どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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女優さんご来店

さて。

もう数週間前のことになるが、うちの店にとある女優さんがお見えになった。
京都はわりと常に映画やドラマの撮影がどこかしらで行われているので、おそらくその女優さんも仕事で来てはったのだろう。
ちなみにうちの店はわりと役者さんが買い物に来はることが多く、夏頃にも、桜井淳子さんが普通~に買い物しに来てはったし、
内藤剛志さんらは、撮影で京都に来るたびしょっちゅううちに立ち寄ってくれはる、もう常連さんらしい。
ちなみに私もこの店に勤める前、客として買い物に来ていた時に、店内で内藤さんとすれ違ったことがある。
まあ、ドラッグストアって薬だけでなく何でもありますからね~。
特にうちの店は洗剤雑貨はもちろん、飲料や食品類も充実してるんで、ちょっと時間が空いた時の暇つぶしにはちょうどいいのかもしれない。
芸能人来店にはしゃいで騒いで写メ撮りまくるような年齢層のお客さんもあまりいらっしゃらないですし。

てなわけで。

数週間前、とある女優さんが来られたのだが、私はその人が「その女優さん」であることを全く気付かなかった。

その時、私はレジに入ってたんですよ。
時間帯は昼頃で、近所の会社やショップに勤める人らがお昼ご飯(パンとかカップ麺とかもあるんで)を買いに来てはって
レジは多少混雑していたんで、大学生の男性スタッフが隣のレジに入ってくれて二人体制でレジの対応をしていた。
で、しばらくしてその波がすっと引いた時、スーツ姿にセカンドポーチを持った30才ぐらいの男性がレジに来て
「すみません…」と、私とその大学生スタッフに声をかけてこられたんですね。

私は「はい?」と返事をしつつ(コピー機の営業さんか何かかな?)と思ったんですよ。ちょっと業者っぽい感じだったんで。
するとその男性が「マニキュアの除光液は、ありますか?」と尋ねてこられたので、
(あ、やべwお客さんやったんかw)と思って、急いで、接客体制にギアを入れ変えた。

化粧品関係に普段縁がない男性スタッフは、化粧品のことにはやっぱどうしても疎いので、
カウンセリング担当が休みの場合、化粧品についてのご相談やご案内は自ずと女性スタッフがすることになっていて
そしてその日はちょうどカウンセリング担当(うちの店の真矢みき。通称姉御)が休みだったので
「ごめん、ちょっとレジお願いしていい?」と、その大学生にレジを任せて、私は
「マニキュアの除光液ですね?かしこまりました。ご案内致します。こちらへどうぞ~」と、その男性客を化粧品コーナーに誘導した。

余談だが、今って嫁か彼女のおつかいか知らんが、一人で女性用の化粧品を買いに来る男性が結構多いんですよね。
それこそ、うちのオトンなんかには考えられへんことやろけど。
しかも化粧品ならまだしも、生理用品まで「おつかい」してあげてはる男性も少なくないという。

逆に、新生児のベビー用品とか母乳パッドとかやったらわかるんですけど。
産後すぐに赤ん坊連れて買い物行くのしんどいから、旦那さんが代わりに来てはるんやな~ええとこあるやん~って思って、
ついつい、「良かったら使ってください」と湿布の試供品とか絆創膏のサンプルとか、なんやかんや色々あげてしまう。
だが生理用品のおつかいなんざ、そもそも私は男性には頼めない。
自分が恥ずかしいのと、相手になんか悪いと思ってしまうし、そんなんホイホイ受けられても逆に…みたいな。

…っていうような話を以前ツレらと飲んだ時にしていたら、
彼氏さんが「え、俺は全然普通に買いに行けるけど?w」と言ったので、ツレが
「あ~~、あんたは普通に行きそうやなあ~。うちの旦那は絶対無理やわw」と笑っていた。
これって時代の違いなんかなあ?それとも本人(頼むほう、頼まれるほう、その両者)のキャラクターの違いによるものなんだろうか?
今週土曜日、兄貴(笑いの師匠)に会うから、兄貴にも聞いてみようか。「兄貴、嫁はんの生理用品買いに行けます?」って。


