どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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心を亡くす言葉。

以前、独身の頃に勤めていた会社では毎朝、朝礼があって、
管理職からヒラの新人まで、順番に「朝礼当番」が回されていました。

朝礼当番と言っても、うちの課においては、
セオリー通りに司会して「なんか連絡ありますかあー」とか言うだけで終わらない。

朝の挨拶の号令かけから始まり、
約3分以内で、課の皆の前で何か「持ちネタ」でスピーチをせなあかんわけです。
当時、うちの課全員で20~25人いたんかなー。もっといた?もう細かい人数忘れましたけど。

スピーチのジャンルは問われません。
仕事の話、ビジョン、目標、ある失敗例を元に作業システム改善に繋がる提案、
飼ってる動物の話、昨日見たテレビのこと、趣味の話、オイシイハプニングネタ…
何でも良かった。

まあ今で言うと、ブログの記事を人前でトークする、に近いかな。
当時は、いんたーねっつも普及してなかったし、ブログとかも無かったですけど。
数字しか出ないポケベルが最先端で、携帯電話も当然無かった時代ですからね。
羽振りのいい不動産屋とかが唯一、車に「自動車電話」つけてた時代ですからね。
「自動車電話」…。大半が知らんやろ。すぐに廃れたからな。
古いバブリーなトレンディドラマをビデオ屋で借りたら、たま~に写ってるよ。


そんな「朝礼スピーチ」でしたが、
「(ブログとかネットで)書いたもん勝ち」と
「(人前のスピーチで)言うたもん勝ち」はだいぶ違います。

その「どっちも」を経験してないやつが、
いわゆる「ネット弁慶」になるんじゃないかと私は思うのですが、
その辺の話は、また今度たっぷり書きます。


話は戻り、
会社の朝礼であることと、就業前の限られた時間であることが前提だったので、
それを踏まえて絡ませて、時には脱線もして、っていう緊張感溢れる勝負の場でしたね。


私は…。どんなスピーチしてたかなー。
高卒から7年ほど勤めてたんですが、もう10年近く前のことなんで、
勝負したスピーチの内容もいちいち思いだせませんが、
わりと「笑い」か、「(仕事に対する)情熱」で、話していたと思います。
「笑い」のほうが多かったかな。大半スベってたけど。
てか、朝いちとかみんなボーッとしてるんで、
私の天才的なボケに気付いてくれないんですよ。
それは、私の笑いの師匠である先輩も言っていた。

先輩「朝礼で爆笑をとろうとすんな。朝礼はハードル高いぞ?俺もスベったことがある」
私 「先輩でもスベることとかあらはるんですか!?」
先輩「前に、シュプール号が出始めの頃にな、京都市内にめずらしく早い初雪が降って、”今日はシュプール号に乗ってきました!”言うたらおまえ、みんな”シーン”やんけ。もうどうしよか思ったわ。誰も俺がボケてることをわかってくれてへんねん。ホンマに○○さん(←先輩)はシュプール号で来はったんかな?と思ってる?っていう」
私 「wwwww」
先輩「だからな、もうヒネらんと。誰にでもわかりやすいようなベタな、吉本新喜劇調でいかなあかんわけや。朝礼はな」
私 「わかりましたwww」


なんの密談か、っていう。爆

そして私は先輩の朝礼当番の時に、何度か、
朝礼前の数十秒の間にネタの打ち合わせをして、
先輩が放つボケをわからないであろう寝ぼけ眼諸君のために、
時にはツッコみ、時には天丼ボケをかまして、
先輩のネタを吉本新喜劇調に盛り上げた。

もうな、コマですよ。
私は先輩の「笑いの道具」だ、しかも先輩の朝礼がウケるための。
先輩が辻本座長なら、私は山田花子だ。
笑わせているより、笑われていた。

でも、先輩のコマになれたあの頃は、本当に有意義で勉強になりました。
コンビでひとつの「笑い」がとれるなら、笑わせようが笑われようがかまわない。
私が「笑われているのではない」ことを知っている相方がいてくれたら、
ナンボでもコマになろうと思ったし、何より先輩と「笑い」をやることが楽しかった。
それは、朝礼のスピーチに限らず、会社の慰安旅行の宴会の舞台でも。


笑いの師匠である先輩は朝礼で、ほとんど
「熱い魂の中にも最後には、フワッと笑いで落として〆る」なスピーチをしてはったけど、
時々、不意に、押し付けにならない程度に
「最初から最後まで熱い」朝礼スピーチを聞かせてくれた。
その中で、私が忘れられないスピーチがある。

