どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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「ボス」の思い出

さて、先日。

近々ももが学童の日帰り遠足で京都の北のほうに行くんだが、それに伴い、学童の先生から
「もし雪が残ってたら雪遊びをするので、濡れてもいい服装の準備をお願いします」
というお達しがあったので、ももと私は
「保育園のお泊り保育で買ったあのスキーウエアはたいそう(大げさ)か?」
「なんぼ北部でも市内ならもうそない雪もないやろし、かさばるからやっぱジャンパーで行く?」
とか言いながら、普段あまり着ない服を収納しているクローゼットの中を漁っていた。
すると、もも(&いちごも。お下がりなので)が小さい頃に着ていたジャンパーがひょっこり出てきて
それを懐かしくおもしろがったももが小さくなったそのジャンパーを無理から着ながら、
「ママ見て~w うでがみじかくてちょんちょこりんやあ~♪」と笑っていた。

相変わらず小さいけどやっぱ確実に成長してんねんな~と改めて思いつつ見ながら、
私はその一方で、「とあるジャンパー」についての出来事をふと思い出した。


さて、てなわけで今日の本題。

昔、まだ私が会社に勤めていた頃、巷で一時「ボスジャン」なるものが流行っていた時期があったんですね。
サントリーの缶コーヒーの「BOSS」ってあるじゃないですか?
あの缶コーヒーのロゴとマーク(おっさんの顔)がバックプリントされた中綿入りのジャンパーなんですが、
なんか、缶コーヒーについてるシールを何枚か集めて応募したら抽選でその「ボスジャン」をプレゼントします、
とかいう企画をサントリーがやっていて、でもそれがまた全っ然当たらへん・当たったやつ聞いたことない、という
まあなんかそんな難易度?の高い懸賞やったんですが。

当時、うちの会社には食堂ともう一ヶ所の計二ヶ所にサントリーの自販機が設置してあって
休憩の時とか、仕事の合間にタバコ吸う時とかの飲み物を買うのにそれらの自販機を利用してたんですが
二人ほどの先輩が「ボスジャン応募するから、シール要らんやつ、シールくれ」って言うてシールを集めてはったんで
喫煙コーナーの隅に応募用紙(シール貼る台紙)をぶら下げて全課を挙げてBOSSのシール集めをしてたんですよ。
ちなみにそのうちの一人は、私の「笑いの師匠」こと兄貴先輩やったんですがw

話戻って。

缶コーヒーノイローゼだった私は毎日1~2本は必ず缶コーヒーを飲んでいたんだが、特に銘柄に拘りはなかったんで、
その期間はジョージア(コーラの自販機もあった)ではなくあえてBOSSばっか飲んで兄貴を全力で支援していたんですね。
てかまあ、もうまんまと(懸賞やってる)サントリーの思うツボっちゃ思うツボなんですけど。爆

と、そんなある日、なんかコーヒーの味がいつもと違う感じがしたんですよね。
苦いっていうか渋いっていうか、なんか飲んだ後味が悪いような不味いような。
ただ、私は元々コーヒー通ではないので(なんせ缶コーヒーで満足するぐらいやし)それに自信がなく
一緒にタバコ休憩してた上司に「ちょっとこれ味おかしくないっすか?」って一口試飲してもらったんですよ。
その上司はコーヒーはブラックでしか飲まないというちゃんとした?コーヒー好きの人なんで、舌も確かなはずやと。

I主任「おかしいってなんやねん?(飲む)……(含んで味わう)……うん、なんやちょっとおかしいな?」
私「でしょー!?なんか変なもん混ざってんねやろか?」
I主任「おいやめろや、わし飲んでもうたがなww」
私「んなもん死なばもろともっすよ!w」

