どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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兄貴と姐さんのスペシャルライブ

さて。

もう一ヶ月も前のことになりますが、世間でいうゴールデンウイークの最中、とあるスペシャルライブが開催されました。
なんと、「兄貴」と「横浜の朱美姐さん」が対バンライブをしてくれはったんですよ、ここ京都で。

兄貴というのは、もうどんつき~ではおなじみ、私の「笑いの師匠」であるあの方(昔勤めていた会社の元先輩でもあり、現・友人)で、
朱美姐さんというのは、これまたどんつき~で何回か書いてますが、私が東京に住んでた時に友人になった横浜の歌い手さんです。

と、ここで、しばらくどんつき~から離れてた読者の方はある種の違和感を感じるかもしれない。


(口の悪い)りっさんが、「ツレ」でなく、「友人」と呼ぶ人たちのことについて。


私は友人のことをここでもリアルでも「ツレ」言うてますが(てかもうそろそろええ年なんやしこの呼び方もやめんとあかんのかね?)
兄貴と姐さんのことは、ツレ(=友人)やけど、やっぱいまだに「ツレ」とはよう言われへんのですよ、遠慮してるとか違ってね。
「憧れ」とか、「敬意」、になるんかなあ?
アホなこと言うてふざけ合ってても、「なんでやねんww」ってツッコミ倒してても、やっぱ一段高いとこ、ちょっと先にいる人、みたいな。
と、そんな二人が、なんと、一緒にライブを一緒にやってくれたという。


ことの始まりは、年明けぐらいに、姐さんから
「ゴールデンウイークに大阪で開催される大きなイベントで歌えることになったから、関西に行くことになったの!」
と、突然の連絡があったことでした。

CD(インディーズでデビューしてはるんで)で歌は聴けるものの、姐さんの生歌は私が東京を離れてかれこれ6年近く聴いていない。
一度、用事で京都に来はった時にうちに寄ってくれて、その時に持参のローリングピアノ(巻物みたいなやつ)でアカペラで歌ってくれはって
やっぱもう声量すごくて、「これ今、このマンション中のやつが(聴いて)酔いしれてんのちゃうか?」ぐらい感動ものやったんですが
私としては「ステージの姐さんが歌う生歌」を聴くのが、やっぱ一番好きなわけですよ。
なんていうか、独特の世界っつーかオーラを持ってはるんですよね。彼女の歌をひとめ(ひと耳?)聴いたら、なんかそこに引きこまれるという。
ジャンル的にはフォークバラードになるんかなあ?曲調優しく、癒しのメッセージ性が強く、全て包み込む感じ。


東京に住んでた時に初めて行った、姐さんの高円寺のライブで、私は人目を憚らず号泣しました。
私は性格が歪んでるんで、癒しの歌に癒されることってあんまりないんですよね。つーか、なかった。

泣きたい時は泣けばいいよ  (その)涙が枯れたら、笑顔が待っているから

とかって、いきなり言われても、なんか斜めに取ってしまうというか茶化してしまうところがあったんですよ。
「今、自分めっちゃええこと言うたげた、って、ちょっと自分に酔うてるやろ?ww」みたいに。
でも、姐さんのその歌を初めて聴いた時、自分でも不思議なほどそれがもう「スーッ」とまっすぐに入ってきたんですね、
(ああ、なんぼそうして斜に構えてみせたところで、この人にはもう全部お見通しなんや…)っていう。

多分、あの高円寺のライブに来ていた他のお客さんはそうとうビックリしはったと思います。
カウンター席(ジャズバーだった)で、ジントニック片手にアンナ朱美の歌を聴きながら、嗚咽漏らして大号泣している女がいるという。


え、なんなんこの子?どうしたん?

とんでもなく悪い男に騙されてボロボロにされたんか、
もしくはとてつもない額の借金でも背負ってんのか???



