どんつきを右に曲がって左のかどっこ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

カタコト・1

さて。

先日、役所に行きました。
来年度からも続けてチビを保育園に預けるにあたり
この時期は継続のための書類をなんやかんやと揃えなあかんのですよ。
自分で書くもの、会社に書いてもらうもの、役所に出してもらうもの。
役所に出してもらうものは収入を証明するものです。
保育料は前年度の収入で決まるので、収入証明(課税証明)を取りに行ったわけですよ。
たまに言われるんですよ。
「母子家庭って保育料、全部タダなんやろ?いいな~」って。

違いますよ。

保育料は「前年度の世帯収入」で決まるのです。
ふたり親でもひとり親でも、大家族でも。
だから例えば、
母子家庭でも、収入のある親と実家で暮らしてたら、莫大な額になることもあります。
親からの援助が一切なくても、それはあくまでも「世帯収入」で計算されるので。
ちなみに、うちは、離婚直後に実家に出戻った頃、
扶養家族のいない課税額の高いオトン(爺ちゃん)の収入を合算されて
「保育料、月5万ですね」って言われました。
3才児一人を保育園に預けるのに、月5万てか。机上の計算式は恐ろしい。





話は戻って。



その日は持病の通院の日で仕事は休みを貰っていたので
朝いちからの病院が終わって、その足で役所に回った。
平日の昼間(まあ役所は平日の昼間しかやってないが)、
受付(申請)窓口で10分待ち、受取窓口で10分待ちぐらいでかなり空いていた。

申請用紙を書いていたら、右斜め背後になんか気配を感じた。

いや、用紙書くスペースなんか狭いもんやからね、
畳半畳分ぐらいの机…っていうか台の周りを囲む形で人が立って記入する様になっているので、
ちょっと混み合ったら後ろで順番待ちする人も稀に出てきます。
でも今、そんないうほど混んでないし、つーか、近いのよおまえマジで。


 「志村、後ろ!後ろー!」 


私はあえて振り返らずに、後方の視界ギリギリの範囲で映るそいつを確認した。
深緑色?のジャンパーを着た20代前半ぐらいの色白でおとなしそうなその青年は、
私が記入しているその用紙をめっちゃ見ている風だった。エーッ。


申請用紙には色んなことを書きます。
住所名前電話番号誕生日、この書類を使う目的など。
その紙の上で、私の暮らしが思いきり丸見えな状態です。
それを今、不自然なぐらい近い距離からガン見してるそいつ。

ひとつだけ言いたいことは

個 人 情 報 保 護 法 に つ い て。



正直、気持ち悪いと思った。
だから、「なに?」って、ちょっと機嫌悪そうに見てやった。
だが、一瞬目が合ったにも関わらず、そいつは依然、私が書くその用紙をごっつ見ていた。


今って怖いじゃないですか。
考えられへん事件が起こったりするじゃないですか。
まあ、役所で一目ぼれされて私の個人情報を異常に知りたがるとか
そんなストーカーを生み出すほどの力は私にはないと思うが、
「偉そうに所得証明を取っているやつになんかムカついた」的な
何かが完全に間違っているやろっていう恨み憎しみ風なものが発生するとかね。
例えば、私がここでさらになんか怪訝な顔して
そいつを再度見た瞬間になんか刺されるとか…
いや、そんなこと絶対に絶対にあったらあかんのですけどね。


「えええーーーっ???」

偉そうちゃうやん、私、全然偉そうにしてないやん!
いや、さっきはちょっと嫌そうに振り返ったけど、それはおまえがめっちゃ見てるからやんか。
逆に考えてほしいのは、
この書類で所得証明(課税証明)取ってるやつって、源泉徴収受けてないやつですやんか。
言うたら、自営の社長かバイト的なやつやん?…ねえ、私が社長に見えますか?

「パートの女性、金持ちと間違えられて無駄に刺される」

そんな新聞見出しは悲しすぎる。

そうして後ろからガン見されてる間にも、用紙は全部必要事項で埋まってしまった。
あとは、くるりと振り返り、受付の番号札を取りに行って順番を待つだけだ。
だが、そいつはまだべったり私の背後から離れていなかった。
この振り返り様の感じが、何かを大きく左右することになるのかもわからん。


とか思っていたら、なんとそいつが声をかけてきた。


「印鑑証明はどれですか?」




……印鑑証明? 

って、印鑑証明???


全く予想だにしなかった言葉の出現に、私の天才頭脳が直ちに解析を始める。

申請用紙を書くスペースで用紙を書いている私、の手元をごっつ見ていた背後の男。
途中私が振り返っても用紙へのガン見を続け、完全に書き終わるまで待って声をかけてきた男。
その言葉たるや「印鑑証明はどれですか?」


ちょーおまえなー。早よ言えや、も~。



それか。それやったんか。
私の個人情報とか、刺す刺さないとか全く関係ない話やんか。


もう頼むわほんま。
変な遠慮をしすぎなんですよ。わからんことはわからん、って言うたらいいじゃないですか。
何を気ぃ使っとんねん。君はそういうところがあれなんですよ、心の病気になるぞ。
まあ最も君のそういうところが君のいいところでもあるわけやけどさ。
横着なやつがいっぱいおる中で、君はなんかちゃんとしてると思うよ。

近すぎる背後の男は私の中で完全に「不審者」から「気ぃ使いの青年」に変わった。
人の印象なんかええかげんなもんですよね。
ほんま、こっちの受け取り方次第でがらっと変わるんですから。


ただ。

印鑑証明を取るための書類は目の前の棚に束でたっぷりとストックしてあるのに
印鑑証明のことについて、まだ聞いてくるこいつ。
見たらわかるがな、書いてあるがな、これやがな。
もしかして、役所に来るのは初めてか?
なら、なんで役所の人間に申請の手順や方法を聞かない?


っていうか。

自分、さっきイントネーションちょっとおかしかったよな。
イントネーションっていうか、その、
なんか、名詞や動詞を著しくコンパクトに並べるというあの独特の話し方。


もしかしてやけど、君は…?



続く
スポンサーサイト
  1. 2009/01/23(金) 22:38:56|
  2. 「こっち見んな!!!」

プロフィール

りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

最近の記事

カテゴリー

FC2カウンター


無料カウンター

月別アーカイブ

よりかね(双子) です。

クリックしたらなんかしゃべるよ。

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。