どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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維新のとき

さて。

主婦にとって、一年で一番、「ご飯の仕度」が楽な季節になってきましたね。

「とりあえず、鍋。」

猛暑の影響で野菜が恐ろしいほど高かった一時期から思うと、だいぶ価格も安定してきたし
寒い時期に体を温める温野菜をたっぷり食べさせられる鍋料理は、日々の献立に悩む主婦の救世主だと言っても過言ではない。

さらに、鍋なら一品で済むし、基本的に材料を切って炊いたら調理は終わり、調理道具もそない要らんし後片付けもめっちゃラクなので
夕方帰ってからの時間に追われている私には何かと大助かりなメニューなので
「ええ~?また鍋~~~?」という娘らの声にも負けず、鍋料理をかなりの割合で濫用している。

てか、私も子どもの頃はあんまり鍋が好きではなかったんですが、いつしか「毎日鍋でもいい」と思うようになった。歳か?w
中でも私は、昆布だしで炊いてポン酢でいただくというシンプルな水炊きが一番好きなのだが、そればっかでは本気で子どもらが飽きるので
だしと味付けにバリエーションをつけてなんとかごまかしているのだが、最近は豆乳鍋がけっこう定番になっている。
うちは娘二人で、しかも上の娘(いちご)はかなりの「スイーツ(笑)」であり、その影響を受けた下の娘(もも)もやはり「スイーツ(笑)」なので

私「豆乳は低カロリー且つ高タンパクで、しかも豆乳の大豆イソフラボンはお肌をスベスベにするんだってよ?」
いちご・もも「それは頑張って食べるっきゃないね♪」

ってな感じで、豆乳、+昆布かつおと塩しょうゆ、とか、+味噌+練りゴマ、とか、+鶏がらスープ+塩、など、ベースを変えつつ
二週間に一回ぐらいのハイペースで豆乳鍋が登場している。


とまあ、そんな感じで今日の本題。


さて。

と、そうして、我が家では冬になると頻繁に鍋料理が夕飯メニューになるのだが、これまでうちには卓上コンロがなかった。
よって、3~4人用の土鍋を使い、台所のガスコンロで一気に炊いてしまって食卓(鍋敷き)に持っていく、という
いわば「エセ鍋」を囲んでいたので、うちの娘らは「鍋とはそうして食べるもんだ」と思っている節があった。
っていうか、
「大人一人の監視で小さい子どもらが囲む食卓に、熱々の土鍋を置いて食事をする」
という行為自体をやっと心配なくできるようになったのも、ここ数年前からの話ですしね。子どもらが小さいうちはそんなんできんかったし。
だから、単身赴任や何やで月に三回ぐらいしか旦那が帰ってこないうちの家には、ずっと卓上コンロがなかったんですよ。
離婚当時でいちごが二年生ももが1才半やったんで、そんな幼子抱えて「卓上鍋」とか危険極まりないしね。

離婚して帰ってきて一年ほど暮らしていた実家(オトンの家)には、昔からある卓上のガスコンロ(ホース繋ぐやつ)があったが
それもツレが大勢集まる(チビらを監視していられる大人率が高い)宴会の時しか使いませんでした。

てなわけで、私はいちごとももに「ぐつぐつ炊けるのを待ちながら食べる、ほんまのお鍋」を体験させてやりたくて
ずっと卓上コンロが欲しかったのだが、
「まあでも絶対今すぐなかったら困るわけでもないし、台所で一気に炊いたほうがぶっちゃけ早いしなー」と思い
「カセットコンロぐらい買おうと思えば買えるが、なんとなく伸ばし伸ばし」になったまま、その現状を過ごしていた。

と、そんな折、「季節を変える風」を吹き込んできたのが彼氏さんだった。

なんか、友達らと彼氏さん家で鍋をして、そしたら、卓上コンロ持参で来た友達が
「カセットコンロ、うちにふたつあるから置いてく(事実上、君にあげる)わ~」と、そのまま置いていったらしいが、
家で一人で鍋とかしないから、こっちに持ってきた(事実上、りちにあげる)よ、と言って、彼がコンロを持ってきてくれたのである。

「かっちゃん(彼氏さん)でかした!!!」


そんな偏西風に後押しされた私は早速そのコンロを使い、彼氏さんも交えて4人で鍋を決行した。


私「ええか?あんたら。この鍋を引っくり返してコンロがこけたらこの家はもう大火事になるからな?絶対ほたえな(騒ぐな)や?」
いちご「うん、わかってる」
もも「ももちゃん、なんかちょっとだけこわいよ…」
いちご「もも、大丈夫。お行儀よくしてたら大丈夫やから、な?」
私「そういうこと」

