯だけ作って、
彼女の前に「あとはセルフで好きに行け」と置いた。
彼女はだいぶ恐縮していたが、飲みだすと緊張もほぐれたようで
オトンと写メを撮ったり(←初対面宴会参加恒例)
私がJくんに「彼女をもっと大事にしろアホ」とか説教をするのを笑って聞いていた。

するとJくんは酔っていたのか

大事にしてるよ!だって俺、毎日メールしてんぜ!こいつ、俺がいないとダメなんだよ!」

と言った。

ひとつだけ言いたいことは

この、浮かれポンチ。


結局その晩は駅前のパーキングに車を放置したままうちに泊まることになり、
オトンがご満悦で寝たので、宴会二次会は二階で持ち越しになった。
「Jが来るよ」とメールしといたあーちゃんが、夜の12時過ぎに仕事終わりで来た。
私は最近長飲みできないので先に寝てしまったのだが(あーちゃん帰ったんも知らん)
うちは家主が先に寝ても客人が元気な限りはお開きにはならない家なので、
2時か3時ぐらいまであーちゃんとJくんと彼女でしゃべっていたらしい。

そして翌朝8時半ぐらいに、Jくんは「じゃあねーちゃん行くわ」と言って帰った。
彼女が「お世話になりました!また来ます!」と言ってくれたので
「ホンマにまたおいでや!」と言って見送った。

朝も早よから仲良さげに並んで歩く二人の背中を見ながら、心の中で呟いた。

この、浮かれポンチ。

二人は京都の夏の暑さにだいぶやられたようで、
来月か、さ来月あたりに涼しくなったらまた来ると言っていた。
つーか、今度はもっと早よ連絡しろ。
みんな会いたがってるんやからな。
そして、またあの可愛い彼女も必ず連れてくるように。
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  1. 2007/09/03(月) 15:43:04|
  2. ツレネタ(飲み)
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  1. 2007/09/03(月) 17:36:32 |
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