どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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ストーブ 2

私がいつまでたっても「受け入れ準備完了」のゴーサインを出さないので、
シビレをきらしたのか、図面の依頼者が電話してきました。
依頼者っちゅうても、まあ、ツレなんですけど。

ツレ「水曜日の晩、おまえとこ行くから書いてくれ」
私 「え~。ボチボチでええ、言うてたやん」
ツレ「急品でいるやつがあんねん」
私 「わかった。けど、夜は子どもら寝てからしかガッツリかかれへんで?」
ツレ「ああ、俺も仕事の忘年会あるし、終わってからしか行かれへん」
私 「ちょwそんなん何時なるかわからんやん」
ツレ「もうな~忙しいねんマジで。そこしか日ない。その場で仕上げてくれ」
私 「ハハハハ!当日アップ!…いやいや~おもろいこというなあ~」
ツレ「おもろいやろ?…いやいや、本気やし」
私 「……。ほな、大体の下書き、手書きでええし先にFAX入れといて」
ツレ「下書きは俺の頭の中にある。行ってから、作業見ながら説明する」
私 「え~~~ぶっつけ???」
ツレ「いやもう、ホンッマ時間あらへんねんけ。忙しいねん。泣きたいわ」

……もう一緒に泣こか、ツレよ。
てか私、翌日、娘の学校で個人面談なんですけどね…。
でも、どこにどう繋がってくかわからんので、何なりやらせてもらっとかんとね。


さて。
以前、ストーブの思い出・学校バージョンをお届けしましたが、今日は家庭バージョンです。
うちには灯油入れて使う、あのオーソドックスな石油ストーブが3台あります。
その中でも、居間でメインで活躍してるのが、
私が子どもの頃から20年以上使ってるかなり年季の入ったやつなんですが。

よう壊れへんなあと思いますわ。昔のやから燃費は悪いんでしょうけど、
電化製品とかもやけど、なんか昔のやつほど意外と長持ちしますよね。
今はサイクルが早いから、あえてある程度で壊れるようにしてんのちゃうかと思う。
いや、そんなええかげんな憶測で言うたら、メーカーさん怒るかもしれんけど。

話戻って。そう、その「メインストーブ」には忘れられない思い出がある。

上の弟が小1の時、風呂上がりに裸で当ってて、尻をヤケドしたんですよ。
アホやwww いや、ホンマは笑い事ちゃうけどね。でもアホやwww

上の弟は、硬派で曲がったこと嫌いで芯の通った男で、
うちら三人姉弟の中で「一番上か?」と思うぐらいしっかりしたヤツでね。
下の弟はもう私と同類で「りっさんの男版」言われてるぐらい、
私とおんなじようなヤンチャしたり悪さしたりしてきてるヤツやから、
法事とか親戚の飲み会でも、私がチーママ、下の弟がホストに扮して
おっちゃんおばちゃんらをイジって笑わしてムチャクチャするんやけど、
上の弟は、その場ではその場の空気でニコニコ笑ってるんですが、
お開きの後、必ず二人で正座させられて叱られる。

「おまえらやりすぎ。調子乗りすぎ」
「大叔父さんにハゲ散らかしてるとか、伯母貴に妖怪とか、失礼なこと言いすぎ」
「特に姉貴。母親になっても一向に落ち着きがない。アホ丸出し」

まあそんな男なんですが、
信じられへんことに小さい頃はホンマ弱虫で泣き虫やって、
私は毎日、弟をからかって泣かせていた。

私の小さい頃にそっくりな私の娘を見て、上の弟が
「昔、この顔した人にイジメられた記憶があるわ~」
と、シュールな嫌味を言うぐらい、朝から晩まで上の弟を泣かしていた。
オカンに叱られても叱られても、懲りずに泣かしまくってましたね。
下の弟は、もうジャリすぎて相手にならんので、
イジメたことも泣かしたこともないんですけどね。


そんな弟が、尻にヤケド。ネタにしないわけがない。

ある真冬の日。
弟ら二人で風呂入ってて、まあ男の子二人で入って遊び倒して、
ちゃんと温まってなかったんでしょう。
上がってくるなり、上の弟は「寒い」言うて裸でストーブに当っていた。

「さっさと着替えや~」と言いながら、オカンが下の弟を着替えさせてる中、
ストーブに背中向けて当っていた弟が「熱っ!」と叫んで飛び上がった。

「え!あんた、やけどしたんちゃうか!見せなさい!」とオカンが近寄る。
熱い熱いと尻を押さえて泣く弟の手をオカンが強引に離すと、
左右の尻肉にまたがる形で、真ん中に間隔を置いた薄い一本線のヤケドが出来ていた。

私は即座に叫んでやった。

私 「はははは!!!お尻にマユゲがある!!!」
弟 「うえ~~~ん!!!」

号泣しながら尻を再び隠す弟。

オカン「コラッ!りち!…ほら、手どけて、もう一回見せなさい」
弟  「嫌や…。お姉ちゃんがまた、マユゲって言わはる」
オカン「もう言わはらへんから見せなさい」

そっと手を広げる弟。尻マユ、再度お目見え。

私  「あ、マユゲ」
弟  「ほら~~~!!!え~~ん!!!」
オカン「りちっ!!!やめなさい!!」

尻を隠す弟の手の、オープン・クローズの動きに合わせて
そんなやりとりを数回繰り返した結果、オカンの診断で
「病院に行くほどでもない、浅いヤケドやな」と、
家にあった軟膏を塗って処置された。

それからしばらく、私は「尻マユ」ネタで弟をイジり倒した。

適当な絵本を本棚から持ち出し、さも物話を読み聞かせるかのように
「これは、お尻にマユゲがある男の子のお話です…」
と言ってからかっては弟を泣かせ、
またある時は、
スカートの両端をちょいとつまんで小さなレディよろしく
「ごきげんいかが?マユゲ伯爵」
と弟にご挨拶しては、大泣きさせていた。

そしてしまいに、弟は、
「お尻」「マユゲ」という単語を出すだけで泣くまでになっていた。

私が弟を泣かすたびに注意していたオカンは、
もうこれ以上、私の愚行を野放しにしてはいけないと思ったのか、
弟が友達と公園に遊びに行ってる隙を狙って、
真剣な顔で私に「話がある」と言ってきた。

オカン「もう、マユゲのことであの子をからかったらあかん」
私  「そやけど、おもろいやん」
オカン「おもしろくない」
私  「うっそ~?おもろいやろ?お尻にマユゲがあるんやで?」
オカン「おもしろくない!もうそれ言うたらあかん!」
私  「なんで~?ある日マユゲが現れたんやで?なんと!お尻に!」
オカン「……フフッ。はははは!!!!」

基本、お笑い好きなオカンは耐えかねて爆笑した。
オカンも、まあまあ鬼畜。

更に「よう咄嗟に、お尻にマユゲとか思いついたな~」と私の想像力と発想を誉めていた。

でも、本人はホンマに嫌がってるから、もう言うたらあかんでと。
こうして「尻マユ」ネタは完全封印となった。


数年前の冬。
当時5才だった娘を連れて、オカンの三回忌で関東から帰ってきた時、
ストーブに当たるうちの娘に、

「あんまり近く寄ったらあかんよ。お尻にマユゲできるよ」

と言って娘を抱き寄せ、ニヤリと笑いながら私を見る弟に、吹いた。
オカンの遺影が、いつもより笑ってるように見えた。
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  1. 2006/12/18(月) 22:34:21|
  2. 思い出のネタ(学生編)
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