話戻って、「姐さんの関西遠征」。


ただ、世間はゴールデンウイークやけどうちの店は年中無休で営業してるんで、スタッフ足らんかったら出なあかんし、
だからその大阪のイベントにはいかれへんかもしれんという懸念があって、私はそのことを姐さんに言うたんですね。
そしたら姐さんは、
「なら、どこかスペースさえあるなら京都でも歌いたい。あなたに、またぜひ私の歌を聴いてもらいたい」と。

ひとつだけ思ったことは

姐さんこと「アンナ朱美」ファンがこれを知ったら、私は多分ボコられる。


と、そうして姐さんは「りちさんの前で歌えるなら、場所はどこでもいいの」とか殊勝なことを言ってくれていたが、
姐さんの友人であり、それと同時にアンナ朱美というミュージシャンのファンでもある私は、
もし、姐さんが大阪+αの京都でもライブが出来るんだったら、それはより多くの人に聴いてほしいと思ったんです。
だが、地元の横浜や東京では数々のライブやイベント、さらにはミュージカルの舞台(ダンスもしてはる)まで演ってる姐さんでも
関西ではまだ言うても無名のアーティストに等しく、初の関西遠征でソロライブを決行するとか正直かなりバクチだ。
しかも、関西の人間はやたら受け入れが良いように見えて、実は「見たことない人」「知らない人」に構えるところもあるのです。
自分が見たことある人知ってる人は温かく受け入れるが、全く知らない人のことは「お手並み拝見」と、若干試しにかかるきらいがある。
これはいわゆる「閉鎖的」と言われる京都だけの話じゃなくて、関西自体が実は意外とそういう「閉鎖的」なところがあると私は思う。
何故ならそれは、「吉本新喜劇」がずっと関西で笑いのトップを張ってるのがいい例なのだ。
毎週毎週何十年も同じことをしているのに今だ根強い人気があるというのは「この人のこのネタ知ってるw」っていう安心感なのだ。

余談だが、私の経験から言うとそういう意味では逆に、東京の人のほうが「初めてのことにも柔軟」かもしれない。
多分いろんなとこ(=よそ)から来る人(=上京してくる人)に慣れてるところがあるんやと思いますが、
関西から来た私が関西弁丸出しでコテコテの関西ノリの笑いとかやっても「おまえ誰や?」みたいなんなかったし
そうして初めて見たこと(知らん人のやること)に対しても全然受け入れてくれましたしね、「おもしろいwもっとやって!」と。
ただ、東京の人(というか東京という街に暮らす人)は、どんだけ慣れても相手に踏み込みすぎない距離を保たはるんですが
関西の人間はその辺のデリカシーがなく、慣れたらもう土足でグイグイ来るんで、それが「受け(入れ)がいい」と勘違いされるんだろうと思う。



話戻って。


と、そこで私の頭に浮かんだのは、「兄貴」だった。

音楽やってはって、ライブ経験もあって、(自分も会うたことない)音楽仲間が知らん客の前で歌を歌うことについて空気を温められる
…って、そんな器用なことができる人は兄貴しかいないと。

ただ、それは私が勝手に描いた画であって、姐さんが対バンでライブをすることについてどう思うかわからないし、
まして兄貴に至っては、今まさに自分がそこに抜擢されていることなど露とも知らずにいてはるわけですからね。
でも、もしこれが実現したら、なんか凄いことになるかもしれないと私は思ったんです。
てか正直、兄貴のライブも一年ぶりに聴きたいし。
でもなんかこんなきっかけでもないと、兄貴、次はまた10年後までライブしてくれへんかもしれんしww

よって、私はまず姐さんにそのことを話した。すると姐さんはなんの躊躇もなく「是非是非!」と乗ってきた。

って、この辺が音楽やってる人のなんかおもしろいとこなんですけど、
自分の歌に自分なりのこだわりはあるのに、歌聴いたこともない人と一緒にライブやることには全く頑なではないという。
やっぱこれって「音楽の力」なんかなー?

