どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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半泣きマスター

あれは夏ぐらいやったでしょうか。

行きつけの美容院に髪切りに行った時、
店長にある喫茶店に行くことを強く薦められたんですよ。
ちなみにその店長、前にも書いたけどTMレボリューションの西川に似てるんで
私はずっと昔から心の中で「TM」って呼んでるんですけど。

TMとはかなり笑いのツボが合うので、
髪を切りに行ってるのか漫才しに行ってるのか、たまにわからなくなり
TMも髪切りの仕事を忘れて、ノリ、ツッコミ、手を叩いて窒息しそうなほど笑い、
そんな私らのアホな会話を聞いて、
洗髪台で他のお客さんをシャンプーしてる助手のお姉ちゃんが必死で笑いを堪える、
というのが常なのだが、
その日はTMが「話題を引っ張る側」だった。

TM「もうホンマ、行ったほうがいいから。マスター、笑うから」
私「変な人なんですか?」
TM「変な人っていうか、おまえもっと頑張れよ!って言いたくなるねん」
私「やる気がないんですか?」
TM「やる気はあると思うねん。ただ、ちょっと混んだりすると半泣きにならはんねんなー」
私「え?まさか、店、一人で(やってはるん)?」
TM「いや、それはりちさんのバイト先ぐらいでしょwwホールにパートのおばちゃんはいてるねんけど、しかもかなりやり手で半分店乗っ取ってるし、マスターが逆に指示されてる時あるしw」
私「誰の店やねんっていうw」
TM「いや、ホンマ。しんどそうな顔とかすぐ表に出すからね、すぐ半泣きやし。誰かこの店買ってくれへんかなーとか言うしな」
私「半泣きマスターwww」
TM「もうすぐに半泣きやからww見た目はね、鳥山明がいかにも喫茶店のマスターとして描きそうな感じのキャラ」
私「ハハハ!わかりづらいww」
TM「あとねー、このカレー美味いね、って言うたら、ああそれは何処そこの業務用スーパーに売ってるよとかバラしよる」
私「マスター、バラすなwwwww」


TMの推薦を受けて、私はいつか必ずその店に行きたいと思っていた。
だが、私はなんかおもろいことがある空間の中で
黙って一人で笑いを噛みしめてほくそ笑んでいるのが基本苦手なので、
おもろいことは誰かと共有したいほうなので、
今度ツレを誘って行ってみようと思いつつ、チャンスが無いままになっていた。

そんなある日、
彼氏さんが泊まりに来た、とある週末、
なんやったか忘れたけど、
なんかでオトンと子どもらが朝早くから遊びに出かけたので
家で超めずらしく彼氏さんと二人になり、昼ぐらいまでダラダラしてて
「お腹すいたからお昼を食べよう」ということになり、
その喫茶店のことを思い出して、そこに行こうと提案した。

彼氏さん「何そのマスター。スゲー見てえww」
私「じゃあ、行ってみるくですか?ww」


実は家からだいぶ近所のその喫茶店の存在は前から知っていた。
外観は普通に小洒落た喫茶店なので、
よもや、そんな半泣きマスターがやってるとは思っていなかった。

彼氏さんとブラブラ歩いて店に辿り着き、
ドアを開けるとお客さんが一人、コーヒーを飲んでいた。
店はテーブルが10卓足らず、カウンターが数席という、小じんまりした感じで
にも関わらず、マスターは早速私らの来店に焦りの色を見せて半泣きになった。

半泣き、早やっ!
っつーか、客、先客と私らでトータル3人ぽっきりなんですけどwww

彼氏さんと私は、とりあえず
カウンターにいるマスターから死角になる一番奥の席に座り、
初来店の今回は店の雰囲気を掴むことにした。

ホール係の女性がメニューを三枚ぐらい持ってきた。
これがまた怖ろしく見づらく、一応頑張ってパソコンで自作したのはわかるが
レイアウトの悪さと、まとめ方のヘタクソさで、
いわゆる「セットメニュー」が全然セットで表示されておらず、
あっちもこっちも見ないといけないという極めてややこしい混乱に巻き込まれた。
多分このメニューを作ってる時、もうすでにマスターは半泣きだったのだろう。

何とか半泣きの暗号的なメニューを解読して、
彼氏さんはハンバーグランチと、セットでホットコーヒー、
私は豚のしょうが焼きと、セットでアイスティーをオーダーした。

オーダーし終わって改めて店内を見渡すと
写真の合成だかグラフィックだかわからんけど、
四季折々の美しい風景が飾られていたり、
ヒロ・ヤマガタ風なアートが数点飾られていたりした。
だが、そうかと思えば、
爪楊枝と折り紙で作ったような小さい内輪が壁に貼ってあったりして
中途半端な和洋折衷のインテリアに、いちいちツッコミどころ満載だった。

