どんつきを右に曲がって左のかどっこ

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迷子の迷子の奇面組?

さて。

先月半ば辺りから、京都の街に見慣れない制服姿の集団がやたらうろちょろしています。
もう毎年のことですが、その光景を見ると「ああもうそんな時期か」と思う。いわゆる修学旅行シーズンなわけです。

京都に修学旅行に来る学校はどちらかというと田舎の学校が多いのか、ヤンチャそうな子はほぼ見かけず、みんなおとなしく真面目そうで
ゴミをその辺にポイ捨てしたりもしないので(つーかどっちか言うと地元・京都の学生のほうがやりよる)、私はそれを微笑ましく見ています。

と、そうしたこの時期になると、
もう我々店舗販売業務に就いている人間にとって切っても切れないのが「修学旅行生への道案内」で。

コンビニとかスーパーとかドラッグストアとかって聞きに入りやすいんでしょうね、「庶民の店」みたいな気楽なイメージあるやろし。
逆に、「エルメスのショップ」とかやとそんな「道聞くだけ」で気軽にも入れないんでしょうけど。
そしてさらにうちの店のある場所はどうも修学旅行の自由行動(観光)エリアに組み込まれやすいようで、
そうした「(何にも買わないけど)道だけ教えてください」という修学旅行生のグループがちょいちょいご来店されます。

ただ、そこでひとつだけ言っておきたいのは

そこ(店)にいるからと言って店員がその辺の地理に長けているかどうかは別問題である

ということなのです。
彼らはそこで仕事をしているだけなのであって、日頃からそこに暮らしているわけではないので、
中には車で1時間かけて通っている人もいるので、そないメジャーやない道や建物のことはわからないこともあるんです。
そしてそれはうちの店でも例外ではなく、よってそうした道案内は最終的に私(リアルに近所に住んでる)に回ってくるのだ。



てな感じで、さて今日の本題。


少し前のことになりますが、
その日は(ていうかいつものことだが)夕方ちょっと「お客様ラッシュ」になっていて私らはレジを全台解放して対応にあたっていた。
私は一番端のレジに立っていたのだが、逆端側のレジで先輩と後輩が見慣れぬ制服姿の学生達を前になんか困っていることに気付き、
(ああまた修学旅行生の道案内か。つーか今めっちゃ混んでるから今はちょっと勘弁してほしいんやけどなー)
と内心思いつつ、対応中のお客様のお会計が済み次第、私は先輩の元に走った。

私「代わりますわ」
先輩「りちちゃんありがとう~助かるっ!」
私「あんた、あっちのレジ(私が立ってたところ)入っててくれるか?すまんな」
後輩「了解です!ありがとうございます!」

と、そうして、私は
「後ろにお客様がお並びなので、こちらでお伺いします」と、彼らをレジ外の空きスペースに誘導し、
「さて…」と、今一度、その男子学生三人組の顔をよくよく見上げて、私はうっかり吹きだしそうになった。


何故なら三人とも「ハイスクール奇面組の眉毛が太いやつ」にそっくりだったのだ。




もう放送事故やろ、こんな「奇面組」。


全員、顔一緒ですやんか!!!




もちろん一人ひとりの顔立ちは違うんですが、三人とも眉毛太いあいつ(豪くん?)にもうめっちゃ似てるんですよ。
類は友を呼ぶとはよく言ったものだが、こんなんもう神様のいたずらだとしか思えなかった。
よって私は脳内で「豪くんその1、その2、その3」と呼び分けることにした。
すると早速、「豪くんその1」が、○○旅館の行き方を教えてください!と逸り気味の強い口調で言った。

どこのド田舎から来たのか知らないが、ここ観光都市・京都には地元の人間にも把握しきれないほどの数の旅館があり、
よってそんな名前だけでは何の案内もできないんだが、私は偶然その○○旅館の名前を知っていたんですね。
っていうのは、そこは社員旅行とかにも使えるぐらいでっかい(しかも割安)の旅館としてまあまあ有名なとこだったので。
ただその旅館は本館とか別館とかがもうあちこちにあるんで…と言いかけた時、その2とその3が何かモメだした。

その2「あの10分が大きかったね。あの10分が響いてるよ」
その3「今そんなことを言ってる場合じゃないだろ」
その2「開き直るんだ?」
その3「そう思うのならそう思えばいいよ」


おいおいおい なんやねんおまえら、どないしてん???


