どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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カー子姉ちゃんのこと

さて。

続き です。


オカンのツレ(=私の、ごっつお姉さんのツレ)で特に思い入れがあるのが、
「カー子姉ちゃん」と、「みやっさん」、なんですね。


カー子姉ちゃんはオカンの中学の頃からの友達で、
赤ちゃんが好きで子どもが好きで、私が生まれた時からずっと
仕事が休みのたんびにうちに来て私の子守をしてくれてたらしく、
多分オカンのツレの中でも一番、赤ん坊や幼児の頃の私を知ってる人で
二人で一緒に公園行ったり、映画やら動物園に連れてもろたり、
幼い頃の私はもうカー子姉ちゃんにべったりでした。

その背景には、
私の乳幼児期、うちはなんかちょっと大変やったらしいこともあると思うんですが。
突然発症したリウマチが急激に悪くなって半年で寝たきりになったお婆ちゃんの介護と、
さらに、お婆ちゃんがそれまで介護してた、
痴呆症(今は認知症と言うのか?)の大婆ちゃんと
痴呆プラス徘徊というコンボの大爺ちゃんの介護を、オカンが引き継ぐことになったんですね。
私と、二歳下の弟と、さらにその三歳下の弟と、乳幼児三人を育てながら、老人三人の自宅介護。
なんぼ若いから体力あるって言うても、相当きつかったやろうと思います。
私はその頃の家庭の中のことは断片的にしか覚えていませんが
「灰色の大地に真っ黒の太陽」っていうお絵かきをして保育園の先生の度肝を抜いていたらしい。

カー子姉ちゃんは
そんな、正直オカンがかまってられない長女の私を不憫に思ったのか
それとも、ツレ(オカン)が大変やからちょっとでもなんか助けてやりたいと思って
私の世話を引き受けようとしてくれたのか、
それとも単純に子どもが好きだったのか、それはわかりませんが
厄介な年寄りが「片付く」までの小さい頃は、私はしょっちゅうカー子姉ちゃんと遊んでいた。

でも、私が小学校に上がってから、カー子姉ちゃんはだんだんうちに来なくなって。
カー子姉ちゃんに会いたいなあ、遊びたいなあって思ってオカンに言うたりもしたんですが
オカンは「うーん。カー子も忙しいんちゃうかな」とか言うてなんか明らかに濁していた。
そうしてカー子姉ちゃんと会えなくなって、
私はカー子姉ちゃんの顔を次第に、というか全く思い出せなくなった。
そしてついには、私はカー子姉ちゃんという人自体を思い出さなくなってしまった。

そんな私がカー子姉ちゃんのことをなんか再び思い出したのは、
自分が子ども(いちご)を産んで、一年ほどしてからのことでした。
子どもの世話ってほんま大変でね、実の親でももうマジできつい時があって。
なのにカー子姉ちゃんはようもあんなにしょっちゅうしょっちゅう
実の娘でもない私の世話をしてくれたなあって、なんかとても嬉しく思って。

私「なあ、カー子姉ちゃんっていたやん?いつも私と遊んでくれてはった」
オカン「ああ、カー子な。優しいええ子なんやけど、ブサイクやったな~」
私「えっ…?」
オカン「えっ…?」
私「てか、カー子姉ちゃんってブサイクやったん?」
オカン「えっ?えっ?いや、あの……」
私「いや、よう遊んだんは覚えてるけど顔を全く覚えてないから、カー子姉ちゃんの写真見せてって言おうとして…」
オカン「……。」

オカンはなんか観念した様子で、カー子姉ちゃんと私の昔の写真を見せてくれた。
写真の中で、幼い頃の私がカー子姉ちゃんの膝に座って、
多分かなり若い頃のカー子姉ちゃんと「ほっぺたギュー」して笑っていた。

これを言うのは、色んなご意見があると思いますが
およそ20年の時を経てうっかり口を割ってしまったオカンが正直に、
「カー子は自分で、自分は一生結婚できひんと思うって言うててな…」
って暴露したんで、もうあえてはっきり言いますが、
カー子姉ちゃんはかなりのデブで、かなりのブスだったんですね。

いや、あの、カー子姉ちゃんをなんか庇うわけではないんですが
あの時代の20代前半の女性って、なんかもう今とは違うんですよ。
オカンのその頃の写真見ても、高校生に毛が生えたぐらいの幼さですし
私を含め、平成の20代とはなんかもう「細工(化粧の上手さ)」が全然違う。
当時は芸能人か化粧品関係の仕事してるやつしか目張りとか入れてなかったと思いますし。
なので、素が綺麗なやつはその素のままで、素がブサイクなやつは……

その素のままで。

オカン「でもな、カー子はホンマに心の優しい子やねん。ただ…その…こうやから、今まで自分に懐いてたあんたにしっかり物心がついたときに、ブサイクなカー子姉ちゃんと一緒に動物園とか行きたくない!って言われることを恐れてたんや」
私「そんなん……」


「言うわけないやん!」という自信は、私にはなかった。


何故なら、子どもはマジで残酷なほどに正直なので。


子どもが本当に好きで子どものことを本当によくわかっている、
ブサイクなカー子姉ちゃんならではの、なんか判断と決意だと私は思った。



オカンが、カー子姉ちゃんの勤め先を教えてくれましたが、
私は逆に会いには行けなかった。

何故なら。

またこんなん言うとまたなんかあれなんですが、
「大人になった私」はまあまあちょっとべっぴんになってしまったので
カー子姉ちゃんとは多分もう、今会うてもなんか距離が出来ると思ったんですよ。

私が会いに行ったら、
「りちちゃん、大きなったなー。べっぴんになったなー」
って、カー子姉ちゃんはそれは言うと思う。

でも、その時、

ブサイクでしかも、もう歳いってるカー子姉ちゃん は

美しく成長したりちちゃん(私)、
(しかも当たり前やけどそれは若い)と、今、再会することで
なんか内心、またちょっとへこむんじゃないかと思って。

なんで私がそう思ったかというと、カー子姉ちゃんはやはり、
オカンのツレでもあるけど、ごっつお姉さんな私のツレでもあると思っているからなんです。

カー子姉ちゃんと会うことは多分一生ないと思うけど
なんかそんな思い入れのある、ごっつお姉さんなツレ、なんです。


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  1. 2009/05/27(水) 01:12:53|
  2. ツレネタ

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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