てなわけで、私は次に兄貴にその話を持って行った。確かこんな感じで切り出したと思います。

私「兄貴、ゴールデンウィーク、家族で旅行の予定とかってあります?」
兄貴「家族旅行の予定はないけど実家のオカンが引越しするから、その荷造りの手伝いをしたらなあかんねん」
私「実はこうこうこうな話でミュージシャンの友達が横浜から関西に来はることになって今ここまで話詰まってるんですけど現状このこととこの機材のことが問題でそれがクリアになればその京都ライブ出来るんですけど、てか兄貴的にはそもそもまたライブしたいと思わはりますか?もちろんベースの相方さんとも相談せなあかんと思うし答えは急がないですけど一回考えてみてもらえないでしょうか!」


おまえそれはどんな強引なプレゼンやねん!?www


って、兄貴にしたらそう思わはったと思いますけど、そうして言うだけ言うた私は兄貴の答えをひたすらに待った。
すると数日後、兄貴から返事が来た。

兄貴「どこまでやれるかわからんけど、やってみようと思う」
私「ありがとうございます!!!」



だがそんな中、あの3月11日の大地震が起こったんです。


姐さんは、その当日と翌日に二日続けての大イベント(姐さんの歌+ダンサーさんのコラボ舞台)を横浜で演らはる予定で
ずっとずっと前からその稽古や準備をしてはったのに、その初日の開演前のあの時間にあの地震に遭ったことで当初の計画は崩れ、初日は中止。
きっとだいぶ悩んだ挙句やろうけど、
きっと、「こんな時に歌って踊るってそんなことをしてる場合か!」と叩かれるかもしれないという覚悟もあったやろうけど、
それでも、姐さんは二日目、その講演を決行しはったんですよね。
余震が相次ぎ、電車もろくに動いてない中、色んなことがまともに機能してなかったであろうことは関西にいる私にも想像がついた。
でも、やっと姐さんと連絡が取れた時、姐さんは「なんでよりによって(今日なん)?」みたいな泣き言や恨み言は一切言わなかった。

「ほんとに大変でね…。今も大変だけど、でも生かせてもらった自分の命を大切に使わないといけないと思ったんだ」
「あの中で、舞台やろう!って集まってくれた仲間と、それを観に来てくださった方に、伝えたいことがあったから」


ずっと準備してたイベント、崩れたのに。
めっちゃ赤字も負ったのに。
逆に今こそもう私が姐さんに言いたいわ!


「泣きたい時は泣けばいいよ」 と!!!




と、その一方で兄貴と私は話し合いをしていました。

兄貴「あんな地震とかあって、朱美さんは5月にこっちに来れる状態なんか?」
私「ぶっちゃけわかんないです。でも姐さんはバイトでも何でもして旅費作って絶対に歌いに来るって言うてはります…」
兄貴「わかった。俺らは(ライブ)やる準備できてるから、朱美さんからの連絡を待とう」


そして月日は流れ、いざ当日。


姐さんと、ピアニストのえいこさんが会場に来てくれた。


震災後初の大型連休だったこともあって各地で様々なチャリティーライブが開催される中、オープニングのMCで兄貴は、

「このライブは震災があったから企画したわけではなくて、あの地震の前から企画していたライブでした。だから、このライブでは特に義捐金を募るとかはしません、それは個人でそれぞれしてもらったらいいと思います。僕ら関西の人間は、あんな大きな地震があっても今まで通りの生活を送れている。でも、この後歌ってくれる方は横浜から今日来てくれて、あの地震のことも少しはお話してくれはるかもしれません。オリジナル曲で勝負してはるんで聴いたことないかもしれませんけど、皆さん、温かい気持ちで最後まで聴いていってください」

と言った。



兄貴、やっぱうまいなあと思いました。
何がうまいって、人の気持ちを掴んで引きつけるのがうまい。



それはもしかしたら、実は兄貴自身が「人見知り」で、かつ「気ぃ使い」だからこそ、なこともあるんかもしれません。
私(←人見知りしないし気も使わないやつ)やったらきっと、最初にガーッと自分のペースに巻き込んで盛り上げてから最後の最後に
「さて、なんとこの後には!!!」みたいな感じで紹介したと思うんですけど、多分そのやり方では客はあらかた帰ってしまうと思う。
「りっさんのお祭り騒ぎ」で、なんか終わってしまうと思う。

