どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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アホなの?の思い出

さて。

今日、四連休明けのしばらくぶりの浦島太郎状態で仕事に行ったら、
従業員全員へのマスク着用命令が本社から発令されていた。
「マスク付けろって言われても(マスク)ないですやんね?」と私が言ったら
「いや、店で使うマスクは配給されてるねん。先週末から全員にね」
と、先輩が使い捨てマスクを渡してくれた。

えっ。マスクあるやん。

私「てか、店の(売るほうの)マスクの入荷は未定のままなんですよね?あの…お客さんの反応は…?」
先輩「うんまあ、レジに立ったらわかると思うけど結構きついよ…」

想像してみてください。

ドラッグストアにマスク買いに行って、マスクしてる店員に「マスクあるの?」って聞いたら
「申し訳ございません、ありません」ってマスクしながら答えよるって、それ。


志村、それマスク!!!  (無理から志村。志村無関係。)


「まあわかるけどさー。逆にそっちがインフルかかって客に撒き散らされても困るしさー」
っていう、お客様からのなんかそんな目に耐えるのが辛かった。
てか、見られるだけならまだしも声に出して
「(おまえらは)マスクしてるやんけ」と見たまま仰る方もいて、まあまあきつかった。
しばらくずっとあれが続くのかと思うと、もうね…。いや、今はもう考えるのをやめよう。


さて。

こないだ私が「なんかあいつとっちめてやる!」というネタを披露したら
元・会社後輩でもあるツレが「YOUも アレ しちゃいなよ!w」と
非常に懐かしいことを言ったので、不覚にも大笑いしてしまった。
今日はその思い出の出来事について語ろうと思う。

あれは私が21かそれぐらいの頃でしたね。
なんか、うちの課のある主任さんが辞めるってことで、その穴埋めに
違う事業部から一人の主任さんが転属してくることになったんですよ。
彼の名前はJ主任。年齢は30ちょい前ぐらいだったと思います。

当時、大きくわけて確か三つの事業部があったと思うんですが
事業所の場所もわりと離れてるし、それぞれが専門的な仕事してたんで
他の事業部の人と一緒に仕事するとかあんまりなかったし
年一回の慰安旅行で会うか、社内レクレーションで会うかぐらいなので
「どこそこ事業部のJ主任」と言われても私は記憶になかった。
ただ、うちのチームの先輩の情報では
J主任は入社当初うちの課に配属されて、それも素晴らしい技術を持った作業者で
その腕を買われて今の事業部に栄転されたのだと。

先輩「J主任のカッティング(ピーリングフィルムを使ってラフ画的なフリーパターンをカッターでカットする)の技は本当に勉強になるわよ」
私「へー。そうなんっすかー。それは見たいなあ」

なんか凄い人そうやな。
でも仕事できるからってなんかいけすかない奴やったら嫌やなー喧嘩するやろなー
と思っていたら、なんと彼はうちのチームの主任(生産作業管理リーダー)になることが決まった。

およそ二週間後に現れた魅惑のJ主任は、
全然いけすかない人なんかではなく、むしろ明るく気さくな兄ちゃん風な人だった。
顔がちょっと大きめで声がだいぶ大きめで地黒で童顔で背がちょっと低めでどちらかというとぽっちゃり体型で
やり手というよりも、
「白雪姫と七人の小人のお話に普通は出てこない、まさかの八番目の小人」
みたいな、なんかそんなファンタジーチックな人だった。

先輩の計らいでJ主任を迎えるにあたってチームで食事会などをし
J主任はかなり笑いでスベっていたもののそれは最初やからご愛嬌ってことで
私達はきっとなんかうまくやっていけると思っていた。
…が、J主任は実はとんでもない個性を持つ、とんだ食わせ者だった。