だが、その1は背後の二人のモメ事を止める素振りもなく、ただただ「○○旅館の在り処を知りたい」と目ヂカラで訴えて続けていた。

よって私は、さっきからなんとなく感じていた彼らの放つ空気の違和感とその決定的出来事から、
「はは~ん。今、彼らは仲間割れをしているのだな?」ということを察知しました。

多分迷う前に行ったどっかでその3がなんか「10分のロス」をやらかしたことにその2はムカついているのだろう。
そしてその1にしてみたらこの窮地にそんなしょうもない小競り合いをしているその2にもその3にもムカついていて、
さらにその3にしてみたら自分を責めるその2にもそれを止めてくれないその1にもムカついているのだろうと思う。

ふと時計を見ると、16時25分だった。

よっておそらく今日は午前中に清水寺とか金閣寺とかを回り、午後からは班ごとの自由行動で17時には旅館に戻ってきなさい、
みたいなスケジュールで動いていた中、ここにきて旅館の場所に迷いこのままだと集合時間に間に合いそうになくて、
っていうことが後押ししての「このチームの不穏な空気(=仲間割れ)」になったんだろうなと。



あのな~。
逆に、集合時間に間に合わへんぐらいなんやねん?
そんなん、三人で先生に怒られて「ごめんなさい!」って謝ったら済む話やないか。
そんなことより、せっかくの修学旅行で友達と仲間割れなんかするなよ。


と、私はもうよっぽどそうして説教してやりたかったが、今この店の店員としてやるべきことは、
早く○○旅館とやらを突き止めてさっさと彼らにお引取りいただき、速やかにお客様対応に戻ることなので
「その旅館の近くに駅とか、何か有名な建物はないですか?」と聞いた。すると三人はハッと目を見開き

その1「二条城があります!」
その2「二条城の近くだったと思います!!」
その3「二条城まで行けば思い出すかもしれません!!!」


やかましいわっ!!!


もう何回続けさまに 「二条城」「二条城」 言うねん! 
しかも息ピッタリやないか、おまえら「ダチョウ」か!!!

てか逆におまえら、そうして「二条城」一致団結したんなら、
この修学旅行中、もう二度と仲間割れなんかすんなよ!?



私「そしたら、二条城までの道をご案内したら、あとは行けそうですか?」
その1「大丈夫です、お願いします!」
私「では地図に書きながらご説明しますね。二条城まではまずこの店を出てもらって…」

するとそれを聞くその1の背後でまた、その2とその3がなんっかまたグズグズと小競り合いをやり始めた。

その2「あれだけ走ったから喉が渇いたよ」
その3「(手に持っていたアクエリアスのペットボトルを脇に隠す)」
その2「(見る)……」
その3「この店、飲み物も売ってるんじゃない?買ってきなよ?」



おまえらはもうほんまにりっさんを怒らせた。


まずその2、おまえはその人の過ちを遠くからつつくような陰険な物の言い方をやめろ!
そしてその3、おまえは「あの10分のこと」に心から反省して心からひとこと謝れ!
さらにその1、おまえはおそらくこのメンツの中のリーダーなんやろ!?
○○旅館に時間内に辿りつくこともそら大事やけど、チームメイトの様子にも目を向けんとあかんのちゃうん!?



と、私はもういよいよそうして爆裂説教をしてやりたかったが、だが今この店の店員としてやるべきことは、
早く二条城までの道のりをご案内してさっさと彼らにお引取りいただき、速やかにお客様対応に戻ることなので
「この店を出て左に行ってもらって、ここをこう行くとここに交番所があります」と言った。すると三人はハッと目を見開き

その1「交番所、ありました!」
その2「交番所、覚えています!!」
その3「交番所に行って、その交番所で聞きます!!!」



おまえらもうほんまええ加減にせえよ?

天丼はええねん天丼は!!!www




そうして一件落着(?)したので、私は店の前(外)まで彼らを見送った。
すると小雨が降りだしていました。

その1とその2はすぐに折りたたみ傘を鞄から出したけど、その3はその用意がなかったようで、雨の様子を見ていた。
その1とその2が(自分らだけ傘をさしていいものか?)と、その3を気遣うような素振りを見せたので、私は言った。


このまま走っていったほうが早いんちゃう?
どうせ旅館ついたら、晩ご飯の前にお風呂の時間なんやろ?
「雨の中を必死で走った修学旅行の思い出」とか、そんなんあってもいいんとちゃう?



すると彼らは「そうだよね!どうせ濡れるんだから!」とか言いながら、「せーの!」で駆け出して行きました。
傘持ってるのにその傘をささずに、ワーキャー言いながらなんや楽しそうになんかアホみたいに。



もう死んでしまえ 青春真っ盛りwww

風邪引け、風邪www

三人揃って旅館で寝込め ボケwww







気ぃつけて帰れよ。
もう仲間割れとかすんなよ。







おまけ。



私は彼らのその迷子問題について、一番の解決策を実は知っていました。

「修学旅行のしおりに旅館の電話番号が書いてないですか?そこに電話して、今いるこの場所から旅館までの道のりを直接案内してもらうのが確実で早いのでは?」


でもそれではおもろないやんか? だから私はあえてそのラクをさせませんでした。

それをすると「彼らの修学旅行」が、きっと「薄っすーい思い出」になってしまうから。







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  1. 2011/06/04(土) 01:59:22|
  2. どんつき(ひと)

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Author:りっさん

京都に生まれ京都で育ち、          放浪の末、京都に舞い戻った女

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