すると、彼氏さんが、私の背後を見ながら小声で言った。

彼氏さん「ちょ、盗まれてるwww」
私「はっ?」

振り返ると、私の後方の壁に天井くらいまでの高さの作りつけの大きい本棚があり、
そこにズラッと漫画の単行本が整頓して並べてあった。
そしてよく見ると、ところどころに手書きの付箋が貼ってあって、そこには

「あずみ 39 , 40(巻) 盗」

とか、いちいち書いてあった。

なにこの静かな怒りwww
いや、パクられたとかかわいそうやけど、こんなん貼るかな?
もう、マスター完全にこれは半泣きやったはずwww

そしてさらに、
私が最初に見つけたか、彼氏さんが見つけたかは定かではないが、

「駐車禁止取締り車、警戒中!!お知らせください!」

という張り紙が店内にいくつも貼ってあったので吹いた。

そもそも、警戒しているのはあっち(駐車禁止取り締まりカー)であって、
それをさらにこちら(マスター)が警戒し、
大々的に客に協力を煽るというのはある意味斬新だ。
そういうのは普通、こっそりやるのが大人の了解だ。

つーか、入ってすぐに店の駐車場の案内が表示してあったのに、
マスターは何をもってこんな張り紙まで貼るほどに取り締まりカーを警戒しているのか。
なんか多分、
まだ店の駐車場がない頃に自分の車を店の前に停めててレッカーされた、
とか、そういうマスターの半泣きな過去がなんとなく頭をよぎった。


そうこうしているうちに注文の品が届き、味はまあ普通に美味しかった。
ボリュームもあったので全部食べきれずに彼氏さんにちょっと食べてもらった。

その後、ちょっと雑談なんかをして、
「じゃあそろそろ帰ろうか」となってレジのところに行ったら、
ホール係の人を下げて、マスター自らがレジに立った。
さすがに新規客には印象付ける努力するんや。
最初は確かにパニクってはったけど、ようやく平穏を取り戻さはったんやなと思いながら
彼氏さんの会計支払いに対応するマスターを見ていた。

正確な金額は忘れたが、
1820円だか1920円だか何だかに、彼氏さんは2050円か何か出した。

そしたらマスターは一気にパニックになり、
レジの横の電卓を手に取りかけては止め、
必死で独り言で暗算を繰り返しながら
「まさか、こんな出し方をされるとは想定外だったので」とか、
何度も首をかしげながら半泣きで言った。

個人でやってる喫茶店のマスターに、
夕方の商店街のレジにいるおばちゃんほどの暗算能力を求めたりはしないが、
マスターの「想定外で」という言い訳がだいぶツボにハマったので笑ってしまった。
逆に何を想定してたんか聞きたいwww


そして数週間後、今度は子どもらも連れて、4人で行った。
彼氏さんは和風スパゲティをオーダーし、私はミートソースをオーダーし、
お爺ちゃんと午前中遊びに出かけて、
早い時間のお昼でラーメンを食べてきてお腹一杯だという子どもらは、
チビっ子の憧れであるクリームソーダを頼んでいた。
でも結局、
彼氏さんと私のスパゲティのほとんどを子どもらが横から食った。


その時の会計は、ホール係の人がしてくれた。
マスターはカウンターから出てこなかった。
もう、想定外の支払いをされることに自信を失くしてしまったのかもしれない。
頑張れ、半泣きマスター!!!


そして先日、時間に追われる中で
「40分でカットを終わらせてください」と、
事前の予約も無しにいきなり電話して強引に滑り込んだTMの美容院で
その一連のことを報告した。

TM「はは~ん、わかった」
私「なに?」
TM「あの店、オフィス街でもないのに日曜定休日やし、土曜も隔週営業やねん。つまり…」
私「半分休んでるスタンスの土曜に客が来ること自体がもう、マスターの想定外で半泣き?」
TM「あ、正解出た」
私「どんな喫茶店やねんwww」


今度行く時は三回目なので、是非カウンターに座ってやろうと思います。
私ら(客)が店にいる間、
完全に「気」を消してカウンターの中から出てこず、
声さえも発しなかったマスターのリアル半泣きを暴いてやろうと思います。
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  1. 2007/11/09(金) 00:49:38|
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京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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