どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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維新のとき・2

さて、 この 続きです。

いちごとももを「しのび足」で居間の隣の台所のほうまで退避させてから、私はこの「出っぱなしのガス」を止めることに挑んだ。
まず始めに、火花が散らないようにそぉ~っと窓を開けて十分換気をし、カセットを入れるところの蓋を開けた。
すると、カセットは何故かコンロの土台(差しこみ口)から外れていて、カセットケースの中でゴロンと転がっていた。
…ということは、さっきからずっとガスは漏れていなかった…?てか冷静に考えたら別に、部屋の中、ガス臭くもなんともないし…。
なんや、そうか~!そうやったんか!最初からカセットがちゃんとはまってなかったんや!?と私は安堵し、
台所の隅で身を寄せながら固唾を飲んでこちらを見守っているいちごとももに「もう大丈夫や」と、おいでおいで、をした。

いちご「コンロ、直ったん?」
私「いや、それはまだこれから。とりあえず、ガスはずっと出てなかったみたい。カセットがちゃんとはまってなかった」
いちご「なんやあ~~~!あー、びっくりしたー!」
私「ママもびっくりしたー!」
もも「ももちゃんもびっくりしたー!…ていうかママ、ももちゃんはもうトイレいってもいい?」
私「そや、忘れてたwごめんごめん、もう好きなだけ行っていいよ、どうぞどうぞw」

てなわけで。

じゃあいよいよこの点火スイッチの修復に入るぞ、と、いちごとももにコンロの台を支えてもらいつつ
力の限りスイッチのつまみを元に戻そうとしたのだが、スイッチはびくともしなかった。
必死になりすぎて手の平の毛細血管が内出血してしまったので、いちごが変わって挑戦してくれたのだが、やはり無理だった。

私「あかん、完全に壊れてるわ…」
いちご「あ~あ……」
私「ごめん」
もも「このこと、K兄にあやまらないといけないね…」

そう、問題はそれや…。
せっかくカセットコンロを調達してくれたのに、なんとわずか三日目に壊してしまうというこの大粗相。

とりあえず、その日は「しゃぶ、しゃぶ、」をやるのを諦め、台所のガスコンロで一気に炊く「エセしゃぶしゃぶ」で食事を済ませたのだが、
私はその後の数日間、そうしてカセットコンロを壊したことを彼氏さんに「完全に」隠蔽していた。

っていうか、普段から全くと言っていいほどメールも電話もしないので、彼はその隠蔽工作にまるで気付かなかったと思うが
普段のそれと違って、「今、我々は音信不通中である」という確実なる認識のあったあの数日間、私は、
「この音信不通について隠し事がある」という、そんな確信犯的な後ろめたさでいっぱいだった。

そうしてまた次の週末が近づき、彼が「明日そっち帰るよ」だかなんだかメールをしてきたので、
いよいよ現場に踏み込んでくる彼に、もうこのことをこれ以上隠し通すことはできないと思い


「かっちゃん、コンロが壊れた」


と、私は正直に自白した。

いや、正確には「壊れた」でなく「壊した」のだが、あえて「壊れた」という辺りが私の若干の反省のなさの現れなのだが、
てか、ほんまなんでいきなり点火スイッチのつまみが動かへんなったんか、全くわからなかったんですよ。
「え、私が悪いの?なんで???」ぐらいの勢いで。

週末、我が家に帰ってきた彼氏さんは、早速コンロの修復に取り掛かった。
だが、男の彼氏さんの力をもってしても、やはりスイッチは点火位置からびた一文動かなかった。

彼「つーか、なんでこんなことになっちゃったの?w」
私「それがわかれば苦労はしませんよ。てか、説明書もないのに無理だよ(←超横柄)」
彼「カセットコンロつけるのに説明書とかいらねーだろwww」

開き直る私に、彼は「え~っと、…いいですか?w」と、まるで子どもに物ごとを教えるような口調で言いながら
カセットコンロの使い方を一から丁寧に手ほどきしてくれたのだが、その一発目の作業説明で早くも私は「えっ…」とつまづいた。

① カセットの矢印マークをコンロの差しこみ口の凹の部分に合わせて置き、蓋を閉め、脱着レバーを着にします。 ←今、ここ。


カセットコンロのカセットに「そんな矢印」があるなんて、今の今まで知らんかった。


取り扱い説明を続ける彼のその後の手ほどきは、もう私の耳には全く入ってこなかった。
要はこの故障は、カセット(ガス)をちゃんとセットしてもいないのにも関わらず、カセットコンロに対して「おい、火をつけろ」という、
そんな無理難題を押し付けられたことに対するカセットコンロの、「我が身を呈しての怒りの業務放棄」、だったようだ。


