どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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ごっこ遊びの思い出・2

さて。


この 続き。


あれは私が小学校一年生か二年生ぐらいのことだったと思います。

同じ町内の四個上で、私のことを妹のように可愛がって遊んでくれる二人のお姉ちゃんがいたんですよ。
「すー姉ちゃん」と「ちー姉ちゃん」。

すー姉ちゃんには私の一個上に妹がいたけど「(姉妹の妹はムカつくが)よその妹分のりちは可愛い」っていう
妹を持つ姉にありがちなそういう感覚で私のことを可愛がってくれていて
ちー姉ちゃんは弟はいたけど、「(男の子より、シャベリの達者な女の子の)妹が欲しかった」っていう
弟を持つ姉にありがちなそういう感覚で私のことを可愛がってくれていたんですね。


とまあそんな感じで、学校から帰ったらすー姉ちゃんとちー姉ちゃんが毎日のように遊びに来てくれて
私の下にいる、まだまだ手のかかる息子二人(うちの弟ら)を育てながら、
家で着物の裏打ち(反物縫い)の内職をしていたオカンもその二人の姉ちゃんのことをとても有り難がり
「あんたらが遊びに来て見ててくれるから、おばちゃん針仕事できて助かるわー」とか言っていた。


と、そんなある日。


ちー姉ちゃんが「中学生ごっこをしよう」って言うて、すー姉ちゃんが「やろうやろう」って言うたんですね。


中学生ごっこ??? なにそれ?全然わからない。


小学校に入ってまだちょっとしか経ってない小学校低学年の私に「そのごっこ」のイメージが出来るわけもないんですが
当時五年生か六年生だった、中学進学目前のちー姉ちゃんとすー姉ちゃんになんかついていけばいいか、
そしたらきっと私にも「そのごっこ」ができる、と思って私は「やる!」って言うたんですよ。

ちー「先生、誰がやる~?りち、やる?」
私「えっ!?いいの?」

「中学生ごっこ」は今だよくわかってないが、多分「学校ごっこ」みたいなもんやろう。
その中で「先生役」をやらせてもらえるなんて、それはもう言うたら
「お母さんごっこ」で言うところの、もう「お母さん」じゃないですか!

四個上のお姉ちゃんらと遊んでる中で、
自分がそんな「花形役」をやらせてもらえるとはまさか夢にも思ってなかった私は
「やるやる!りち、先生やる!」と大喜びでそれを拝命した。
っていうか逆に断る理由がどこにある?ぐらいの勢いで、もう私は「教師」に就任した。


ほんなら。


新任教師の私が受け持ったクラスはもう、
「とんでもない不良(ちーとすー)のいるクラス」だった。



「では、授業を始めるので、みなさん教科書を出してくださ~い」と、初々しい新任先生の私が言っても

ちー「教科書?破いて捨てたよ」
すー「勉強とか、めんどくせーんだよ」

とか、生徒たちが言う。


ええっ。中学校ってこんなとこなん…?


っていうか、この「ごっこ遊び(物語)」が「どういうプロットから成るものなのか?」を
小学一年生か二年生ぐらいのりちちゃんは全く聞いてなかったので、りちちゃんは自分の考えで、
「だが、生徒が悪いことをしたら先生は叱らなくてはならない!」と思って、りちちゃん先生はなんか頑張った。


り「学校の教科書を破くような人はもう教室から出ていってください!」
す「聞こえませーん!今日、耳、日曜~」
ち「ムカつくんだよ、おまえはよ~」
り「先生におまえとかムカつくとか言ってはいけません!」
す「そんなこと誰が決めたんだよ?」
ち「何時何分何秒?地球が何回廻った時?」


余談だが、関西の子どもって
「学校で教科書読む時」と「ごっこ遊びする時」は何故か、標準語になるんよな。なんでかな?



話戻って。



今の私がこのクラスの担任に就任したなら、このクソガキらを軽く一発張って(シバいて)やりますが。


「おまえらは一体何を言うとんねん?」と。
「ちょっと廊下の水道で顔でも洗ってこいや」と。



でも、当時一年生だか二年生だかの私には、
こんな見たことも無い「中学生の不良」がいるクラスをどう切り盛りしていったらいいかまるでわからなくて
しかも、生徒と言えどもそれは実質「四個上のすー姉ちゃん・ちー姉ちゃん」なので、言葉で勝てるわけもなく、
就任して20分ほどで「中学校教師としての挫折」を味わった私は、すー姉ちゃんとちー姉ちゃんに泣きながら言った。


私「中学生ごっこ、もうやめたい」


すると、ちー姉とすー姉は
「えっ、泣いてるん?そんなにつらいならもう先生辞めていいよ。一緒に生徒をやろう!」と言い、
当時うちの家にあった全長120センチぐらい?のでかい熊ちゃんのぬいぐるみを、
新たに赴任してきた先生に見立てて、「中学生ごっこ」をまだまだ続けて、殴る蹴るの暴力を働いていた。


まさに、「顔はやめなよ、ボディにしな。ボディに」 の勢いで。


「初代の金八3B(三原じゅん子)世代」、恐るべし。


なんぼ「ごっこ遊び」でもこれはなんか行き過ぎてると思った私は
「もう熊ちゃんをいじめるのはやめて!熊ちゃんがかわいそうや!」
と、泣きながらその熊ちゃん先生にもう自らが縦となってその殴る蹴るの暴行から熊ちゃんを守り、
すると、ちー姉とすー姉は、
「りち、マジになるなよーガキやね~」みたいな感じで、二人は「そのごっこ」をやっとやめてくれた。


ちなみに、すー姉とちー姉は中学に進学してからもその手の不良になることはなく、
二人揃って「めっちゃ賢い私立の進学高校」に受からはってそのまま大学まで進まはったのだがその後は知らない。
よって、あの「中学生ごっこ」は決してちー姉とすー姉の描く「理想形」ではなかったんだろうと思うが、
なら、なんであの時、あんな野蛮な「不良ごっこ遊び」をちー姉とすー姉はあんなにもしたがったのだろうかと。
それは実はどんなプロットの元に描かれた物語だったのだろうか?と。
あそこでもし私が泣いて止めなかったら、あれはどんな結末になっていたんだろうか?と。


あれも「ただのごっこ遊びw」やったんかなあ?ほんまなんやったんやろうあれ…。
「熊ちゃんのぬいぐるみに非情な暴行を働いていたすー姉とちー姉の姿」が今だ私の中に強く焼きついている。



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  1. 2010/08/26(木) 04:23:41|
  2. 思い出のネタ(学生編)

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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