どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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それは、「あき」まへん!

さて。

先日、私は ある記事 の中で、

(子どもは)常識を逸脱するようなことを平気でする。


と、書きました。

ただ、それに関してはいわゆる「幼少期の子ども」に重点を置いたつもりであり
今のうちの家庭で言うと、「ももレベルの話」で考える中でそう表現しました。

だが。


この度、我が家のしっかり者のチビっ子ママこと、いちご(上の娘・10才・小学五年生)が、
まさか、まさかの、常識を逸脱する事件を起こしやがりました。
もうね、いちごに関しては完全に油断していましたから、開いた口が塞がりませんでした。
子育てって、もうなんてこう次から次へと問題が起こるものなのかと、改めて思いました。


正確に言うと、それは10月20日火曜日の夕方18時過ぎのこと。
その日、私はいつものように17時の終業時間まで精力的にがっつり働き、
仕事を終えた後、同僚と休憩室で軽いトークなどをして笑って家路に着き、
家でタバコを一服だけしてからダッシュでもも(下の娘・5才・保育園年長組)のお迎えに走った。
その道中で、陸上の練習を終えて、友達らと下校するいちごと出会い、

いちご「ママー」
私「おう!おかえり!今からママ、もものお迎えに行くから」
いちご「うん」
私「宿題しときや」
いちご「わかってるよw」

という会話を交わした。
それは全然、もう全然いつも通りの日常だった。


「今日一日の報告」をかいつまんで、いや、むしろ、かいつまみすぎて
なんのこっちゃさっぱりわからん話を繰り広げるももをチャリの後ろに乗せて

(このまま買い物行ってもええんやけど、いちごが帰ってきてるから、一旦ももと、この保育園の持ち帰り荷物を家に置いてから、一人で出直すか…。てか、今カバンも財布も持ってないわ。家に置いてきてるわ。よし、やっぱ一旦家に帰ろう)

とか思って、その日はお迎え続きの買い物をしないで、まっすぐ家に帰った。


ほんなら。

とうに家に帰っているはずのいちごが、マンションの外廊下にいた。
いちごは外廊下の隅に置いているエアコンの室外機の上に宿題らしきプリントを広げて勉強をしていた。

私「???……あんた、こんなとこで何してんの?」
いちご「宿題してんの」
私「そら見たらわかるけど。てか家入れよwこんなとこにいたら寒いやろ」
いちご「今日な、学校に鍵持っていくの忘れてんー」
私「あ、そうなん?てか、ほなどうやって(エントランスのオートロック解除してここまで)入ったん?」
いちご「鍵忘れたって気付いて、下でママを待ってたら、隣のお兄さんがちょうど出かけはる時に会って、おかえりーって言うて中に入れてくれはったん」
私「そうかー。それはラッキーやったなw」

と言いつつ、私は自宅の鍵穴に自宅の鍵を差した。


だが、鍵が鍵穴に差さらない。


アハハ♪りっさんなんだか大失敗♪
彼氏さん家の合鍵と間違えて差しちゃったんだな♪(←もも風のん気ポジティブ)

と無理やり思って今差したその鍵を再度確認したらそれは寸分の狂いもなく「りっさん家の鍵」だった。


なんじゃこりゃー!? (←演技指導・松田優作氏)



これから。


いちごに、宿題しながらで悪いけどもものことをちょっと見ててなーママ買い物行ってくるわとお願いして、ももが持って帰ってきた保育園のお着替え類を洗濯機にかけてる間にパッと買い物に行って帰ってきてすぐさまご飯の用意をし、しながら、その最中にちょうど終わる洗濯物を干して、終わったら風呂掃除をして、ご飯の最後の仕上げをする。その頃にはいちごの宿題が終わるだろうから、出来たての温かいうちにいちごとももにご飯を食べさせて、食べたものを片付けてる間に風呂にお湯を張って、お湯が張れたら先にいちごをお風呂に入らせて、ももは私が入れて、上がったら髪を乾かして歯を磨かせて明日の用意をそれぞれさせて、「りち家子どもの基本就寝時刻」の21時までには寝かせる。それが出来ない場合でも、明日の子どもらの学校保育園での生活に支障がないように、遅くとも22時までには必ず子どもを寝かせる。

という一連の親の仕事が切羽詰って控えているのにも関わらず、鍵が何故か鍵穴に全く差さらない。

そのことについて、私自身の何か落ち度や鍵の変形等の問題はまるで見当たらないのに、
この鍵穴にこの世で唯一フィットするはずのこの鍵がなんかわからんけど今差さらないという、
自分の常識をもう遥かに逸脱するそのハプニングに見舞われた私は軽くパニックになった。
そんな軽くパニック中の私を、呆然かつ若干バツ悪そうに見ている背後のその視線に私は気付いた。

私「あんた。もしかして…なんか、した?」
いちご「今日、学校に鍵持って行くん忘れてん」
私「うん、それはさっきも聞きました。…で?」
いちご「で……。もしかしたら、頑張ったら開くかな?って思って…」
私「って思って、何を頑張った?」
いちご「そこにあったやつを小さく割って鍵を開けようとしたら、落ちて中に入ってしまった」