I主任は「不審な穴など空いてないか」と訝しそうに缶をあちこちからチェックし、最後に缶の底を見た。


I主任「おまえこれっ…!賞味期限切れとるがな!」

私「ええっっっ!!!」



確かにその缶コーヒーは賞味期限を一ヶ月ほど超過していた。

だが、あくまでも賞味期限と消費期限は違うし、
しかも生鮮食品じゃないんやから一ヶ月ぐらいどーってことない、と、飲んでしまったI主任と私はお互いそう慰めあったのだが
そこに、いっちょ噛み(寄りたがり)の祭り好きでデリカシーのないY係長が「なんやなんや?w」と噛んできた。


Y係長「そんなもんサントリーに電話したれ! 裁判や、裁判! 訴えたれ!w」

私「実際お腹壊したわけでもないのに訴えるとかそんなんただの輩ですやんかw」




そもそも、サントリーの商品になにか不具合があったとしてもそれがメーカーに直結してるとは限りませんしね。
何故なら、「製造元」と「販売元」は違うんで。
確かに、その自販機に品入れしてるのも三ヶ月に一回ぐらいでメンテに来るサントリーの業者ですが、
でもその自販機の販売責任者である酒屋の兄ちゃん(息子さん。私より一回り上ぐらい)もそれはしてるので
ここでもう早速サントリーを呼び出すっていうのはそれこそ「なんもわかってへんアホなクレーマー」やし、
そしてさらに厄介なことにその酒屋さんはうちの社長と共にこの地に古くから名を馳せる地主さんで、
社長が昔からご贔屓にしてはるとこなんですよね。

よって、たかが賞味期限切れの缶コーヒー1本ごときのことでやいやい言うのもどうかと思った私は、
とりあえず「今自販機に入ってるBOSSのカフェオレは賞味期限が切れている」という情報だけを皆に伝え廻しておいた。

問題のその缶コーヒーはもうその場で流しに処分したんだが、
「賞味期限切れの缶コーヒーを飲んでしまった」という精神的なダメージからか、その日は胃が気持ち悪かったけど
でも多分それは気のもんで、ってかそもそも「腹立つ」よりも正直、「ネタとしておもろかった」んで、まあええかwと。


で、その数日後、品入れに来はった酒屋の兄ちゃんに、
「…ってそんなことがありましたんでw」と、そっとさらっと話したんですね。

だが、それを聞いた瞬間、酒屋の兄ちゃんはもう一気に青ざめ、ひた謝りのだだ謝りで、
「ちょ、そんなんいいですいいです!てかあのほんまそういう意味で言うたんと違うんで!」
とドン引きして断る私の手に無理から缶コーヒー代の100円玉を握らせ(返金し)、そしてさらに、
「ただ、自分は品入れの時は必ず賞味期限チェックをしてますし、サントリーもそれは徹底してると思うんですけど…。必ず原因を調べて報告しますので、すみませんがもうしばらく待ってください」
と言った。


てかあの、ほんまに「そんなん」ちゃうねんけどwww



そして。


それから一ヶ月ほどしたある日、総務部からうちの課長に内線(電話)が来たんですよ。
「サントリーさんがりちさんにお会いしたいと訪ねて来てはるんですけど、りちさん出られますか?」と。
もうすでにその頃には「りちが賞味期限切れの缶コーヒー飲みよったw」ことなど私もみんなも忘れていて、
その笑いのブームもとうに去っていたので、私にとってはもう頭の中が「???」だらけで。


「サントリーが私に会いたいって、なんで?」
「私、サントリーでなんか不良(仕事の)出した? いや、絶対出してへんぞ?」



と、そうしてビクビクしながら応接室のドアを開けるなり、
直立不動で立っていた背広姿のオトンと同年代ぐらいのおっちゃん二人が


「この度は誠に申し訳ございませんでした!!!」


と、一斉に二人して90度の角度に腰を折って頭を下げはったんですよ。



えええっ? 何???



と、そうして「そんなことがあったこと」すら完全に忘れている私は
おっちゃんらの謝罪と説明を聞く中で「あ、あのことかw」とそこでやっとそれを思い出し、
つまり、それは、酒屋の兄ちゃんが「その原因」を追求したところ、どうも、
品入れに来てたサントリーの担当者が品入れ時に(今入ってる物の)期限チェックをせずに上から上から入れてたようで
なんしか、今こうして「サントリーの上の人」が出てくる事態になってしまったようで。


っていうか私がそこでひとつだけ思ったことは


おいコラ、ボンボン(酒屋の息子)よ?
なんで今 あんたはこの場に同席してへんねん?
あんたが私に(勝手に)した「約束(報告します)」の筋が 逆にもう全く通ってないやん?