てか、思えば、今までこうした卓上コンロを使う場面での火付け作業は、「男子」がそれをやってくれていたんですよね。
例えば、うちの実家にあったガスコンロにしても、台所でオカンが材料切ったりしてる間にオトンが点火してたし、
例えば、独身時代に仲良かった先輩や同期や後輩と先輩の家で鍋した時も、うちらが台所の準備してる間に男の先輩が点火してくれてた。
てか、なんかちょっとそんなんありません?いわゆる「鍋奉行、見参!」みたいな。
普段は女が料理するけど、鍋やるとかなったら男がその最前線に立つ、みたいな、なんかそんなんあるじゃないですか。
ちなみに私の敬愛する兄貴(笑いの師匠)はご家庭で「ホットプレート大臣」に就任しておられるそうです。兄貴、ステキすぎ。

だから、だからね、私がカセットコンロのカセットにそんな矢印があることを知らなかったということはいわば「仕方ない」話なのだ。
てか、そもそもうちには卓上コンロ(カセットコンロ)がなかったので、それはいよいよ「仕方ない」話なのだ。
よって、なんかもう、「仕方ない」のだ。


まあ、「言い訳」 ですけど。


てな感じで。

彼氏さんが帰ってきた週末のその日も、晩ご飯は鍋にした。

昼過ぎの時点では「久々にみんなで買い物に行こうか」と言って多いに盛り上がっていたのだが、
いちごが「勉強に熱が入ったから買い物はパス。(平日は陸上で忙しいから)今日はいっぱい勉強したい」と言いだし
するとももまで「じゃあももちゃんもべんきょうするから、ももちゃんもおるすばんしてる」と言いだし、
結局、私と彼氏さんとで買い物に行った。
っていうか彼氏さんもその時、自分の勉強をしてはったんですが、
そうして全員から「勉強するから買い物には行かない」と言ってふられるのは寂しいので、
半ば無理から彼氏さんの勉強をやめさせて買い物に連れて行ったんですが。

と、そうしてスーパーに着き、
「今日は海鮮鍋にしよう」と思っていたので主に魚コーナーを物色していたら、パックの蟹が特売で安かったので
「かっちゃん、蟹が安いよ!かにすきにしようか!」と私は勝手に決めて蟹をカゴに入れ、そしてさらに
「(子どもら寝た後の飲みで)ビールもいいけど焼酎の熱燗もいいね」とまた勝手に決めて焼酎をカゴに入れた。
そしたら、レジでの支払いの段になって彼が「いいよ、俺出すよ」と言ってお会計をしてくれたので、私は
「しもた。そのつもり(会計持つつもり)やったんや?調子こいて蟹とか焼酎とか勝手にボコスカ入れて悪かったな…」と思った。


ひとつだけ言いたいことは、

もらったコンロを早速壊した上に、人の会計で勝手に蟹とか酒とか買う人間について。


家に帰って、
勉強に戻った彼氏さんの背中と、目下勉強中のいちごの背中と、
勉強もしてたっぽい残骸を遺しつつも「NHK教育」の子ども向け番組のライブ体操を大張りきりでしているももの背中を見た私は
今日まで我が家に起きた全ての出来事を踏まえて、もういよいよ決意した。


カセットコンロを、もう 買う。


実は、うちの店で「季節商品」の一環として湯たんぽとかコンロの類が大量入荷しているのは知っていたんです。
しかも、変なホームセンター崩れみたいなとこで買うよりかなり安くでそれらを提供していくことも。
だから、ずっと卓上コンロが欲しいと思っていた私は「この期にいよいよ買おうかな?」とちょっと思っていたんだが
先の記事でも書いたように「でもどうしてもそれが要るわけじゃないし」と伸ばし伸ばしにしている中、彼氏さんがそれを調達してくれた。
だが、私はその「ラッキーコンロ」を早速もって破壊し、いちごとももにもなんか「中途半端な夢」を見せてしまった…。


「ちょっと買い足しに行ってくるね」と言って出て、カセットコンロを担いで帰ってきた私に皆は仰天していた。


いちご「ママ、なんでまたカセットコンロをwww」
私「だって今日はかにすきなんですよ?」
彼氏さん「ちょ、コンロw買ってきたの!?wwwごめん、なんかごめん!…あー、てか俺(コンロ代)出すわ」
私「てか、かっちゃんのコンロ壊したしw…てか、かにすきにはやっぱ卓上コンロでしょう!」
もも「きょうはかにのおなべなの?」
私「そやで~!もも、いっぱい食べや!」


と、そうして。

このたび我が家に「卓上コンロ」という新しい文明が(今度こそ)持ち込まれたのである。

私がひとつだけ思ったことは、


維新とは、これ即ち 必然なのだ。
過去の積み重ねと「罪」重ねによって、良くなるように成るべくして成るものなのだ。
 ↑ ↑ ↑ ↑ ↑
人がくれたカセットコンロを三日目で壊した人の発言。



