どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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続・あの人に逢いたい

この 続きです。

スケート場で一回会っただけの金閣寺さん(仮名)に、もう一度逢いたい。

もうそんなん、「探偵ナイトスクープ!」 にでも依頼しろや。

って話なんですが。

負ける気しない(絶対見つける)と、アホみたいに思っているユウはまあともかく、
家からユウがこっそり持ち出してきたタウンページで、
京都市内の「金閣寺さん」という名字を調べた時、逆になんか私まで
「これは、もしかしたらいけるかもしれない」と、そう思ったんですよ。
何故なら、「金閣寺さん」という名字が十数件しかなかったからです。
自分たちが努力すれば、もうゴールは目の前だと思った。

中学生、恐るべし。


私とユウは、タウンページに載ってる金閣寺さんという名前のお家に、
公衆電話から電話をしまくることにしました。

「なんで公衆電話から?」 って?
そんなもん、家の電話からかけられるかアホww

「あー、ナンバーディスプレイで発信元がわかるから?w」 って?
いやいや、そういう話じゃないんですよ。そもそもナンバーディスプレイとかなかったし。
当時の電話はやっとプッシュホンや親子電話(子機じゃないやつ)が出た頃やったしね。

なんで家の電話からかけられなかったかと言うとね、
それは当時ガキだった私たちも私たちなりに、ちょっと罪の意識的なものがあったからです。

スケート場でひと目会って好きになった男の人のことを、
中学生女子がタウンページで調べてまで必死で探している。
ということが、親にバレたら、なんか確実に叱られるだろうと。



恐らく、私と同年代かそれ以上の方々にはなんかわかると思いますが
まだ、ケイタイとか全く無かった時代、
「好きな人とお話したくて、雨の中、家族の目を盗んで公衆電話に走った」
みたいな、なんかそんな時代のお話ですからね。


話戻って、金閣寺さん探し。

数的には、頑張ったらやれるなとは思ったけど、
さて、具体的にどう進めていくのか?っていう。
なんせ、私たちの持ってる「金閣寺さん情報」は、ごっつ少ない。

金閣寺さんという名字。
先週、スケートに行ってた。
多分、高校生ぐらいで爽やかな人。

を、見つける。

てかこれ、電話して一発目になんて言うの?

「ちょっとお尋ねしますが、そちらのお宅に、先週スケートに行った高校生ぐらいの爽やかな感じのお兄さんはいますか?」

って、そんなん、完全に子どものいたずら電話じゃないか。
絶対、相手にされないに決まっている。っていうか普通に怒られる。
でも、ただでさえ少ない情報しかないのにそれを出さなかったら多分見つからない。
よって、うさんくさくても相手にされなくても怒られても
なんかそう言うていくしかないけどどうする? とユウに言ったら。

ユウ「もし金閣寺さんが出たら緊張するから、私は無理><」


ハア???



ちょっと整理しようや。

「金閣寺さんにもう一度逢いたい」と、君は私に「協力」を頼んできた。
そして私は、君に「協力」をすることになった。
にも関わらず、アンタ、
「私は無理><」 って
ほな誰が電話すんねん? 私か? 私なのか!?
てか、そもそも金閣寺さんにもう一回逢いたいのは誰やねん???
さらにアンタ、
「金閣寺さんが出たら緊張するから><」 って
ほな君は今、逆に誰と話したいがためにこのローラー作戦を展開しているのだ?
金閣寺さん探すため(=金閣寺さんと話すため)とちゃうんかおまえ大概にしろよボケwww


ひとつだけ言いたいのは、

これは、正しくは、「協力」ではなく「全力」だ。

この当事者且つ指令本部(ユウ)は、なんか根本的に間違っている。



ヤケクソになった私は、タウンページ片手に
金閣寺さんという名字の上から順番に片っ端から電話をかけました。
うっとしそうに即ギリされるわ、ごっつ怒られるわ、もう予想通りのことでした。

この場をお借りして謝罪しますけど、
金閣寺さん達、あの時は誠に申し訳ございませんでした。
何を言ってももう今さらの言い訳になるんですが、
中学生・高校生ぐらいの頃って、友達第一なんですよね、なんか。
だから、友達を庇うためなら親に嘘ついたりもする時もあるし
友達に協力するためなら、それは、
公衆電話から片っ端から金閣寺さんに電話したりもしてしまうんです。


話戻って。

10件ぐらい連続して金閣寺さん達にうっとおしがられた私は
なんかもう嫌々モードのやっつけ仕事な気分に若干なってきた。
だが、真横でなんか両手を組んで祈っているユウを見ると
やっぱ最後まで頑張ろうと思って、意を決して次の金閣寺さんに電話した。

そしたら。

これまで、おばちゃんかお婆ちゃんしか出なかった「金閣寺さん」なのに
初めて、若いお兄ちゃんの金閣寺さんが電話に出た。

金閣寺さん「はい?」
私「あっ。えっと、金閣寺さんのお宅ですか?」
金閣寺さん「そうですけど」
私「あの、そちらに、高校生ぐらいの男の人で先週スケートに行った方はいらっしゃいますか?」
金閣寺さん「俺、高校生やけど…。先週、スケート?」
私「あ、すみません、あの、実は人探しをしてるんです。友達が、先週スケート場で会った金閣寺さんという高校生ぐらいのお兄さんを探していて…」
金閣寺さん「その友達は、今一緒にいるの?」
私「はい」
金閣寺さん「友達に代わってくれるかな?」

私は、金閣寺さんが言うままにユウに電話を代わった。
ユウは「えーっ」とか言いながら電話を代わって、
緊張しながら金閣寺さんとなんか会話していた。
ユウの緊張した声が次第にほぐれて、会話もちゃんと疎通してる感じだった。


えっ。これは金閣寺さん、発見!?


スッゲー!なにこのミラクル!と思って、私もちょっとテンションが上がった。
嬉しそうにしゃべっているユウを見て、なんか頑張ってよかったと本当に思った。


電話を切った後、ユウは高揚した顔で

「りちありがとう!今度の土曜日、(近所)の喫茶店で金閣寺さんとまた会えることになってん!金閣寺さんも友達連れてくるって言うてはるし、りちも一緒に来てくれる?」

と言った。

私「友達って、こないだのお兄さん?」
ユウ「多分そうやと思う!」

はしゃぐユウに水を差すことになるかもしれないが、
私はこれだけはなんか今あえて言うておこうと思った。

私「わかった。いいよ。一緒に行ったる。でもな、ユウ。金閣寺さんに彼女がいはったらどうするん?」
ユウ「それでもいいねん!もう一回、金閣寺さんに逢いたい!」


ユウの、そのキラキラの笑顔を見た私は
「それでもいい」と今は言うユウが、もしいつか、
今よりもっともっと金閣寺さんを好きになって切なくなって、
やっぱりなんか泣くことになったら、その時はこいつと一緒に泣いてやろうと腹をくくった。


さらに続く
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  1. 2009/03/31(火) 02:08:47|
  2. 思い出のネタ(学生編)

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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