どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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忘れないでほしい

さて。


ずっと内緒にしていたが、私はとある男性から「ぜひとも後妻に来てほしい」と、熱烈にプロポーズをされ続けている。


お相手は、うちの店の常連客の 80才のお爺ちゃん なんですが。


なんか、私が(十年以上?もっと前?)に亡くなった奥様の若い頃の感じに似てるんですって。
目元が涼しいべっぴんなとことか、鼻っ柱の強そうなとことか、打ったら三倍にして返ってくるとことか、が、よう似てるらしい。
ちゅうか、ひとつめはまあいいとして、あとのふたつはどう考えても私に対しての悪口にしか思えないのだが…。

とまあ、なんかそんな感じで、そのお客さんは週に一回は必ず来て、私を贔屓にしてくれているんですね。
てか、贔屓にしてくれるっちゅうても私はホステスではないんで、チップが貰えるとかそんな良いことはなく、むしろ逆に
「(病院の検査の)数値がまた悪なってたわ」とか「うちにしつこいねずみがおってなんぼしても捕まらへん」とか
なんかそんな愚痴を聞いては
「それはえらいこっちゃな~。なんでやろな~?お父さんのフェロモンがねずみを寄せてるんと違う?w」
とか言うて、相づち+返しをしないといけないので、贔屓にしてもろて良いことがあるどころか、逆に、
そうしていちいち捕まっては仕事の手を取られて若干めんどくさいとこもあるにはあるのだが
でも変な話、そうして生き生き揚々としてはるそのトークのお相手をしていると、私自身も活性化される。
相手が誰であろうとも「頂いたら即ち返す」のトーク(笑い)を怠ってはいけないという、是、日々精進の思い。


てな感じで。

私はそういったタイプのお爺ちゃんお婆ちゃん(おっちゃんおばちゃんも)にはわりとウケがいいんですよね。
体は、まあそら歳が歳やからそこそこガタは来てはるけど、頭はしゃんとしてて、しゃべりもしっかりしてはって、
男性の場合、「エロと笑い」を忘れておらず、女性の場合、「毒舌と笑い」を忘れていない、みたいな方々には愛される。
よって、「愛人」「後妻」の口と、「いい歳して今だ独身のうちの息子の嫁」の口には引く手数多なのだが、
残念ながら私はそのどれにも関心がないので、「では来世で(笑)」と、その場を濁しているのだが
それがまたそんな方々にとってはツボにハマるようで、「あんたとしゃべると元気になるわw」と、なかなかの好評を頂いている。


と、そんな私が逆に苦手なのは、

「本意気でボケているお爺ちゃんお婆ちゃん」

なのです。


…とかって書いたら、

ボケている身内がいる読者さんはもう早速もって

「りっさん、最低や!!!」

と憤るかもしれないが、なんか落ち着け。そして私の話を聞け。


かつては「瞬間湯沸かし器」というミドルネームまで拝命した「キレ屋」の私に対して、概ねの方々の印象は
「りっさんはすぐキレる」 「りっさんは怒りの沸点が低い」といったものであろうと思うのですが、私は意外とキレません。
私がキレる時は「そんなん、常識的にしたらあかんことやろが?」っていう時だけなんで、
だから例えば、本意気でボケている人がなにか常識を逸脱するようなことをしても、私はそこではキレません。
何故ならば、こんな言い方したらあれやけど、その人はもう人間の常識を超えてるとこにいってる人なんで
そんな人に対して、「人間の常識」を追求して、それができない・できてない、と言って怒ることは私はしない。
てか、逆に私はそういった人たちが今困っていることを「早く解決しよう」と思うんですよね。

例えば。

「買うべきもののメモを取る、取った、そしてそのメモを持ってきた」ことまでは覚えるけど、
「いざ来店した時に、そのメモを何処にしまったかが思い出せない」と言って困っている(ボケてる)人がいた時、
私は直ちにその「失ったメモ」の捜索活動に入ります。
何故ならば、ボケてるこの人が何処にメモをしまったかを思い出すのを待つよりも、
私がこのボケてる人の身の周りからそのメモを探しだすほうがもう絶対に早いので。
と、そうして一刻も早くその行方知れずのメモが見つかったら、その人も早いこと安心できるじゃないですか?
「なんやここにあったんや?良かった良かったー」って、そんな話になるじゃないですか?これにて一件落着。


だが、「りちさん、それは違う」と、店の後輩のタケ(本職は介護士)に言われた。


私「何が違うねん?本人さんが思い出せへんって言うてはるのに、それを思い出せ!っていうほうが酷な話やんか?」
タケ「だからって、勝手にあちこちカバンとかポケットとか探られたら、されたほうは不安になるじゃないですか!」
私「勝手には探ってへんがな。開けますよ~?って、了解得てからしてるがな」
タケ「…一生懸命思い出そうとしてるその人の気持ちはどうなるんですか?」
私「てかすでに思い出せへんでボケてしもてるねんから、実際問題としてこういうことになってるんやんか」
タケ「でも少し待ってあげたら…もしかしたら、思い出すかもしれないじゃないですか!」
私「もし今それができたとしても、それは結局あんたの自己満足な話なんとちゃうの?」
タケ「それは…そうかもしれないですけど……」


涙ぐんでいるタケを見て、私がひとつだけ思ったことは


私がしてることも、やっぱり「自己満足」なんかもしれん、と。



私ら母娘がこの今の家に引越して早や三年になりますが、この三年間、
朝昼夕晩、会えば欠かさず挨拶をしてきている、「とある認知症のお婆ちゃん」が、私には、いるんです。


続く
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  1. 2010/11/18(木) 02:40:05|
  2. 「こっち見んな!!!」

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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