どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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聞いてるときには聞こえないもの、ってな~んだ?・2

さて、 この 続きです。


こないだね、店にふら~っと入ってきたハタチぐらいの女の子に道を聞かれたんですよ。
「○○商店街へはどう行ったらですか~?」って。

私「○○商店街は、この店の前の道を左に真っ直ぐ行ったとこですね」
女の子「店の前の道を、左に真っ直ぐですか?」
私「そうですね。(以下、ジェスチャー付きで)…まず、店をこう、出ますよね?…で、左に曲がる。あとはもう道なりに真っ直ぐ歩いていきます。そのどんつきが○○商店街です。近くまで行ったら商店街のアーケードが見えてくるんで、すぐわかりますよ」
女の子「わかりました」

と、そう言ってまたふら~っと出て行く女の子に、私はなんか言い知れぬ不安を感じた。
どう言うたら明確に伝わるかわかりませんけど、なんかこうピントが合うてないっていうか、
「今の話はおそらくこの子の頭には入ってないな」という感じやったんですよ。

よって、その女の子の動向を店の中からしばらく見ていたら、なんとその女の子は、
ビュンビュン車が行き交う中、横断歩道も引いてない店の前の道をしれ~っと横断し、
その先に続く細く狭い道をトコトコと真っ直ぐに歩いて行った。


ちょ、自分全くわかってへんやん!店出て左、って言うたやん!
てかなんでそこをそんな無理から横断すんねん?できんねん?



正直、「もう、ほっとこう」と思った。「知らんがな」と。
人の話をちゃんと聞かんとさらに迷子になるなら、もうそれはあの子が悪いんや。

…でも。

あのままあの道をああして延々真っ直ぐ歩いたところであの子が一生○○商店街に辿りつけないのは明々白々で
しかもあの先はさらに狭い路地になるんで、こうしてふら~っと入って道聞けるような店も全くないし
もしもそんな環境の中であの子が「何か違う、道を間違ったかも」という事実にようやく気付いても、
もうそこではどうする術もなく、あの子はほんまいよいよ「路頭に迷ってしまう」んじゃないか?
っていうことを1.5秒ぐらいで考えると同時に私はもう店を飛び出していた。


是即ち、完全なる職場放棄です。


目の前の道の向こう側の細く狭い道をアホ丸出しで延々と歩き続ける彼女の姿は目視できるが、
車がビュンビュン行き交う目の前の道を渡ることは非常に困難だったので、
彼女の歩行を阻止するべく私は大声で「お客様!」と叫んだが、
きっとまだ薄~くはその叫び声が聞こえるはずの距離にいるのに、彼女は振り返ってくれなかった。

っていうか、そもそもあの子は「お客様」ではないので(うちの店で何も買い物してない)
「お客様!」って呼ばれたところでそら振り返ることもないよなと思い、
ひっきりなしに行き交う車の隙を待ち、すると数分してやっと一瞬その隙間が空いたので、
私は道路交通法を思いきり違反して、横断歩道のないその道を大急ぎで横断し、
遠くなるばかりのターゲット(その女の子)を追って必死のパッチで走った。

彼女を追って走る最中、何度も何度も、
「ちょっと!」とか「あのっ、すみません!」とか「ちょ、待ってください!」とか色々叫んでいたが
彼女はもう一切何の反応もなくもう全く後ろを振り向くこともなく、さらにその上、
横の路地から減速して進入してきた原チャリになんかちょっと轢かれそうになっていた。
「危なっ!も~~何してんねんな自分!!!」

そうしてイライラハラハラしながらどんくさいその彼女を追って軽く200メートル以上走り、
ぜえぜえ息を切らせつつ私がようやく彼女の肩を掴んだら、彼女が、

「えっ。」

と耳から「あの紐」を垂らしながら振り向いたので、私はもう腰が抜けそうになった。


「おまえもそれかっ!!!」


さっき○○商店街までの道を聞いた店員(私)がこんなとこまで追いかけてきて
(iPodでずっと好きな音楽聞いていた彼女にとっては?)
突如後ろから肩を掴まれたことに彼女はかなり驚いた様子だったが、
申し訳なさそうに「すみません…」と言って、耳に繋いでいたその紐を外した。