いちごの指差す廊下の手摺りの上には、
雨風で朽ちた手摺りの装飾のプラスチック片が散らばっていた。


私「こんなもんで開くわけがないやろ!」
いちご「もしかしたら開くかな?って思ったんやもん!」
私「それで開くなら鍵なんかいらんわ!!!」 


ブーたれるいちごに、
「なあ、さっきママがもものお迎えに行く途中で、いちごとすれ違ったやん?だからもうじきママが帰ってくるのは予想できたやろ?いつも通りのことやんか。なのになんでママが帰ってくるまで待たれへんかったんや?」
と聞くと、いちごは
「鍵を忘れたのは自分のミスやから、自分でなんとかして鍵を開けないといけないと思った」
と言った。

いちごは、わりと物事を物理的に考えるやつなんですよね。
よって、普段からいわゆる「無謀な挑戦」には手を出さないのだが、


どうやら私はいちごを甘く見ていたらしい。



今開かないこの鍵穴に、なんかプラスチック的なものが詰まっていることがもうわかったので
私は、本日夕方に仕事を終えて自宅にいるはずの、近所に住む彼氏さんに電話をし、
「そういうわけなので何かヘアピン的な先の尖った細いものを持ってきてほしい。いちごが詰めたであろうプラスチック片を掻きだしてみる」と言うと、彼は
「それで取り出せたら逆に鍵の開錠屋はいらないと思うけど…」と、
先ほど私がいちごに言ったことと同じようなことを言いつつ、クリップを持って急いで来てくれた。
しばらく彼氏さんと二人でプラスチック救出活動に勤しんだが当然全然無理だった。
彼は出がけに調べてきたという鍵の開錠業者の電話番号を提示しながら
「もうこうなったらやっぱ本職に頼むしかないよ」と言ったが、
開錠だけで済んだらいいが、更に鍵の差し替えなんてことになったら大家さんの許可がいるので
カバンも財布も家の中にある中、まさになけなしのアイテムである携帯電話の登録から
賃貸管理会社の電話番号をひっぱり出して、先に管理会社にこの事情を説明し、
それから、鍵の救○車に電話をしたら、その救急隊員は20分ぐらいで飛んで来てくれて、
一時間以上もの間、家主である私たちを外に放置していた、その問題の「開かない鍵」を
見たこともない不思議な道具をちょちょいと使って、なんとものの2分程度で開けてくれた。

「鍵を変えないといけないかどうかはバラしてみないとわからないのでこれをお借りします」
と言って、土台ごとごっそり外した鍵穴を持って車に戻った隊員がまた20分ぐらいして戻ってきて
「中でバラバラになっていたプラスチック片を全部取り除くことができたので鍵の差し替えは必要ないですね」
と言って、また土台ごと元通りに収めてくれた。
こうして、事件発生から2時間後ようやくこの事件は解決した。

かのように思われたが、実際まだ解決しなかった。


請求金額  14,700円也


あさっての休みに銀行に行こうと思っていたので財布の中には2,000円しかなかった。
っていうか、「志村、給料日前!!!」
泣く泣く彼氏さんにお金を借りて代金を支払うと、隊員はそれを受け取りつつ
「子どもさんにくれぐれもよく注意しておいてくださいよ」と、私を叱りつけた。
てか、逆に客やのに。

そういえばこういうレスキュー系の職人って、客にお金貰って「ありがとうございます」って言わないよな。
自分らみたいな商売がこの世から無くなるのが一番幸せって、ある意味そう思ってはるんかもわからんね。
と彼氏さんに言ったら、
今はその現場を離れているが、本来は発達障害のある子どもたちの支援サポートを本業とする彼は
「あー。うん、きっとそうだね。なんか少しわかる気がするな…」と言っていた。

私「っていうか一番わからんのが、なんで五年生にもなっていちごはあんなことをしたんやろう?」
彼「んー、逆に五年生だから、じゃない?…例えばももだったら、りちが帰ってくるまでただじっと待ってたと思うよ。それだけいちごが成長したってことだと思うよ」
私「そうかー…。なるほどね。…しかし高い授業料やったなー」
彼「そうだねw」

と、そんな感傷に長々とふけっている場合ではなく
この2時間のロスタイムを埋めるべく、私は馬車馬のように家事を働いた。
私が熱で寝込んだ時にこの家庭と子どもらを丸投げされたことがあり、
「りち家の暮らしのリズム」についてよく把握している彼氏さんは
私が何も言わなくても率先して家事育児協力に勤しんでくれて、
彼氏さんがももをお風呂に入れて寝る準備をさせてくれてやっと一日が終わった時、
時計の針は22時を回っていた。

「今日はなんかバタバタさせてしまったし、湯冷めしてもいけないから泊まっていけば」
と私は言った。

私たちは常日頃、
「平日は会ったり泊まりあったりしないで、自分のやるべきことをお互い頑張ろう」
という約束をしているのだが、今日のケースは特異なことであり、
しかも、そもそもヘルプ要請(ヘアピンか何か持って来て!)をこちらから出しておきながら、
「事件が解決したらもう帰れ」っていうのはあまりにも身勝手だと思い、私はそう提案し
彼も「じゃあそうさせてもらうよ」と言って、その日はうちに泊まることになった。


だが、この事件はこの後起こる大事件の序章に過ぎなかった。
今になって思うと、この事件を起こしてくれたいちごに感謝したいぐらいだ。


翌21日水曜日の深夜未明、
私は胸痛及び左上半身全域の痛みに伴う呼吸困難の発作を起こし、
それに気付いた彼氏さんによって病院に担ぎこまれ、そのまま救急救命病棟に緊急入院したのである。


続く



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  1. 2009/10/27(火) 14:56:39|
  2. 家族ネタ

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りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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