話戻って。


黙って化粧品コーナーまで誘導するのもアレなんで、私はその男性客の一歩先を歩きながら、説明がてらの雑談で

私「除光液はマニキュアの横に置かせてもらってるんですよね。ただ、化粧品は商品ごとでなくメーカーさんごとに分類してるんで、マニキュアの棚も点在してるんですよ。わかりづらくてすみませんね~。あ、普段お使いの化粧品メーカーさんとかあります?例えば資生堂さんとかカネボウさんとか…」
男性客「あ、資生堂!(←その名前知ってる!知ってる!みたいな感じで)うん、資生堂がいいかな…?」
私「かしこまりました。資生堂さんのコーナーはこちらですね~」

と、私はその男性客を資生堂の化粧品コーナーの前まで連れて行き、マニキュアは一番下の棚に置いてあるので
その商品棚の前にしゃがんで除光液を取って差し出した。
するとその男性客も私の横にしゃがみ「ありがとうございます」と商品を受け取ってそれを物色していた。

男性客「爪が荒れたりしませんか?」
私「う~ん難しいところですね。正直、どうしても負担はかかりますから。でも最近の除光液はどれも昔より良くなってますから、よほど安いものでなければどこのメーカーさんも大差はないと思いますよ。荒れるのを気にされるのでしたらマニキュアを落としていただいた後に、栄養分の高いハンドクリームとかでケアしていただくのがいいかと思いますね」
男性客「なるほど…ご丁寧にありがとうございます。助かりました」
私「いえいえw」

と、しゃがみこんでそんな会話をしている私たちの背後から、突然女性の声がした。

女性の声「塗ったマニキュアを乾かすスプレーはありますか?」

私が振り返ると、そこには背が高くて手足が長く、目鼻だちのはっきりしためっちゃ綺麗な女性が立っていた。


てか、誰…? いつからそこに???


すると、私の横にしゃがんでいたその男性客がさっと立ち上がってその女性の背後にさっと掃けたので、
あ、お連れのお客様=この人がマニキュアの除光液を所望しておられるご本人なんや?
っていうか一緒に来てはったんやったらご自身で聞かはったほうが話早いのに…とか思いながら

私「あ~~。速乾スプレーですよね?前に一種類だけ置いてたと思うんですけど今あるかな~?ちょっと見てきますね。少々お待ちください」
女性客「ありがとう」

だが、私の思い当たるその商品は棚変え(商品入れ替え)でもう無くなっていた。
特に今の時期は春夏モデルから秋冬モデルへの入れ替わりで、全カテゴリーにおいて商品ががらっと入れ替わるので
この二ヶ月ほど、全スタッフを上げて商品の入れ替えに奔走し、翻弄されていたのだった。
しかも人件費削減につき営業後の棚変え残業は許されなかったので、通常営業をしながらのそれはかなりハードな作業だった。

よって、乾燥しがちなこれからの季節において、以前唯一あったあの速乾スプレーはもう無いと思われ、
代替商品もおそらく入ってきてないと思われる…と思いつつマニキュアの棚を網羅したのだが、やはりそれはなかった。

と、その時、誰かが私のシャツの襟をぐいっと掴み、力任せに私を商品棚の陰(死角)に引きこんだ。
見るとそれは、近所のとあるショップに勤めていていつも昼ご飯を買いに来てくれる、私よりちょっと上ぐらいの常連のお姉さま達だった。
しかも私の襟ぐりを掴んでいる張本人さんの子どもさんはうちの娘と同じ小学校に通っているようで
運動会や学芸会や授業参観などの学校行事で会うことも多く、名前も子どもさんの学年も知らないがいわば「顔馴染み」の人で
普段からスタッフと常連のお客さんという枠を超えて、「ちょっとツレ」的に気さくに話しているという人だった。

