どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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早退騒動・3

さて、 この 続き。

そうして、私は早退させてもらえることになり、店長から、
「体調のこともやけど、どのみち明日は暴風警報が出たら子どもさんのこともあるし(学校・保育園が休業になるので、五年生のいちごはともかく保育園年長組のももを家に置いて仕事には来れない)色んな意味で無理をしないで、ゆっくり休んで元気になってまた頑張ってください」
と、半泣きになるような優しい言葉をかけられて、また胸がキューンとなり、
ユウスケを筆頭に、仲間のみんなからいただいたこのオフを有効活用すべく、
もう絶対今晩中に熱を下げてやると意気込んで、私は葛根湯と生姜湯(注*)を買って帰った。

(注*)
私は主に西洋医学の薬について持病の薬との飲み合わせ等等で制限があり、さらに、
いわゆる抗生物質を投与することを医者からお勧めされてないので、風邪薬の類はほぼ飲めない。
よって、以前、うちの薬剤師さんから
「りちさんが熱出したり、肩やら腰やら関節やらが痛くなった時に飲める漢方薬」
として指南を受けたのが葛根湯と生姜湯のコンビなのである。


強く引き寄せると書いて「強引」なユウスケと、
抱きしめて擁護すると書いて「抱擁」な店長の間で揺れる
乙女なりっさんのこの恋煩い(=胸の痛み)が
単なる「病状」であることを認識するまでさほど時間はかからなかった。
家に帰って熱を計ったら普通に38度越えていて、頭と体の感覚が麻痺してきた。
肺の辺りでからんだ痰を外に出すべく咳をするたび、胸の「キューン」も増していく。


志村!それ、「風邪」!!!



もう一刻も早く、唯一の武器である葛根湯らを飲んで寝てしまいたかったが
そういえば台風が接近しているらしいということを思い出して、
強風でハンガー等が飛んで行かないようにベランダの物干し場近辺のものを全部撤去し、
玄関前(マンションの外廊下)に置いている傘やいちごの一輪車などを片付けた。

さて。

ここで一番の問題に私はぶち当たった。
保育園に行っているもものことである。

本来ならば、親が仕事等で保育ができない状態にあるから園に預けているのであって
親が仕事を早退してきて自宅にいるのならばそれは迎えに行くのが筋なのである。

でも。

我が家の「チビっ子ママ」であるいちごとセットの時ならともかく、
ももだけが単品で家にいると、「ママ」の私は風邪だろうがなんだろうが寝てられない。

何故ならば、
「ママ~。あやとりの糸がもつれちゃいました!」 とか
「ママはオレンジと赤とどっちが好きー?ももちゃんはピンクが好きやねんー♪」 とか
「ママ、ママ!ももちゃん今からそくてんするから見ててや!」 とか
なんだかんだで叩き起こされてしまうのだ。

かといって、
「もも。ママはお風邪でしんどいからちょっと寝るね。ごめんやけど静かに遊んどいてくれる?」
などと言おうものなら、聞き分けのいいももは
「うんわかった!ママ、早くお風邪治してね。ももちゃん、静か~~にしてるからね!」
などと言い、
(そっか、ママはお風邪やから静かにしないと!)とか思って
一人で静かに遊んでる最中にたまたま見つけた高い棚の上にあるクッキーの缶を、
逆に、静か~~~に、一人で、どっかから持って来た踏み台に乗って取ろうとして


ドンガラガッシャーン!!!


「ママ~!棚の上のものがぜんぶ落ちちゃいました、ごめんなさい。そして缶の中身も空っぽでしたw」 

みたいなことになってしまうのだ。


だが、折りしも時は台風急接近中。
今夜未明にも和歌山辺りに上陸すると言われているそれにより
ここ、京都も夜に向けてますますこの雨風が強くなっていくことだろう。
そして私の体にしても、
熱の出始めは往々にして陽が落ちるごとに熱が上がっていくことが多いので
それらから考えられることとして、
今、この数時間は仮に安静に寝れたとしても、私の育児はなお続く。
よって、今よりもっと熱が上がってもっとしんどくなってから、
大雨の中を傘さしてチャリで保育園までももを迎えに行くことになるなら
もういっそ今のうちに迎えに行っておこう。そのうち、いちごも学校から帰ってくるだろう。
台風が近づいているので、放課後の陸上の練習は恐らく中止になるはずだ。

