どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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非道いフリ方・フラレ方・2

さて。 この続きです。

江波くんが放課後に指定してきた場所は、学校の近くの公衆電話の前でした。
その場所は下校する生徒の8割が通る場所で、
部活がなくてあるいはさぼって帰るやつらの目におもくそ晒されながら、
私は江波くんとなんか話をすることになった。

江波くん「二年の吉川って知ってる?」
私「知ってます」
江波くん「どう思う?」
私「どう思うって…。…怖いです」
江波くん「怖いかー」
私「はい」
江波くん「吉川のことで聞きたいことある?」
私「別にないですけど…。あ、ちょっと聞いたんですけど、吉川くんと江波くんは、ヒロシ(笑)とかトオル(笑)とか呼び合ってはるんですか?」
江波くん「呼び合ってへんよwww…まああいつは俺をトオルってなんか呼んでるけど…。他には?」
私「いえ、特にないです」
江波くん「そうか、わかった。じゃあ」

そうして江波くんは去っていった。


ていうか、逆に聞きたいのは

「今の会話で一体何がわかったのか?」


友達のために自分がひと肌脱いでやろうという江波くんの心意気はわかるが
残念ながら、江波くんのあのわけのわからない援護射撃?により
私の吉川くん本人への印象がより一層ダウンしてしまった。
応援団がいないやつも悲しいが、役立たずの応援団ならいないほうが多分マシだ。

そして私は部活のためにまた学校に戻り、その日の帰り道、
いつもなら私が利用する裏門のあたりで待ち伏せしている吉川くんがいなかったので
吉川くんの印象を聞いてきた江波くんから「なんか怖いって」みたいな早速の報告があって
そのことで吉川くんが諦めてくれたんだと思っていたら
なんのことはないその日は陸上部の練習が押していただけだったようで
下半分ジャージ姿で上に学ランを羽織った「お着替え中」の吉川くんが
全力疾走で私を追いかけてきたので私はそれに答えるように全力疾走で逃げた。
だが短距離走の選手の吉川くんの俊足を振り切ることはできず
「ちょっと待って!」と言われて肩をつかまれ、私は止められた。

吉川くん「江波と話した?」
私「ええ、はい…」
吉川くん「オレのこと怖いの?」
私「怖いです」
吉川くん「うわーショックやー。怖くないよ、オレ。(上着の裾をめくってジャージのズボンの腰の辺りを見せて)ほら、タックひとつしか入ってないし、って、あ、今ジャージやった。…えっとほら、な?(上着の裏を見せて)裏ボタンは変えてるけど、ほら、ウラに柄も入れてないし」

いわゆるヤンキー流制服改造に疎い人にはなんのこっちゃわからない話だと思うが
要は、吉川くんは
「僕は、そらちょっとは改造した制服を着ていますが、君が恐れているような不良ではありません」
ということを証明しようとしたのだが、
私が言うてる「怖い」はそういう「怖い」ではなく気持ち悪いという方面での怖さなのだが
吉川くんは「ショックやショックや」と言いながらも「怖い」と言われたことが何故か嬉しそうだった。

中二病おそるべし。

そして「そっか、オレが怖いか。…ごめんな」とか言われて私は解放され
まあかなり誤解があるにしろ多分これでなんか彼は諦めてくれるだろうと思っていたら
次の日の帰りにまた吉川くんが待ち伏せしていて、なんか手紙を渡してきた。

吉川くん「今読んで」
私「えっ。今ですか?ここ(道端)で???」
吉川くん「うん」

自分がしたためてきた手紙を相手に自分の目の前で今直ちに読ませ、
それについての相手の反応から自分も逃げることなく、それを全面的に見ていこうとする決意。
一ヶ月以上にも渡るストーキング行為をしていたヘタレと同一人物とは思えないぐらい
男らしいちゃ、まあ男らしい?行動に吉川くんは出たわけだが、
逆に今ここに書いてきた内容をしゃべって言うて伝えたらいいんちゃうん?と思ったが
私は吉川くんに言われた通り、吉川くんの目の前で手紙を黙読した。

なんかすごい手紙だった。
確かにこれを声にして言うにはだいぶ無理なブッ飛んだ内容だと思った。
もちろん全文を覚えてはいないが、記憶に根強くある部分だけでも紹介すると

「オレたち今日から付き合うんだ!互いにフリーじゃないんだぜ!」 とか書いてあった。
↑今日から?えっ、今日から???

