どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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旅立ち・2

さて。 この 続きです。

っていうか、あれももう早や一ヶ月前の出来事になってしまいましたが。



それはある月期末を4日後に控えた朝礼の朝、全くの突然にして、店長から私たちに連絡された。

店長「今月期で、Yが○○店に異動します」


……絶句。


あまりにも本気でビックリした時って、もう驚きの声すらも一切出ないんですよね。
今までの人生の中でそんなシーンを何度か体験しましたが、ほんま、久っびさの「絶句」でした。


ただ、さすがに社員さんらはみな知ってはったようで(そらそうやろけど)
その日早出の社員さんらがなんとも言えないような苦渋の表情でうつむいてはったんで
私らバイト連中は、それがYさんにとって「何か喜ばしくない?異動」だということを察知した。

だが、同期の中でも超成績優秀でスタッフからもお客様からも信頼が厚く絶大な人気があるYさんが
ぶっちゃけ、「なんか重大なチョンボ(ミス)を起こして飛ばされる!」などということは
例えば「りっさんが堤真一さんから求愛される!」可能性よりもずっとずっとそれは低く、
よって、私らは愕然呆然としながらも、店長からのさらなる説明を静かに待っていた。

その重苦しい沈黙の中でなされた店長の説明を三行で書くと

ちょっと色々運営が難しくて、ずっと業績が芳しくない店舗がある
何から立て直せばいいのかっていうともう一か、良くて二からに近い感じである
よって、Yさんがその立て直しに出向することになった


確かに、超優秀で努力家のYさんならそのような抜擢もさもありなん。
けど、優秀優秀言うても彼女はまだ入社二年目の社員さんなのだ。
だから、例えば具体的に「ここがあかん」「このやり方がまずい」っていうことに何か気付いても
たかだか入社二年目のいわば大学出たての24~25才の社員が、
店長・副店長以下先輩社員や、自分より職歴が長く歳も上のバイトを率いて「立て直す」って無茶やろ。
そんなもん行く前からもう孤軍奮闘になること、なりそうなことは丸わかりじゃないですか。

私はいわゆる「上の人」を責めるのはあまり好きじゃないんです。
そら、若い頃にいた会社では上司や、もっと上の幹部の人らに意見・反発したこともありましたけど
今、自分がこの歳になって思うに「上は上で、下には想像もできんとても大変なこともあるんだろう」と。
だから、上の人は上の仕事をやる、下のもんは下の仕事をやるという分担をきっちりやることが
結局は、その組織をみんなでうまく廻していく一番の方法なんだと思うようになった。

でも、今回ばかりはさすがに言いたいと思った。
上の人がどんだけ「下のもん」に甘えてるんですかと。
優秀な人間をあちこち行かせることでは結局その場しのぎの解決にしかならないし
よもや、その人がいなくなったら、またそこがガタガタになってしまうことだってあると思う。
その繰り返しに振り回されるのはいっつも「優秀な人」で、でもそうじゃなくて、
まずはそこにいる人間を育てることを考えるのが上の人の仕事なんじゃないんですか?
あれか?チェスか何かか?と。スタッフは将棋のコマですか?と、私はお伺いしたい。


というようなことを、ホンでいう大体原稿用紙半分ぐらいの台詞にまとめて言うと、店長は
「うん。言わはる通りですね。だから僕もずっと上には抵抗して、Yを行かせるぐらいやったら僕が行きますって言うたんですけど、店長のおまえが動くとなるとまた別の障害が起きると言われてしまって。……Yはかなり出来る子です。だから行ったら行ったで一生懸命頑張るやろうし結果も出すと思う。でも精神的にだいぶきついことになると思う。だから僕はYに、頑張るなと言いました。ほんまは上司がこんなん言うたらあかんのかもしれんけど、頑張ったらおまえが潰れるから頑張るな、って。ある意味これは自分のステップアップの一過程やと考えて、自分が潰れてしまわん程度に、自分を潰されてしまわん程度に、適当な具合にやれって言いました。……なので、こう……あんまり、Yさん行かないで~とか、寂しい~とかは、出来れば業務中は言わないでやってほしいんですよね(苦笑)今日昼から出勤してきますけど、みなさんにそういう声かけをされるともう色んな感情が湧き上がってきてしまうと思うんで、それで業務に支障が出てもあきませんしそのことでお客様に迷惑をかけることになってしまったらあかんので……よろしくお願いします」
と、言った。


店長のその説明で、私はなんかもう「全てを御意」した。
だいぶ上の人がどういう考えでこの人事を采配したのかはやっぱりわかりませんけど、
ただ、ひとつだけ確かなことは

「このYさんの異動についてうちらが何かよもや(怒りの?)矛先を間違えて、この店舗がグチャグチャになることになったら、そのことで一番傷つくのはここを旅立っていくYさんである、ということ」


よって、

私は、「とにかく、ここは店長の業務指示(@気持ち)に従い、通常業務に徹しよう」と思った。

「このことには納得できないところも多々あるが、このようなスタッフ内の動揺をお客様に見抜かれることがあってはならない。いつも通りしよう」

よって、私はもうそれ以上の追求をしなかった。






だが、そうは問屋が卸さないのが人生でありまして。




この日の朝番のバイト・パートスタッフは。

バブル期には信長の甲冑バリの肩パッドが入ったスーツで祇園に踊りに行っていた姉御・ヒロミさん。
どんつきでは毎度おなじみ、知的上品・趣味は勉強及び資格取得というインテリ姉やん・キョーコさん。

そして、私。



私がこれまで主婦・母親業を十年やってきて思うに、
こういった場面において、一番敵に廻してはいけないのは、多分「おばはん」です。

何故ならば、
おばはんという生き物は自分を中心にして世界が回っていると常に思っている。
よって「私はこの場面にいる」ことがステイタスであり、後出しの情報に異常にムカつく傾向がある。
その報復に対して自分が直接動くことはあまりないが、水面下で人を動かす働きにはごっつ長けている。


これ、試験に出るよ。


生物学的男性でもこういう「おばはんタイプ」はいるので、応用の引っ掛け問題に注意してね。





話戻って。


ヒロミさんとキョーコさんの眉間の皺が見る見る濃くなってるのを見て、
私はほんま、どうしようかと思った。



続く
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  1. 2010/04/20(火) 01:48:43|
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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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