どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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オトンのハロウイン

昨日はハロウインだったそうですね。
うちは仏教なんで、正直なんなのかようわからんのですけど、
子どもがオバケの格好して近所回って
「オバケ(に脅かされる)か、お菓子(をくれる)か、さあ選べ」
とか言うんでしたっけ。

知るか。

いやホンマ、そんなん私らが子どもの頃やったら確実に
オトンにそう一蹴されていたはずだ。
巨人キ○ガイのオトンにとって、プロ野球界の頂上決戦のこの時期は

ええから子どもは早よ寝ろ。

という時期なのである。


だがそんなオトンも孫には弱いようで。

昨日の夕飯の時の会話。

娘「お爺ちゃん、ハロウインって知ってる?」
オトン「なんやそれ?お爺ちゃんはそんなん聞いたことないなー」

今や「アメリカ合衆国・日本州」とも言える、
外国かぶれ満開な日本に58年も生を成していながら、
ハロウインを聞いたことがない、とはっきり言い切るオトンも
ある意味凄いと思ったが、おもろそうなので黙って聞いていた。

娘「えっと、かぼちゃをくり抜いて顔とか作るお祭り」
オトン「ずいき祭りみたいなもんか?」

ずいき祭り。
振興会の方には悪いが、
あんなマイナーで地元ッティ(注:じもってぃ=地元民)しか知らん祭りと
世界的に有名なハロウインを一緒にすんなよ、と思ったが、
オトンにとっては野菜+祭り=五穀豊穣の祈念、または、お祝い、なのである。
つーか、娘の説明も悪いわ~と思ったので

私「キリスト教の人らのイベントやったと思う」
オトン「えすさんの誕生日か」

キリスト教=オトンいわく、えすさん=イエスさん(イエス・キリスト)。
しかも多分クリスマスと間違い始めている。
つーか、非常にヤバイ雲行きだ。
オトンは自分のついていけない話で家族が盛り上がり出すとスネるのだ。
そしてだんだん機嫌が悪くなって
「おい、おまえ。子どもら寝かせてこい」とか言い出すのだ。

だが、昨日のオトンは違った。簡単にくじけなかった。

オトン「ほんで、ハロウインってなんや?お爺ちゃんにも教えてくれや」
娘「だからー、かぼちゃをくり抜いて顔書くの」
オトン「かぼちゃは固いぞー。そんなん簡単にはくり抜けへんぞ」
娘「うん、知ってる。お爺ちゃんには無理。だからママ作って」
オトン「(ムッ)なんでお爺ちゃんには無理なんや」
娘「料理できひんから」
オトン「ハロウインと料理は関係ないやろ!」

つーか、ハロウイン知らんかったくせに。

娘「でも、でも前のあの肉じゃがだって最悪やったもん」
オトン「おまえはしつこくあの肉じゃがの話ばっかりすんな!」


あの肉じゃが。

そう、ずっと前のことなのだが、
実はオトンは一瞬、料理に目覚めかけたことがあるのだ。

あれは私が土日もがっつり店に入っていた頃、
夕飯の支度ぎりぎりまで仕事して帰ってきてバタバタと台所に立つ私に
居間の指定席にどっかり座ったまま動かないオトンが
「わしが料理できたらなー。腹減ったのにただ待ってるんはイライラするわ」
とか言うたので、ちょっとカチンときて
「できひん、とか言うてる人はいつまでもできへんねん。やる気の問題」
と言うてやったら、オトンもカチンときたようで
「そやかて、料理本見ても長すぎてわからんし、どうしようもない」
とか言い返してきたので、ようしそれなら、と
いわゆる「三行レシピ」の料理ばっかり載っている、
「全く料理をしたことないおっさん向け」の料理本を父の日に贈ってやった。

オトンは「こんなん見てもきっと出来ひん」とか、やる前から投げていたが
娘の「お爺ちゃんのご飯食べてみたいなー」の言葉に一念発起し、
ある日曜、私が店から帰ってきたら、食卓に鍋いっぱいの肉じゃがが鎮座していた。

正直マジで嬉しかった。
疲れて帰ってきてご飯が出来てるというのは何より幸せだ。
いそいそとご飯をよそうオトンの背中を見て
(ああ、こないだはちょっときつい言い方したな。肉じゃが食べたら謝ろう)
と思った。

