どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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シバいたったらええねん!・2

さて。 この 続きです。

なんかそんなふうにクラスがめちゃくちゃやった中での、美術の授業で。
担当はもちろん、「美術専攻」の、うちの担任のゴミ岡、もとい、○岡先生で。

なんか課題が粘土やったか何やったか忘れたけど、なんかそんな「作り物」やってね。
いつもいつも騒がしい私ら生徒ですが、その日はわりと静かに集中してやってたんですよ。

物作るのって、なんかちょっと遊び感覚っていうかで、楽しいじゃないですか。
少なくとも、「教則本をただ読んでるだけ」みたいな、
全然おもろない授業を展開してくる先生らの授業をずっと聞いてるよりは、全然楽しい。

「ここ、ヘンじゃない?」とか「あ~あかんできひん!ちょっと手伝ってーや」とか、
なんかそんな、手を動かしながらの多少の雑談も許されてるし、
途中で流しに手を洗いに行くとかの立ち歩きも自由やったし。

そうしてヤンチャな私らが大人しく美術の課題に取り組んでいるので、
ゴミ岡…もとい、「○岡先生」もちょっと嬉しそうだった。

一人ひとりの作業を見て廻りながら
「おっ。うまいやないか」とか「もうちょっとこうしたほうがいいかな」とか
なんかそんな声かけとかも積極的にしてはった。

そんな中、ゴミ岡がなんか資料だか道具だか取ってくるとか言うて、
美術室から扉一枚で続いてる美術準備室に入って行ったんですよ。

そしたら。

なんかイタズラ心に火がついたのか、あるヤンチャな男の子が、
美術室側から準備室の扉に鍵をかけて、ゴミ岡を閉めだしよったんです。

「ゴミ岡怒りよんでw」「しーっ。すぐ開けるってw」「でもちょっとおもろいw」とか言うてたら、
閉めだされたことに気付いたゴミ岡が準備室から扉をドンドンと叩いて
「こらっ。そっちから鍵閉めたやろ!開けなさいっ!」と言ったのでみんな笑った。

そしたらゴミ岡…いや、○岡先生は、
扉に付いている、両目がなんとか出るかな?ぐらいのごく小さな透明の小窓から
目ではなく、何故かチョビヒゲの生えた口元をクローズアップさせて
「こらっ!早よ開けろっ!」と言ったので、美術室側の私らは大爆笑した。

ちょっと想像してみてください。
扉の小窓にチョビヒゲの生えた口だけが見えて、その口が「こらっ!早よ開けろっ!」と動く。
こっちから見たら、なんか扉がしゃべってるみたいでごっつおもろかったんですよ。

ウケたことがよほど嬉しかったのか、ゴミ岡は何回もそれを繰り返し
私らはそのたびに腹を抱えてごっつ笑った。

「wwwもう開けたろwwゴミ岡、なんかみじめすぎるww」
「哀れやwwあの口見てたらかわいそうなってきたwww」
「wwwwwwわかった、開けるwww」 と、その男の子が鍵を開けようとしたら
廊下側にある準備室のもう一個の扉(出入り口)が開く音がした。

多分ゴミ岡は、
「そや。一回この準備室を出て、美術室の正規の出入り口から入ったらええんや」
ってことに、なんか気付いたのだろう。

と、なると、またクソガキどもはイタズラ心に火がついてしまい、
美術室の出入り口のそばにいる別のヤンチャ坊主が、出入り口の鍵を急いで閉めた。

こうして二つの扉を閉め切り、それはちょうど、
私らが、物理的に、「美術室に立てこもった」という状態になった。

ゴミ岡は「あっこら!こっちも閉めたな!?もうほんま開けなさい」とか言っていたが
終了のチャイム鳴るまでほっといたろか、とか言うて、うちらはそのまま作業に戻った。
ちなみに、美術室の出入り口の鍵は、美術室内のゴミ岡の教卓の上にあるので、
内側からかけたその鍵を、外に放り出されたゴミ岡には今、もう絶対に開けられないのだ。

そしたら、「何かあったんですか?」っていう声がして、
出入り口の窓からそーっと廊下を見たら、
なんか巡回してた教頭先生がこちらのほうに歩いてきた。
ゴミ岡こと、○岡先生が「生徒に閉め出された」と説明すると、教頭先生は怒って、
「職員室にある美術室のスペアキーを持ってきます」と言って走って行った。

「ちょーまずいんちゃうん、教頭にバレたでw」
「っていうか教頭どうでもええけど、教頭が急いで職員室に戻るってことは…」
「職員室の手前にある用務員室に、たけじまがもしも、おったら…」
「教頭先生、そんな走ってなんかあったんですか?…ってなって…」

「たけじまさんがここに来る!!!」

「たけじまさん来たらマジでやばいって!全員校庭に吊るされる!もう開けようって!」
「そや、教頭先生が戻ってくる前にもう開けよう!絶対そのほうがいい!」とか言うてモメてたら
多分教頭先生の足音と思われる、「カツカツ」という革靴の音と、
「ぺターン、ぺターン…」という、あの、聞いただけで凍りつきそうな雪駄の音が聞こえてきた。

あかん、もう絶対(たけじまに)ばれた。と思った瞬間、

ガッシャーン!