そう、そういうことなんです、私が言いたかったことは。

今まさに目の前で燃えたぎっているこの卓上コンロの火が、「ともすれば危険なものだ」という認識が、今の君らにはもうある。
だが、その扱いに注意さえすれば、「炊けたよ!はい今が一番美味しいよ!」という、ほんまもんのお鍋をいただくことができる。
そうして、少しずつだが大人の階段を昇りつつあるこの子らはもう、「そういうこと」も、話せばわかる歳になってくれた。
最初は猿みたいなとこから始まって、こうして話がわかる人になるまで育てるまで、
しんどいこともいっぱいあったし寝たいのに寝れへんこともいっぱいあったけど、頑張ってきてよかった、報われた。
そしていつか…この子らもお母さんになって…こんなふうに「子どもとお鍋を囲む」ようになっていくんよな…。


なんかもうすでに感無量。




と、私が密かにそんな絶大なる感動に打ちひしがれている最中、いちごの


「取って(食べて)いい?」


という合図を封切りに、みんなで「初めてのほんまのお鍋」を、お腹いっぱい食べました。
「熱っ!」とかいちいち感じて声にして言いながら食べたその鍋は、今までの数倍美味しかった。



だが。

そんなして綺麗に終わらないのが、「りっさん家」でして。



そうして「ほんまもんのお鍋」を達成した私はそこに満足することなく、
「次はほんまのしゃぶしゃぶをこいつらに体験させてやるぜ!」と、さらなる目標を目指したんですね。


卓上コンロがなかった今までは他の鍋と同じく「しゃぶしゃぶ」も、「台所で一気に炊くエセしゃぶしゃぶ」だったので
リアルタイムで、「しゃぶ、しゃぶ、」ってやる、あの体験を私は娘らにさせてやりたく、
私はその「お初のほんまの鍋」からわずか三日後に、その決意表明をした。


私「明日、コンロでしゃぶしゃぶをするよ!」


だが、娘ら(特にいちご)のリアクションは、それを喜ぶどころか、逆に心配丸出しだった。


いちご「コンロで鍋するのは今度K兄(彼氏さん)が帰ってきはった時にするのがいいと思う…」
私「なんでよ?」
いちご「なんか、なんとなく不安やし」
私「いや大丈夫、もう大丈夫や。ママにはわかってん。こないだの鍋で確信を得た。ももも、話せばわかる歳になってる」
いちご「てかさ、ママはカセットコンロ着けたことあるん?ママがカセットコンロ着けるとこ、いちご、見たことないねんけど…」
私「あるかないかって言われたらそれはないけど、あ、なんかその心配?…てか、こんなもんあれやん?…ここにこうカセットをセットしてやな、…この着脱スイッチを着のほうにこう降ろして、この点火スイッチを回すと火が着く、と…………あれ…?…着かへんな?」
いちご「……」
もも「ももちゃん、なんかこわくなってきたよ…」
いちご「ママ、順番間違えたんちゃう?」
私「順番なんか間違えるはずないやん。だって仕組みはこうやろ?ガスをセットしてから点火する、って」
いちご「でも、火ついてないし…」
私「もしかして機械が古いから着火の石が壊れてんのかもな?ライターで火着けたら着くやろ」
いちご「待って!…っていうことは……もしかしたら、さっきからずっとガスは出続けてるんかな…?」

私は急いでスイッチを消火位置まで戻そうとしたが、何故かスイッチがびくとも動かなくなった。

私「(顔面蒼白)……。」
もも「ママ~、ももちゃん、トイレ行ってくるね~」


「待て、もも動くな!!!」

「全員そこから動くな!動いたら爆発するぞ!!!」 




「だから(今度K兄が帰ってくるまで待とうって)言うたのに~~~!」と、怒りの涙目で私を見ているいちご。

なんでおしっこ行ったらあかんのかわからんけど、とりあえず言われた通り動かないもも。

「バスガス爆発バスガス爆発バスガス爆発」というあの早口言葉だけが何度も何度も頭の中でリフレインしている私。



なんかもう泣きたかったし、正直怖かった。
てか、いちごの「嫌な予感」に素直に従っておけばよかった……。



とにかく、


明日の朝刊で「卓上コンロのガス爆発で母子三人が死亡」とか、そんな記事が載るのは絶対に阻止しないといけない。

なんとしても、我々は生きなくちゃいけないし、こんなことで、いちごとももを死なせては絶対にならない。



時は平成22年。


我が家の「維新、文明開化」まで、あともうちょっと。
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  1. 2010/11/25(木) 02:49:57|
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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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