どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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走るいちご ~第一章・ファイナル~

さて。

今日の更新は、先日の記事の、その後の話です。
アホボケカスが売りのこのどんつき~の中、意外や意外にファンの多い「走るいちごシリーズ」。


それは、とある土曜日、いつものように陸上の練習から帰ってきたいちごが
「ママ。いちご、本選のメンバーに選ばれたよ」と、そう淡々と、もうそれはまるで
「ママ。回覧板来てたよ」ぐらいの、そんな淡々とした感じで言ったので、私もつい

「ああそう」

と、そう普通に聞き流してしまった。


<間>


「…っていうか今なんて言うた?本選メンバーってあの駅伝大会の?」と、追って私はビックリしたんだが
いつも通り、練習で着ていたジャージや体操服を洗濯カゴに入れてるいちごを今一度とっ捕まえて

「やったやん! いちご、ようここまで頑張ったな!」

とか、取って付けたように言い直すのもなんかアレなんで、私も、もういつも通り、
それはもう普段の記録会や競技会と同じくいつも通りに、「大会当日はお弁当いるん?」 と、いちごに聞いた。


ええ、わかってます。
みなさんに突っ込まれるまでもなく、ほんま最低なオカンやな、と自分でも思います。
子どもがこれまで二年かけて頑張ってきたその目標を達成したことをまず誉めてやるでもなく、「お弁当いるん?」 てアンタ。

そやけど、言い訳するわけじゃないけど、こんなんもうしゃあないやんか?
いや、この二年間の目標を達成したいちごはもうほんまに凄いと思いますよ。
これまでほんまによう頑張りよったんやろうなと思うしね、元々走るん遅かっただけにそれはもうほんま凄いと思う。
でもあんな淡々と言われたらな、「ああそう」って、それはもう「つい」、ついそう言うてまうって。
まして私は「走るいちご」の背中を時折垣間見てきた程度のオカンなんですから、今さらになって


「あなたならきっと出来ると、ママは信じていたわ!」


とか言うて抱きしめるとかもなんかシラこいし、つーかもう第一声で「ああそう」って言うてもーたし。



てなわけで。


その大会で「走るいちご」を、私とももと彼氏さんとオトンとで観に行くことになったんだが、
駅伝とか走ったことない私は実際走る人の気持ちとか何が励ましになるとか全くわからんので、
ここはもう全面的に「走るいちご」の言う通りしようと思い、「ママらにはどこに居てほしい?」と聞いた。

するといちごは、1500メートルほどのその距離を走るイメージが自分の中ですでに描けていたようで
「いちごの走る区間の三分の一ぐらいのとこに橋があるねん。そこまでは自分で頑張るから、その橋を渡ったとこから先にバラけて居てほしい。橋を渡ったとこにおじいちゃん、中間点にK兄(彼氏さん)、ゴール(次の中継点)の前にママ、の順番で立って、いちごの名前か学校の名前かゼッケンの番号を呼んでほしい。ほんでママはいちごが走って来るのが見えたら、『いちご、ラスト上げろ!』 って思いきり声かけてほしいねん。そのママの声が聞こえたらラストまで全力で上げるから」
と、いった超具体的な指示を出してきた。

余談だが、
オトン(←中学高校陸上部で長距離と駅伝やってた)はゴール前に自分が居たかったようでその配置に若干不服そうだったが
「そこまで自分一人で頑張って走ってきて、何より一番に顔を見たいのがおじいちゃん、なんかもよ?」
とか、そんなん(適当www)言うたらなんかちょっと機嫌良くなったのでセーフだった。



てなわけで、大会当日。



朝6時、「体、温めとく」と言って家を出たいちごは一緒に走る仲間と少し歩いたり公園でストレッチしたりして、
一旦帰ってきて朝ご飯を食べ、お弁当と水筒と、走った後に羽織るバスタオルやらなんやが詰まった大きなリュックを抱え、
彼氏さんのお兄ちゃん(陸上経験者)が送ってきてくれはった「箱根神社(駅伝にちなんで?聖地?)」のお守りを握って、
号砲の4時間近く前の、朝の7時前に「行ってきます!」と、いざ出陣した。
と、そんないちごを見送った後、私は「まだまだ時間あるから二度寝しようw」と思っていたんだが、
「仕事休みの日にこそやっとこう」の家事等で「ラッキー二度寝w」が出来ずに時は過ぎ、ももと彼氏さんとオトンとで、
交通規制がかかる(*)ことも見越して、いちごが走ってくるであろう一時間前にタクシーでその区間の場所に行った。
(*)国際マラソンとか全国駅伝とかで走らはるのと同じ大通り(一般道)をあちこち止めてやらはる大会なので。

