どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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ふりたい

昨日夕方、区役所行った帰りがけに中学生のランニングに出くわしました。
あれ、時間帯的に部活ですかね。「学校の周り、何周走れ」みたいな。
夕方ちょっと冷えてきて、風の強い中、ジャージ姿の中学生らが走ってましたわ。
「頑張りや~」言うたら、チラ見して無視された。クソがきよ、返事をしろ。

まあでも、知らんおばはん(あくまでも彼・彼女らにとってはな!まだイケてるぞ!)に
いきなり声かけられたらそんなもんやわな~。
「ちょw 誰やねんwww」みたいなもんでしょう。

でも正直、私は走ってる子ども達に「頑張れ」とか言えるような人間ではないのです。
なぜなら、自分、頑張って走ってなかったからです。
自分が子どもの頃やりもしなかったことを、子どもにやれとは言われへん。
ともすれば、その辺から大人と子どもの信頼関係が崩れていきますからね。

ついでに言うと、子ども絡みの問題で机上の論理・理想ばっかり述べてる人ら。
あんたら、自分の子どもの宿題やら連絡帳、見てやったことあるか?
自分には子どもいません、言うなら、近所の子どもらの登下校にかち合った時、
「いってらっしゃい」「おかえり」言うてやってるか?
子どもに実際絡んでない外野がごちゃごちゃぬかすな!
子どもとトコトン関わってから「今の子どもは」だか何だか言え!
って、子どもらは思ってるかもよー。

話それましたが、そう「走ってなかった」一番の思い出話。

親に高校三年間の学費を出してもらっておきながら、
ぶっちゃけ私は丸三年間、授業ブッチ(サボり)し放題、ブチっていた。
毎年、学年末の通知表の欠課日数報告を見るたび、
「もう高校辞めて働けスカタン」と親は言いたかったやろう。
でも私も私なりに戦っていたのだよ、ギリギリのとこでな。
そんな満開授業ブチったことないわ、って人にはあのスリルはわからないだろう。
(いや、そんなもん全くわからんでよろしい)

春。 陽気はええし、気分もハイ♪   →カラオケでも行こか~
夏。 暑っつ~。もう溶ける。無理。   →ハニー(たまり場なってた喫茶店)行こか~
秋。 で、文化祭の時、告白したん?  →あの新しいパスタ屋でじっくりその話聞こか~
……そんなことばっかしやってきたツケが一気に返ってくる、冬。
全教科、出席単位数ギリギリ。進級危うし。
勉強できひんで試験落としたならまだしも(いや、試験もやばかったけど)
授業ブッチで遊んで日数足らんでダブる(留年)とかさすがにイタイやろ!!!

もう緊張しますよ~。
一日どころか、一時間たりとも休めへん。てか、一回の遅刻すら許されない。
同類のツレと励まし合いながら、熱40度近く出ようが吐きながらでも行かんならん。
本来、そういう時のために使うことを許されている「欠席日数」を
元気ハツラツな時に遊び倒して全部消化してしまってるわけやからね。
オカンに「あんたはアホ丸出しやな」と、ため息交じりに罵られても、返す言葉すらない。
ええ、アホ丸出しですよ…。一体なにを考えているのか。
しかも、何かで停学にでもなろうものなら完全にアウトやから、
もう「アレ」も「コレ」も細心の注意を払わねばならない。

教室で受ける授業はまだいいんですよ。寝てても出席になるわけですから。
問題は、体育の授業や。冬の寒空の下で行われる体育と言えば……マラソンどすな。
これを書くともう、わかる人にはどこの高校かバレバレなわけですが
うちの母校の冬の体育には恐怖のカリキュラムがあった。

その名も ふりたい十周。
 
京都府立体育館(略して、ふりたい)という、バカでかい体育館の外周りを十周走る。
それだけで授業時間が丸っぽ全部潰れて、
中にはチャイム鳴ってもまだ走り終わってない人がいるぐらい、
もうホンマ、アホみたいにデカいんですよ。その周りをぐるぐると延々、走り続ける。
そんなもんやってられるかー!ですよ。口の中、血の味がしてきますからね。