よって私は、この道が先ほど私が案内したそれとは完全に違っていることを簡潔に述べて、
「だからとりあえず、この道を戻りましょうか」と、彼女を連れてまた店の前まで戻った。

道中、言いたいことはいっぱいあったが、私が彼女にひとつだけ言うたことは

私「いつもそれ(iPod)で音楽聞いてるんですか?」
女の子「はいw」
私「あーそう。…てか知らん道歩くのにそんなん聞きもって(聞きながら)歩いたら、よけい(なおさら)危ないじゃないですか?現にバイクに轢かれそうになってるしね」
女の子「え、見てはったんですか?///」
私「ずーーーっと走って追いかけてきましたからね、そら見てますよ。だいぶ大声で呼んでたんですけどね」
女の子「すみません…」
私「私が私やったから良かったものの私がもし車やったらどうするんですか?っていうか私にしたらこんなもん逆に車のほうに同情しますわ。正直ごっつタチの悪い当たり屋みたいなもんですよ。ごっめ~~ん音楽聞いてたからクラクション聞いてへんかったwっておまえもう吉本(新喜劇)行けや、って思いますわ」
女の子「?…ごめんなさい、ちょっとわからない…」
私「……。まあ、もういいんですけどね」
女の子「???」



私が今一度言いたいことは


「iPod聞きながら道歩いたりチャリ乗ったりすんな」



そら、君は好きな音楽聞きながら目的地まで移動できて「超ハッピー」かもわからんけど
君と同じように目的地に行くためにこの道を移動している人々は、逆に「アンハッピー」なのだ。
もしどうしてもiPodで音楽聞きながら目的地まで行きたいならむしろ遠回りしてでもバスか電車で行け。
それやったら、仮に君が「音楽聞いてて乗り過ごした」としても、誰にも迷惑かかりませんしね。







おまけ。


私が彼女を追って走って行った時、残された店のスタッフは皆、
「りちさんが万引きの現行犯を目撃し、犯人をシバキ倒すべく…もとい、確保するべく追いかけて行った」
と、もう完全に思っていたらしく、
店に戻った私が職場放棄の謝罪とともに事のいきさつを話すと、スタッフ一同が落胆の表情を見せた。

ユカちゃん(大学生)「うちの(店の)お客さんでもないのに、そんなんほっといたらええのにー」
店長「その道案内でまだ迷うような人は、もうとことんまで迷い続けるでしょうね…」
ショウさん「まあまあwwwそれがりちさんのええとこやん。熱いとこですやん」
キョーコさん「…え?じゃあ万引きの犯人は逃げて行ったの?」
ユカちゃん「っていうか万引き犯はそもそもいなかったんですよ」
キョーコさん「そうなんー?万引きは無かったんや?良かったね~」
ショウさん「せやね~良かったね~www良かった良かった、はい、撤収撤収!」
私「皆様のご期待に沿えなくて、色々とすんませんでした」
ショウさん「いや、俺はこの話聞いて笑ろたでw りちさんは、やっぱ俺らの期待を裏切ってくるな~って」
店長「誰も期待も予測もしてなかったとこからガンガン売り上げ伸ばしてくるわけわからん人ですしね、りちさんは(笑)」
私「てか、ほんまそんなんちゃうんですよ~。自分大丈夫か?って思って追いかけて行った、もうただほんまそれだけで。…なんか、皆さんにはなんかもうほんまね、ほんますんませんでしたww」



私が今一度言いたいことは


「iPod聞きながら道歩いたりチャリ乗ったりすんな」



何故なら、「死んだらええような人間」なんか元々滅多とおらへんのですから。
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  1. 2010/06/15(火) 01:54:20|
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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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