どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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私を本気にさせた年下男

このブログでもリンクしている、友人・真一さんのブログの記事
「接近」を読んでいたら、ある男のことを思い出した。
あいつや。 会社勤めてた時の後輩、カトウ。

私は高校卒業から結婚出産で退社するまでの7年間、京都のある製造会社に勤めていた。
その業界ではわりと有名な会社でした。会社HPのリンク?貼らね~よw
私が所属していた部署は「製造会社」の中でまさに「製造をしている部門」で、
ガチガチのプロ意識の元、完璧な製品と納期厳守の両方を求められるとこで
(まあ、モノを作るトコっちゅうのは何処でもそうですが)
そんなトコは大概「体育会系」になる。
その課もやはり体育会系でした。男も女も、先輩からは基本「名字呼び捨て」やったしね。
あ、そうそう仕事ちゃうけど「笑い」も求められましたね。
色んな意味で鍛えてもらった会社でした。

先輩もみんな熱かったし、それをまた後輩に受け継いでいかんとあかんし、
「後輩は厳しく、大事に育てよう」っていう全体意識が強く、
私も例外なく後輩には厳しく大事にしてました。
女の後輩が多かったですね。っていうか、一年下も二年下も女ばっかりでした。
そんな中。確かあれ、何年か新人が入らへんかったんかな…
とにかく久々に、うちの課に男の新人が入ってきた。
そいつが、カトウ。

カトウは広島の田舎から、短大だか大学だかで京都に出てきた子で
ホンマ素直で純朴なええやつだった。
私はカトウを一人前の職人に育てると同時に「笑い」のできる男に育てようと
それはそれは可愛がって、何かとちょっかいをかけた。
そしてカトウも「りっさんりっさん」と、わからないところを質問に来たり、
出来上がった作業の途中検査をしてくださいと、私を頼ってくれてもいた。
そんな毎日の中で、私はカトウの挙動にある不審な点を感じた。

(こいつ、いっつもしゃべる時なんでこんな接近してくんねん?)

そう、人と話をする時にカトウの取る距離が、一般的なそれとは明らかに違うのである。
むちゃくちゃ近い。鼻と鼻が引っ付きそうになるぐらい。

モノ作る仕事ですから、その「モノ」なり、原稿・伝票なりを挟んで、
顔をつき合せて、質問・相談する光景は普通にあります。
でもそれを考慮したとしても、カトウの距離は近い。近すぎる。
ひそひそ話するぐらいの距離が常。なんか奇妙でやりづらい。

「カトウ、ちょ、近いから。もうちょっと離れてくれる?」と、
さりげなく後退を促すと「あ、すみません」と、素直なカトウは一歩下がる。
でもまた20秒ぐらいしたら、カトウはじりじりと接近してくるのである。
私はその旨を同僚や先輩にこっそり訴えた。

私  「カトウってな、しゃべる時ちょっと距離近くない?」
同僚 「そう?あんま気にしたことないけど」

私  「あいつ、なんかこう、異常に接近してきません?」
先輩 「う~ん…?今度から気にして見とくわ」

アレ…?なんか手ごたえないな…。みんな気付いてないんかな?
いや、でもあの距離は絶対ヘンやと思うんやけどなー。
アレアレ…?もしかして、私に対してだけ?
まさか、あいつ私のこと 好き… なんかな?

マジでかー!いや~困ったな~。年下は私にとって恋愛対象とちゃうんやけどな…。
ほら、弟いると、年下の男って弟としか思えへんのよね~。
特にカトウみたいな素直なタイプはもう「可愛いなこいつ」止まりやし。
まあな、カトウぐらいの年頃は年上の女に憧れる時期ではあるけどな。
そっか~、そっか~。カトウは好きなんや、私のことが…(♪)

それからしばらく、私はそれまでの1.5割増しでカトウに優しくなった。
距離が近い?ううん、全然気にしてないよ。ちょっとだけきしょいけど。全然、全然♪
そうして数日が過ぎ、カトウは相変わらず「接近カトウ」のままだったが
接近は接近でも、好意がある接近にしては何かが足りない。
♪~ふとした瞬間に~視線がぶつかる~♪(by.ZARD)っていう、
恋につきものの、嬉し恥ずかしなアノ現象が全く見られない。
てか、接近カトウは私の顔なんか見てない。質問で持ってきた原稿だけをがっつり見ている。
アレ…?もしかしてこいつ、好き… 違って、この変な距離 天 然 か?


こ の く そ が き !!!

それからの私はカトウの変な距離になんかもうやたらとイラつき、
それまでの倍の勢いで「接近カトウ」に強く注意した。

「オラァー!離れろ!近づくな!!!」
「ストップや!ええな?そこから絶対動くな!そこでしゃべれ!!」
「またおまえは…!顔、寄せんなっちゅうてるやろ!!!」

カトウは「りっさん、もしかして僕のこと嫌いなんですか~?」と嘆いていた。
嫌いじゃないよ、全然嫌いじゃない。可愛い後輩やで。
ただ、おまえは私のZARDを踏みにじった。
いや、ZARDは踏みにじってないねんけども、私の「ZARD的なもの」を踏みにじったのだ。
早い話、年下男の異常接近に勝手に勘違いしてやりきれない八つ当たりだ。

それからしばらくして課内で「カトウの距離が近い」という噂がまことしやかに流れ始めた。

「 ほ ら な !!!!!」

私は鬼の首を獲ったように、カトウの距離の超異常な近さについて皆にしつこく語り、
カトウのあの変な距離を「カトウ距離」と名指しで命名してやった。
カトウは「え~。やめてくださいよ~」とか言いながらニヤニヤしていた。
……こいつ!!! なんっか、もう!!! ごっつ腹立つわ~!!!

その後、距離が近いことを総じて「カトウ距離」と呼ぶようになった。
そしていつしか、カトウ距離という言葉・表現方法が、課内の公式用語になった。

私が資料ロッカーで探し物をしていて立ち上がった瞬間、
上の段で探し物をしていたカトウと、たまたま至近距離で顔が近づいたりすると
カトウのほうから逆にツッコんでくるようになった。
「おやっ?りっさん、カトウ距離ですね~(笑)もしかして、カトウですか?(笑)」
うるさいわだまれアホ!!!なんで私がカトウやねん!カトウはおまえやろ!!!
(でもちょっと笑った。カトウ、ナイスやw)

いや~おもろかったです、カトウは。「カトウ距離」やけど。
数年前に、結婚した、って聞いたけど元気にしてるんかな?
あいつ、嫁さんにも「カトウ距離」なんやろか。
あ、嫁さんには別に「カトウ距離」でもええか。「カトウ嫁」やしな。
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  1. 2006/11/02(木) 21:24:59|
  2. 思い出のネタ(社会人編)
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