と、そうして現地についたものの、「ラストまで全力でピッチ上げる」に適した距離が掴めず
「これぐらいあればスパートかけられるか?」とか「いや、もうちょっと伸ばしてもいけるかな?」とか
そうしてゴール(中継点)から自分の足で何度か走って行き来して、ゴールの200メートルほど手前に待機することにした。
と、そうこうしていたら、「応援行くで!」と言ってくれていた笑いの師匠こと兄貴から「着いたよ」とメールが来たので
「私は次の中継点の手前にいます」と返したら、兄貴が可愛い応援団の娘ちゃんらを連れて私がいるところまで歩いて来てくれた。
そうして兄貴となんやかんやしゃべってたら、そろそろ第一区がスタートしたぐらいの時間になったんだが、
いちごの走る区間はもうだいぶ最後のほうなんでまだまだ時間があるので
兄貴が貸してくれた携帯ゲーム(頭の中に浮かべた有名人をコンピューターが当てよる、みたいなやつ)をしたりしていた。


って、りっさんえらいのん気やなwww
自分の娘が念願のレースを今から走るというのにwww



と思われるかもしれないが、正直その現場に立って待っていながらも、「まだ」、私にはその実感がなかったんですよね。
それこそ、ずーっと「走るいちご」を見てきたなら、そこに居るだけで、「もう」、込み上げるものがあったのかもしれんが
「あいつホンマにやりよったんやな~。てかホンマようやってきよったよな~」みたいなそんな漠然とした感じやったんですよ。

ちなみにその大会は昼間の中継を当日の晩にテレビで放送するんだが、もうそれにしても


「よーし! いちごが走るなら、ママ頑張って地デジテレビとブルーレイ、まとめて買っちゃうぞー」


みたいなんもなかったし(つーかそんな馬力もないがw)、現状のアナログ放送のVHSビデオで録画する気満々やったし
っていうか逆にいちごがいつか大人になった時、それもまたおもろいかな?wっていうのもあったんですけどね。
例えば、いちごの子どもや孫がね、


「アナログ放送ってなにw」 とか

「ぶいえいちえす びでお かせっとてーぷ(爆)」 とか

「平成生まれ、マジぱねえっすwww」 とか、


ってそれもまたなんかネタになれば、「オイシイ」じゃないですか、と。


話戻って。


と、そうこうしていたら、次第にコースの沿道に人(観客)が集まりだし、現場が「そろそろ(来る?)」な雰囲気になってきた。

するとしばらくして、いちごの走る区間の一個前の区間を観戦していたツレ(息子の学校の友達が走るとかで)から
「いちごの学校、今行ったで!」と電話が入り、だが今どの辺(観戦してるのが)なのかも言わずそいつが切ってもーたので

兄貴(もそのツレと友達)「今行ったでぇ~~~やなしに大よその順位ぐらい言わんかいw」
私「ちゅぅ~~~とはんぱやな~~~w」
兄貴「いちごの学校のゼッケンは何番やねん?」
私「○番ですわ。目標はトップ10に入ることらしいっす」


とか言っていたら、
しばらくしてもう早くもトップの子がとてつもない速さで走りこんで来て瞬く間に走り去って行った。


兄貴・私 「速っやーーーっ!!!なにあの速さ???」


かつてPTA本部役員をやっていた時、その大会の地区予選会の応援(役員の仕事)に行ったことはあるが
私の任期の時は残念ながら予選敗退で本選に出れなかったので、その大会の本選を観るのは初めてだったんですよ。
だから「勝ち残ってきたその子ら」の中でも「さらにその先頭行く子ら」のその速さにもうほんまビックリして、
「エーッ!?いちごは今こんな子らと走ってんのかよ?てか、あいつ大丈夫か!?」と私は急に心配になった。

そうしてもうまさに文字通り「俊足」で走りぬけていく子らを指折り数えていると、
いちごらが目指しているトップ10の、そのラストの「現状10位」の子が駆けて行った。

兄貴「今の子で何位や?」
私「ちょうど10位ですわ」
兄貴「そうか…」

ゴール目前のこの区間で現状10位に食い込めてなかったら、残念やけどもう無理やろな…と私は思った。
口には出さはらへんかったけど、兄貴も多分そう思ってはったと思います。


でもまだわからん。 まだわからんよ?


と、そうして固唾を飲んで「来る先」を見つめていたら、なんと次の瞬間、
沿道の人だかりの陰からひょこっと、もうほんま「ひょこっ」と、小さい体で走り来るゼッケン○番が見えたんですよ。



兄貴・私 「 ○番キタ━━━(゚∀゚)━━(゚∀゚)━━━!!! 」




私がひとつだけ言いたいことは、


おまえら ここは「淀」かとwww (関西人か競馬ファンしかわからん?)



話戻って。



遠くて顔は見えへんけど、開会式の前夜に私が縫い付けたあのゼッケン○番はもう紛れもなく「いちご」や。
いちご、早よママとこまで来い!ママここに居るで、待ってるで!頑張れ!!!走れいちご!!!

なんでかわからんけど泣きそうになった。

でもここで泣いたら「なんかあかん」気がして、私は必死で泣くのを堪えていちごの名前を叫び続けた。



続く。



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  1. 2011/02/09(水) 00:24:29|
  2. 「走るいちご」 シリーズ

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りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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