どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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りっさんVS「田植え」

さて。 この 続きです。


自分の背丈より大きな耕運機を田んぼの端までお父さんと一緒に押して往復してきたももは
「ももちゃん、田うえした!」という大満足の中、
やっと田んぼ内での歩行にも慣れ、大きなくま手?みたいなもので田んぼの地ならし整備をするいちごに、

「お父さんと一緒に耕運機を押せる権」

を献上し、あとはもうひたすら、
田んぼに生息する青蛙をみつけては私に報告するという遊び(嫌がらせ)に勤しみ、
ほどなくして「ももちゃんもう(田んぼから)あがるー。おかあさんとこにかえる~」とか言い出したので、
私は泥んこのももを連れて彼氏さんの実家に帰ろうとした。


だが、

泥だらけのももの足を洗う水道的なものが近辺に全く見当たらなかったので、彼氏さんに
「この状態では靴が履けないので家に帰れないのだが、どこかに足洗い場はないだろうか?」と訪ねると

「田んぼにそんなものないよ。そのまま裸足で帰ればいいよ」

という衝撃の答えがとてもナチュラルに帰ってきたので、私はギョッとして
「でも道端に割れたガラス瓶とかプルトップとか落ちてたらどうすんのさ?危ないやん」と訴えると
「そんなものはこの辺の道路にはまず落ちていない」と彼氏さんはきっぱり言い切った。

確かに、この辺りにはコンビニどころかジュースの自動販売機すら一切ないので
そういった危険物の類のゴミは落ちていないし、過去二度の訪問で私も全く見たことがなかった。



郷に入りては郷に従え? 




よって私は、家まで帰る道を、ももに、裸足のまま歩かせた。



てか、
子どもが汚れた裸足で公道を歩いてるとか、そんなんマッチ売りの少女の絵本でしか見たことないのだが、
今、この状況は、客観的に見て本当に大丈夫なんだろうか……?



「 虐 待 」
 

という二文字が私の頭をよぎった。


親の私は靴を履いているのに、子どものももには裸足で道路を歩かせているというこの状況。
しかも、小奇麗な身なりで日焼け止めと化粧もばっちり施している私に比べて
ももは膝まで泥だらけでTシャツも短パンもドロドロであり、二つ結びにした髪もヨレヨレになっている。
かろうじて手を繋いでいるのでネグレスト(育児放棄)と見なされる可能性は低いかもしれないが
だがやはり私の認識の中ではこの光景はもう立派な異常事態であり、通りすがりの人に
「この村で見かけない見知らぬ鬼母の虐待疑惑とかで村役場に通報されたらどうしよう…」
とか思って、私はもうずっとビクビクしていた。


私「もも、おんぶしてあげようか?」
もも「いいよいいよ。ももちゃん、じぶんで歩けるし!」
私「でもほら、もも裸足やから、足痛いやろ?」
もも「さっき、はっけんしてん!くろいとこ(アスファルトの上)あるくといたいけど、しろいとこ(路側帯の白線の上)あるくといたくないねん。だからももちゃん、ずっとしろいとこあるいてかえる!」
私「い、いつのまにそんな工夫を……!…てかもも、今日のところはママがももをおんぶして帰ろう、な?」
もも「いいよ」
私「なんでよ!?」

もも「だってママ、よごれてもいいふくきてないしね」


しもたーーーーー!!!


抱っこやおんぶしてもらうのが大好きなももが今これほどまでにおんぶを拒むのは
私が泥だらけの自分をおんぶすることで私の服が汚れることを危惧しているからなのである。
田植え不参加表明である私の「汚れの目立つ服装着用大作戦」がここにきて裏目に出るとは!!!


策士、策に溺れる???


私は「ママの服なんか汚れても洗えばいいんやからさ」と掛け合ったのだが、ももは
「田んぼの泥は洗ってもなかなか落ちないっておかあさんが言うてはったよ」と、
お母さんと私が今朝台所で話していたトークをしっかり覚えていたようで、あっさり却下された。


田んぼから家に到着するまでおよそ10分弱ぐらいだったと思うが、
その時間が私にとってはなんかもうやたら長く感じた。
だが、結局その道中で誰ともすれ違うことはなく、逆に「田舎(郡部)恐るべし」と思った。


そうして家に帰った時にはももの体や衣服に付着した泥はもうすっかり乾いていて
家に入る前に庭の水道(なんと井戸水!)の前で短パンを脱がせて手と足を洗っていたら
お母さんが「そろそろももは飽きて帰ってくると思ったからお風呂入れてあるよ~」と言って
概ね泥を落としたももを「汚れてもいい割烹着姿」で待っていたお母さんが、
そのまま「よいしょ」っと抱っこして、ももを風呂場に連れて行ってくれた。


私はまたひとつ勉強をした。
要は、自分が田植えに参加するしないに関わらず、田植えという行事を一家で遂行するにあたって
家族全員が汚れてもいい服装を着用しておくことが、
いわば「スクラム」であり、「チームワーク」なのである、ということを。


「田植え」、恐るべし。



そうして、万全の体制で待機していたお母さんにお風呂に入れてもらって着替えを済ませたももが
「もういっかい、おとうさんの田んぼにいきたい」と言い出し、私とももはまた歩いて田んぼに戻った。

すると、「お父さん助けてー!www」と序盤で大騒ぎしていたいちごが
もう完全にお父さんの弟子に昇格しており、色々と重要な任務を与えられつつ、
少し離れたところにある第二田・第三田の田植えにもお父さんの助手としてついていったので
私とももは彼氏さんの運転する軽トラで、その後を追って行ったのだが
第一田での田植えにもう満足したももはそこでもまた田んぼに生息するかえる探しに勤しみ、
私は、先ほどももを家に連れ帰る際の心労が祟って、軽トラの助手席でずっと爆睡していた。


ひとつだけ思ったことは

来年からは、「汚れてもいい割烹着」を着用しつつ、お母さんと一緒に家で、
泥だらけの子どもたちの帰還を待つ係、及び、みんなのお昼ご飯を準備する係をする。
最前線に出る兵力がないならないで、むしろ防御を固めることこそが逆に最大の攻撃なのだ。
なんせ、中途半端が一番あかんのだ。


「りっさんと田植えの戦い」は、多分この先も続くだろう。
それは多分、私が彼氏さんと付き合っている限り、続いていくのだろう。


「田植え」、恐るべし。









おまけ。



いちごは、第二田・第三田で耕運機が回らない端の数列を全て地道に「手植え」したそうで
そのことに自分の中でものすごい喜びと達成感を感じたようで。

彼氏さん実家に帰るたび、
いちごはいつもいつも言うのだが、今回またしても京都に帰る際になって

「ママ、K兄(彼氏さん)、いちご、ここに住みたい。ここで暮らしたい」と直訴してきた。

彼氏さんは「ここに一週間もいたら飽きるよw」と言って取り合わなかったが、
私は、少し真剣に考えてしまった。


真面目で頑張り屋の性格・性質をもついちごのような子どもは、
都会で人を相手にした競争や画策の中で心を折りながら生きていくよりも、
例えば、こういったところで、
絶対的な自然を相手にした仕事(農作業)の中で、絶対的に勝てないことがいくつもあっても、
でも自分が真面目にコツコツと努力することで、いつかはちゃんと実になるという、
そういった「自分自身(の頑張りや努力)とシンプルに向き合えるような仕事や生き方」のほうが、
この子にはいいのかもしれん、ほんま言うて合うてるのかもしれんな、と思った。
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  1. 2010/05/16(日) 00:44:03|
  2. 家族ネタ

プロフィール

りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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