そうして私は、万が一私が起き上がれなくなった時の、いちごともものライフラインとして
その日、昼までで仕事を終わって自宅にいるであろう彼氏さんに、
「仕事中に具合が悪くなったので早退しました」という旨のメールをした。
こうしておけば、もし私と全く連絡が取れなくなった場合でも

「なんだよ。またメール返してこないし電話にも出ないよ、この女w」

といった、いわゆる普段の恋愛不精ではなく、
最悪、私が万が一のことになった場合、

「今、音信不通ということは、もうかなり具合が悪いのかも?」
「=いちごとももは、今、どうしてるんだ?」


と、何か想像を働かせて、
携帯が繋がらないなら、自宅電話(いちごが出る)にかけてくれるやもしれないと思って。



話戻って。


「というわけで今から迎えに行きます」と保育園に電話して、ももを迎えに行ったら
普段は「閉園ギリギリの一番最後の一人のお迎え」なので油断していたであろうももは
お昼寝の最中に突然起こされ、完全に寝ぼけ眼で「まさかの早迎え」を喜んでくれなかった。
だが、帰る最中にだんだん目が覚めてきたらしく
「よーっし!お家に帰ったらももちゃん、ママとレストランごっこするぞーっ!」とか
なんか異常にテンションが上がりだしたので、
私はただただ、いちごが一刻も早く学校から帰ってきてくれることだけを願ってチャリを漕いだ。


そうしてももを連れて帰ってきてからのことはあまり覚えていない。
「お願いやからちょっと寝かせてな」とか多分言って、
私は葛根湯やらを飲んで、風邪と戦うために体温を上げるべく布団をかぶって寝ただろうと思う。


寝ながら、子どもの頃の夢を見ました。

小四の時に突然、半年間入院したオカンが退院してきた日のこと。
今日オカンが退院できることは朝オトンから聞いていたので、学校から走って帰ってきたら、
下の弟がオカンの膝を占領していて、上の弟がオカンの背中を占領していたので
私は行く場所がなかったのと、四年生にもなってオカンに甘えるとか照れくさいので
なんか斜に構えながら「退院できてよかったよね」ぐらいのスタンスでいた。
そしたらオカンが
「りち、今日は何が食べたい?お母さんの入院中、りちがきっと一番頑張ってくれたやろから今日はお母さん、りちの一番食べたいものを作るわ」
と言った。
私はとりあえず「ハンバーグ」と答えたけど、実はお茶漬けでもなんでも良かったんですよ。
今日からずっとまたこの家にオカンがいてくれるなら、もうそれだけで良かった。
ただまあ、その後もやっぱオカンはちょいちょい入院してたんですけどね。

そんな夢を見て泣きながら目が覚めたら、時間はもう夕方の6時を回っていて
彼氏さんが晩ご飯の仕度をしながら、帰ってきたいちごの宿題を見ていて、
ももは寝てる私の横で塗り絵か何かをしていた。


そうしてその日は、ご飯の仕度から後片付けから洗濯からももをお風呂に入れることから
全部全部彼氏さんがしてくれた。してくれた、っていうか、
私が床に伏せてまた次に目が覚めるごとにどんどんそれらが完遂されていたので
「もしかしたら、父親(が風邪で寝込む時)ってこんな感じなんかな」と、ふと思った。


そうして迎えた翌朝。


台風は進路を変えて近畿には直撃せず東海地方に行ったが
朝7時の時点で暴風警報が出ていたので保育園と学校は休みになった。
ということはどのみち私は仕事を休まなければいけないのだが、
それはそれとして、私自身の戦いはどうなんだろうと思って熱を計ったら38度5分を越えていた。


なんでなんだぜ???


ちょっと待ってくれよ昨日早退した時よりも熱上がってるやん!
あんなに寝たのに。
あんなに(ご飯の仕度も片付けも子どもの宿題見るのも風呂も全部全部放棄して)寝たのに!!!


ほどなくして暴風警報が解除され、
事前に学校から連絡があったマニュアルに沿って、いちごは3校時から登校することになった。
同じくももの保育園でも、警報解除の後、
職員が随時来て受け入れ準備にあたるので一時間後から保育可能となったが
それよりも何よりも私は、
ああして昨日早退させてもらったにも関わらず風邪を治せなかったことについて
店長にどう報告しようとそればっかり考えて、答えが見つからないまま、とにかく店に電話した。
そしたら、のっけから店長が出た。


