どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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道に置いてきた恋・2

さて、 この 続きです。


そうして付き合うことになった私とテツとのデートはいつも、その「工事中の京滋バイパス」をドライブ、だった。


「また(ここ)かw」とちょっと笑いながらも、私はテツとのそんなデートが好きでした。


てか、最近気付いたんですけど、多分私はドライブデートが好きなんですね。
何故ならば私は運転しなくていいので(車の免許を持ってないという免罪符があるので)疲れないからです。
遊園地とか行くとやたら疲れるじゃないですか、待ったり並んだり歩いたり、非常識なヤツに腹立ったり。
でもドライブは、座って、誰にも邪魔されずに好きな人となんかおもろいことをずっとしゃべってたらいいんでね、
午後の紅茶でも飲みながら。

「じゃありっさん食事は?レストランデートは?座って食べてたらいいねんで?」って?

レストランデートな~。うーん…。
てか私は食べるために生きてるんではなくて生きるために食べてるんで
そもそもそんなに「食」、…っていうか、「外食」にさほど関心がないんですよ。
これ、こないだ、ミニャと会うた時にも言うてたんですけどね。
「例えばランチの食べ歩きとか私には無理やわ~。絶対飽きるし疲れるわ~」と。

と、そんな私がヘタにデートなんかでオシャレなレストランなんぞに連れて行かれても、

「ちょ、何これ何の肉?…つーか、どっから食うたらええねん?」 とか

そんなよけいなことに私は気を取られ、相手の顔も見なければ相手の話もろくに聞いてないという
なんかそういう事態に陥ってしまうんですよね。

余談だが、私と付き合った男の人は大概ビックリするし、していた。

「おまえほんまカネかからん女やな~?」と。

なんせ気ぃきついんでね、男からしたらごっつわがままそうでカネもかかりそうに見えるらしいが
フタを開けたら、「どっか連れていけ」とも言わんし、「なんか買うてくれ」とも一切言わん、と。

ただ、

「カネは減らんけど、神経がすり減るわ…」 って言うのもよう言われましたけどね。


……おあとがよろしいようで。




まだや!まだ終わらんよ!



話戻って。


と、そうして工事中の京滋バイパス付近を明けても暮れてもドライブデートしている中、
ある日、テツが私をおばあちゃんに紹介したいと言ったんですよ。

「おばあちゃん」に。

(母親代わりでテツを育ててきた)「おばあちゃん」に。


大正生まれ ←厳しそう。

元・看護婦長 ←怖そう。

現在はお茶と踊りのお師匠さん ←泣かされそう。




私「いい、いい、いい、いい、いいよそんなん!紹介とかせんでいいよ!」
テツ「でも俺、りっちゃんの話、おばあちゃんにずっとしてて、一回連れてきなさいって言われてるねん」
私「す る な よ、 は な し を !」
テツ「…ごめん。…そんな嫌がると思ってへんかった」
私「嫌じゃないよ、嫌じゃないけど…」


ぶっちゃけ怖い。


まあでも言うても私なんざ18,19の小娘なんで、
例えば何か粗相があっても多少は許してもらえるんじゃないか的な考えで、
私はテツのご実家のおばあちゃん、てか「おばあ様」にご挨拶に伺いました。
それこそ、オカンに相談して「そういったシーンへの指南」でも受ければ良かったんですが
なんせまだ「親に自分の弱いとこは見せたくない真っ只中」の十代(後半やけど)だったんで
大人しそうに見える?ワンピースか、なんかそんなんを着て行きましたね。


テツのご実家は、古いお家やけどなんせでかかった。
田舎の家はどこもでかいけど、その中でも取り立ててでかかった。
なんか茶室で抹茶とかたてられたらどうしよう?お作法とか知らんで?と、私はビクビクしてたが
通されたのは客間で、出てきたのは日本茶で、おばあ様は品の良い穏やかな方だった。
おばあ様は私の仕事のことなどを少し聞かれ(元婦長の『働く女性』だったからか?)
「お勤めして最低三年まではただただ自分は修行と奉公の身である、と私はそう考えています」
みたいな、中小企業新人研修会で習ったまんまの、なんかそんなことを答えながら
「またいつでも遊びにいらっしゃいね」とおばあ様に見送られて、私とテツはご実家を後にした。


「…な?そんな緊張することもなかったやろ?」とか言いながら、テツは地元の街を案内してくれた。
あそこの散発屋のおっさんがめっちゃおもろいねん、腕は悪いんやけど、とか
高校の時に付き合ってた子の家があの丘の向こうで、毎日のように必死でチャリであの丘を登ってた、とか
あれな、最近できたデパート。りっちゃんと俺が結婚したらおばあちゃんとりっちゃんが一緒に買い物に行くねん、とかね。


(ザーって、なんか引く音。私の気持ちがなんかもう引く音)


「りっちゃんと俺が結婚したらおばあちゃんとりっちゃんが一緒に買い物に行くねん」


引きましたね~。その発言にもう引きましたね、当時18,19だった私は。
いきなり出てきた「結婚」という言葉が重かったのもあるけど、それより何より

「おばあちゃんと一緒に」 

という、これがなんか重かった。
なんて言うたらいいんかな~?こう、

「私はそんな小さいとこに納まりたくないねん」みたいな。

ただ、テツを庇うわけではないけど、
テツがずっと背負い続けてきたものはなんかもうとても重いものやったんやろうと思いますし、
あの頃のテツは同い歳の私よりかなり速い速度で何か人生を歩んでもいたんやろうなと思います。
だからふと何気なくそんな言葉も出たんだろうと思います。

てか逆に今やったら言いますけどね。
今、36才の私が、例えば、18,19の女の子に
「こうこうこんな彼氏と付き合っててこんなこと言われたんやけど~、りっさんどう思う?」
って相談されたら、私は逆にもう言うてやりますけどね。


「好きな人と結婚して、尚且つ大きい財布と毎日お買い物三昧の日々?」
「てかそれってなんだかオイシイじゃないwww」と。




てなわけで。


私とテツはほどなくして別れました。

「仕事が忙しい」とかなんかそんなんを私が言うて、テツが私に連絡しづらい感じに持って行きました。
多分、テツはなんで私がいきなり素っ気なくなったのか全くわからなかったと思いますが
逆に「そんなん、よう言えない」じゃないですか。
その、「おばあちゃんありき」で育ってきたテツに
「(それはわかるけど)そのおばあちゃん枠に私の人生が納まるのは嫌やわ」
などとは、口が裂けてもよう言いませんよ。
もうそれやったら私が悪者になったほうがいい、全然いいです。


と、そうして別れてからも、テツとは何度か、月日を経て「友達」として会うことはありました。
ただ、テツと私が「京滋バイパス」をドライブすることは、もう二度とありませんでした。
なんか24時間営業の喫茶店でしゃべったり、深夜のファミレスでしゃべったり、とかね。


あの恋は、あの道に置いてきた。



って、「京滋バイパス」を踊る2のオンエアで思い出して、
「なんか浮かんだこのフレーズ」がただ言いたかっただけなんですけど
皆様、りっさんの腐りかけた恋の思い出にお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。


でも、なんかちょっとそんなんありませんか?


その道を通ったら思い出す、あの恋のこと。

あの道に置いてきた、その恋のこと。

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  1. 2010/07/20(火) 00:36:14|
  2. 恋だの愛だの何だの、ネタ

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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