私「ちょ、何するんっすかw暴力反対www……あ、いらっしゃいませこんにちは」
?さん「あんたがさっきしゃべってた人って、女優さんちゃうの!?」
私「え、そうなんですか?いや、まあ綺麗な人やな~とは思いましたけど…」
常連Aさん「絶対そうやって!あれやんほら、ちょっと前の昼ドラやんな?」
?さん「そうそうそう!!!」

と、お姉さま方は、女優さんと思われる女性客から数メートル離れたその商品棚の陰に隠れながらも
「素人丸出しのバレバレの尾行」みたいな格好で、団子三兄弟よろしく頭をみっつ縦に並べてその女性客を見ていた。

常連Bさん「…思い出した!バラ…?牡丹…?」
常連Aさん「そうや、それやっ!」


?さん「この薄汚いメス豚がっ!!!」


顔馴染みの?さんのその(大声での)台詞回しに気付いたその女性客が、美しい眼差しでちらっとこちらを見た。


どう見ても小沢真珠さんでした。本当にありがとうございました。


私「おいおいおい待てこらそこwwwww…てかほんま勘弁してくださいよ~もうマジで~!おたくらは客やしええですけど、私ここのスタッフなんですよ?w…てかこの図式、小沢真珠さん的には逆にスタッフの私が『小沢真珠さんが来てはるww』って他のお客さんにタレこんだんか?みたいな感じにもなってまうじゃないですか!w」
?さん「っていうかなんで女優さんやて気付かへんのかがわからんわ~普通すぐわかるやろ~?」
私「芸能人であろうと一般人であろうとお客様に対して分け隔てなく接するという私のポリシーが生んだミスだったのかもしれませんね逆にもうこれは(キリッ」
?さん「あんたが芸能人に興味ないだけやろww」
私「www…ちゅうか私(小沢真珠さんとこに)戻りますわ接客中なんで。あと、メス豚発言はもう絶対禁止で。ほんま、しまいに業務妨害で訴えますよ?」
?さん「業務妨害とかwwwww」


と、そうして、その女性客が小沢真珠さんだったことがわかってからも、私はいつも通りに接客を続けた。

私「大変お待たせ致しました。春夏物から秋冬物に商品が入れ替わってしまって、もう今はうちには置いてないです。申し訳ございません」
女性客「そうですか…」
私「お時間取らせた上にやっぱり無かったです、とか、なんかほんまにすんませんでした」
女性客「いえいえこちらこそ。…ありがとう」

と、そうしてその女性客は、にこやかに、一足お先に優雅に帰って行かれました。
と、その後残った男性客が実はマネージャーさんだったことがわかってからも、私はいつも通りに接客を続けた。

私「速乾スプレーのこと、ほんますんませんでした。次の入荷を待っていただけるなら今すぐに注文したら一週間以内に取り寄せることはできると思いますが?」
男性客「いえ、いいです。お手数かけてすみませんでした。…あの、領収書をいただけますか?」
私「はい、かしこまりました」

私は迷った。

逆に今、この送り際に「先ほどのお客様は小沢真珠さんですよね?」って、この人にはなんかもう言おうかと思った。
何故ならば、それをこの人に今言うことで、この(裏方に徹する)人のなんかバネ?になるかもしれない?とも思ったからだ。


でも、私には言えなかった。

領収書を切った後、「ありがとうございます」と、私はいつも通りにその「客のお帰り」を見送った。
レジに並んでいる?さんが、もうあれほど私が「禁止」をしたのにも関わらず

「見た?メス豚!の人やで!小沢真珠!」
「やっぱ綺麗な~?女優さんはオーラが違うわ~」


とかレジ前でまた大声でそんなんを触れ回っていたので、もう絶対シバくwwwと、私は決意した。
と、そんな?さんをちらっと見て、少し微笑んで、その男性客は、ペコッと頭を下げて、そして帰っていった。


私がひとつだけ思ったことは


この人がマネージメントしたいと思ってしてる役者さんなら、逆に注目してみようかなと。
これこそいわば「一心同体の表裏一体」なパートナー同士なんかもしれんな~と、なんかそう思った。


「裏方贔屓」でごめんねごめんね~。
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  1. 2010/10/27(水) 00:58:24|
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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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