話戻って。



サントリーのおっちゃん二人組は、
「大変申し訳ございませんでした」と、私が買ったBOSSのカフェオレ(現品)をくれて、
そしてさらに、BOSSのあのマーク(おっさんの顔)が印刷された何やら大きな紙袋を
「つまらないものですが、お詫びのしるしに…」とか言いながら渡してきた。
内心もう早く仕事に戻りたかったので、これ以上ことを長引かせたくなかった私は
「え、なんかほんますんません。あ、私なんも別に怒ってませんし、BOSSの缶コーヒーこれからも飲みますしw」
とか言いながらもうあえて遠慮なくその紙袋をあっさり受け取り、
と、そんな私(ハタチの小娘)をサントリーのおっちゃん二人組はまた90度のお辞儀をしながら見送ってくれた。


と、そうして、缶コーヒーと大きな紙袋を持って私が我が課に戻った時、私はもう完全に「好奇の対象」で。

「りっさんがサントリーにケツまくった(←まくってないしww)」 とか
「りちがキレてサントリーを呼び出した(←キレてないしwwてか逆にいきなり呼ばれたしww)」とか
「りちがサントリーを正座で土下座させた(←無いことわかってて背びれ尾びれ付けてるやろww)」とか

そんな風評被害の中、兄貴が
「ちゅうか、おまえその紙袋はなんやねん?」と聞かはったので
「なんか帰り際に貰ったんですけど、なんでしょう?」って開けてみたら
その中に入っていたのはなんと、あの、「応募しても全っ然当たらない」と言われている、
兄貴を筆頭に、みんなして「シール集め」をしているあの、「ボスジャン(紺色)」だった。



えええーーーっっっ???

なんかもう色々とごっつ「複雑な気分」なんですけど……。




兄貴「こんなんもうほなシール集めて応募するより賞味期限切れのコーヒー飲んだほうが早い話やんけwww」
私「すんません、なんかすんませんwww……てか兄貴、要ります?(この)ボスジャン?」
兄貴「そんないわく付きのボスジャンなんか要らんわwww」
私「いわく付きとか言うなwww」



その後しばらくまた、

「賞味期限切れの缶コーヒーをあえて全部飲んでからその落とし前としてボスジャンをゲットした輩のりちwww」

という尾びれ付き過ぎの噂やレッテル等(笑いのネタ)が続いたので、まあそれはそれでおもろかったんですが、
でも私は、その「ボスジャン」には一度も袖を通していないんですね。てか、「通せなかった」。

それは何故なら、その「ボスジャン」を前にすると、
私みたいな小娘に謝罪したあのおっちゃんらの姿をもうどうしても思い出してしまうので、
その責任の一切を負う・担う「BOSS」ってほんまに大変なんやろなーって思ってしまって、
「この、それ」に袖を通すことが出来へんかったんですよね、なんか。




おまけ。


余談だが、その「行き場のないボスジャン」は実家のオトンにあげました。
経緯の説明がめんどくさいので「サントリーの人にたまたま貰った」とか言うて。

オカンはそれを見るなりすぐ「ボスジャンやん!」と気付いてそれを言葉にも発したが
そういう流行りモノに全く疎いオトンは

「家の中のボス(主)が着るカッコイイジャンパー」=「ボスジャン」

と、そこでなんかそう思い込んだようで、
その後も自分の(「ボスジャン」じゃない)ジャンパーや上着も全部、

「おい、お母さん。俺のボスジャンは?」

とか言いだしたので、当時、実家のオカンはちょっとてんてこまいしていたようです。

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  1. 2011/02/02(水) 02:08:37|
  2. 思い出のネタ(社会人編)

プロフィール

りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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