まず、 「忘れる」

もう、その忘れ方が尋常じゃないぐらいに、色々忘れるのだ。
たった今、営業から受け取った原稿を、自分がどこに置いたか忘れて必死で探しまくる。
しかも、営業が仕事の説明を終えてその場を離れてもいないうちから、すぐさまに忘れる。
なので、その営業が「J主任、ほら、ここにありますよ」と彼の机の上の棚を指さすと
「君も人が悪いな~。こんなところに置いたらそら気付かへんわ~アハハ~」とウケる。
しかも、自分のミスを営業のせいにするわけでなく、「ガチ」なのである。それはつまり。
「たった今、営業から仕事の説明を聞いて原稿を受け取ってそこに自分が置いた」
というその出来事を丸ごと忘れてしまっているのである。
本来なら、営業が生産管理リーダーに説明をして、リーダーからまた私達作業者に説明する
という正しい組織の流れで動いていると仕事が廻らないことが多々あったので
作業者の私達が営業からのリーダーへの説明に立ち会ったり、
逆にリーダーをすっ飛ばして直接営業から仕事受けるほうが話が早かったりした。

次に、 「慌てる」

もう、その慌て方が尋常じゃないぐらいに、全力で慌てるのだ。
なんでもそうですけど、物を作る上で一番重要なのは「段取り」じゃないですか。
つまり、その全作業工程の把握および、それに必要な資料・道具の準備。
それさえちゃんと押さえておけばそんなに大崩れはないし
逆に言うたらもうそれが出来た時点で8割ぐらいは完成したようなものですから。
だが、J主任は「とりあえず、目標に向けて走り出してみる」タイプなようで、
わかりやすく言うと、「今からじゃがいものミートソースグラタンを作ります」って決まってるのに
「くそう、じゃがいもを茹でるのにこんなに時間がかかるとは…」とか
「あっ!チーズがない!ミートソースもない!スーパーもう閉まってるしどうしよう」とか
「っていうかこれ、最後にオーブン使うの?知らんかった!オーブンはうちにはないんやけど!」とか
なんかそんなふうな人で、よって、何をするにもいつもいつも慌てる。
しかも大声で独り言を言いながら全力で慌てるのだ。
「待てよ~。待て待て、落ち着け!落ち着くんや!さあどうする?…あっ、そうか!なるほど閃いた!これは閃いたぞ!…ん?いやいや待てよ?あー!!!!あかんわあー!これはあかんわー!!!どうしよう?僕ってアホや~~~!」
背中合わせの後ろの席でそんな大慌ての絶叫を聞かされていたら、それは手助けをします。
何故なら、うるさくて自分の仕事ができないので、もう早く彼のその大慌てを処理したいんです。


さらに、 「帰る」

そんなふうにして、部下である私達に一日中たくさんの迷惑をかけつつ
定時の5時半近くになると、J主任は自分の席で「さて、と…」とか言うて伸びをする。
誰がどう見ても「帰る態勢」なのである。
チーム内だけでもこうして一日中色々と迷惑をかけてるんですから
課内の全体的な仕事、「生産管理業務」の部分でも確実に他の主任さんらに同じような迷惑を、
いや、それ以上の迷惑をもかけているであろうことが、
一作業者の私にすら安易に予想できるが、
彼は、彼の生き様はとにかくなんか一貫していて、定時になると
「そしたらすんませんけど、お先に失礼します!」
と言って、マジで帰る。
「課内全体が普通に8時9時10時まで残業してんのやから、付き合いで残業をしろ」
とか言ってるわけではないんですよ。
ただ、ひとつだけ言いたいことは「逆におまえが(定時で)帰るな!」



正直、J主任がうちのチームのリーダーやった頃、ほんまに迷惑でした。
子どもが親の尻拭いしてるみたいな日々でしたから。
でも、私は基本的に「おもろいこと」には勝てないので
いっぱい迷惑かけられても、結果おもろかったらまあええかってなるんですね。