「おまえのことはオレが守る。文句のあるやつは片っぱしからぶちのめす!」 とか書いてあった。
↑私「あのー、文句があるんですけど…」

「君が望むならオレはワルから足を洗うよ」 とか書いてあった。
↑近藤マッチの代表曲的なものがちょっと混ざってるってかパクってる。

「大切なオレのちびちゃん」 とか書いてあった。
↑チビで悪かったな。ナメんなよ。

「君を泣かせるかもしれないけど」 とか書いてあった。
↑いや、泣かないけどかなりの疲労困憊はすると思う…

「子どもを9人作って野球チームを作るんだぜ」 とか書いてあった。
↑9人産む想像しただけでお腹が痛くなる。


さすがだ、さすがはヒロシ(笑)だ。
逆に、本家の清水宏次郎を越えてくる、それはそれはもう ヒロシ(笑) だ。



ひとつだけ言いたいことは

彼の中には「編集推敲」という作業は全くなかったのだろうか。



今すぐこの場で返事をしろと強要するヒロシに、
私はその強烈な内容の手紙をビリビリに破り裂いて

「はい」

と、手の平に乗せてそれを返してあげた。


吉川くんは「うわwひでえw」とか言いながらまた何故かちょっと嬉しそうで
それからストーキング行為はやめたものの、
またすごい内容の手紙を書いてきては「今ここで読んで」行為がしばらく続いた。

「手厳しいぜベイビー。でもそれでこそオレが惚れた女だ」 とか書いてきたり
↑ドMなんですか?

「君が破いた手紙は空を舞っている。そしてオレは君を待っている」 とか書いてきたり
↑誰がちょっとうまいこと言えと。

「つらいことがあったらオレだけには言うんだぜ」 とか書いてきたり
↑この手紙を今読まされていることがつらい。



ただただ受身を余儀なくされてイラつくだけだったストーキング時期に比べると、
りっさんの笑いの鬼畜部分で言うと、
リアクションをしやすいアクションを起こすという手紙攻撃に切り替わったのは
正直ちょっとおもしろい感じにはなってきたのだが

ただやはり 「絶対無理」 なんで、

フラれて傷つくであろう吉川くんを、
どう必要以上に傷つけないようにうまくしていこうかと私は考えたんですね。


「なんか気持ち悪いし」

と言ってしまえば話は早いんですが
「気持ちが悪い」ってダイレクトに想い人に言われた時のダメージって多分強烈だと思うんですよ。
言われた側にしたら、今回のこの恋が成就しなかったこのことだけにのみならず
自分自身の存在意義まで問うてまうほどのダメージを与えるものになるかもと私は思ったんですね。

余談ですが、私は
「あんた気持ち悪い」をフリ言葉や別れ言葉として提出したことは今まで一度もないですしね。


ひとつだけ言いたいことは


好きになる側も必死なら、それを振り切る側も必死なんだ




話は戻って。

私は最終、当時憧れていた、いわば番長格の三年生男子の名前を出して
「滝本さん(仮名)のことが好きなので」と言って吉川くんのことをお断りしました。

吉川くんは
「滝本さんかー。滝本さんには勝ち目ないな…。オレも滝本さんには憧れてるしなー」
と言って、身を引いてくれました。


先輩>>>越えられない壁>>>女


先輩に惚れている女には、自分には無理という壁。


ザ・ヤンキー縦社会。 


今は先輩に憧れてる女をも平気で寝取る時代なんかもしれないですけど
当時はそのへん「ガチガチ」だったんで、
ビーバップノイローゼの吉川くんにはあれは効果テキメンで、なおかつ、
必要以上に彼自身を傷つけない、当時の私の考える最善の策だったと自負しています。
今やったらそれこそ、自分を落としていく方向でもっと上手にやれたやろけど、
あの頃の私にはそれが精一杯の策だったんですよね。


「滝本さんをいつか越えるぜ」とか、吉川くん、言うてました。

スーパーポジティブ。なんか頑張ってください…。


まとめ。


私が思うに、

自分が非道いフリ方をしたくないなら相手に非道いフラレ方をさせるしかないし
相手に非道いフラレ方をさせたくないなら自分が非道いフリ方をするしかないし


とどのつまり、叶わぬ恋の終わりはどのみち非道いものだ。


自然消滅で恋が終わったならむしろラッキーと思うべきぐらい、恋の終わりは非道いもの。



おまえらこれ、中間試験に出るからね。
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  1. 2009/07/06(月) 02:37:36|
  2. 思い出のネタ(学生編)

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りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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