あれは、
ユーザーが某有名スポーツメーカーで、そこがスポンサーである代表チームのユニフォームを作っていたり、
ユーザーが某有名ファンシーメーカーで、爆発的に売れたキャラクターの製品を作っていたり、
ユーザーが某有名テクニクスメーカーで、世界に名だたるエレベーターのパネルを作っていたり、
ユーザーが某有名ウィンタースポーツメーカーで、そのブランドの新作ワッペンを作っていたり、
とかで、
課内全体、
どのチームもが、
ヘトヘトのフラフラで毎日毎晩残業していた時期。
みんな必然的にイライラしていて、全体的に余裕が無かった時期。
やってもやっても終わらない作業と検査と確認と、営業・他部署との行き違いの連絡報告、
さらに覆いかぶさる急品の山に、それぞれが自分を見失っていた時期。

「会社」的には、一番利益が出た時期やと思いますけど、現場の私らはもうメチャクチャだった。

そんな時、
今まで「笑い」モットーなスピーチをかましてきたその先輩は、こんなスピーチをした。


「漢字っていうのはうまく出来てるもんやなあと思います。(笑福亭)鶴瓶さんがね、こないだ、深夜のテレビで言うてはったんですよ。…忙しいって言葉は、立心辺に亡くすと書く、つまり、心を、亡くす。心を亡くすって書く言葉を、自分はできれば使いたくない、っていう話で。…なるほどなあと思いました。僕も、心を亡くさない人間でありたいと思います」


なんかもう、ハッとしましたね。


その数週間の混乱の最中、私は

他の課からの、しょうもない、と私からは見える質問に

「今忙しいので、あとで連絡します!」とか

上司からの、うんと先の納期の仕事に対する進行状況の問いに

「すんません、今急ぎの仕事で忙しいので。あの仕事の納期は守りますから!」とか

後輩からの、仕事の全容すら把握してないながらも必死に問う、答えの明らかな質問に

「なんやねん!忙しいねん!早よ言えや!」とか、

何度「忙しい」という言葉を使っては、自分の心を亡くしてきたのだろうか、と。

そして事実、その混乱の最中にも、
先輩は「忙しい」という言葉を、誰に対しても一切使わなかった。
先輩は、「自分の有るべき心と姿」を真摯に守っていた、逞しく強い人だと思った。



先輩のあの時のスピーチは、ずっと私の心に残っていて、
だから私はなるべく今も、
「忙しい」という言葉を使わないように努めている。

いや、言いますけど、ちょろっとは、でも

「忙しい」が理由で「何でも免除される言い訳」になるとは思っていない。
ただ、忙しい時は何もかもを円滑に回せなくなることも、実際に体験してきた。

「忙しい」の平均や基準はどこにもないので、それは自分の中にあるので
「忙しい」と声にして言うか言わんかの違いで、
仕事を押し付けられたり、段取りがいいと思われたり、暇やと思われたりもしますが
「忙しい」と安易に言わないやつのほうがやっぱりカッコいいと思う。


余談ですが、
私は自分がパンパンになった時、このような順序で「お暇」をいただきます。

① 恋愛がらみ全般
② ツレとのメール・電話が減る
③ オトンの酒の肴が一品減る(2006.秋以降、追加項目)


なんか、私からの連絡が途絶えるたびに
「また、りっさん具合悪いんか?」とか、
「なんかでりっさんのことを怒らせてしまって、返事ないんかな」とか、
(それに関しては案ずるなかれ。私は怒ってる時は直接、怒ってるって言います)
いちいち聞いてこないおまえら(ツレ)に感謝します。


私は先日、自分流「お暇」順序で、彼氏さんにこう宣言した。


「12月半ばぐらいまで、私は恋愛不精になると思います。会いに来てくれてる(一緒にいる)時は、それは、大切にします。でも、日々の連絡とか放置に近くなると思う。ごめんね」

そしたら彼氏さん、

「うんわかった。(放置になるって)教えてくれてありがとう。無理しないように。体調が悪くなったらすぐに言うこと!」

って、言うてくれた。

えーと。


恋って、やっぱり難しい。
余裕がないとできない。



彼氏さんの「(放置になることを)教えてくれてありがとう」発言には、
あーちゃんがしつこく言う「ピュア僧テイスト」を否めなかったが、
それは逆に、
私がそういう連絡もせずに「いきなり放置」とかする女かもしれない、
という警戒をしながら、
彼氏さんは私と一緒にいるのかもしれないと思いました。

そして、それはあながち間違いじゃない。

なんか申し訳ない。
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  1. 2007/11/12(月) 02:45:42|
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京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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