どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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祝。就職

さて、前回の続きです。

退屈と窮屈(チャイルドシート)と眠気でご機嫌を損ね始められたご令嬢に
奥様のご命令により、奥様お手製のおにぎりを食べさせたりしながら、事務所に到着した。

事務所に隣接する広い工場(作業場)で一人の男性が作業をされており、
こちらに気付いてニカッと笑い、近付いてこられたので
「おはようございます。面接に伺いました」と言うと
「おはようございます~」と、人なつこい爽やかな笑顔で答えてくれた。
従業員の顔を見れば大体、その会社の空気はわかるので、
この男性の穏やかそうな笑顔に私は安心した。

キンちゃんと呼ばれるその男性は奥様と一言二言会話をし、
その時、奥からつなぎ姿の社長がひょうひょうとした感じでお見えになった。

実は、後だしになるが私は社長とは初対面ではないのだ。
まあ、奥様(ツレ)とは20年近くになる古くからの友人付き合いなので
当然そのご主人(社長)とも面識はあるのだが、というよりも
社長が「ツレの旦那」でなく「ツレの彼氏」の頃から知っているので
実に15年ぐらい前からの知り合いであり、何度かみんなで一緒に飲んだこともある。

だが、ここで働かせてもらうことになったら
なんぼ親しい間柄でも、そこは社会人としてキッチリせねばならない。
まかり間違っても「SAY-YES(仮名)」などと普段の呼び名で呼んだり
馴れ馴れしい口の聞き方をしてはいけない。
私はSAY-Ye…ではなく、社長に、出会ってから今日までで初めて
「おはようございます」と敬語で挨拶をした。
社長は「お~。まいどまいど」といつもの調子で声をかけてくださったが
そこにつられることなく、私は面接が終わるまで始終敬語で会話した。

社長は最初、私には目もくれず、
奥様の抱きかかえておられるご令嬢に夢中で
「(おまえも)来たんか~。おいでおいで」と抱っこしようとされたが、
ご令嬢が「……。(いやや。)」と、そっぽを向かれたので、
「あっ。こいつ拒否や」と苦笑いされ、
思い出したようにくるりと私のほうに顔を向けられ、
「ん~、そやな、まあ簡単に言うと…」と、
立ち話のままいきなり細かい業務内容と、その一連の流れの話に入られた。

「立ち面接」は今まで全くの未経験である。
てか、これは面接というよりも、もう「説明」だ。
なんかもう「ほな、今日から仕事してもらうわ」ぐらいの勢いだ。

つーか、面接ってなんやろう?
まあ一般的には挨拶して履歴書渡して、
今までの仕事の経歴とか、なんでこの会社を志望したか、とか
そんな話から入るものだとばかり思っていたが、
自分の経験則で物事を決めつけてはいけないということをまざまざと知った。

てか、今朝面接が決まってチビを保育園に送ってから大急ぎで書いた履歴書!!!
これを渡さんならんやれ!
いつ?
いや、もう今しかない!これ、話が深化していく一方や!

そう判断した私は、社長のトークを「あ、すみません」と遮り、
履歴書を書いてきました、と、その場で立ち話のまま手渡した。
社長は「おー、おー。はいはい」と、受け取ってくださりながら、

「ちゃんと、【バツイチ】って書いてきたか?w」と仰ったので

「それを記入する欄はございませんでした」と、華麗に答えた。

……んにゃろ~め。(w)

すると、社長の足元でチョコチョコと徘徊遊ばされていたご令嬢が
社長の手から私の履歴書を奪おうとされた。
「私にも見せろ!こいつを審査する!」と、
ご自身も面接に参加しようとされたのかもしれない。
だが、「あれはお仕事の大事なものやからあかんよ~」と奥様に阻まれ、
奥様が、「…てか、ここで(面接)やんの?どっか行かへん?」と仰り、
「うちの(会社の)応接室」と称される、近所のファミレスに移動することになった。

社長がご準備をなされている間、奥様に連れられて工場内を見学した。
クルマの知識に疎い私には、膨大に並べられた様々なその部品らが
クルマの装備の、どこになんで使うものか、さっぱりわからなかった。

「これ、全部見たらわかるようになった上で仕事進められるようになったらおもろいんやろなー」
と、ふと呟いたら、奥様は、
「ああ、りっちゃんはそういうタイプかもな」と仰った。

社長が事務所を空ける段取りを整われ、
「じゃあ行こうか」という感じになったので、
先ほどのキンちゃんに、「では行ってまいります。失礼いたします」と挨拶したら
キンちゃんはちょっと会釈して、ニコニコ笑って見送ってくださった。
…なんか癒されるわー、この人。


「応接室」に移動してからも、社長のトークは炸裂した。
客の信頼を得るために抜けてはならないこと、また、
儲けるために抜いてはならないこと、を、
包み隠さず本音で話してくださる社長の熱さに感動した。
そして、私も自分の想いを熱く答えていた。

つーか、今までから「飲み」とかで、彼(社長)とトークする時はいつもこうだった。
社会情勢のこと、政治のこと、職業人としての生き方、恋愛のこと、家族・親子関係について、
どんなジャンルにおいても、社長とトークする時は「朝まで」やっていた。
今までは、
「ツレの旦那」ないしは、「人生経験豊富な、うんと年上の友人」として付き合ってきたが
「社長」と「従業員」という立場関係で、SAY-Ye…いや、社長の話を聞くと
今までとはまた違った部分で、経営者としての「社長」の自論に惚れた。

一時間以上しゃべり倒した頃、奥様が
「ちょ、ほんでそこ二人、いつまで(熱いトーク)やってんの?」と言いたげに、
「…で?りっちゃんは採用なん?採用ですか?」と、社長に最終確認をし、
社長は、「ああ、そやった、そやった」みたいな感じで
「うん、採用。…ええか?」と、私に確認されたので、
私は、「よろしくお願いいたします」と、社長に頭を下げた。


まだ客がほとんどいないランチ前の閑散としたファミレス店内を歩き回っておられたご令嬢が
奥様に連れ戻されながら、「キャーッ」っと、私への歓迎の奇声を発せられた。


祝、就職です。


最初のビジョン(保証が欲しい)とは違うけど、
むしろ逆に、従業員的に見てなんぼ保証があっても、
今のご時世、どんな会社でもコケる時はコケる。
それやったら、
「コケさせてたまるか!」と皆が一丸となれる会社のほうが逆に
それは何ものにも変えがたい「保証」になるのかもしれないとも思う。
どんだけ大きい会社でも、皆の意志が統一されてなければそれは逆に弱っちい企業なのだ。


あと、私が従事する事業部に今就いておられる先輩がおられるのですが、
この方、実は昔、一緒に仕事をしていたことがある「大先輩」なんですね。
私は面接時にその話を聞いていたので知ってましたが、
先輩は、面接日の午後に「りっちゃん、うちに入るよ」と社長に知らされ
だいぶビックリされたようですが、
私も当日中に先輩にメールをし、「また宜しくお願いします」とご挨拶しました。
久々に、先輩と一緒に仕事が出来るという面でも、だいぶワクワクしています。


とりあえず、来週から奥様直々に研修が始まります。
あの社長の下で、私が描く熱い野望を言い出したらキリがありません。
しかし、最初から上ばっかり見てたら、仕事は必ず失敗します。
まずは、「ミスのない作業」を心がけ、誠心誠意頑張りたいと思います。


ご静聴、ありがとうございました。
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  1. 2007/10/19(金) 00:29:22|
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京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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