だが。そうでないやつもおるにはおるわけで。
っていうか、逆にそれが当たり前なんかもしれないんですけど。



さて。

ここからが本文です。



私の同期の女が、そんなJ主任をついに全否定する、そんな事件が起きました。


J主任が来てしばらくして、我らがY係長が、事業部を移られることになったんですよね。
あくび事件 でも紹介した、あのY係長が。

私らはかなりショックで、めちゃくちゃ寂しかった。
なんぼどんだけ上の人になっても、若い私らの思いや考えを、
「そやのー。そやなー。」
って受け止めて受け入れて認めてくれる変なおもろい上司でしたから、
Y係長がこの課からいなくなるとか、なんかもう終わるんちゃうかと思いました。

そんな私らの思いや、今までの感謝をなんとかY係長に伝えたいと
私の同期のひらちんという女が、なんか発案したんですよね。

「Y係長に内緒で、みんなでサイン帳を書いて贈ろう」 と。


てか、サイン帳ってwww

「中学の卒業前辺りになんか廻ってた、あのサイン帳を今やるんか?wハタチ過ぎて?ww」
と聞くと、ひらちんは「そうや、やる」と、男前に答えた。

ひらちんは生物学的には女性なんですが、正直「男」なんですね。
実は趣味はお菓子作りなんですが、
会社では、人の話を腕組みして聞くわ、イラついたら貧乏ゆすりするわ、なんかもう「男」で、
なので、上司先輩後輩同僚全てから「ひらさんかっこいい」と言われるやつで。
そんなひらちんが
「Y係長のはなむけに内緒で準備して最後の日にサイン帳を贈る」
と、なんか考えて、決めた。
それは逆に従わざるを得ない完全なる決定事項で、
ひらちんがそこまで言うならと、私らは、ひらちんの指揮の下に
絶対にY係長にはバレないよう、それは絶対的な内緒で
ひらちんから配られたその用紙に、各々、Y係長へのメッセージをしたためて
ひらちんの指揮の下、回収の役割分担も決めて、全ては水面下で動いていたんですよ。

にも関わらず。

J主任が、書き上げたその用紙をY係長に直接手渡したんです。

「Y係長にメッセージ書いてって言われたので書きました」

だか何だか言うて。


うわー。アホや。死ぬしかない。


私は完全に見ましたけど、てか、席が近いのでリアルに見えてしまったんですけど、
ひらちんには絶対言えない、言わないと心に決めた。

そしたら、なんか誰かがひらちんに言ってしまったんですよ、
その「絶対に起きてはならない事件が、まさか起きたこと」を。
てか、言うなよwwwおまえら、なんかワイドショーかwww

それを聞いてしまったひらちんは、二段飛ばしで二階から階段を下りてきて
スナイパーの目でJ主任を見つけるや否や、その胸ぐらを掴んで
そのまま約20メーター奥の資料庫までJ主任を後ろ歩きさせたまま引きずっていきました。
それはあっという間のことでした。なんか「ハンター」でした。

心配で追いかけた私の耳に入ってきた、ひらちんの最初の怒声。


「あんた、どこまでアホなん!?」


マジ切れのひらちんは、上司のJ主任の胸ぐら掴んだままずっと説教していて
自分がなんで今叱られているのかわからないっぽいJ主任はおどおどしていました。
そんな中、私は、こみ上げる笑いを止めることに必死でした。

サイン帳のことでキレて部下が上司の胸ぐら掴むだけでもちょっとおもろいが
それよりも、部下が上司に、

「あんたがアホやというのはわかってたけど、
逆にそれはどこまでのアホレベルなのか?」


って、今一度真剣に確認したその第一声が、なんかもう笑えて笑えて。


最近、インターネット(特に2ちゃんねる?)での流行り言葉で
「アホなの?死ぬの?」とか、
わざと斜に構えてそんなん言うような、ある意味煽りの定型文みたいなものもあるみたいですが
私は今から十年以上前に、
「あなたはアホなの?それはどこまでのアホなの?」と
本気でそれを問うているその場面を実際に見たので、
あれを越える「その言い回しのおもしろさ」は、今だやっぱないですね。
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  1. 2009/05/21(木) 01:59:40|
  2. 思い出のネタ(社会人編)

プロフィール

りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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