ああもう嫌やな~嫌やな~ってぼやきながらチンタラ走ってたら、
半周ちょっと走った裏手に、体育館二階に繋がる非常階段を見つけた。
スタート地点は角の向こう、先生からは完全に死角になっている。
ツレをそっと手招きし「おお!ええとこあるやん~」と一斉に階段を駆け上がり、
道端の自販機で買ったあったか~い缶コーヒーを飲んだ。
体育の出席は取りつつも、ふりたい十周ブッチに成功や。
たまに体育館の警備員みたいなおっちゃんがウロウロするから、一瞬声を殺したりして、
屋外で寒いけど手すりが風除けにはなるし、楽しい秘密の隠れ家だった。
ふと下を見下ろすと、クラスのみんなが白い息を吐きながら頑張って走っている。
…コーヒーの温もりと少しの罪悪感を共に分ち合ったあの友情を、私は今だ忘れない。

時計見ながら、そろそろええかな~?って頃、手すりから身を乗り出し、
下で、目も虚ろにフラフラなって走ってる(てかもう、脇腹押さえて歩いてる)
クラスメート達に、声をかける。
私 「ちょ、ごめ~ん!教えてー。今、何周目~?」
声にびっくりして辺りを見渡し、非常階段に潜んでる私達に気付くクラスメート。
友 「ええ~…り、りちら…せっこ~(ズルイ)そ…そんなとこ隠れ…(声にならん程ヘトヘト)」
私 「こーしい飲んでた。ぬくい(あったかい)で~。飲む?」
友 「いらんわ…!…い、今飲んだら吐く……こ、これで…ラスト…」
私 「ラスト?よう走ったな~えらいわ~。…ほなそろそろ降りよかな」

ヘトヘトヨレヨレなみんなの中にさりげなく混じり、ゴールインする。
ポイントで立ってた先生が、いぶかしそうに私達を見る。
先生「あんたら、おったか?(走ってたか?)」
私達「うん、いたよ」
先生「嘘やろ!あんたら回ってくるとこ見てへんで!今初めて顔見たで!」
私達「え~回ってたよ~。なあ?(と、口々に言いつつフェイドアウト)」

完璧や。地獄のふりたい十周の抜け道をついに攻略した。
味をしめた私達は毎回その作戦で、ふりたいを真面目に走らなかった。
次第に「十周丸ごとブッチは怖いけど、一~二周ぐらいごまかしたろ」っていう、
いわば、プチ・ふりたいブッチ組も寄ってきて、非常階段は秘かな賑わいを見せた。



ツケっていうのは絶対に返ってきます。
ふりたい十周の課程も終わって、学年末の終業式も間近っていうある日、
先生が、私達を廊下で捕まえて、さらりと言った。

先生あんたら明日、ふりたい十周
私達「ええーっ!なんでえ~???」

先生がおもむろに取り出した生徒名簿に、
ふりたい十周ちゃんと走ってたか、クラス全員の記録が全部残っていた。
先生は、ふりたい走って回ってくる生徒の顔見ながら、毎周チェックしていた。
そして私らのとこだけ毎回、記録が「①(一周目)」で止まっていた。

進級補習として、放課後にふりたい走らされた。
先生の目が光っているので、非常階段でふりたいブッチは当然不可能。
みんなが制服で下校していく中、ダッサイ「学校ジャージ」着て、ふりたい…。


そんな私が、頑張って走ってる子どもらに「頑張れ」と言えるでしょうか?
…言えへんな。それは言えへんよな。
頑張ってへんかった私に言われんでも、あの子ら頑張ってるもん、ちゃ~んと。

でもやっぱ、走ってる子ども見かけたら、つい声かけたくなるけどな。
「頑張りや~」って。
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  1. 2006/11/17(金) 00:21:19|
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京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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