私「おはようございます。りちです。すみません、熱が昨日より上がってしまって。…38度越えてしまいました」
店長「あらら(←何故かちょっと笑ってる)」
私「本当に申し訳ございませんが、今日も休ませてもらっていいでしょうか?」
店長「何も考えんと、ゆっくり休んでください」
私「ほんますんません!本当に申し訳ございません!(今日シフトの)皆さんにも宜しくお伝えください…」
店長「わっかりました~!了解っす、お疲れさまです!(←何故かいきなりハイテンション)」
私「(釣られてちょっと笑う)申し訳ございません。失礼致します」
店長「ういーっすw」


その日のことはもうほんま、ますます全然覚えてません。
彼氏さんが泊まりこんでくれたことだけ、なんとなく覚えてる。


そうしてさらにその翌日。


台風一過の空の下、とりあえず熱が36度後半まで下がったんで、私は仕事に行きました。
治癒率的には70%ぐらいの感じだったと思います。

あとは、行ったら何とかやれるという自分なりの自信と、
その日はローテーションが私を含めてギリの「三人回し」だったことと、
ただでさえ、子持ちの私は子どもの病気とかで突然休んでしまう可能性が高いので、
自分の病気でこれ以上休むとかあかんやろっていう思いと、
生活面(経済面=来月の給料)を考えると、今日はもう休めない。(←社会の底辺は、今ここ)


そうして行ったら。


またこないだ(早退の日)と同じ状況になった。


ま~~~、来るわ来るわの客の数。
開店から丸2時間、客が一切一瞬たりとも全く途切れない。
息つく間もなくずっとずーっと、ず~~~っと、
「お会計マニュアルトーク」と
「常連さん向けのコミュニケーショントーク」をしゃべりっぱなしで
終には喉が枯れてきて、声がかすれてまともに出なくなる。
開店からここまでの売り上げは、普段の二倍。



病み上がり初日には、ぶっちゃけ過酷でしたが、逆に、


これが私の生きる道。



二日前に私が早退していく様を一部始終見ていた社員のYさんが、その日は13時からの出勤で、
私が朝からずっとレジに立っているのを見て「お体はもう大丈夫なんですか?」と言った。

私「その節はほんますんませんでした。概ね大丈夫です。あとはもう逆にお客さんにパワーを貰っていこうと思ってますよw…接客業って、その辺がなんかいいですよねー。お客さんの顔が見たらなんか元気になる、むしろならざるを得ない!みたいなとこあるじゃないですか?」
Yさん「(涙目)ですよね…」
私「こう、持ちつ持たれつ的なね。休んだおまえが言うなやって話ですけどw目の前にお客さんがいる仕事って、逆に生かされてるとこもあるなあって思って」
Yさん「はい(涙目)…ですよねw」


てな感じで、りっさんは職場に復帰しました。



ひとつだけ言いたいことは



ユウスケ、ありがとう。





(涙目)Yさんのこと。


Yさん、最近、恋が終わったそうです。


職場では一切プライベートなことは話さなかったYさんとバックルームでたまたま二人きりになった時、
「りちさん。りちさんはいつも明るいけど、自分が本当に落ち込んだ時、どう解消してはるんですか?」
って、突然聞かれて、私は
「それは落ち込んだことのその内容にもよるけど…。てかそもそも私は本当に落ち込むことがないしねwそれはそれ、これはこれ、としてやっていくからなー。…自分が本当に落ち込んだ時なー。…あ、自分が一番イイ感じになれるとこに自分を持っていくかな?w例えば、私は踊る大捜査線が好きなんですよね。もうキチガイ的に。室井と青島の関係や絆がめっちゃ好きなんですよ。だから、自分が凹んだ時は踊る~のビデオをもう延々と延々と観て、それに感動した初心のとこまで自分で自分を上げていきますね」
と答えた。


そう答えた後に、「実は、最近恋を無くしたんです…」という話を聞いて、
逆に私は、「たかが恋を無くしただけで?(その落ち込み?)」と、正直思った。
Yさんは二年目の社員さんだが、全国区で同期成績上位の社員さんで
ごっつ仕事ができる人なので、その辺のメリハリもできる人だと思っていたので意外だった。


無いなー。

恋を失ったことが自分の人生にとってそんなに大きく響くことって、今も昔も、無いなー。


ただ、Yさんまだ若いから、まだ24,25やから、
仕事中にもふと、彼氏のこと考えるなんて、なんか微笑ましくて可愛いとも思った。
逆に普通の、24,25才の普通の女の子なんだなーとも、思った。


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  1. 2009/10/14(水) 01:30:41|
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プロフィール

りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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