どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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走れいちご

さて。

先週、いちごとももの家庭訪問がありました。

以前から何度も書いてきたように、私は、
学校というスペースは先生と子どもが織り成す聖域であり、
また、子ども本人がそこを自分の社会として、未熟ながらも一人前に生きている場所であると考えているので
例えば、家庭訪問や懇談会などの機会に、
「おたくの子どもさんは学校でこんなことを頑張っていますよ~」
とかいう報告を親の私が先生から聞いてしまうのは、
親子と言えども「一人の人間同士」であるその関係の中で、
それはその人間(子ども)に対してフェアじゃないんじゃないかと思っており、
まして、それを親という立場・特権で私が先生から聞いたからと言って
「よーよー?あんたなんか頑張ってるらしいな~?w先生に聞いたで~。ヒューヒューwやるやん~」
みたいなことを子どもに言うのは(まあそんな茶化した言い方はさすがにしないとしても)
一人間としてそこに生きてる子どもにしてみたら、なんかちょっとこっ恥ずかしいんじゃないか?とも私は思うんですね。

その頑張りをずっと見守ってくれてはる先生に学校でリアルタイムで誉めてもらうことで、
多分子どもの中ではもうそれについては何かしらの完結をすでにしてると思うし
さらにその話を先生から又聞きした私がかなり遅ればせながら家でもまださらにそのことを誉めるとか、
それはもう、言うたら「二番煎じ」的な、ある意味、無粋なことなんちゃうかと私は思って。


「オカンしつこいねん(照)もうええしwww」


みたいな話にそれはなるんじゃないのかな?と思って。



あ、もちろん親に隠れてうちの子が学校で悪さしてるとかいう逆パターンの場合は
それはもうガンガン教えていただきたいと思いますが、今のとこそれもないですしねー。


まあそんな感じで、家庭訪問の際に先生が子どもの学校生活を何か誉めてくださっても
私は薄いリアクションしかしないので話があまり広がらず、気付けば、
「こないだ見た大河ドラマの話」とかで多いに盛り上がってしまったりするのだが
私は今回、いちごの担任の先生の家庭訪問にあたり、あるひとつの質問を用意していた。
子どもの家庭訪問で「先生にこれを話すぞ」と決めて挑んだのは今回が初めてでした。



「例えば、いちごがちゃんとした靴を履いて走ったら、いちごは今よりもっと走るんでしょうか?」





いちごは昨年から陸上部に所属し、主に長距離をメインとして走り続けています。
学校がある平日は毎日放課後真っ暗になるまで部活でトレーニングし、
学校が休みの土曜日も7時半からの朝練に毎週参加し、もうずっとずっと走り続けている。

ちなみに、土曜日は私は基本的に仕事が契約休みなので早起きを放棄しているのだが
いちごはそんな私に「朝練行くから○時に起こしてな」などと依頼することもなく
自分の目覚まし時計で勝手に起きて、自分で朝ご飯を作って食べ、
練習用のジャージに着替えて朝練に行く準備を淡々としており、
そのかすかな物音で私がやっと起き出し、遅ればせながら「オカン」として、
ちょっと気まずい感じでコソコソとお茶を沸かして水筒の準備をしてみたりするのだが
いちごはそんなダメダメなオカンの私を責めることもなく、
「ママごめん、起こした?お茶ありがとう。もっかい寝ていいよ。鍵持っていくし」
と言って、彼女は朝の陽射しの中を颯爽と駆けていくのである。



背の順が常に一番前という、から(背丈・体格)の小さいいちごは、陸上を始めた頃は正直ごっつ遅かった。

多分、学年で一番か二番ぐらい遅かっただろうと思う。毎日下級生に抜かされる~とか言うてましたしね。
よっておそらく、「真面目なだけが撮り得」みたいな選手だったんだろうと思う。

なので私も、いちごが走ることについては「あんたが好きで走ってるならええんちゃうか~」ぐらいの感じで
いちごのタイムや成績についても全く聞いたことがなかったのだが、
いつしか、私が仕事で行けなかった陸上競技会やマラソン大会を見に行った保護者の人から
「いちごちゃん頑張ってたよ~!一生懸命先頭集団について行って、最終10位内に入ったんやで!」とか、
「こないだの大会でラスト数メートルでいちごちゃんがトップの子を抜かした時は鳥肌立って泣いてしもたわ!」とか、
そんないちごの走りっぷりを度々聞くようになってきたので、「え~?w」と半信半疑の中、
私もそのいちごの走りを見てみたいなあと思っていたが、なかなかその機会がなかった。




私が、いちごが本気で走る姿をだ~~いぶ久々に見たのは、
先月、残業でももを児童館に迎えに行く時間がもうギリギリの中、私が児童館までの道を走っている最中、
完全下校で部活も休みのいちごの下校と「それ」がちょうどかち合った、ある夕方のことだった。

いちご「えっ、ママ今からもものお迎え行くの!?」
私「おう、お、おかえり……(ハアハア)…ざ、残業でな…、あと(お迎えリミットの6時まで)3分しかないねん・・・」
い「えええーーーっ!!!じゃあ私が走る!ママ、ランドセル持ってて!」


私にランドセルを渡したいちごは、児童館までの直線距離を一気に駆け出し、瞬く間に点になった。


夕暮れの、西陽の逆光を受けて走るいちごの、
その瞬足とその美しいフォームを、私はただもうアホ丸出しにポカーンと眺めていた。




「なにあのアスリート…?」







ちなみに、あとからいちごに聞いた話ですが
長距離ランナーは、ただただ地味に長い距離を黙々と走る練習だけをしているではなく
何秒単位でタイムを縮めていくダッシュの訓練も普段からものごっつしているそうで、
「この距離を今何秒で走る」とか、そういった走りの采配的なことが自分で管理できるらしい。
よって、ペース配分などを全く考えないなら、
そら、短距離ランナーの「それ」には劣るが、それでも、
もう今だけこの距離だけを自分の持てる力のMAXでめっちゃ速く走ることも実はできるんだそうで。



話戻って。


ヘナチョコのオカンに代わって、愛する妹・ももを救出するべく
今まさに炎のランナーと化したいちごが駆け抜けていくその背中を見ながら、私は思ったんですよね。


ライフ(スーパー)のワゴンセールで買うた1000円の安っすい運動靴で
こうして今まで走り続けてきたいちごが、例えば、
ちゃんとした「陸上用のシューズ」を履いて走ったら、どんなことになるんだろうか?と。




話だいぶ戻って。



いちごの担任兼陸上部顧問の先生の家庭訪問の時、私は聞きました。



「例えば、いちごがちゃんとした靴を履いて走ったら、いちごは今よりもっと走るんでしょうか?」




その私の質問について、先生は「お母さんのその言葉を待っていました」と仰った。


続く
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  1. 2010/05/18(火) 02:27:41|
  2. 「走るいちご」 シリーズ

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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