「…アレ?なんでみんな帰るの…?さっきまでさんざん盛り上がってたやんか?」


…って、いややわ~!!!
こういう「我が、我が」なやつ、もうほんまシバキたい!!!
もう絶対、こんなやつと一緒に 「対バンライブ」 とかやりたくないわwww




話戻って。


兄貴に仕切ってもらったのはほんま大正解でした。

姐さんも最初は正直緊張したやろけど、兄貴が作ってくれたその空気、+姐さんの持つオーラ(一見さんをも引きこむ)で、
本人的にもかなりいい「京都初ライブ」をやれはったと思います。そして私もまたちょっと泣きました。
と、そうしてまた歌で人をさんざん泣かし、ライブ後にCDも売れ、姐さん募金箱(※)にそのCDのお釣り入れるやつが絶えなかった。←これも兄貴の力。



と、そこで私がひとつだけ気になったことは、


兄貴的には、このライブはどうやったんやろ? と。



姐さんに関してはもう大成功の、初の京都ライブやったと思います。
打ち上げで「今日、姐さんのライブ聴いたファン」とも、しっかり交流して帰らはったし。
「兄貴さんには本当にお世話になって、ほんとにいいライブができました!」って感動して横浜に帰らはったし。


でも、兄貴は? 


兄貴と相方さん(ベース君)的には、今日のライブはどうやったんやろ?っていうのが私は凄く気になって。

自分らもまたライブした気持ちもあってこの企画に乗ってくれはったんやろけど、でも今回は特に、
「りちの頼みやから、力貸したろ」で、これをやってくれはったとこがかなりあったと思うんです。
仕事も忙しい中で、そうして「突然持って来られたライブ」に向けて練習もしてくれはって、
当日は演者でありながら、裏方仕事(機材や会場のセッティングから何から何まで)も、全部してくれはって。
イベント的には(対バンと言いつつも)兄貴らのバンド「オジトオイ」のライブに「アンナ朱美」がゲストで来てくれるテイで集客したのに
逆に、盛り上がる度に「まあ、今日の俺らは前座なんでww」みたいな働き(=笑い)も、ちょいちょい噛ましてくれはって。


私はミュージシャンじゃないんでその辺の感覚がほんまにわからなくて、でももしかして、兄貴には申し訳ないことをしたんかなと思いました。

方やオリジナル曲で勝負してるセミプロと、方や趣味の範囲でコピー曲を楽しんで楽しませているアマバンが一緒にライブやるって、
兄貴にしたら逆に「俺ら(コピーバンド)でええの?」みたいなとこもあらはったんちゃうか?と、今さらながらにそう思って。
聴いてる側にはそんなん関係ないんですが、演る側にしたらそういうのもちょっとはあらはったんちゃうか?と思って。
でも、兄貴と相方さんはこの企画を受けてくれたわけです。音楽家魂が多分勝ったんやと思う。


と、そんなこんなで、ライブが終わってから機材と会場を撤収してる兄貴に私はよう(おもしろおかしく)声をかけれなくて、
そしたら兄貴のほうから、「いや~~、しかし今日は色々勉強になったわ~。ええライブやったな!」と言ってくれた。


私がひとつだけ直感したことは、


兄貴、いよいよ「オリジナルソングの作詞作曲」に乗り出さはるかもわからんwww




と、逆に記事なんかには起こせないことを無理から記事にした感がある今日のどんつき~ですが、
「えー。なんかりっさん何言うてるかわから~ん」って今なってるやつは、とにかく「ライブ」に来なさい。来たらわかる。
刺激を受け合った兄貴と姐さんはきっとまた一緒にライブやらはるよ。←と、勝手な宣言。そして、to be コンテニュー。


そして最後に、兄貴、姐さんへ。


スペシャルライブ、ほんまありがとうございました。
あなたたちみたいな先輩、大人、になることを、私はこれからも目指したいと思います。




(※)姐さん募金箱とは。


姐さんは音楽活動に併せて障害を持つ子どものサポートもずっとしてはるんですが、
今回の震災にあたり、

「実際どこでどう使われるのかわからない募金を募るのでなく、障害を持つ子ども達に届けることを理解してくださった上での募金を募り、私が確実にそこに届ける」

という決意の元に募金活動をしてはります。

もしどこかで「アンナ朱美」に出会うことがあって、その考えに賛同してくれはるなら、
その気持ちを「姐さん募金箱」に、どうぞよろしくお願いいたします。

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  1. 2011/06/01(水) 00:28:53|
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プロフィール

りっさん

Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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