食べた。

びっくりした。

初めての味覚だった。

ぶっちゃけ、怖ろしい不味さだった。

娘「まずっ!何これ、お爺ちゃん味見した?」
オトン「してない。でも材料も分量も煮込み時間も間違ってない。ちゃんと焼肉のタレで味付けした」
私「焼肉のタレで?」
オトン「そうや。だってそう書いてあったし」
私「…それ、すき焼きのタレ、ちゃうか?」
オトン「えっ」
私「すき焼きのタレならわかるわ、肉じゃがの調味料と中身近いし。もっかい本見てみ」
オトン「(本を見て)ほんまや…。間違えた」
娘「なんか…なんか口の中が気持ち悪い…」
オトン「うるさい!黙って食え!」
娘「(半泣き)」
私「(www)」

結局、私が何とか味を修正して食したのだが、
「そこ間違えんといてほしかった、逆にそこだけ押さえといてほしかった」
という、オトンの肉じゃが伝説として
我が家ではタブーのネタとなっているのだが、
「黙って食え」と理不尽に叱られ泣かされた恨みなのか、
娘はちょくちょく恐れを知らずに「あの肉じゃが」をネタにする。
そして、オトンも「あの肉じゃが」をネタにされるたび、躍起になるのだ。

オトン「そこまで言うなら、お爺ちゃんがかぼちゃで顔作ったる。」
娘「えー。無理やって」
オトン「いや、やる。お爺ちゃんは絶対ハロウインする」

絶対ハロウインする、という表現も意味不明だが、
もうこうなったらオトンは止まらない。
しかも、戴き物のかぼちゃが今、大量に家にあるのをオトンは知っている。
とりあえず、
なんか無理やり固いかぼちゃに包丁入れて怪我することだけが心配だったので

私「かぼちゃをラップで巻いてレンジでチンしたら柔らかくなって扱いやすいで」
オトン「よし、わかった。じゃあもうおまえら(子ども)はもう寝ろ」
娘「えー。かぼちゃくり抜くとこ見たいなー」
オトン「あかん。おまえらが寝てる間にお爺ちゃんがハロウインしとく」

なんか、ハロウインという言葉が間違った用法で一人歩きしてる感もあったが
とりあえず子どもを寝かせ、
夜中、ちょっと仕事してから一階の居間に降りたら、
オトンはもう奥の部屋で寝ていて、
居間のテーブルに「オトン作ハロウイン」が、ちょこんと置いてあった。

ハロウイン

ちょ、なんか怖い。

つーかホンマ、ハロウインって何なんか、マジでようわからんようになった。

でも、このハロウインを制作するのはホンマに大変やったはずだ。

そこにはオトンの意地もあったと思うが、それよりきっと、
オトンなりの孫への愛情や家族への思いが強かったのだろうと、なんとなく思う。
そういう意味では、この「オトンのハロウイン」も間違ってはいないのかもしれない。

怖いけど。

つーか、正式なハロウインって何なんか、やっぱりようわからんのですが。


今朝、娘は「お爺ちゃんのハロウイン」を見つけて大喜びしていた。
そして、
「お爺ちゃんが仕事から帰ってきたら、一緒にかぼちゃの周りに家族の顔を書いて、中にろうそくを灯す」
とか言っていた。

そしてそれは今夜、マジで実行された。

かぼちゃの灯篭だ。


この一連の件が安泰に終結するまで黙って様子を伺っていた要領のいいチビが
「お爺ちゃん凄いね!お爺ちゃん、ありがとう」と言い、
なんだか我が家の素敵イベントみたいな感じで、
初の「オトンのハロウイン」は成功に終わった。


つーか、ホンマ、ハロウインって何するんやろう…

まあ多分うちはこれから毎年、
「オトンが子どもに見られんように夜に一人でかぼちゃをくり抜く日」
になると思う。



全然話変わりますが、先日の「求む、手先の器用な人」の記事に
問題作その2を「続き」にまたアップしときます。
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  1. 2007/10/31(水) 22:35:45|
  2. オトンネタ
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京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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