という音がして美術室の出入り口の扉の窓ガラスが割れた。
どうも、たけじまさんが木刀で叩いて、美術室の出入り口の扉の窓ガラス割ったみたいだ。
割れたガラスの向こうからたけじまが鬼の形相で睨みながら言った。

「ここを、開けろ」

全員硬直して固まっていると、さらにたけじまさんが

「開けへんねんたらわしが開けるど!!!」 

と怒鳴ったので、出入り口近くのやつが腰抜けそうになりながら鍵を開けた。


後から聞いた話では、教頭先生が職員室に戻る途中で偶然たけじまさんに遭遇し
事情を話すとたけじまさんはたいそうご立腹なされ、
「ガラスを割って(そこから手を入れて)鍵を開ける」と仰られたらしい。
っていうか普通にスペアキーで開けはったらよろしいやん…。
でも、きっとそれはたけじまさんにしたら違うのだ。それではあかんのだ。
ガッシャーンやったることが「おまえらナメとったらほんまいてまうど」という、
クソガキに対して効果覿面な、それは指導方針なのだ。

「そんなもんしばいたったらええねん!」 ですね。


自分らから鍵を開けた私らに対して、たけじまは片っ端からどつき回すことはしなかった。
ただ、黙ってごっつ私らのことをずっと睨んでいたので、
私らは次の瞬間にもたけじまさんが「大暴れ」するかもしれないと怯えていた。

そしたら。

たけじまの背後から、ゴミ岡こと○岡先生がぬっと出てきてこう言った。

「おまえら、こんなことしてただで済むと思うなよ」


な に そ れ ?


いや、あの、今やったら色々考えると思うんです、大人になった今なら。

例えば、
「学年一の問題のクラス」の担任であるゴミ岡こと○岡先生は普段からこう、
校長先生や教頭先生に「しっかりしてくださいよ」的な叱責を受けていて
今こうして教頭先生がおる中で、なんかばしっと言うところも見せなあかんのかもとか。
或いは、
自分がここで先になんかガチコーンと言わへんかったら、
怒り心頭のたけじま氏が僕の大事な生徒をボッコボコにシバき倒すかもしれへんから
僕のクラスの生徒を守るためにとゴミ岡はあえてハッタリ言うたんかもとか。

でも、中学二年生やったうちら子どもは、単純にこう思ったんです。

「偉い人とヤ○ザがバックについてるからって、なんえ偉そうに」
「自分だって準備室の小窓からチョビヒゲ出して楽しんでたくせに」



教頭先生とたけじまさんがいなくなってから、ゴミ岡は
「みんなでもう一回、このクラスのことについて一から話し合いをしようか」
とか色々言うてたけど、
私らにしたらもう完全になんか気持ちが冷めきってしまったので
「ハア?なんかゴミ岡、おまえほんましょぼいわ。マジで引くわ。ほんまもうええし。寒いし」
って、なんかもうゴミ岡に対して、完全にそうなってしまったんですよね。

それから、うちのクラスは逆にちょっと静かになりました。

それまでは、担任のゴミ岡に対して、
「寄ってくんなや!w」とか、「しゃべりかけんな、うっとしいんじゃ!w」とか言いながらも
まだ、「なんらかの絡み」が、ゴミ岡と私ら生徒の間に、なんか「まだ」あった。
でももうその事件から、逆にそれすらも全くしなくなって、
「(ゴミ岡こと、○岡先生)完全無視」って、なんかなってしまったんですよ。

「あいつ(ゴミ岡)をイジっても何の笑いも生まれへんで。ほんましょうもないやつやで」って、
学活(HR)も、ごっついことそれは逆に静か~~になりましたからね。

ゴミ岡がなんかしゃべってることなんかは、全部、流れていくBGM.に過ぎない。
HR終わりのチャイムがいつ鳴るか、誰もがそれしか聞いてない。
チャイムが鳴ったらもう、ゴミ岡の話の途中でも、みんな一斉に帰る、出ていく、みたいな。


そんなある日の放課後、
私は部活に行く途中に教室に忘れ物をしたことを思い出して
部活の仲間に「ごめん、先行ってて」言うて、教室に戻ったんですね。
そしたら、誰もいない教室でゴミ岡が教壇の前に立って泣いてるのを見てしまった。

それはさめざめと泣くという感じでなくて、何かが悔しくて泣いてはるような感じだった。
だから、「先生泣いてはる。かわいそうに」とは私は思わなかった。
逆に、「大人になったら、こうしてどんなにしんどくてもなんか頑張らんとあかんねんや」と、
なんかそう思った。


でも、そのしばらく後。


ゴミ岡は、大人のくせになんかやっぱ頑張れなかったみたいで、だんだん学校に来なくなって
夏休み前ぐらいに、
「(半ばフェイドアウトしたような形で)学校をお辞めになられました」
ということを、学年主任の先生から、なんか聞いた。

「え、ゴミ岡辞めよったん?wやっぱ結局ヘタレやったんやな、あいつは最後までゴミやなwww」

って、私らは笑ってたけど、内心がっかりもした。

正直、ごっつ消化不良でした。
ヘタレのゴミ岡が真っ向勝負を嫌うから、全然ちゃんと言いたいことを言い合ってなかったから。

なんか逆に、私らがゴミ岡こと○岡先生から置いてきぼりを食らったような気もした。


続く
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  1. 2009/09/18(金) 01:38:53|
  2. 思い出のネタ(学生編)

プロフィール

りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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