どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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「怖いい、人」・2

さて、 この 続き。


私が最初怖かったバイトの先輩「ショウさん」は、歳は27才、性別は男性です。
声が低くて背が高くて、男っぽいタイプの顔したわりと男前な、おもろい兄ちゃんです。
本業はミュージシャンなんですが、ショウさんはその本業のことは店ではもう全く話さないです。
私が「ショウさんの本業がミュージシャンであること」を知ったのは、彼のプライベートトークからではなく
店に来はったミュージシャン仲間さんらとの会話を偶然にも聞いてしまったからでした。

私「…音楽家さんやったんですか?しかもライブとか…。今度ショウさんのライブ行きますよw」
ショウさん「いやもうあの俺そんなんちゃうし、てか身内にライブ来られると照れるからマジでやめてw」

って、ショウさんはなんかそんな人です。



さて、時はさかのぼり。


私がこの店に入ったのは今年の1月中旬でした。
年中無休で朝晩やってる店で30人の仲間の顔と名前を覚えるのは困難だったが、
ショウさんのことは、もう、すぐに覚えた。
ショウさんはかなり古株のようで仕事が出来て、「バイトリーダー」的な人で、
自分の担当の売り場を持っていて、その売り場の発注や在庫管理業務も全部やっていて
バイトの連中は元より、先冬に移動になった前の社員さんや前の店長にも、
ショウさんは信頼されていて、店のみんなから慕われていた。
ただ、ショウさんはいわゆる「熱血体育会系」な「俺についてこいや」タイプとはもう全く違って、
逆に、「こんなん無理っしょ~」とか「えー。俺もう帰るわ~」とかネガティブ的なことを好んで言い、
休憩室や事務所はいつも、そんな「出来るショウさん」の発信するネガトークで笑いに溢れていた。


でも、私はこのショウさんという先輩が、なんかちょっと怖かったんですよね。


なんでショウさんが怖かったかというと簡単な話で、
その「低い声」とその「尖った目尻」を、「怖い」と、私はそう感じたんですよ。
まあ私も声が低くて、「最近はだいぶ柔らかくなった」と言われるが元来尖った目尻をしているので、
低い声とキツい目に関しては逆に人のことは言えないんですが、ショウさんの「それ」がなんしか怖かった。
彼の発する「こんなん無理っしょ~ネタ」を、
「ショウさん、なんかマジでキレてはるんちゃう?」
と、最初は内心そう思って、ちょっとビビッてましたしね。

そしてさらに、
今ならもう「硬派」とか「気ぃ遣いな人」とか「めっさ照れ屋」と十分わかっている彼の性質を、
『ショウさんは怖い』というファインダーを通して見ることによって、
「ぶっきらぼう」とか「女はうざい」とか「一元さんはお断り」ってな感じに見えたんですよね。

それに加えて、
みんなといる時はあんなに楽しそうに笑って話しているのに、
私とたまたま休憩室で二人になった時はもう一切、もう全くもってしゃべりかけてこないし。

さらには、
女がうざいくせに(←私の勝手な印象+想像で)、
同じ朝番のキョーコさんや、もう一人の主婦パートの先輩や、独身アラフォーの先輩には
「今日、晩ご飯何しますのん?」とか、「え、子どもさん確か中学生でしたっけ?」とか、
なんかそうして自分からもうどんどん話しかけているのに、
私に対しては話しかけてくるどころか、すれ違い様に目が合っただけで「何かガン的なもの」をつけてくる。

よって、
「ぶっちゃけ、ショウさんは私が嫌いなんじゃないか?」と、私はそう思っていた。


私は、好いてくれる人にはごっつ好かれますが、嫌われる人にはもうとことん嫌われます。


今でも忘れもしない、てか逆に一生忘れないのは、
独身の時に勤めていた会社の大阪支社の女の先輩に、私はなんか嫌われていたんですよね。
私が入社して間もなくの頃から、一回も直接絡んだことのないその先輩になんか私はごっつ嫌われていた。
そのことは風の噂で…ってか、課の宴会の時デリカシーに欠ける当時の上司からもうズバリ直接聞いた。
「こないだ大阪出張行った時、大阪支社のあいつがおまえのことを大嫌いやって言うてたわwww」と。

だから私はね、社員旅行の宴会でその先輩と顔を合わせた時、その先輩のとこにわざとお酌をしに行って
「なんか私のことが大嫌いらしいですね?なんで私のことが大嫌いなんですか?」と聞いたんですよ。
そしたらその先輩が怒りに震えながら、

「あんたのそういうとこが大っ嫌いなんや!あんたのやること成すことが全てもうムカつくんや!!!」

と言い放ち、逆に予想通りすぎてうっかり爆笑してしまったら、
さらにまたそれが先輩の逆鱗に触れたようで、「ほんっまムカつくわ!死ね!」と言われた。

その先輩は辞められるまでずっと「京都本社のりちは一生嫌い」と大阪で言い続けていたらしい。
それを聞いた私は、「てことは、先輩の生涯の記憶の中にずっと私のことを残してくれはるんや」と思って、
逆に、私もその先輩のことをずっと一生忘れないようにしようと思った。
その先輩は一生私のことが嫌いかもしれんが、私は、
私に面と向かって「大嫌い」「死ね」と言ったその先輩のことが、なんか好きでした。



話戻って。



ただ、そんなふうにして自分のことを嫌っている先輩に対して

「私のことがなんか嫌いなんですかあ~?www」

とか、そんなんをやれるのは多分ほんまに若い内だけで、
自分よりひと周り近く年下の先輩に対して今の私が同じことをしても
それは先輩のショウさんにしたら、

「おばはん、マジでもうええし(怒)」

とか、そんなふうに思われたらこれはますますあかんことになる、と私は思ったので、私は、
「私のことが多分嫌いで、私になんか距離を置くショウさん」に、私も私で、
「ショウさんとの距離」を、置いていた。

でもそうしてお互いが距離置きをしていてもそれは一生その距離が縮まるわけはないので、
私は、「いつかはやはりこの怖い先輩のショウさんに私のほうから展開しないといけない」
と、そう考えてもいたが、私はその機会を全然まるで見出せないでいた。


そんな中、私は「逆に、ショウさんの絶対に見たらあかんとこ」を見てしまった。


そしてその事件から、ショウさんと私の距離は加速度を増して縮まった。


つづく

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  1. 2009/11/19(木) 01:48:49|
  2. 仕事ネタ(現職)

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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