ほんまごめんよ、彼氏さん。
でも、あなたが吹き込んでくれた「風」は無駄ではなかった。いわば貴方はこの維新の立て役者なんだ。







おまけ。

てなわけで、卓上コンロがあることが嬉しすぎた先週は週4回、「鍋」をしました。
「しゃぶ、しゃぶ、」はまだしてないけど、それこそ、卓上コンロがなかったから今まで出来なかったすき焼きをした。
「すき焼きのタレ」のテレビCMですき焼きの予備知識を持っているいちごがテンション上げ上げで、ももに
「すき焼きやって!ももちゃん、すき焼きわかる?お肉とかお豆腐とかお野菜を、生卵につけて食べるんだよ!」と前情報を入れると、

もも「えー…。おにくをなまたまごにつけてたべるとか、なんかきもちわるそう…」
いちご「なんで?w…ももちゃん、卵かけご飯好きやん?きっとそれと一緒のことやって!」
もも「……。じゃあ、ももちゃんはたまごかけごはんでいいよ…」

と、そうしてあんまり乗り気でなかったももだが、いざ「すき焼き」を実食してみるとかなりヒットしたようで

もも「おいしいね~!ももちゃんこのこと、あのねちょう(注1)にかくよ!はじめてすきやきをたべました!って」
私「ちょwそれはやめて、なんかやめてwww」
もも「なんで?」
私「なんで?っておまえ……なんちゅうか、大人の事情?」
もも「???」

日曜の晩、ももが寝た後こっそりももの「あのね帳」を読んでみると、
やはり、ももは、「すきやきをはじめてたべたこと」を書いていやがった。
やっぱ、ももに「大人の事情」を把握しろというのはまだ難しかったか…。

てか逆に、これも「ええネタ」になったな。


よって、私は生活表(注2)の保護者欄に釈明記事(笑)を載せた。

いつもももがお世話になり、ありがとうございます。
さて、ももが本日提出致します「あのね帳」の件ですが、確かに、我が家では今週初めてのすき焼きをしました。
その初めてのすき焼きに感動したももが「はじめてすきやきを食べたことをあのね帳に書くよ!」と言い、
私は「それはなんかやめてくれ(笑)」と止めたのですが、ももはそのことをもうよほど先生にお伝えしたかったのか、
今しがた、寝入ったももの「あのね帳」を読みましたら、ももはそれをバッチリと書いておりました。
本人は本人なりに一生懸命書いたことと思いますが、私のほうからひとつ注釈を加えさせていただきますと
これまでももがすき焼きを食べたことがなかったのは単に「我が家に卓上コンロがなかった」という物理的理由によるものですので、
「この平成の時代に生まれてこの方、この子はすき焼きも食べさせてもらうことがないような食生活を日々送っているの?」
といったご心配をどうぞされませぬよう(笑)。
今後とも、ももを宜しくお願い致します(笑)。



いつしかの個人懇談会の時、ももの担任の先生が仰ったんですよね。

「ももちゃんのお母さんの生活表を毎週読むのが楽しくておもしろくて。お家の様子が想像できるんですよねw」
「それにお母さんの文面がまた独特でww職員室で読んでて、声に出して笑っちゃうんですwww」


まあな。

てか、私は

「先生を笑かしにかかってる(笑わせに行ってる)」 からな。


だってね、だって、そうじゃないですか。
なんぼ「それも仕事」って言うてもね、毎週毎週クラス全員の子どもの親が書いてくるそれを読む先生にしたら
「えっ?もう一週間経ったん?…また生活表の保護者欄になんか書かんとあかんかよ~~~」
っていう保護者のめんどくささのその大よそ30倍(クラスの子どもの数)のめんどくささ(コメント返し)があるわけですから。
いや、聖職者であらせられる先生方は子どもに関わるそれを「めんどくさい」などとは思っておられないかもしれないが、
私が先生のその立場に立ったなら、「なんしかこれが一番めんどくさい仕事やねんなー」と、正直思うと思います。

よって私は、先生のそのご苦労に敬意を表し、

「先生を笑かしにかかっていく」 のだ。


どんな仕事でもそうやと思うけど、言うても全部「人間」がしてることなんやから、
自分という「人間」自体が壊れてしもたら、それは「いい仕事」も出来なくなると私は思うんで。
「笑い」って、結構役に立つんですよ、これ正味の話。




(注1)あのね帳
「先生、あのね…」と、子どもが先生に聞いてほしいことを綴るノート。
基本的にいつ書いてもいい自由ノートなのだが、いちごとももの学校ではそれを週末の宿題日記としている。
もしかしたら、そうして作文に慣れさせ、書ける力を身につけさせたいというのもあるのかもしれない。

(注2)生活表
一週間の時間割と持ち物を記載しているプリント。
その下に、昨晩何時に寝て、今朝何時に起きたか?を子どもが毎日書き込む欄があり、低学年ではさらに
「今日、学校で楽しかったかな?」を「楽しかった・普通・悲しかった」の三段階の絵文字を使って○をつける欄がある。
その最後に、この一週間の子どもの家庭での様子や週末の出来事・子どもの様子を保護者が書く欄があり
それらに対して先生がコメントをつけてくださり、次の週末に前の週のそのプリントが返ってくるといういわば「エンドレス」な表。
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  1. 2010/11/27(土) 01:00:17|
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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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